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もっと負ける技術 カレー沢薫

著者の本は4冊目。会社員をしながらコアな漫画を描いているという兼業漫画家の日常がテーマのエッセイ集だが、例によって人に勧めにくい内容だ。取りとめのない話ばかりのようで実際書かれていることは取りとめないのだが、これまで読んだ作品はお取り寄せグルメ、ネットゲーム、そして本書の兼業漫画家と、一冊一冊のテーマは意外としっかりしているし、読んでいて著者の首尾一貫した信念のようなものを感じる。ネット上で話題になったエッセイの書籍化ということなので、ネットの普及がなければこうした本に出会えなかったと思うとこれもネットの効用ということになるのだろう。(「もっと負ける技術」 カレー沢薫、講談社文庫)
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