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アロワナを愛した容疑者 大倉崇裕

警視庁いきもの係シリーズの文庫化最新刊。主人公が動植物の知識を駆使して犯罪現場に残されたちょっとした矛盾点から事件の真相に迫るといういつも通りの展開。今回はタカ、アロワナ、コチョウランが主題で、それぞれの生き物に関するウンチクがどう事件解決に繋がるのかワクワクしながら楽しんだ。本シリーズのもう一つの楽しみは主人公の特殊な言語感覚というか不思議な聞き間違いの連発。前作を読んだのがかなり前だったのでここまでトンチンカンなキャラクターだったかどうかよく覚えていないが、ミステリーの謎解明とは別に主人公たちの変なやりとりも堪能した。(「アロワナを愛した容疑者」 大倉崇裕、講談社文庫)
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