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パノラマ島美談 西尾維新

シリーズ最新刊。前の作品と1か月しか間隔のない刊行で、立て続けに本シリーズを読めるのは、ファンにとってはこの上もなく有難いことだ。ストーリーも、5つの謎を立て続けに解明していくというかなり凝縮された内容で、前作との間隔の短さからくるある種の不安を完全に払しょくしてくれる。もしかしたらこのシリーズの絶頂なのではないかとさえ思えてくる。巻末に次回作が来年の春刊行とあり、次巻刊行までにやや間隔が開くようだが、すでに作品の題名も告知されているし、本書でこれまでに登場していなかった重要人物の存在が明らかにされていて、おそらく次巻はその人物が本格的に登場する模様で、大いに期待が高まる。(「押し絵と旅する美少年」 西尾維新、講談社タイガ文庫)

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