永年生きていると、いや、現役を退いて外野から、或いは高い建物の上層階から野球の試合を見るように政治を見ることもある。
国会が終わると、議員内閣制だから高級議員である政府閣僚だけが仕事をするが、それ以外の国会議員は何をしているのだろうか。
地元に帰って、官庁への口利きに忙しい人もいるだろう。野党議員は何をしているのだろう。年がら年中暇なんだからじっくり勉強するか、市民の中に入って選挙のための組織づくりに励んだら良いだろう。次は単に反自民で票が入らないだろうから。
今年も国会がシーズン・オフになれば派閥のトレード騒ぎではなく、一挙にスキャンダルの放出である。アベの「桜を見る会」が検察審査会を経て不起訴が確定したそうだ。確定と誰が言っているのか?
マス・メディアはこれで不起訴が確定したとばかり繰り返している。アベは厳正な審査で無罪が確定と言っている。公正な捜査や審査が行われたと思えない。国民は何も確定させていない。
いったい何が判ったのだろうか。検察審査会が時の権力者の罪逃れの制度になっていることが判る。小沢一郎のように逆に罪作りにしてしまうこともある。
この國は普通の人が悪いことすれば顔はメディアで晒され、刑務所に入ろうものなら二度と更生の道なんかないが、特別な人は何をしても許される。その威光を借りれば、強姦罪かも知れないジャーナリストが素顔でテレビに出て来る。
この国の何かが狂ってきている。アベを見てると完全に悪人で反社だ。彼はそろそろ退場してもらいたい。そうならないと、この国は腐った船のように沈没してしまう。
ヒトの居ない風景