玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

歴史小説

2017-11-10 20:28:45 | 歴史

司馬遼太郎はものごとを定義することが好きだ。関ケ原の戦いを起こした石田三成を「何が正義かで動きたがる体質」と評する。そして、「正義」は江戸時代の朱子学がそれを教えた。三成の生きた時代は利害だけで動いていたと定義する。一方、松本清張は「石田三成は正義感だけで戦ったかどうか」と懐疑的だ。清張は物ごとを徹底して裏から、下方から観る。どちらが正しいか分からないが、結局のところ、歴史小説とは史料を参考とした著者の創造物であろう。

(『司馬遼太郎の日本史探訪』(角川文庫)より)商品の詳細

あえて言うならば、今の日本の政界に正義はあるのだろうか?あえて聞くまでもないかな。

A statue of Themis with the sunset behind her


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