ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

ワーキングプアⅢ

2007-12-17 09:28:39 | つれづれ日記

 浅田真央ちゃん、2位おめでとうございます

でも一言だけあえて言わせて頂きたい

一々パーフェクトな演技をする度に自分に感動して泣いては

いけません。ジャンプの早さも跳躍力もキム・ヨナに比べたら

劣っています。泣く前にもっと自分の欠点と向き合わなくちゃ

もっと高いジャンプを。もっと早いジャンプを・・・・

嬉し涙はオリンピック優勝までとっておきましょうね。

 

 ワーキング・プア Ⅲ

 

昨日のNHKスペシャル「ワーキングプアⅢ」をみて色々考えさせられ

ました。

 ワーキングプアは先進国の課題であるということ

先進国の貧困層はアメリカの17%に対し、日本は15%、そして

韓国は13%でした 世界2位のワーキングプアを抱えている

日本なんですよね・・・・

 

 ワーキングプアの原因は市場原理主義

何でワーキングプアが発生するのかと言えば、やっぱりそこに

資本主義・市場原理主義の弊害っていうのが上げられるようです

利益を上げようとする企業は同じ製品を作るなら少しでも人件費が

安く経費がかからないようにと動きます。

結果、海外に外注したり非正規雇用者を増やしたり、あるいはそれすら

切って利益を上げるのです

企業の利益が上がればその企業のトップ達は莫大な富を得ます。

が、そこで働く人達の収入は最低限に抑えられ、長時間労働を

せざるをえず、それでも貧困層が出てしまうのです。

 

 韓国の場合・アメリカの場合

韓国のワーキングプア・・・・デパートの非正規雇用者を全員クビに

して派遣にしたお話。理由は政府が出した法律。

2年以上非正規雇用として働いた者は正社員にしなければならない

この法律が施行される直前、会社はそれを避ける為に解雇しました。

いくら政府に言っても「労使間の問題に国は介入しない」姿勢を

崩しません。政府は企業の利益を優先的に考えています。

韓国ではこのような企業に怒りをあらわす焼身自殺が相次ぎました。

 

アメリカのワーキングプア・・・苦労して借金しながら大学で

プログラミングを学び、IT企業に就職したのに仕事を海外に奪われ

解雇、現在は動かないキャンピングカーで暮らし、ハンバーガー屋

さんの店長で月10万円に甘んじています。

医療保険がないので医者にもかかれません。

 

 解決策・・・アメリカとイギリスと日本の場合

 

アメリカ・・・ノースカロライナ州では、州を上げて地元の人を積極的に

活用するため、企業の誘致を進め、現在400社以上のバイオ企業が

入っています。

州がお金を出して、そのバイオ企業に入る為の研修を受けさせ採用

させる。結果、州の税収が増えた。

企業も「ずっとこの地に住んでくれる人を雇用した方が投資した甲斐が

ある」という事。

 

イギリス・・・・国が支援員を派遣して貧困地区に入り、貧困層の二代目を

作らないように若者達に職業訓練を受けさせる。リサイクルなどの

「社会的企業」には国から補助金が出て、そのお金を支援に回して

います。

長い目で見て国が積極的に貧困層からの脱却を図らせることにより

犯罪が減り、税収も増えると判断。

 

日本・・・釧路での取り組み。生活保護を自立支援に使っています。

まず全額保護費を受け取りながらボランティア等の仕事をして、それから

パート、そして正社員への道を歩み、段階的に保護費を減らして

行くという方法。でも正社員になれる確率は1割。

支援員ですら仕事を掛け持ちしないと生活出来ない始末。

 

 日本は新卒採用に関しては超売り手市場なんだそうです。

来年は勿論、再来年の採用も始まっているくらいですし、企業の

説明会も多いですよね。

日本が外国と大きく違っているのは、採用に「年齢制限」があること。

新卒ならいいけど1年でも浪人したら正規雇用の道が激しく

遠ざかってしまいますし、年齢が上がれば上がるほど非正規雇用ですら

難しくなる現実。

何でも新しいのがいい、若いのがいい・・・という日本独特の考え方が

ワーキングプアからの脱却を図りにくくしていると思います

 

また、身元保証人である家族がいなかったり、住所不定であった

場合はますます雇用される確率が低くなります。

(住む場所ですら確保できない)

少子化、独身が多くなるにつれてこの問題は大きくなるんじゃないかな。

 

 また国としての取り組みも全然現実と違う事だらけ。

確かニート対策で「農業をやろう」キャンペーンを張った事がありましたね。

でも今、農業そのものが立ち行かなくなっている現状で、そんな事が

よくいえたものです。

福田総理は夕刊フジに「男マリーアントワネット」と書かれる程

毎日ご夫婦で料亭に行きまくっているそうです。(お一人様約4万以上)

一国の総理がそんな調子ではワーキングプア問題に取り組む

筈がないって事ですよね。

 中高年から仕事(収入)を奪い、地方から地場産業を奪い

お年寄りから年金を奪い、東京のど真ん中で生活する一部の

企業のトップや官僚だけが贅沢を謳歌出来る・・今はそんな世の中

です。

 小さい頃、産業革命の頃のイギリスの長時間労働の悲惨さや

「女工哀史」等の労働の過酷さを教科書で学んだとき、

「こんな時代に生まれなくてよかった」と思ったものですが・・・今は

それ以上に悲惨な時代なのかもしれませんね。

 

コメント (2)
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