goo

最後の秘境 東京芸大 二宮敦人

少し前に本書を本屋さんで見かけて面白そうだと思ったのだが、その時は他に買う本がたくさんあったので見送った。そうしたらすぐ後に書評やTVで紹介されたりしていて大変話題になっている本だということを知った。題名もそうだし、本の装丁もそうだが、「この本なら面白くないなずがない」という雰囲気を醸し出している1冊で、多くの人のツボにはまったということなのだろう。読み始めると、次から次へと芸大・音大の学生のユニークな話が披露され、途中からはそれ程変ではないんではないかと思えてきてしまうほどだ。まあ最後には、芸大生の真摯な姿勢や情熱がくっきりと見えてきてめでたしめでたしとなる。今の教育の問題点なども仄見えてくる良書だと思う。(「最後の秘境 東京芸大」 二宮敦人、新潮社)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )