どうやら「赤ちゃんポスト」が公に認められるようになるらしいですね。
賛否両論巻き起こりそうな気がしますが・・・
先日も千葉県のどこかの病院の前に新生児が捨てられていたんだそうです。
吹きさらしの所に捨てられて・・・
でも病院の前だっただけまだよかったのかもしれません。
思い余ってコインロッカーだのトイレだの・・って言ったら目もあてられません。
「デスパレートな妻たち」というアメリカのドラマの中で、
子供が出来にくい夫婦が何とかして養子を取ろうとあれこれ画策するんですが
子供が生まれる前に登録をして、あらかじめ養子縁組先を探す・・・という
方法が当たり前のようになっているみたいですね。
そうすれば、生まれてすぐに養親の元に引き取られ、違和感なく育てられる
というわけで・・・利害関係の一致を見るんでしょう。
でも日本では「子供は産みの親が育てるのが当たり前」という考え方が
まだまだ根強いです
養育力のない親でも、その資格のない親でも「親」であるからには
絶対的な責任と権利が与えられるというわけ。
(逆に言うと虐待が表面化しないのは、やっぱり「親」というものの絶対的な
権利に踏み込めないからでしょう)
「赤ちゃんポスト」という考え方は、「生まれた命を親の身勝手で失わせたくない」
「子供の養育は産みの親である必要はなく、それを行える環境を持つ人で
あればよい」
といいう柔軟な考え方の一つではないかと思うんですよねーー
「育てられないなら産むな」というのは真理です。
「そういう行為をするな」というのも真理です。
それでも出来ちゃった場合、たとえ育てられなくても「育てなさい」というのが
日本的考え方なんですよね。
「愛さえあれば育てられる」とかいいますけど、今、経済力のない母子を
取り囲む状況はあまりにも厳しかったりしますので・・・
一つの受け皿としての「赤ちゃんポスト」は認めてあげてもいいんじゃないかな。
だからといって、次から次へと子供を捨てに来るとは思っていませんけど・・・
この制度に異を唱える人は「赤ちゃんポストなんか設置したら、日本中から
子供を捨てに来る母親が後を絶たないだろう。そんな無責任な身勝手な
事を容認していいものか」
という倫理観なんだと思いますが
倫理より何より赤ちゃんの命を守る方が先・・・じゃないのかなあ・・・