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バナナの丸かじり 東海林さだお

ネットで本を購入する時は6〜7冊くらいまとめて注文するのだが、その中に「丸かじりシリーズ」があると必ずそれを真っ先に読み始めることに気づいた。サクサク読めるし、当たり外れなく楽しめることが分かっているからだ。今回もいくつも面白い話があって、例えば「おもちすーぷ」というお雑煮のカップ食品を発見した時の話、「芋っている」という言葉を考案した話などが特に秀逸。「ひなあられを期間限定カラフルあられと改名して一年中売り出してはどうか」とか「大阪のおばちゃんは飴ってる」等、意表を突いた展開に唸ってしまった。本書ではそれ以外にも「ヌーハラ」「ポテチ」の話など、言葉に関する考察で面白いものが多かった気がした。(「バナナの丸かじり」 東海林さだお、文春文庫)
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