goo

深泥丘奇談 綾辻行人

新本格ミステリーの大御所の作品。長らく積読だったが、久々に電車に乗る機会があり、軽くて車内で読みやすそうな一冊ということで読んでみた。著者の本は継続して色々読んでいると思い込んでいたが、このブログを検索してみるとこの15年でたった2冊しか読んでいないことが判明、大半はそれ以前に読んだものということになる。本書は京都を想起させる地名が沢山登場するミステリー色の全くない純粋なホラー小説だが、謎は謎のままだしそもそもどんな謎なのかさえも「言葉にできない」「えもいわれぬ」という感じでしか書かれておらず、全体を覆う不思議な雰囲気だけを楽しむ感じの内容だった。(「深泥丘奇談」 綾辻行人、角川文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )