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渚のリーチ 黒沢咲

女流プロ麻雀士による自伝的な小説。正確なところはよくわからないが巻末の著者略歴から推察すると、本書は著者本人のプロ麻雀士としての実際の歩みや活躍ぶりを固有名詞などを変えてほぼそのまま記述したもののように思われる。自分自身はもう何十年も麻雀をやっていないし今現在娯楽としての麻雀が隆盛なのか廃れてしまっているのかも知らない。個人的には、他に娯楽の少なかった我々世代と違って今の若い世代は楽しいことが色々あって麻雀人口も減少傾向を辿っている感じがしたし、さらに昨今のコロナ禍で密閉空間に閉じこもってやる麻雀は大きな打撃を受けているのではないかと思っていた。但し、本書によるとつい最近麻雀のプロリーグが創設されたり、有料動画でプロの対戦が配信されたりしているとのこと、もしかしたら実際にやる娯楽から見る娯楽として自分が知っているものとはかなり違う形で発展を遂げているのかもしれない。書評誌では「麻雀をできなくても楽しめる小説」と紹介されていて、確かに読んでいて楽しい一冊だった。(「渚のリーチ」 黒沢咲、河出書房新社)
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