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歪んだ名画 松本清張他

松本清張、連城三紀彦、泡坂妻夫など8人の作家による美術をテーマにした短編ミステリーを集めたアンソロジー。著者も多彩なら、登場人物も芸術家本人・美術品コレクター・画商などと多彩、テーマも純粋な犯罪ミステリー・SF的なディストピア小説・ミステリー色の薄い叙情的な物語などとバラエティ豊かだ。そんな中で各編に共通しているのは、登場人物が美術品の魔性のようなものに取り憑かれた人間であり、美術品が時には人間に思わぬ行動をさせてしまうという設定で、登場する作品も一般的な名画名品というよりは知る人ぞ知るという怪しげな作品だということ。この作家がこんな作品を書いていたんだと驚かされることの多かった一冊だ。(「歪んだ名画」 松本清張他、朝日文庫)
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