先ず題名が気に入って観る気になった。私は「電車から見る」という行為に惹かれたのだが、題名の「ガール」が気になった人もいたようだ。確かに中年又は成人した三人の女性の関係性で映画が進む。しかし、題名は「ガール」つまり少女なのである?
原作の小説も題名は同じだそうだ。私はガールとはウーマンになれない女たちと見た。しかし、ネタバレでは最後のシーンが再び少女になって生きて行くことを暗示しているとか。
どちらにせよ、同じ時刻に電車に乗って、かつて住んでいた自分の家を車内から覗き込む。そこは別れた夫と新しい妻と子供がいる理想の家となっている。そんなストーリーから始まる。
登場する三人の女性は皆売れている女優で別の映画でよく見る顔だ。一人がミッション・イン・ポッシブルに出た女優が居たので余計に興味がわいた訳である。
主役は少し疲れたアル中の女性(エミリー・ブラント)、もう一人は夫を奪った女性(レベッカ・ファーガソン)、そして、その女性の子供のベビーシッターをしていた数奇な経験をした女性(ヘイリー・ベネット)の三人である。
それぞれの存在感のある女性陣に対し、存在が薄い男性陣三人の六人が登場する推理ドラマでもある。
自分の知りたいことが、たとえ車窓からでも覗くことができたら、…。これは人間のどうしようもない心の底の欲求でもある、とても暗いがやむを得ない、…。
ネタバレはこの辺で止め、時間つぶしのつもりでご覧になることをお勧めします。(2016年公開作品)
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