映画の始まりに歌が流れる
ー川を渡りテキサスへ
テキサスを僕の故郷にするんだー
明るく希望に満ちた曲調
「大丈夫だ 結婚式には間に合う」と馬に乗った軍服の男達
「ドン・アンドレアはすごくロマンチックなの それにすごく情熱的」
と友人達に話している花嫁のフィービー・アン・ネーラー(ローズマリー・フォーサイス)
別の部屋では花嫁の父親にドン・アンドレア・バルダザール(アラン・ドロン)が こう言っている
「お嬢さんのおかげで僕の人生は薔薇色です 僕は世界一幸せな男だ」
だがー先程急いでいた男達がやってくる
出征する前の姿が良かったからと ヤンシーにキスを許したフィービー・アン
ヤンシーは婚約したと思い込み 自分こそフィービー・アンの婚約者なのだと 自分の大勢のいとこたちを連れてきて
「結婚式は中止だ」と屋敷に乱入
フィービー・アンの寝室に押し入り
強制的に男達に屋敷から追い出されるドン・アンドレア
だが自室から助けを求めるフィービー・アンの姿に 軍服姿の男達を蹴散らし 彼女の自室に駆け付け
ヤンシーと戦いに
強引にその部屋へ押し入ろうとしたヤンシーの味方のハワード
間が悪くドミノ倒しのようにヤンシーを窓から突き落とす結果に
落ちたヤンシーは死んで ドン・アンドレアは人殺しとして騎兵隊から追われることに
フィービー・アンとアメリカの司法が及ばない川を渡ったテキサスで会おうと約束し 逃げるドン・アンドレア
彼はスペイン貴族で帰国すれば 閣下と呼ばれる身分とか
貴族の派手な衣装を 通りすがりの男と取り換えるドン・アンドレア
一方 第六騎兵隊本部から 転がり落ちて来たサム・ホリス(ディーン・マーチン)
彼はテキサスに向かう人々をコマンチから護衛してほしいと依頼にきたのだが
当時 テキサスは まだアメリカではなくて
「テキサスは外国だ 州境を越えられない」と幾度たのんでも つれない返事しかもらえません
サムと仲の良い連れのクロンク(ジョーイ・ビショップ)はインディアンですが 彼の部族はコマンチとは仲が悪いとか
コマンチの居る場所を越えていくのに護衛なしでは危険すぎる
誰か腕のたつ護衛を雇わなくてはなりません
サムとクロンクの目に留まったのは 七面鳥を賭けての射撃にチャレンジ中のドン・アンドレア
ドン・アンドレアはテキサスへの渡し船の乗り賃を稼ごうとしていたのです
その腕ほしいと考えた二人は一計を案じ 指名手配の似顔絵が貼られていたドン・アンドレアを騎兵隊を利用して
しかも逃げるドン・アンドレアを助けます
騎兵隊から逃げる間も景品の七面鳥をずっと抱えて馬に乗っているドン・アンドレア
逃げる途中 サムとドンアンドレアは意気投合します
川を渡る時にサム「俺は泳げないから傍を離れるな」
サム ドン・アンドレアの名前が長すぎるから「バルディと呼ぼう」と
ドン・アンドレアは追手の騎兵隊からの逃げ出しを手伝ってくれたサムは恩人だと言います
するとサム「恩を返したいなら(テキサスの)モカシンまで同行してくれ」
ドン・アンドレア「テキサスなら喜んで行く」
しかし そこでドン・アンドレアは言うのです
「友よ 告白するよ 実は殺人罪で追われている」
追いついてきたクロンクに見覚えがるというドン・アンドレア
インディアンはみんな似た顔をしているーと誤魔化そうとする
そう騎兵隊を連れて来たのはクロンク
ドン・アンドレアを護衛とするためのサムとクロンクの企んだこと
まあ とにかく一緒に行動することにした三人ですが
いろいろドンアンドレアはやらかします
コマンチの医者か呪術師かが 両手を縛り馬に乗せた娘に何か仕掛けています
壺の中にはガラガラ蛇
このままでは娘が死ぬードン・アンドレアは救いに駆け付けますが
呪術師を追っ払ったあと 馬が蛇に怯えたために 落馬
頭を激しく打ち気絶
ガラガラ蛇に足を噛まれます
男の足に口をつけて血を吸い出すのを嫌がるサムとクロンク
その間に ドン・アンドレアに救われた娘のロネッタがためらわず口をつけ血を吸い出していました
厄介事のもとになると娘を連れて行くことに反対するサム
ロネッタがコマンチのあげた狼煙を読む「戦いが始まるー」
先を急ぐサムに 蛇に噛まれたドン・アンドレアは先に行くように言います
自分は後から追いかけると
ロネッタが道は自分が知っていると言葉を添えます
インディアン娘の姿のロネッタにあくまで一人のレディとして対するドン
アンドレアは
「連れの無礼を許してくれ 育ちの悪い男でね」とサムのことを
ロネッタは暮らす街をコマンチに襲われ さらわれたのでした
サムとクロンクが去ったあと「君に会えて大変光栄・・・」などと言いかけて 意識を失うドン・アンドレア
コマンチは牛を運ぶ幌馬車隊を狙い襲ってきます
先を急ぐように言う為に駆け付けたサムは ドン・アンドレアを追ってきたフィービー・アンの姿を見るのです
彼女は水浴び中でした
別な場所からその水浴びを見物していたコマンチ族の酋長の息子イエローナイフに服を盗まれます
着るものがない彼女にサムは手持ちの服を
サムは彼女がドン・アンドレアの花嫁になる女性と知らず 口説きモードに入ります
その頃 コマンチの酋長は息子のイエローナイフに言います
「お前はわたしの跡を継ぐ 正しい行いをしろ」
だが その息子のイエローナイフが首に巻き付けているのは フィービー・アンのドレス
バカ息子に手を焼く父親なのでした
ロネッタの薬草などの看病で元気を取り戻したドン・アンドレア
彼にロネッタは言います
「命の恩人のドン・アンドレアに従う」
礼儀正しく 見かけも優男ーイイ男のドン・アンドレアにロネッタは恋をしています
追っているコマンチの呪い師はちょっと いいえかなり間抜けです
ぶつぶつ言いながら馬に乗っていて 頭を木にぶつけました
モカシンに着いたドン・アンドレアとロネッタ
ドン・アンドレアはフィービー・アンが来ていないか尋ねます
そこへコマンチさん御一行
ロネッタを寄越せと でなければ戦いだーと
町の人々はロネッタを差し出すように言いますが
ドン・アンドレアは反対
皆を守る為にロネッタはコマンチのところへ向かいますが
ドン・アンドレアが追いかけます
コマンチの酋長さん もっとも勇気有り強い者が代表で戦うのだーと自分の息子を御指名に
周囲のコマンチさん達「結果は見えたな」と諦め顔
彼らはイエローナイフの戦いぶりを 呆れ顔で見物
楽勝のドン・アンドレアさんでした
女性を 人の命を大切に思い名誉を大事にするアンドレアの言葉にモカシンの人々は感銘を受けていました
土地を千エーカーと牛を進呈しようと言ってくれます
ところが牛は移動中に死んで数が減り
ドン・アンドレアの牛の群れを飼うことが夢だったーとの言葉を聞いたロネッタは
牛を手に入れる方法があると教えるのです
野性の牛を慣れさせる手段
ロネッタ「夢をかなえてあげる」
さすがに世間知らずのドン・アンドレアも否定的な発言を
ですがロネッタは言います
「男と女がいれば何でもできる」
三日間 水場から遠ざけておいた牛を四日目に 水飲み場まで連れて行く
ところが途中で水の匂いを嗅ぎつけた牛達が走り出します
行く手にあるのは黒い水の川
飲めば死んでしまう燃える黒い水
ええ石油のことです
テキサスの地は掘れば黒い水が出る呪われた土地だと
「自分が貰う千エーカーの土地からは黒い水が出なければいいがー」
そうドン・アンドレアは言うのでした
牛達を 必死にどうにか止めて危機を乗り越え 大人しくさせたドンアンドレアとロネッタ
と
これを知りモカシンの人たちは「ただで牛が手に入る」と喜びます
その様子を見ていたコマンチさん達
白人が牛を大人しくさせる方法を知ってしまった
全部の白人が知る前に 彼らを殺そうと
全ての部族に連絡
モカシンにフィービー・アンが来たことを知るドンアンドレア「僕の花嫁が来た」
その言葉を聞いてロネッタ とても悲しい表情に
コマンチの矢でお尻を射られたサムだが フィービー・アンの気を惹こうと軽傷なのに
足を負傷したと 更には芝居で重傷のふりをしています
看病してもらい口説き落とそうーそういう魂胆です
さすがにフィービー・アンもおかしいと思い始めているのでした
「ベッドから出たら 少し過保護にしすぎたー」
喜んでモカシンに戻り フィービー・アンに会いに来たドン・アンドレアが見たのは
サムがフィービー・アンに抱きついている姿でした
サムはドン・アンドレアが三日間美人のインディアン娘と旅していたーと言います
それなのに私を責めるのーとフィービー・アン
全てが片付いたら決闘する約束だったとドン・アンドレア
いざ決闘かというところへ騎兵隊さん達
なんでもテキサスがアメリカのーテキサス州になったのだと
祝いのパレードのはずが ドンアンドレアを見つけたヤンシーのいとこさん暴走
フィービー・アン「逃げて! ドン・アンドレア 殺されるわ」
馬に乗って逃げるドン・アンドレア
彼についていくロネッタ
コマンチさん達は戦いの準備中
そのさなかも不出来な息子を気に病むパパ酋長
ドン・アンドレアを追い続け 他のことは全く見えない騎兵隊の指揮官さん
モカシンの人々はドン・アンドレアが馴らした牛達を集めていたが コマンチ達が襲ってくる
戦いに備えるモカシンの人々
コマンチのパパ酋長 息子のイエローナイフに火矢をモカシンに向かって射るように言いますが
火矢を飛ばすことができない息子さん
他の人間が矢を放ちます
その火矢が学校に当たります
騎兵隊に追われて逃げ続けているドンアンドレアですが
「ロネッタ 逃げて二日になるけれど ずっと黙っているね 僕が何か言ったせいー」
そう問いかけます
「口を閉ざす」そう言ったロネッタですが「聞いて」と話しだします
「男は色々見るけど 目の前の事に気付けない」
目に見えなくても内なる炎は熱く燃えていて わたしの炎はあなたの為に燃えている
実にストレートな告白なのだけれど
ドン・アンドレアは気付きます
モカシンの町に火が
コマンチに襲われている
ただただドン・アンドレアばかりに注意を向けている騎兵隊さん達は気付いていません
ドン・アンドレアは自分が囮となり 騎兵隊の注意をひきつけてモカシンに向かわせようと わざわざ騎兵隊の前に姿を見せます
「命はもちろん惜しいさ 名誉の問題さ」
止めるロネッタにそう告げて
町の人々を救う為に命を賭けて
コマンチのパパ酋長さんは火矢の火が頭の飾り物の羽根について燃え上がったりと散々
バカ息子のイエローナイフちゃんは よく落馬しては仲間に面倒をかけているし
コマンチの放つ火矢で燃え広がった炎の為に集めた牛が暴走
牛の勢いに押され引くコマンチさん達
そこへドン・アンドレアを追う騎兵隊さん達
相変わらず彼らにはコマンチさん達が見えていません
だけどコマンチさん達は騎兵隊を見て逃げ出します
ロドニー大尉⦅ピーター・グレイブス⦆はハワードに墓穴を掘るように言いつけます
遂にとらえたドン・アンドレアを死刑にし埋める為の穴
裁判の結果 有罪となってしまったドン・アンドレア
ですが ですがフィービー・アンが ドン・アンドレアが人を殺したと言われた時の状況を再現
ロドニーも「そういうことは起きる」と認めざるをえません
一転 ドン・アンドレアは無罪に
でもって今度はドン・アンドレアとサムの決闘の続きです
ところが二人はどちらも相手も撃つことができず
じゃあサムがドン・アンドレアを叩くことでお互いちゃらにしようと
その力の入れ具合で お互いに「これくらいの力だった」
と互いへの平手打ちを繰り返す子供のような二人
二人を死なせたくないロネッタとフィービー・アンは手を組みます
叫び声上げて注意を惹き付けての喧嘩
男達は互いの愛する女性の体を押さえて止めに入ります
フィービー・アンはサムに
ロネッタはドン・アンドレアに
その腕に抱かれて男達の肩越しに「うまくいったわね」とウインクを交わす二人のお嬢さん
命じられたままに穴を掘り続けていたハワード
その穴から黒い水が噴き出て溢れます
「こんな土地 インディアンに返してやれ」
その様子を見ていたコマンチさん
「こっちもいらん」と去っていきます
映画の最後にも始まりと同じ歌が流れます
ーここに埋めてもらえれば幸せ
川を渡って テキサスへー
私が子供の頃 アラン・ドロンは二枚目俳優として大人気でした
日本ではダーバン『紳士服』のCMにも登場
フランス映画でのアラン・ドロンは死ぬ役も多くてね
原作付きの「黑いチューリップ」以外では余り明るい役は見なかったような
ハリウッド映画とアラン・ドロンは相性が悪かったようですが
「テキサス」のアラン・ドロンは好きでした
テキサス男は口がうまい 口が達者だーなんて小説もありまして
そのテキサス男のいいかげんぶりを 演じていたのがディーン・マーチン
懐かしさもありテレビで放映があれば 繰り返し観る作品の一つです
ピーター・グレイブスさんはテレビドラマ「スパイ大作戦」で人気だった俳優さん
この映画では とても笑える役柄です
ー川を渡りテキサスへ
テキサスを僕の故郷にするんだー
明るく希望に満ちた曲調
「大丈夫だ 結婚式には間に合う」と馬に乗った軍服の男達
「ドン・アンドレアはすごくロマンチックなの それにすごく情熱的」
と友人達に話している花嫁のフィービー・アン・ネーラー(ローズマリー・フォーサイス)
別の部屋では花嫁の父親にドン・アンドレア・バルダザール(アラン・ドロン)が こう言っている
「お嬢さんのおかげで僕の人生は薔薇色です 僕は世界一幸せな男だ」
だがー先程急いでいた男達がやってくる
出征する前の姿が良かったからと ヤンシーにキスを許したフィービー・アン
ヤンシーは婚約したと思い込み 自分こそフィービー・アンの婚約者なのだと 自分の大勢のいとこたちを連れてきて
「結婚式は中止だ」と屋敷に乱入
フィービー・アンの寝室に押し入り
強制的に男達に屋敷から追い出されるドン・アンドレア
だが自室から助けを求めるフィービー・アンの姿に 軍服姿の男達を蹴散らし 彼女の自室に駆け付け
ヤンシーと戦いに
強引にその部屋へ押し入ろうとしたヤンシーの味方のハワード
間が悪くドミノ倒しのようにヤンシーを窓から突き落とす結果に
落ちたヤンシーは死んで ドン・アンドレアは人殺しとして騎兵隊から追われることに
フィービー・アンとアメリカの司法が及ばない川を渡ったテキサスで会おうと約束し 逃げるドン・アンドレア
彼はスペイン貴族で帰国すれば 閣下と呼ばれる身分とか
貴族の派手な衣装を 通りすがりの男と取り換えるドン・アンドレア
一方 第六騎兵隊本部から 転がり落ちて来たサム・ホリス(ディーン・マーチン)
彼はテキサスに向かう人々をコマンチから護衛してほしいと依頼にきたのだが
当時 テキサスは まだアメリカではなくて
「テキサスは外国だ 州境を越えられない」と幾度たのんでも つれない返事しかもらえません
サムと仲の良い連れのクロンク(ジョーイ・ビショップ)はインディアンですが 彼の部族はコマンチとは仲が悪いとか
コマンチの居る場所を越えていくのに護衛なしでは危険すぎる
誰か腕のたつ護衛を雇わなくてはなりません
サムとクロンクの目に留まったのは 七面鳥を賭けての射撃にチャレンジ中のドン・アンドレア
ドン・アンドレアはテキサスへの渡し船の乗り賃を稼ごうとしていたのです
その腕ほしいと考えた二人は一計を案じ 指名手配の似顔絵が貼られていたドン・アンドレアを騎兵隊を利用して
しかも逃げるドン・アンドレアを助けます
騎兵隊から逃げる間も景品の七面鳥をずっと抱えて馬に乗っているドン・アンドレア
逃げる途中 サムとドンアンドレアは意気投合します
川を渡る時にサム「俺は泳げないから傍を離れるな」
サム ドン・アンドレアの名前が長すぎるから「バルディと呼ぼう」と
ドン・アンドレアは追手の騎兵隊からの逃げ出しを手伝ってくれたサムは恩人だと言います
するとサム「恩を返したいなら(テキサスの)モカシンまで同行してくれ」
ドン・アンドレア「テキサスなら喜んで行く」
しかし そこでドン・アンドレアは言うのです
「友よ 告白するよ 実は殺人罪で追われている」
追いついてきたクロンクに見覚えがるというドン・アンドレア
インディアンはみんな似た顔をしているーと誤魔化そうとする
そう騎兵隊を連れて来たのはクロンク
ドン・アンドレアを護衛とするためのサムとクロンクの企んだこと
まあ とにかく一緒に行動することにした三人ですが
いろいろドンアンドレアはやらかします
コマンチの医者か呪術師かが 両手を縛り馬に乗せた娘に何か仕掛けています
壺の中にはガラガラ蛇
このままでは娘が死ぬードン・アンドレアは救いに駆け付けますが
呪術師を追っ払ったあと 馬が蛇に怯えたために 落馬
頭を激しく打ち気絶
ガラガラ蛇に足を噛まれます
男の足に口をつけて血を吸い出すのを嫌がるサムとクロンク
その間に ドン・アンドレアに救われた娘のロネッタがためらわず口をつけ血を吸い出していました
厄介事のもとになると娘を連れて行くことに反対するサム
ロネッタがコマンチのあげた狼煙を読む「戦いが始まるー」
先を急ぐサムに 蛇に噛まれたドン・アンドレアは先に行くように言います
自分は後から追いかけると
ロネッタが道は自分が知っていると言葉を添えます
インディアン娘の姿のロネッタにあくまで一人のレディとして対するドン
アンドレアは
「連れの無礼を許してくれ 育ちの悪い男でね」とサムのことを
ロネッタは暮らす街をコマンチに襲われ さらわれたのでした
サムとクロンクが去ったあと「君に会えて大変光栄・・・」などと言いかけて 意識を失うドン・アンドレア
コマンチは牛を運ぶ幌馬車隊を狙い襲ってきます
先を急ぐように言う為に駆け付けたサムは ドン・アンドレアを追ってきたフィービー・アンの姿を見るのです
彼女は水浴び中でした
別な場所からその水浴びを見物していたコマンチ族の酋長の息子イエローナイフに服を盗まれます
着るものがない彼女にサムは手持ちの服を
サムは彼女がドン・アンドレアの花嫁になる女性と知らず 口説きモードに入ります
その頃 コマンチの酋長は息子のイエローナイフに言います
「お前はわたしの跡を継ぐ 正しい行いをしろ」
だが その息子のイエローナイフが首に巻き付けているのは フィービー・アンのドレス
バカ息子に手を焼く父親なのでした
ロネッタの薬草などの看病で元気を取り戻したドン・アンドレア
彼にロネッタは言います
「命の恩人のドン・アンドレアに従う」
礼儀正しく 見かけも優男ーイイ男のドン・アンドレアにロネッタは恋をしています
追っているコマンチの呪い師はちょっと いいえかなり間抜けです
ぶつぶつ言いながら馬に乗っていて 頭を木にぶつけました
モカシンに着いたドン・アンドレアとロネッタ
ドン・アンドレアはフィービー・アンが来ていないか尋ねます
そこへコマンチさん御一行
ロネッタを寄越せと でなければ戦いだーと
町の人々はロネッタを差し出すように言いますが
ドン・アンドレアは反対
皆を守る為にロネッタはコマンチのところへ向かいますが
ドン・アンドレアが追いかけます
コマンチの酋長さん もっとも勇気有り強い者が代表で戦うのだーと自分の息子を御指名に
周囲のコマンチさん達「結果は見えたな」と諦め顔
彼らはイエローナイフの戦いぶりを 呆れ顔で見物
楽勝のドン・アンドレアさんでした
女性を 人の命を大切に思い名誉を大事にするアンドレアの言葉にモカシンの人々は感銘を受けていました
土地を千エーカーと牛を進呈しようと言ってくれます
ところが牛は移動中に死んで数が減り
ドン・アンドレアの牛の群れを飼うことが夢だったーとの言葉を聞いたロネッタは
牛を手に入れる方法があると教えるのです
野性の牛を慣れさせる手段
ロネッタ「夢をかなえてあげる」
さすがに世間知らずのドン・アンドレアも否定的な発言を
ですがロネッタは言います
「男と女がいれば何でもできる」
三日間 水場から遠ざけておいた牛を四日目に 水飲み場まで連れて行く
ところが途中で水の匂いを嗅ぎつけた牛達が走り出します
行く手にあるのは黒い水の川
飲めば死んでしまう燃える黒い水
ええ石油のことです
テキサスの地は掘れば黒い水が出る呪われた土地だと
「自分が貰う千エーカーの土地からは黒い水が出なければいいがー」
そうドン・アンドレアは言うのでした
牛達を 必死にどうにか止めて危機を乗り越え 大人しくさせたドンアンドレアとロネッタ
と
これを知りモカシンの人たちは「ただで牛が手に入る」と喜びます
その様子を見ていたコマンチさん達
白人が牛を大人しくさせる方法を知ってしまった
全部の白人が知る前に 彼らを殺そうと
全ての部族に連絡
モカシンにフィービー・アンが来たことを知るドンアンドレア「僕の花嫁が来た」
その言葉を聞いてロネッタ とても悲しい表情に
コマンチの矢でお尻を射られたサムだが フィービー・アンの気を惹こうと軽傷なのに
足を負傷したと 更には芝居で重傷のふりをしています
看病してもらい口説き落とそうーそういう魂胆です
さすがにフィービー・アンもおかしいと思い始めているのでした
「ベッドから出たら 少し過保護にしすぎたー」
喜んでモカシンに戻り フィービー・アンに会いに来たドン・アンドレアが見たのは
サムがフィービー・アンに抱きついている姿でした
サムはドン・アンドレアが三日間美人のインディアン娘と旅していたーと言います
それなのに私を責めるのーとフィービー・アン
全てが片付いたら決闘する約束だったとドン・アンドレア
いざ決闘かというところへ騎兵隊さん達
なんでもテキサスがアメリカのーテキサス州になったのだと
祝いのパレードのはずが ドンアンドレアを見つけたヤンシーのいとこさん暴走
フィービー・アン「逃げて! ドン・アンドレア 殺されるわ」
馬に乗って逃げるドン・アンドレア
彼についていくロネッタ
コマンチさん達は戦いの準備中
そのさなかも不出来な息子を気に病むパパ酋長
ドン・アンドレアを追い続け 他のことは全く見えない騎兵隊の指揮官さん
モカシンの人々はドン・アンドレアが馴らした牛達を集めていたが コマンチ達が襲ってくる
戦いに備えるモカシンの人々
コマンチのパパ酋長 息子のイエローナイフに火矢をモカシンに向かって射るように言いますが
火矢を飛ばすことができない息子さん
他の人間が矢を放ちます
その火矢が学校に当たります
騎兵隊に追われて逃げ続けているドンアンドレアですが
「ロネッタ 逃げて二日になるけれど ずっと黙っているね 僕が何か言ったせいー」
そう問いかけます
「口を閉ざす」そう言ったロネッタですが「聞いて」と話しだします
「男は色々見るけど 目の前の事に気付けない」
目に見えなくても内なる炎は熱く燃えていて わたしの炎はあなたの為に燃えている
実にストレートな告白なのだけれど
ドン・アンドレアは気付きます
モカシンの町に火が
コマンチに襲われている
ただただドン・アンドレアばかりに注意を向けている騎兵隊さん達は気付いていません
ドン・アンドレアは自分が囮となり 騎兵隊の注意をひきつけてモカシンに向かわせようと わざわざ騎兵隊の前に姿を見せます
「命はもちろん惜しいさ 名誉の問題さ」
止めるロネッタにそう告げて
町の人々を救う為に命を賭けて
コマンチのパパ酋長さんは火矢の火が頭の飾り物の羽根について燃え上がったりと散々
バカ息子のイエローナイフちゃんは よく落馬しては仲間に面倒をかけているし
コマンチの放つ火矢で燃え広がった炎の為に集めた牛が暴走
牛の勢いに押され引くコマンチさん達
そこへドン・アンドレアを追う騎兵隊さん達
相変わらず彼らにはコマンチさん達が見えていません
だけどコマンチさん達は騎兵隊を見て逃げ出します
ロドニー大尉⦅ピーター・グレイブス⦆はハワードに墓穴を掘るように言いつけます
遂にとらえたドン・アンドレアを死刑にし埋める為の穴
裁判の結果 有罪となってしまったドン・アンドレア
ですが ですがフィービー・アンが ドン・アンドレアが人を殺したと言われた時の状況を再現
ロドニーも「そういうことは起きる」と認めざるをえません
一転 ドン・アンドレアは無罪に
でもって今度はドン・アンドレアとサムの決闘の続きです
ところが二人はどちらも相手も撃つことができず
じゃあサムがドン・アンドレアを叩くことでお互いちゃらにしようと
その力の入れ具合で お互いに「これくらいの力だった」
と互いへの平手打ちを繰り返す子供のような二人
二人を死なせたくないロネッタとフィービー・アンは手を組みます
叫び声上げて注意を惹き付けての喧嘩
男達は互いの愛する女性の体を押さえて止めに入ります
フィービー・アンはサムに
ロネッタはドン・アンドレアに
その腕に抱かれて男達の肩越しに「うまくいったわね」とウインクを交わす二人のお嬢さん
命じられたままに穴を掘り続けていたハワード
その穴から黒い水が噴き出て溢れます
「こんな土地 インディアンに返してやれ」
その様子を見ていたコマンチさん
「こっちもいらん」と去っていきます
映画の最後にも始まりと同じ歌が流れます
ーここに埋めてもらえれば幸せ
川を渡って テキサスへー
私が子供の頃 アラン・ドロンは二枚目俳優として大人気でした
日本ではダーバン『紳士服』のCMにも登場
フランス映画でのアラン・ドロンは死ぬ役も多くてね
原作付きの「黑いチューリップ」以外では余り明るい役は見なかったような
ハリウッド映画とアラン・ドロンは相性が悪かったようですが
「テキサス」のアラン・ドロンは好きでした
テキサス男は口がうまい 口が達者だーなんて小説もありまして
そのテキサス男のいいかげんぶりを 演じていたのがディーン・マーチン
懐かしさもありテレビで放映があれば 繰り返し観る作品の一つです
ピーター・グレイブスさんはテレビドラマ「スパイ大作戦」で人気だった俳優さん
この映画では とても笑える役柄です