嫌われ松子の一生
本当に救いのない女性だよね。松子って人は・・・・・
せっかく刑務所を出て美容師になって、理解ある上司に恵まれて
多少の辛さを抱えてはいても、過去を振り返ることなく歩いていけたはずなのに。
そこで龍洋一に再会してしまうとはっ
しかも、そのまま別れてしまえた筈なのに・・・・
「ご飯食べようか」と誘ってしまうとはっ
彼女の転落の人生には必ず男の人が絡んでいるでしょう?
男=危険 ってのは常識でしょう?
なのに、自ら不幸の種を誘い込んでしまうなんて
ほんっと、救いがないわ。
アダルトビデオに出て涙流している恵ちゃんの方がよっぽど立ち直ってる。
不幸を糧に強くしたたかに生きて行ってるじゃあないの・・
こうなってくると、あとは坂道を転げ落ちるようなものなんでしょうね・・・
ますます暗くなりそうな雰囲気
Dr.コトー診療所
こちらもどんどん話が暗い方向に流れていってます
(先週はマラソンとスマスマに視聴率を抜かされ、初の20%割れ)
週の後半に入った木曜日のドラマ2つがくらーーいのってやりきれないなあ。
前回の「コトー」で、生きるか死ぬかの出産で無事に千賀ちゃんを出産した
ゆかりさんが今度は胃がん
それも末期・・・・
幼い娘を抱きながら本を読みつつ泣きそうになる場面では
一緒に泣いてしまいました。
まだ小さい子供を育てている身としてはとても他人事ではありません。
もうせつなくて悲しくて・・・助かって欲しい、頑張って欲しい、でも
多分無理なんだろうなあ
一方、東京の彩佳も抗がん剤の副作用で苦しんでる。
でもね、そろそろ親には病気の事言った方がいいんじゃないでしょうか?
他の病気ならともかく、「乳がん」なんだし
へんてこにコトーにあたる彩佳の気持ち、あまり理解できないなあ・・・・
大病院のドクターだったら、何十人もいる患者の一人ががん・・という感じかな。
それとも外科だったら、患者の多くはがんなのかもしれないですね
でも、あの島の中でたった一人のがん患者を抱える診療所の人達の
表情が切なくてね・・・
それだけきめ細かいケアが出来るのかもしれないけど、
患者とのかかわりが強い分、医師としての辛さは倍増ですよね
まして今、コトー先生は彩佳もがんだという事で悩みが深いし。
何とかいい方向へ向かってくれるといいな・・・と祈ってます。
ところで、今日の夜9時からフジテレビで
「虹を架ける王妃」が放送されます
岡田准一&菅野美穂主演です
よく歴史の教科書に出てくる写真で、伊藤博文と一緒に写ってる
朝鮮王室の皇太子、李垠殿下とその妃、方子の物語です
新聞評によりますと、「純愛物語としてわかりやすい。意欲は買うけど
激動の時代に実在した人物の胸中に迫りきれない軽さを感じる」という事
です。
正直、李垠殿下と方子妃って日本の歴史の中からは抹殺されたような
印象があります
(知ってる人の方が少ないでしょう?)
突然朝鮮の皇太子に嫁ぐ事を知らされた梨本宮方子女王は
「両国の為に」という事で覚悟して結婚するんですね。
髪を真ん中わけにして何もかも朝鮮風にあらためて・・・・・
当時の朝鮮に対する差別意識とか朝鮮の日本への恨みとか・・・・
そういうどろどろの世界の中で二人は結婚したわけです
そして、どちらの王室からも決して歓迎されたわけではなかったという事。
方子妃殿下は長男を朝鮮訪問時に殺されています
あの当時の日本と朝鮮王室の関係を考えると、とてもとても「純愛」で
語れるような物語ではない筈なんですよね
戦後は皇族としての身分を剥奪されて、臣籍降下する他の宮家が貰った
一時金すら貰えなかったという話も
何とか韓国に戻っても色々辛いことがあったっていうか・・・
でも、方子妃は福祉事業に熱心に取り組んで、亡くなった時は
王族扱いで葬儀が出されたんですよね
そんなわけで・・・あまり期待してはいないドラマなんですけど、
このドラマを見ることによって、日本現代史に興味を持つ人がいたら
それはそれでいいのかな・・・と思う次第です。
(でもなーー「流転の王妃・清朝最後の皇弟」もお粗末だったもんね。
視聴率はよかったみたいだけど、常盤貴子がどうしても妃殿下には
見えませんでしたしゃべり方が下品すぎて。品があって貴族的な
話し方をする女優さんて今は皆無だからしょうがないのかな・・・)