キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

大恐慌?不況の折に考えさせられる

2009-03-19 04:37:07 | アメリカ便り

昨日のCNNニュースに紹介されていた記事。http://www.cnn.co.jp/business/CNN200903170030.html

ワシントン(CNN) 金融危機や景気後退の克服が米内政の最大の懸案となっている中で、米国民の45%が1930年代に襲ったような「大恐慌」が来年にも起きるとの懸念を抱いていることが最新世論調査結果で17日分かった。CNNとオピニオン・リサーチ社が共同実施した。 (以下略)


私の周りも、そのような暗いニュースが多い。たとえば、カリフォルニアに住むオットの家族の様子を紹介すると。。。

  • 小学校の先生をしていた親戚の人が解雇を言い渡される。
  • 小学校の校長をしているオットの弟は、何人かの先生たちの首を切らなければならないと、悩んでいる。
  • 家を売りに出して、9ヶ月。買い手がないので、値段をかなり下げなければならない。

私たちの住んでいる州も思わしくない。新しい法案で、ここ1年間は州政府の財源で人を新たに雇ったり、学会や研修などの旅行は一切禁止となる(Hiring freeze, Travel freeze).。学会に受理されたペーパーについても、お金が出ないので自腹を切らなければならないという噂。私も数ヶ月前に上司に、ペーパー受理されたんですけど、少し補助してもらえますか、と頼んだら、いや僕もポスター発表2本受理してもらったんだけど、財政難だからCoauthor(共著)の人に代わりに発表してもらおうと思っているんだよ、というような具合。

大学は、20%の財政削減を迫られているようで、そのX-dayがいつになるか、皆びくびくしている状態。スタッフや教員の解雇だけでなく、学部やプログラムも打ち切られたり、廃止されるといううわさ。

たとえ、運よく他の大学の職を見つけることができても、今住んでいる家を売らなければならないという問題が出てくる。解雇や不況が続く中、地域全体で家の値段も下がり、儲けどころか、いかに損害をできるだけ少なくして家を売るかというストレスがかかってくる。

こういう中、仕事が与えられているだけでまず感謝!!給料うんぬんより、仕事があって、住む場所があって、食べていけるだけの生活ができる、という当たり前のように考えていたことが、今、感謝しなければならない特別なことのように感じる。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする