今、森功の『総理の影』を読んでいるが、まったく面白くない。それは、彼がほとんど菅義偉本人と会っていないことが読んでいて何となくわかるからだ。
かねてよりの自論だが、能弁な人が必ずしも名文を書く訳ではない。岸井成格の本を読んでそう思った。朋友の佐高信は能弁で且つ文章も闊達である。
田崎史郎は能弁ではなく、単に宣伝屋又は自民党スポークスマンである。しかし彼の文章は結構読みやすい。彼の『安倍官邸の正体』に菅の学歴のことが書いてある。
「当時もっとも学費の安かった法政大学に入り、73年3月に法学部政治学科を卒業した。…ちなみに菅は法政大学夜間卒という噂があるが、これは間違いだ」とある。
森功は「時に法政の夜間と報じてきたメディアもあるが、法学部政治学科に入学した」とある。二人に共通してるのは「夜間部卒」ではないということである。
そんなことは些末なことで、政治家として実際の知識が有るかということです。
官房長官時代に「この国は法治国家です」「解散権は総理の専権事項です」これを言う時の彼の顔はまるで本気だった。
「7条解散は天皇の国事行為で、内閣の決議が必要なのである。総理の専権ではない」彼は間違えた法解釈をずっと言い続けた。政治学を学んだ者が嘘を言ってはいけない。
実際に自分が総理に成っても解散できなかったでしょ。
だから自民党憲法草案に明確に総理大臣専権に改正したいと言っている。まあ些末なことですが、大事なことです。
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