2002年12月11日 ニュージーランドへ出発
雅子様にとって待ちに待った外国訪問がやってきました。
この時はもう幼い姫を残していく事にも何の未練もありませんでした。
これは自分に与えられた権利なのだから。
2002年12月13日 国立戦争記念碑への献花
マオリ族の歓迎を受ける
記祈念植樹
晩さん会
ニュージーランドでのマオリ族との対面はとても楽しくてわくわくしました。
どうしてこんなに楽しいの?
誰もがちやほやしてくれるし、おいしものが一杯あるし、英語で何でも話して通じる世界。そう、これが雅子様の理想郷です。
2002年12月14日 南極センター
水陸両用スノーモービルに乗る
市長主催の歓迎パーティ
2002年12月15日 アザラシウォッチングクルーズ
フィヨルド国立公園
一般人に生まれなくてよかった。皇室に入ってよかった。
もし一般人として旅行していたらこんな待遇には恵まれなかっただろうから。
オーストラリアでは「恵まれない子供達に心を寄せたい」という雅子様の意志を尊重するような公務も用意されていました。
それは小児病院訪問です。
2002年12月16日 スターシップ小児病院
2002年12月17日 首相夫妻と
シドニーロイヤル小児病院
後々、「ちょっとした事件」になったのはこの時です。
少年は足が悪くて現在歩行訓練中でした。
雅子様と皇太子様は優しく少年に近寄って声をかけました。
「プリンセスの写真はある?」少年は聞きました。
雅子様は「あるわ」と言って、すかさず内親王の写真を出しました。
それはよちよち歩きの姫がカタカタで遊んでいる様子でした。
「LIKE YOU!(あなたみたいね)」
雅子様は屈託なくそうおっしゃいました。
雅子様としては軽い話であり、冗談であり、そして大変うける話でありました。
だから皇太子様も思わず笑ってしまったのです。
でも当の少年は悲しそうな顔をして、やだ頷くだけでした。
この記事はすぐにオーストラリアのウェブサイトに載りました。
少年はテシモシーといい、7年間入院して療養を続けている子。
その子に記者は「I thought the Royal couple were lovely', ‘She looked like a real princess!'」という印象を持ったというのです。
タロンガ動物園でコアラを抱いて
ここでは「SO LOVELY」「SO FLUFFY」と雅子様の肉声が出ました。
2002年12月18日 戦争博物館
総督官邸で会見
2002年12月19日 キャンベラ訪問
こうして楽しかった旅行はあっという間に終わってしまったのでした。