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オンライン講義 天文学入門(10)

月曜日夜恒例の天文学入門講義第10夜の今回のテーマは「太陽系の起源」。これまでの講義で宇宙に様々な元素が誕生してそれが宇宙空間に漂うようになりそれが重力によって星が形成されていったという道筋は理解済み。今回はそうした星の1つである太陽の周りに惑星群ができたプロセスの解説。18世紀くらいから色々な説が唱えられたり否定されたりを繰り返して、今の定説は「京都モデル」と呼ばれ、その提唱者が湯川秀樹博士の助手だった人とのこと。今回特に印象的だったのは、その定説とされる「京都モデル」でも天王星や海王星の成り立ちを完全に説明できていないというところ。両星の環境では両星が現在の大きさに成長するまでに46億年でも足りないという計算結果がある一方、生成の材料となる星間ガスは1億年で消失するという計算もあり、その矛盾の解消が天文物理学者の目標の1つになっているとのこと。どこまでいっても謎が続く天文学の面白さを感じた。次回のテーマは宇宙の生命と系外惑星ということで地球外生命の話になりそう。
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