先日四日のの朝でした。朝の散歩で堤防コースを歩きます。
洪水の浸入地点近くの水田も、泥の海のような中で稲刈りが終わり、朝日を浴びています。
でも、そこから向こうはコンバインが泥で動けなかったのか、実らなくて諦めたのか、
稲刈りは中止されたようで、機械はブルーシートに包まれて眠っているようです。
堤防の終端です。
ここからの堤防の延伸工事は四日の夜に説明会が有りましたが、来年にはきっと始まるでしょう。
手前の補強延伸済み個所は陽が当らず、向こうの工事予定個所には朝日がさしている。
私たち住民への励まし、希望の光なのでしょうか。
重機が逞しく稼働する日が待ち遠しい。
ここから向こうの国道近くまで540メートル延伸されるのです。
稲刈りが強行された水田の片隅で驚くようなものを発見。
2~30キロ離れた、裏巻機山に有る「五十沢キャンプ場」の名前入りポリバケツです。
二十歳代の若き日のスベルべが岩魚釣りに通った五十沢渓谷に、その後作られたキャンプ場です。
あちらも猛烈な豪雨に襲われ、自宅には濁流ばかりか砂利まで入ったと言うお客さんが先日見えたばかりでした。
家の近くまで来ると、初雪で頂上が白くなった「越後三山」が見えます。
例年よりも、随分早い初雪の訪れだと思います。
暑くて長く、そして、豪雨に襲われた夏も終わり、快適な秋も足早に去ってしまうのか。
さて、先日の工事説明会の際に配布された資料の一部です。
スベルべがボールペンで書き込んだH11の文字が見えますが、
最終延伸工事は平成11年の工事だったと言います。
その後、どうして12年も間、延伸工事は放置されていたのでしょうか。
私の質問には、工事施工の優先順位とか、予算付けの話とか、
国の方針からの少々回りくどい、言い訳のような答えに終始しました。
H・W・L(ハイウォーターレベル)の線が濁流の逆流浸入地点の旧堤防付近では、
明らかに水が流れ入る水準関係になっているのが分かります。
スベルべが今回の水害は「天災」ではなくて「人災」だと強く言う所以です。
ほら、左に国道17号線が書いてあるでしょ、堤防なんてその国道よりも随分低かったのですよ。
たった540メートルの延伸工事を怠り、放置していたがために、多くの住民が泣かされた。
私事ながら、我が家の高床式地下の天井も剥き出しのままです。
このまま寒い冬を迎えたならば、我が家はとんでもない寒さに晒されることになります。
いや、私など被害は少なくて済んだ方です。
一人住まいのお年寄りなど、本当に辛い暮らしを強いられています。
それでも、支援制度は不備が多く、少ない支援に泣いて暮らしています。
豊かな自然に恵まれ、大好きで愛すべき我が生まれ里も、
豪雪ばかりか、水害にまでたびたび遭わされたのではたまりません。
まだまだ世の中には「不合理」「不条理」がまかり通っていることを身を持って感じたスベルべです。