何度も同じ光景をアップしてごめんなさい。
昨夜はこの水害の間接的な原因となった、堤防の欠損個所の延伸工事説明会が有った。
「国交省信濃川河川事務所」から三名、「魚沼地域振興局」から三名「魚沼市役所」から二名の説明員。
対して、説明を受ける住民側は約三十名。
村の住民に「地域の秋の美化運動」のお知らせを配布するために、説明会の予定時刻七時半よりも、
三十分以上も早く会場に行くと、なんと、「信濃川河川事務所」の皆さんはすでに到着し、自動車の中で待機中。
私がドアを開けると、女性一名を含む三人の若い人たちが丁寧に挨拶を下さり、一緒に会場に入ります。
驚いたことに、全員でテーブルを出したり、座布団を出したりと、会場作りをなさります。
ほぼ、会場の設定が終わったころに、村の役員がポツリ、ポツリと顔を見せます。
ここのところ、頭に湯気が立ちっぱなしのスベルべオジサンは「遅いぞ」と一喝、二喝。
説明員の自己紹介に引き続き、若くて「この年齢で課長って、将来有望なんだろうなー」なんて思わせられる、
スベルべの甥にそっくりの課長さんが、淡々と今回の水害の分析結果を説明します。
理科大好き少年だったスベルべオジサンは本当に興味をそそられ、面白い話でしたね。
その後の質問ではスベルべがほとんどの時間を占領してしまいました。
でも、私利私欲に走った話ではなくて、住民の疑問をまとめて質問したつもりでは有ります。
これが、山から見た濁流の侵入個所、堤防の欠損個所。
これも先日アップしたばかりですけれど、延伸工事を待つ現堤防の末端です。
明日にでも着工するのかと、期待しましたが、国の仕事がそんなに早く始まることなんて無いですね。
国交省の査定、予算付けイコール国会の審議と、一種のお祭りのようなセレモニーを経なければならないんですね。
スベルべは「国民が国を相手取って訴訟を起こし、勝ったためしなんてないけれど、もしも、堤防の完成前に、
同じような水害に遭ったならば訴訟も辞さない」なんて発言しましたが、こりゃ、「蟷螂の斧」ってやつですね。
データは九月一杯で消滅しちゃったけれども、前に利用していた「いい色ブログ」時代の、
七月十七日の投稿で、憂慮し、指摘した洪水が本当に発生したのでしたから驚きでしたね。
こんなことは、少し感性を働かせたら分かることですよ。
コンピューターが発達し、予報システムをそれ頼った結果、当たらなくなった天気予報も同じ事。
統計や、分析にコンピューターをうまく使っても、もっと大事な人の五感を超える「第六感」。
こんな事をもっと大切に考えないと、人間は知性、理性、感性をコンピューターに乗っ取られますね。
私が大規模圃場整備に、大量の地震による崩落土が運び入れられ、地盤がかさ上げされたが、
そんな住民の住環境に大きな影響を及ぼす工事でさえ、住民に対する説明は全くなされなかった。
その時に、堤防の嵩上げ、補強も同時進行しなければならなかったと思うが、県と国の協議はなされたのか。
と、問いかけると司会の魚沼市役所建設室長から「圃場整備の話はここでは・・」なんて横やりが入る。
「全体の流れの話をしている、貴方にストップをかけられる言われは無い!」と一喝。
もう本当に、この写真のような目には遭いたくないですからね。
地域の被災者は片づけの実務に疲れ果て、自動車や家具類を水没させ、何らの保障も無い中、
経済的、精神的にも追い詰められ、疲労困憊してんだから、そこんとこも少し分かってよ。
山の上から見た、水害後の下島、下新田地域です。
本当に、一日も早く、安心して暮らせる環境を構築してもらいたい。
怒れる老人「アングリーオールドメン」のスベルべは帰宅後興奮を冷ますために、
大きなグラスにワインを二杯も飲んで、眠りに入ったのでした。
「信濃川河川事務所」の皆さんには本当に御苦労さまでした。
国家公務員と直接お話が出来るなんて機会は滅多にないのですけれど、会場作りまで手伝って頂き、
最近の皆様の動静の一端に触れさせても頂きました。
スベルべのような不良老人が多くて、説明会も大変でしょうけれど、
住民へのコンセンサスを軽視せずに、納得させて早期に目的達成に向けて走る。
そんな、新しい時代を感じさせて頂けた、皆さんとの束の間の交流でした。