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不死身の特攻兵 鴻上尚史
太平洋戦争末期に特攻兵として8回出陣、2隻の敵船を破壊する戦果をあげつつ8回とも生還し軍神と崇められたひとりの兵士の記録と本人へのインタビューからなる一冊。何故死ぬことを前提とした特攻隊の出陣にも関わらず悉く生還できたのか、特攻作戦への参加が志願だったのか命令だったのか、生き残った特攻兵の扱いはどうだったのか、ひとりの兵士の記録でありながら、そこから浮かび上がってくる戦争というものの実相は驚きと知らなかったことに対する反省の連続だ。特に、特攻作戦に使われた飛行機に施された兵士が生還出来ないように施された仕掛け、特攻隊の生き残りを機密保持のために隔離する施設の存在、悉く生還したこの兵士に対して密かに銃殺命令が準備されていたことなどは読んでいて戦慄そのもの。戦争という状況の異常さ、さらにその先の「戦争は異常だった」では済まされない個人の責任についてここまで追求した本を初めて読んだ気がする。(「不死身の特攻兵」 鴻上尚史、講談社現代新書)
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