やっぱり・・・というかついにこういうことになってしまいました。
昨日、宮内庁のHPに
皇室関連報道に対する宮内庁の見解 
主旨は以下の通り。
「最近の報道の中には,事実と異なる記事や誤った事実を前提にして
書かれた記事が多々見られます。このことにより,
事実でないことが事実として受け止められ,
広く社会一般に誤った認識が生ずることが懸念されます。
このため,あまりにも事実と異なる報道がなされたり,
更にはその誤った報道を前提として議論が展開されているような
場合には,必要に応じ宮内庁として,
正確な事実関係を指摘することといたしました」
その第一弾として、「女性セブン」(20年1月3日・10日)の記事に
対する文章が。
記事の内容は
見出し「皇后陛下皇太子ご夫妻お呼び出し12月1日重大発言」
秋篠宮の「天皇の公務の軽減を」を受けて皇后は「気持ちは
わかるがそれは長男である皇太子が考えるべきこと」
12月1日、愛子内親王の誕生日で参内した皇太子夫妻を皇后が
別室に呼び、「陛下の公務を分担してほしい」と言った。
皇太子はきっぱりと「わかりました」と答え、皇太子妃はしきりに
頷いていた。
皇后は宮内庁職員に調整を指示した。
実はこの記事に関しては出た直後から「捏造ではないか」という
疑惑が噴出していました。
皇后が天皇を差し置いて公務の調整をしたり、皇太子夫妻に分担を
お願いするなどありえないと思われるからです。
じゃあ、何でこの記事の意義は何なのかというと、
「天皇の公務の見直し」=「海外公務へ天皇名代として行きたい皇太子夫妻」
雅子様の病気が治る
という事です。
のこ記事に対して宮内庁は
「天皇皇后両陛下,更に念のため 皇太子同妃両殿下にも確認いたしたところ,
当日は,お誕生日のご挨拶に上がられた三殿下を
両陛下が応接室でお迎えになり,約20分後,両陛下は三殿下を
御車寄までお送りになられました。
この間,どなたも応接室からお出になられたということはありません」
と、記事の訂正を求めています。
おそらく今回の措置は、お誕生日の天皇のお言葉を受けた
ものと思います。「事実を曲解されるので語りません」というあの言葉
にはものすごい怒りのようなものを感じました。
実は女性週刊誌において、ここ数年「愛子女帝キャンペーン」とも
受け取れるすさまじい記事が毎週載っていたんです。
「雅子様は世継ぎのプレッシャーから病気になった」
「皇室典範を改定し愛子様を女帝にしなければ病気は治らない」
「天皇陛下は女帝に賛成」
といった記事です。
去年の歌会始めで秋篠宮夫妻が揃って「こうのとり」を題材に
歌を詠みましたが、その事に対しては「雅子様に失礼」「配慮が足りない」
とバッシング。
その後、紀子妃の懐妊がわかると、「不自然すぎる」「雅子様の胸中を
思うと複雑」と書き、紀子妃が妊娠中にも関わらず精力的に公務を
こなせば「運動の為にいいこと」で、雅子妃が静養三昧するのは
「ご病気なので」と擁護。
紀子妃が部分前置胎盤の為に皇太子夫妻がオランダへ行く前日に
愛育病院に入院すれば
「何も渡蘭前日に入院しなくても・・雅子様への配慮が足りない」とバッシング
悠仁親王が生まれたら「愛ちゃんはどうなるの?」と愛子様が言ったと
報道。
さらに「悠仁親王より愛子内親王の方が国民的人気があり、
国民のアイドルの愛子様を女帝にすべき」と報道。
来年のお正月の一般参賀に、東宮家は愛子内親王を
同伴したいと考えている。そうすれば雅子妃も7回全部おでましに
なれる・・(BY週刊女性・・だったかな?)
このような記事に対して皇室はひたすらスルーを続けていました。
去年の天皇の紀子妃に対するお言葉
「数々の困難を耐えて・・」というのは、多分に女性週刊誌によるバッシング
をさしていたのではないかと思われます。
でも、今年、極めつけの記事が載ってしまいました。
9月11日に発売された女性自身の見出し
「愛子を天皇に・・・」雅子様の切なる願い
小和田家関係者の言葉として「愛子様に皇位継承権がない事が
雅子様の病気の根本原因」と書いたのです。
9月11日といえば紀子妃の誕生日・・・皇族が集まるこの日に
このような記事が載ったことに対して両陛下はどう思われるか・・・
この記事に関しては女性自身編集部と宮内庁に随分抗議の
電話が行ったようです。
女性自身編集部は「裏づけがあって書いた」と反論したようですが
宮内庁はスルー。
でも、一般庶民としても、この記事を目にした時はびっくりしたと
同時に「本当に東宮家がこんな事を思っているのだろうか。誰が
こんな記事を書かせているのだろうか」と激しく疑問がわいてきました。
その後、11月の高円宮の5年式年祭に雅子妃は宮邸の例祭には
出席したものの墓所まではいかなかったのです。
その事を女性セブン(?)は
「雅子様は強く墓所例祭への出席を希望されたが、寒い場所での
行事なので宮内庁が反対して取りやめさせた」と書きました。
これに対して野村東宮大夫は
「妃殿下が行きたいといわれるのに反対するはずがない」と異例の
反論をしました。
段々エスカレートする東宮家の記事に両陛下はきっと心を
痛め、何とか沈静化したいと考えられたのではないでしょうか。
とりわけ「愛子女帝キャンペーン」を張る「週刊女性」
「女性自身」「女性セブン」の書き方は目にあまるものがあり、
目にするたび「ここまで書かなくても・・・これじゃ皇后陛下や
秋篠宮家にあまりにも無礼じゃないの?」と思っていました。
無論、ここまで「雅子妃の病気快癒の為に愛子女帝誕生を」と
女性誌が書くにはそれなりの理由があるのですが、それはまた
別の機会に。
今回の反論ページ作成で、過剰なキャンペーン憶測記事が
抑制されればいいと思う反面、週刊誌における皇室報道が
必要以上になくなる懸念もあります
天皇誕生日後に出た男性週刊誌「AERA」「週刊現代」は過剰な
煽りも擁護もなく、事実を淡々と書いてくれました。
このような報道姿勢は支持出来ると思います
(そうは言っても「AERA」は左翼系・女帝派ですから・・・)
でも、こうなった根本原因は何か・・・と言えば、
皇太子の「人格否定発言」で、あの発言に対する釈明を皇太子が
全くしないまま今日に至っていること。
さらに雅子妃の病状について「プライバシーの問題」として
きちんとした医師団の会見をしないことにあるのです。
宮内庁は本来、このような事態に陥る前に釈明と記者会見に
持って行くべきだったのではないかと・・・・と思います。
来年からまた少し皇室が変わっていくかもしれませんね。