何から始めましょうか・・・・・
そうそう、宝塚歌劇も110周年という事で来年のスケジュールが発表されたのですが、ネットでは「どれもつまらなそう」という意見が多い。
古い観客を大事にしたいのか、今風の観客を得たいのか、その両方なのか、両方ってありえるのかなとか色々考えてしまいました。
「ファイナルファンタジー」なんてまさにゲーム世代にはハマるのかもしれないけど、古い私にとっては「またゲームかい」と思ったりする。
一方で雪組100年にちなんで上演される「ベルサイユのばら」フェルゼン編。
こちらは・・・見たいけど見たくない。
いや、無理。絶対受け入れられないって。韓国の「ベルばら」に対抗しても無駄じゃないの?って思う。
そもそも植田紳爾脚本は古い。音楽も古い。
それに普通にフェルゼン編とか言ってるけど、「ベルばら」の主役はやっぱりオスカルとアンドレじゃないのか?って思う。
今まで散々、いろんなベルばらを見て来たけど昭和のに比べて満足したものは1作もありません。
だけど、そう考えること自体がもう時代遅れなのかなと。
もしかしたら池田理代子を知らない、「ベルばら」読んだことない、かつて女子世界を席巻した少女漫画ブームを知らない今時の人達だったら、わりとすんなり納得してみちゃうのかなとか。
いえね、職場にAさんというバレエを習っている娘がいる40歳代がいまして。
私が平成元年に結婚したんだよ~~っていうと「その頃私は小学生でした」とかいうので。そんなんばっかな人達に囲まれてしまい。
で、娘さんがバレエをやっているなら宝塚見る?って言ったら
「見たいんですけど」というので、DVDを解説付きで貸しました。
「子供が見てもわかりやすくてショーがあるもので」って注文が入ったので
「めぐり会いは再び」3部作を。
感想は面白かったようですが、娘さんが好きになったのは涼紫央と真風涼帆。
お母さんが好きになったのは柚希礼音。
え?礼真琴ファンにならず・・・・・?
で、「もうちょっと見る?」って言ったら「はい!」っていうので、私的には出来るだけ面白くて笑えるものという事で
この3作をチョイスして渡しました。
勿論、解説付きで。
「こうもり」はそもそもオペレッタですし、音楽で必要なものじゃない?って思ったし、落語も勉強になるかなとか、でもさすがに「料理の鉄人」は知らないよねとかあれこれ考えて渡しました。
すると「娘がお友達に「ポーの一族」を借りて来たんです」っていうんですよ。
「え?ポーは2幕物だよ?」
「はい。でもそのお友だちが宝塚と言えばポーの一族っていうらしくて」
「へえ。萩尾望都知ってるの?」
「へ?は・・はぎ?なんですか?」
「萩尾望都。ポーの一族の原作だよ。あの芝居は最初にずらずらと説明が入るからわかるかな・・・」
「ああなる程。でも柚香光さんがかっこいいらしくて」
そうね。確かに柚香光はかっこいいよ。(娘さん達がすでに柚香光の退団前提に会話しているってのがなんですけど)
だけど。そうだよね。萩尾望都知らないんだよね。知らない世代なんだよね。
萩尾望都を語らずしてBLを語るなと思うけど、もうそういう時代じゃないんだよね。
ああ、DVD見る前に原作読んでよ~~とはとても言えない。孤独。
で、今度は50代前半のBさんに「萩尾望都知ってる」って聞いたら「誰ですか」って言われてまたショック。
「小さい頃、漫画読まなかったの?」
「読みました。「キャンディ・キャンディ」と「SWAN」を。でも、漫画って全巻揃えるの大変じゃないですか?でも「SWAN」は学校のバザーで11巻まで300円で売っていたので買って読んで、初めてその後まで買ったんですけど、親に全部捨てられました」
この、親に全部捨てられました・・・という人の何と多い事でしょうか?
「里中満智子は知ってる?」
「あ、名前は・・・」って感じですね。
私自身は小学校1年から漫画を読み始め、(最初に買ったのは美内すずえの「パンドラの秘密」だった)今に至るけど、古い本程ずっと全巻揃ったまま今もとってあります。
全巻揃えるのが大変と思った事はないんだよね~~
「ふぶきさん、文学少女だったんですね」っていうので、「え?」と。
私が考える文学少女は「太宰治が好き」とか「江戸川乱歩大好き」とかそんな人達の事をいうのだと思ってました。
残念ながら私、苦手・・・小さい頃は「赤毛のアン」に代表される少女小説ばかり読んでいたし、クリスティにはまったりしてたけど。
恥ずかしくて漫画読んでるだけで「文学少女」とは言わないんだけどな。
でもきっといわゆる「文学少女」の意味って「オタク」って事なんだろうなと解釈。
ふと、もっともっと少女漫画について話せる相手がいたらいいのにとか、何で「ベルばら」は昭和の方が偉大なのか語る相手がいたらいいのにとか、つくづく考えて孤独になりました。
同世代でもこんな話を長々出来る相手はいないもんね。
将来、ボロボロになった少女漫画を広げて一人ぶつぶつ言ってる自分を想像すると悲しい。
「貸して下さい。読んでみたい」って言ってくれたら大喜びで貸すのに。
「文字を読むと頭が痛くなる」人ばかりじゃなあ。
一人だけ「ベルばら」読ませて泣いたという職員さんはいたけどね・・・
これが世代間ギャップってことか。
って事はですよ。「ANOTHER WORLD」で「恋患い」って言葉が出て来るけど意味わかんないだろうな・・説明文つけるべきだったかなと考えてしまいました。
とりあえず今度は「CASANOVA」貸そう・・・