<光母子殺害>元少年に死刑判決
裁判長は新供述「不自然不合理」、
情状「斟酌する理由みじんもない」
記事を引用しますね。
「山口県光市で99年4月、母子を殺害したとして
殺人と強姦(ごうかん)致死罪などに問われた当時18歳の元少年(27)に
対する差し戻し控訴審の判決公判が22日午前、広島高裁であった。
楢崎康英裁判長は「強姦の目的や計画性も否定できない」として、
求刑通り死刑を言い渡した。
元少年が差し戻し審になって新供述を展開したことを「不自然不合理」とし、
弁護側が主張した情状面について「斟酌(しんしゃく)する理由は
みじんもない」と述べた。
この判決を受けて本村さんは記者会見で心情を述べられましたが
本当に一つ一つの言葉がしっかりしていて、矛盾がなく、しかも
冷静に話していたのが印象的でした。
「死刑」という量刑についてあれこれ議論があるようですが、
日本の場合、あくまで「性善説」をとっているので、被害者の感情
よりも「加害者の更生」の方を重点的に考えているんですよね
「無期懲役」 態度がよければ10年で保護観察
刑務所暮らし きっちり労働基準法が守られているので残業なしで
3食食べられる生活。下手なサラリーマンよりずっと
いい生活だそうです。遺族への補償義務もなし。
加害者の人権 未成年の場合は顔も名前も出ません。被害者
遺族が傍聴席に優先的に座る事が許されたのも
最近と知ってびっくり。
罪を犯しても「更生すればいい」という考え方はおかしいと
思います。何をどうしても許されない罪もあるということ。
本村さんは加害者の「死」を望んだのではありません。罪に見合った量刑
がたまたま「死刑」だっただけで。
もし、被害者、そして遺族の無念に相当するだけの量刑があるなら、
そちらを選ぶでしょう。
人を殺しても「反省したので」無期懲役で10年で世間に出られたら
犯罪というものの抑止力になるかどうか・・・というお話です。
記者会見で朝日新聞の記者の質問が最低でした
「すみません。朝日新聞です。今回少年は18歳と一ヶ月で
前科がなく、あと、二人も殺害する事で死刑判決となると
今後、まあ、こうした厳しい量刑が続くと思います。
ハードルが・・・死刑に対するハードルが下がることについて
どう思われますか」
この元少年(実名と顔出していいと思います)はもう27歳で
あるという事実を踏まえていません。
この記者は何が言いたかったんでしょうか?
本村さん
「そもそもですね、死刑に対するハードルという考え方が
おかしい。日本の法律は1人でも人を殺めたら死刑に科す事が
出来ます。それは法律ではない勝手に作った司法の慣例です。
で、今回の裁判所の判断で最も尊ぶべきことはですね、
佳子の判例に囚われず個別の事案をキチっと審査して
それが死刑に値するかどうかという事を的確に判断したことです」
とても冷静なお答えに頭が下がりますが、朝日新聞社の
記者さんの知的レベルの低さを露呈したような気がします。
そもそも、事件当時わずか23歳のサラリーマンだった青年を
ここまで法律に精通させ、こんなにきちんと自分の意見を言える
ようにした原因は何なのか・・・それを考えるのが先です。
人間というものは、専門家でなくてもここまで成長できるのだと
証明したようなものです。
さて・・早速弁護団は上告したようですが、
こちらの記者会見は日テレと広島テレビの記者を締め出したそうで。
しかも・・・会見で言ってる事の半分が意味わからない。
「逆手だ」「順手」だって・・・その事実が何だというの?
23歳だった母と10ヶ月の娘を殺して暴行した事に変わりは
ないではないですか その時、犯罪者が何を考えていたかなんて
もうどうでもいい事。行った罪に対しての罰を粛々と受けるべき。
とはいっても
「つまみ食い裁判」とまで言いましたね・・・あの弁護団
「やむを得ない場合の死刑」の筈が、何をしても死刑で
いいという判断になった・・・というような事を弁護団は言って
ましたが、「人殺し」というものに対する罪の意識が低いのでは
ないでしょうか。
事情があるなら殺人をしても仕方ないとか、年齢が若いから
2人しか殺してないから、初犯だから・・・という理由は、被害者
やその遺族の気持ちを考えると到底納得できるものではありません
極刑を望んだからって被害者が生き返るわけでもない・・・けど、
だからこそ、言葉の上での「反省」「更生」などというものが
よけいに空しく思えるんですよね
でも元少年は死刑になってもどらえもんが何とかしてくれる
かもしれないし、生き返りの儀式でも弁護士さんにやって貰えば
いいんじゃないのですか?
(ある意味、暴走した弁護団のせいで死刑になったともいえますね)