夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「テキサス」(アメリカ映画 1966年)

2020-10-23 21:59:40 | 映画
映画の始まりに歌が流れる
ー川を渡りテキサスへ 

テキサスを僕の故郷にするんだー

明るく希望に満ちた曲調

「大丈夫だ 結婚式には間に合う」と馬に乗った軍服の男達

「ドン・アンドレアはすごくロマンチックなの それにすごく情熱的」
と友人達に話している花嫁のフィービー・アン・ネーラー(ローズマリー・フォーサイス)

別の部屋では花嫁の父親にドン・アンドレア・バルダザール(アラン・ドロン)が こう言っている
「お嬢さんのおかげで僕の人生は薔薇色です 僕は世界一幸せな男だ」

だがー先程急いでいた男達がやってくる
出征する前の姿が良かったからと ヤンシーにキスを許したフィービー・アン
ヤンシーは婚約したと思い込み 自分こそフィービー・アンの婚約者なのだと 自分の大勢のいとこたちを連れてきて
「結婚式は中止だ」と屋敷に乱入
フィービー・アンの寝室に押し入り 

強制的に男達に屋敷から追い出されるドン・アンドレア

だが自室から助けを求めるフィービー・アンの姿に 軍服姿の男達を蹴散らし 彼女の自室に駆け付け 
ヤンシーと戦いに

強引にその部屋へ押し入ろうとしたヤンシーの味方のハワード
間が悪くドミノ倒しのようにヤンシーを窓から突き落とす結果に

落ちたヤンシーは死んで ドン・アンドレアは人殺しとして騎兵隊から追われることに


フィービー・アンとアメリカの司法が及ばない川を渡ったテキサスで会おうと約束し 逃げるドン・アンドレア
彼はスペイン貴族で帰国すれば 閣下と呼ばれる身分とか


貴族の派手な衣装を 通りすがりの男と取り換えるドン・アンドレア


一方 第六騎兵隊本部から 転がり落ちて来たサム・ホリス(ディーン・マーチン)
彼はテキサスに向かう人々をコマンチから護衛してほしいと依頼にきたのだが

当時 テキサスは まだアメリカではなくて
「テキサスは外国だ 州境を越えられない」と幾度たのんでも つれない返事しかもらえません
サムと仲の良い連れのクロンク(ジョーイ・ビショップ)はインディアンですが 彼の部族はコマンチとは仲が悪いとか


コマンチの居る場所を越えていくのに護衛なしでは危険すぎる

誰か腕のたつ護衛を雇わなくてはなりません

サムとクロンクの目に留まったのは 七面鳥を賭けての射撃にチャレンジ中のドン・アンドレア
ドン・アンドレアはテキサスへの渡し船の乗り賃を稼ごうとしていたのです

その腕ほしいと考えた二人は一計を案じ 指名手配の似顔絵が貼られていたドン・アンドレアを騎兵隊を利用して 
しかも逃げるドン・アンドレアを助けます


騎兵隊から逃げる間も景品の七面鳥をずっと抱えて馬に乗っているドン・アンドレア
逃げる途中 サムとドンアンドレアは意気投合します

川を渡る時にサム「俺は泳げないから傍を離れるな」
サム ドン・アンドレアの名前が長すぎるから「バルディと呼ぼう」と

ドン・アンドレアは追手の騎兵隊からの逃げ出しを手伝ってくれたサムは恩人だと言います

するとサム「恩を返したいなら(テキサスの)モカシンまで同行してくれ」
ドン・アンドレア「テキサスなら喜んで行く」

しかし そこでドン・アンドレアは言うのです
「友よ 告白するよ 実は殺人罪で追われている」

追いついてきたクロンクに見覚えがるというドン・アンドレア

インディアンはみんな似た顔をしているーと誤魔化そうとする

そう騎兵隊を連れて来たのはクロンク

ドン・アンドレアを護衛とするためのサムとクロンクの企んだこと


まあ とにかく一緒に行動することにした三人ですが 
いろいろドンアンドレアはやらかします

コマンチの医者か呪術師かが 両手を縛り馬に乗せた娘に何か仕掛けています
壺の中にはガラガラ蛇

このままでは娘が死ぬードン・アンドレアは救いに駆け付けますが

呪術師を追っ払ったあと 馬が蛇に怯えたために 落馬
頭を激しく打ち気絶
ガラガラ蛇に足を噛まれます


男の足に口をつけて血を吸い出すのを嫌がるサムとクロンク

その間に ドン・アンドレアに救われた娘のロネッタがためらわず口をつけ血を吸い出していました

厄介事のもとになると娘を連れて行くことに反対するサム

ロネッタがコマンチのあげた狼煙を読む「戦いが始まるー」

先を急ぐサムに 蛇に噛まれたドン・アンドレアは先に行くように言います
自分は後から追いかけると

ロネッタが道は自分が知っていると言葉を添えます

インディアン娘の姿のロネッタにあくまで一人のレディとして対するドン
アンドレアは 
「連れの無礼を許してくれ 育ちの悪い男でね」とサムのことを


ロネッタは暮らす街をコマンチに襲われ さらわれたのでした

サムとクロンクが去ったあと「君に会えて大変光栄・・・」などと言いかけて 意識を失うドン・アンドレア


コマンチは牛を運ぶ幌馬車隊を狙い襲ってきます
先を急ぐように言う為に駆け付けたサムは ドン・アンドレアを追ってきたフィービー・アンの姿を見るのです
彼女は水浴び中でした

別な場所からその水浴びを見物していたコマンチ族の酋長の息子イエローナイフに服を盗まれます
着るものがない彼女にサムは手持ちの服を


サムは彼女がドン・アンドレアの花嫁になる女性と知らず 口説きモードに入ります

その頃 コマンチの酋長は息子のイエローナイフに言います
「お前はわたしの跡を継ぐ 正しい行いをしろ」
だが その息子のイエローナイフが首に巻き付けているのは フィービー・アンのドレス
バカ息子に手を焼く父親なのでした

ロネッタの薬草などの看病で元気を取り戻したドン・アンドレア
彼にロネッタは言います
「命の恩人のドン・アンドレアに従う」
礼儀正しく 見かけも優男ーイイ男のドン・アンドレアにロネッタは恋をしています


追っているコマンチの呪い師はちょっと いいえかなり間抜けです
ぶつぶつ言いながら馬に乗っていて 頭を木にぶつけました

モカシンに着いたドン・アンドレアとロネッタ

ドン・アンドレアはフィービー・アンが来ていないか尋ねます

そこへコマンチさん御一行
ロネッタを寄越せと でなければ戦いだーと

町の人々はロネッタを差し出すように言いますが

ドン・アンドレアは反対

皆を守る為にロネッタはコマンチのところへ向かいますが

ドン・アンドレアが追いかけます


コマンチの酋長さん もっとも勇気有り強い者が代表で戦うのだーと自分の息子を御指名に

周囲のコマンチさん達「結果は見えたな」と諦め顔

彼らはイエローナイフの戦いぶりを 呆れ顔で見物


楽勝のドン・アンドレアさんでした

女性を 人の命を大切に思い名誉を大事にするアンドレアの言葉にモカシンの人々は感銘を受けていました

土地を千エーカーと牛を進呈しようと言ってくれます

ところが牛は移動中に死んで数が減り


ドン・アンドレアの牛の群れを飼うことが夢だったーとの言葉を聞いたロネッタは
牛を手に入れる方法があると教えるのです

野性の牛を慣れさせる手段
ロネッタ「夢をかなえてあげる」

さすがに世間知らずのドン・アンドレアも否定的な発言を
ですがロネッタは言います
「男と女がいれば何でもできる」

三日間 水場から遠ざけておいた牛を四日目に 水飲み場まで連れて行く

ところが途中で水の匂いを嗅ぎつけた牛達が走り出します
行く手にあるのは黒い水の川

飲めば死んでしまう燃える黒い水

ええ石油のことです

テキサスの地は掘れば黒い水が出る呪われた土地だと

「自分が貰う千エーカーの土地からは黒い水が出なければいいがー」
そうドン・アンドレアは言うのでした


牛達を 必死にどうにか止めて危機を乗り越え 大人しくさせたドンアンドレアとロネッタ


これを知りモカシンの人たちは「ただで牛が手に入る」と喜びます


その様子を見ていたコマンチさん達
白人が牛を大人しくさせる方法を知ってしまった
全部の白人が知る前に 彼らを殺そうと
全ての部族に連絡

モカシンにフィービー・アンが来たことを知るドンアンドレア「僕の花嫁が来た」
その言葉を聞いてロネッタ とても悲しい表情に


コマンチの矢でお尻を射られたサムだが フィービー・アンの気を惹こうと軽傷なのに
足を負傷したと 更には芝居で重傷のふりをしています
看病してもらい口説き落とそうーそういう魂胆です

さすがにフィービー・アンもおかしいと思い始めているのでした
「ベッドから出たら 少し過保護にしすぎたー」

喜んでモカシンに戻り フィービー・アンに会いに来たドン・アンドレアが見たのは
サムがフィービー・アンに抱きついている姿でした

サムはドン・アンドレアが三日間美人のインディアン娘と旅していたーと言います

それなのに私を責めるのーとフィービー・アン


全てが片付いたら決闘する約束だったとドン・アンドレア

いざ決闘かというところへ騎兵隊さん達

なんでもテキサスがアメリカのーテキサス州になったのだと
祝いのパレードのはずが ドンアンドレアを見つけたヤンシーのいとこさん暴走
フィービー・アン「逃げて! ドン・アンドレア 殺されるわ」


馬に乗って逃げるドン・アンドレア
彼についていくロネッタ

コマンチさん達は戦いの準備中
そのさなかも不出来な息子を気に病むパパ酋長

ドン・アンドレアを追い続け 他のことは全く見えない騎兵隊の指揮官さん

モカシンの人々はドン・アンドレアが馴らした牛達を集めていたが コマンチ達が襲ってくる

戦いに備えるモカシンの人々

コマンチのパパ酋長 息子のイエローナイフに火矢をモカシンに向かって射るように言いますが
火矢を飛ばすことができない息子さん
他の人間が矢を放ちます


その火矢が学校に当たります


騎兵隊に追われて逃げ続けているドンアンドレアですが
「ロネッタ 逃げて二日になるけれど ずっと黙っているね 僕が何か言ったせいー」
そう問いかけます

「口を閉ざす」そう言ったロネッタですが「聞いて」と話しだします
「男は色々見るけど 目の前の事に気付けない」

目に見えなくても内なる炎は熱く燃えていて わたしの炎はあなたの為に燃えている

実にストレートな告白なのだけれど


ドン・アンドレアは気付きます
モカシンの町に火が
コマンチに襲われている

ただただドン・アンドレアばかりに注意を向けている騎兵隊さん達は気付いていません

ドン・アンドレアは自分が囮となり 騎兵隊の注意をひきつけてモカシンに向かわせようと わざわざ騎兵隊の前に姿を見せます

「命はもちろん惜しいさ 名誉の問題さ」
止めるロネッタにそう告げて


町の人々を救う為に命を賭けて 



コマンチのパパ酋長さんは火矢の火が頭の飾り物の羽根について燃え上がったりと散々

バカ息子のイエローナイフちゃんは よく落馬しては仲間に面倒をかけているし

コマンチの放つ火矢で燃え広がった炎の為に集めた牛が暴走
牛の勢いに押され引くコマンチさん達
そこへドン・アンドレアを追う騎兵隊さん達

相変わらず彼らにはコマンチさん達が見えていません

だけどコマンチさん達は騎兵隊を見て逃げ出します


ロドニー大尉⦅ピーター・グレイブス⦆はハワードに墓穴を掘るように言いつけます

遂にとらえたドン・アンドレアを死刑にし埋める為の穴

裁判の結果 有罪となってしまったドン・アンドレア


ですが ですがフィービー・アンが ドン・アンドレアが人を殺したと言われた時の状況を再現

ロドニーも「そういうことは起きる」と認めざるをえません

一転 ドン・アンドレアは無罪に

でもって今度はドン・アンドレアとサムの決闘の続きです


ところが二人はどちらも相手も撃つことができず

じゃあサムがドン・アンドレアを叩くことでお互いちゃらにしようと

その力の入れ具合で お互いに「これくらいの力だった」
と互いへの平手打ちを繰り返す子供のような二人


二人を死なせたくないロネッタとフィービー・アンは手を組みます

叫び声上げて注意を惹き付けての喧嘩


男達は互いの愛する女性の体を押さえて止めに入ります

フィービー・アンはサムに
ロネッタはドン・アンドレアに

その腕に抱かれて男達の肩越しに「うまくいったわね」とウインクを交わす二人のお嬢さん


命じられたままに穴を掘り続けていたハワード
その穴から黒い水が噴き出て溢れます

「こんな土地 インディアンに返してやれ」


その様子を見ていたコマンチさん
「こっちもいらん」と去っていきます



映画の最後にも始まりと同じ歌が流れます
ーここに埋めてもらえれば幸せ
川を渡って テキサスへー



私が子供の頃 アラン・ドロンは二枚目俳優として大人気でした
日本ではダーバン『紳士服』のCMにも登場

フランス映画でのアラン・ドロンは死ぬ役も多くてね
原作付きの「黑いチューリップ」以外では余り明るい役は見なかったような

ハリウッド映画とアラン・ドロンは相性が悪かったようですが

「テキサス」のアラン・ドロンは好きでした


テキサス男は口がうまい 口が達者だーなんて小説もありまして
そのテキサス男のいいかげんぶりを 演じていたのがディーン・マーチン

懐かしさもありテレビで放映があれば 繰り返し観る作品の一つです

ピーター・グレイブスさんはテレビドラマ「スパイ大作戦」で人気だった俳優さん
この映画では とても笑える役柄です

















「太陽にかける橋 ペーパータイガー」 (1975年 イギリス映画)

2020-10-21 19:54:44 | 映画
PEPERTIGER-「張子の虎」のこと

ブラッドベリー少佐(デビッド・ニーブン)乗る旅客機が東南アジアの某国の空港へ着陸
彼は「ライオンと同じテントで寝たことがある」などと眉唾ものの大言壮語

空港からのバスは要人を通す為に一時停車
 ブラッドベリーは目に付いた寺院を見物に

その間 爆弾テロあり ひとりブラッドベリーだけは無傷

彼はこの国で日本の大使(三船敏郎)の一人息子コウイチ少年(安藤)の家庭教師として招かれたのだ

大使は息子に紳士としての生活様式を学ばせたいと考えていた
正しい英語の発音
世界に通用する男に育てたいと考えていたのだろう

第二次世界大戦で敗戦国となった日本人は 当時様々な思いを抱えていた
日本の大使として 世界にひけをとらない教育を息子に身に着けさせたい
日本人としての誇りも忘れずにー

剣道のけいこ中だったコウイチはきちんとブラッドベリーに挨拶をする
礼儀正しく育てられているようだ


ブラッドベリーは物おじしない快活な性格のコウイチに質問する
イギリスについて何か知っているかと

コウイチは日本史は習ったが イギリスの歴史は学んでいないと答えた

RとLの発音の違いから教え込むブラッドベリー


大使主催の大使館でのパーテイに国の外務大臣も招かれている

ドイツ放送局のギュンターによれば この外務大臣は国で2番目の嫌われ者
愛人らしき若い娘の傍へ行く外務大臣


母親から早く寝るように言われたコウイチだが パーテイが気になり部屋を抜け出し覗きにいく


「政治家とマスコミは嫌い」とギュンターをかわしたブラッドベリー

椅子にはさまった杖を外そうと 振り回した椅子が 外務大臣を狙ったテロリストに当たる
まさしく怪我の功名


コウイチ少年 先生は強い英雄だと誤解する
戦時中のことについてブラッドベリーが話すことを信じているコウイチ


この国を良くしたいと考えるテロリストというかゲリラたちは コウイチを誘拐しようと狙っていた
刑務所での扱いはひどい
刑務所で服役中の人間を ひきかえに解放させようという計画

誘拐されたコウイチとブラッドベリーは山中の小屋に閉じ込められる

大統領はゲリラたちの要求には応じないと 大使に告げる
必ず72時間以内に救出すると


まだ先生を信じているコウイチ

これまでのブラッドベリーの冒険譚は 実は全部つくり話
戦場に出たことなどない

けれどコウイチは先生を信じている

諦めず前向きでけなげなコウイチ

コウイチを誘拐したゲリラの女性の心も動かすほど


コウイチに書かせた手紙を ゲリラが大使に届ける

コウイチは救出のヒントになることを手紙に書いていた



だが 夜 暗闇の中ではヘリは飛ばせない 
見つけられない
3時間先だと


ブラッドベリーは自分を信じるコウイチを死なせたくないと考え 臆病な自分の心にムチ打ち
脱出を図る

奪って運転する車を撃たれ ブレーキがきかないカーブが連続する下り坂
遂に事故

山の頂上を目指し逃げるブラッドベリーとコウイチ

ブラッドベリーは高所恐怖症だが コウイチの声に励まされ 無い勇気をふりしぼる
ゲリラに撃たれるブラッドベリー

ゲリラの女性はコウイチは撃つなーそう言っている
本当は優しい女性なのだろう

明るくなりヘリに同乗した大使が コウイチが鏡での合図に気付く

ゲリラ達は人質救出チームに撃たれて死んでいく
あの女性も


ゲリラ達のほうが 取った手段は間違っていたにしても 悪い人間はいなかったから
特に最後 ゲリラの女性が逃げている場面では なんとか生き延びてほしいと願ってしまった
素敵な女優さんでしたしね


ドイツの放送局のギュンターは 大使にブラッドベリーの経歴に嘘があること
英雄ではないことを 教えていました
彼も悪い人間ではありません
矜持があることを示します

この国の外務大臣の人質を殺せばゲリラが解放を要求する全員を殺すなどとの言葉に 良い感情は抱いておりません

大使が息子を救出に向かう場所へも同行

入院治療は必要ですが ブラッドベリーは命に別状はありませんでした

退院後 ブラッドベリーは辞職を 首になることを覚悟して 大使に挨拶に行きます

そして戦場に行った経験が無いことを話します
校長先生としての学歴に嘘はないけれど

穏やかな笑顔で大使が言います

(息子のコウイチに) そして未来があるのは(命をかけてくれた) あなたのおかげだ
夢を見るのは悪いことではない

息子が待っているーと


先生を待っていたコウイチと一緒に歩くブラッドベリー





世界から見たら ドイツと日本は敵であった時代もある
けれど そのドイツ人も日本人も悪く描かれてはおりません

きちんとした人物として描かれています

三船さん演じる大使は家族を大事に思う父親であり 誇り高く 他に対しては寛容さを示す人物として

誘拐されそうなコウイチを守る為に勇敢にゲリラに立ち向かい殺された運転手を傷む言葉とか


最近の映画と比べれば派手さはないかもしれません

英国人にもドイツ人にも日本人にも ある種の敬意が感じられる映画だと思いました

漫画に夢中になるコウイチ少年

まっすぐな少年が 映画の後味を良いものとしております








「七人の無頼漢」 (1956年 アメリカ映画)

2020-03-06 23:40:27 | 映画
冒頭 映画の内容を示すような歌が流れます
ー七人の男 罪に汚れた手  仲間と一緒に逃げる為ー 嵐で暗い砂漠を進む
身を隠した七人の男 希望の雄たけびが夜に響く
日が昇るまで身を隠すがー   逃げ切ることはできない
夜が不安な心を覆い 太陽の影を捉える
だが暗闇を恐れることはない

運命の手が一人ずつに忍び寄る
代償を払う時が来た

七人の男が馬で進む
深い渓谷の合間を縫って
正義の声が聞こえる時ー  七人の男は一人ずつ死んでいくー

そして場面は土砂降りの夜 雨宿りしている二人の男の前に現れるずぶ濡れの男(ランドルフ・スコット)
彼はシルバースプリングスから来たと話します
途中チリカウア族に乗っていた馬を食べられて そこからは歩いてきたと

シルバースプリングスの地名を聞き顔色が変わる二人の男
そこでは殺しがあったようだがと言い犯人は捕まったのかと尋ねます

犯人はまだ捕まっていないー

撃ち合う銃の音 響く銃声

一夜明けて 昨夜のずぶ濡れの男は馬に乗り もう一頭連れています
どうやら死んだのは雨宿りしていた二人の男のようです

男は乗っている幌馬車がぬかるみにはまり 馬をひっぱって泥だらけになっている夫婦を助けます
夫の名前はジョン 妻の名前はアニー(ゲイル・ラッセル) グリアー夫妻は夫が思い付いて東部からカリフォルニアへ向かっているのでした
初めての西部 道もよくわかっていません
そしてフローラビスタにまず行くのだと話します
そのほうがいいと教えられたんだと


馬を連れていた男はベン・ストライドと名乗ります
ジョンはベンに一緒に行ってほしいと頼むのです
ベンは南に向かっていました

途中 軍の部隊と出会います
第五騎兵隊のコリンズ中尉はチリカウア族が集まっていて危険だ 引き返すように言うのですが
ジョンは聞き入れません

ベンがここから西に向かえと言っても ジョンは頑なです

放っておけず幌馬車の後をついていくベン

休憩所でベンは旧知のビル・マスターズ(リー・マビーン)と出くわしました

ビルにはクリードという連れもいます

ビルは美しいアニーに目を付けました

やたら喋るビルによってベンの身上が明かされます

ベンは保安官だったことがあるのでした

シルバースプリングスで強盗事件があり ベンの妻が殺されました

ベンは自分の妻を殺した犯人一味を追っていること

アニーに目を付けたビルの振舞が露骨になり ベンはビル達を追い出します


先にフローラビスタに着いたビルは そこで強奪した金塊が運ばれてくるのを待っていた強盗犯一味から ベンを片付ける話に乗れ
そう誘われます

ビルの目当ては奪われた金塊
ベンはビルの話しに乗りませんでした


ベンは襲われます

倒れているベンを見つけたグリアー夫婦
そこでジョンが金塊をそうと知らず運んでいた(引き受けた金になるやばい仕事の内容が分かります)
それゆえにジョンはフローラビスタに行かないわけにはいかないのだと

ベンは金塊をおろすようにジョンに言い カリフォルニアへ向かう道を教えます


ジョンはベンが悪者を一人で捕らえようとしていることに
フローラビスタにだって保安官はいるだろうとー
そこに行って 金塊を待っていた男に撃たれました


ベンから金塊を奪おうとする犯人一味
自分の連れだった男まで殺して金塊を独り占めしようと立ち回るビル

最後はビルとベンの対決で 左右の腰に拳銃さげて両手使いで早撃ちに自信あるビルでしたが
ベンに撃たれました


そしてー
ベンが取り返した金塊が運ばれていきます

ジョンは死んだけれどカリフォルニアへ向かうと言うアニー

シルバースプリングスで保安官代理をするというベン

ベンの後ろ姿を見送ってアニー
御者に荷物をおろすように言います


暫くこの町にいるわーと



旅の途中 保安官の仕事をうしなった自分の代わりに働きに出て それで強盗に撃たれた
妻が死んだのは保安官以外の職につきたくなかった自分のプライドのせいだ
ベンはそう話したことがありました

単身 犯人たちを追って妻の仇を討ち 奪われた金塊を取り戻したベン

ビル役のリー・マビーンが女好きの悪役ながら何処か憎めないそういう個性を見せています
悪い奴だけどね




「タイピスト!」 (2012年 フランス映画)

2019-09-29 09:51:11 | 映画
タイピスト! [Blu-ray]
レジス・ロワンサル
ギャガ


ここに一人の男がおります
マリーという恋心を抱いていた相手がおりましたが 戦時中彼女の心はフランスを救うためにやってきたアメリカ兵に奪われてしまいます
戦争は終わり アメリカ兵はマリーと結婚しフランスで暮らしており 今では男とも親友です
スポーツ万能の男ではありましたが 他人の幸せを大切に考えるゆえか 自分は本当に欲しいものは得られていないよう
父親から受け継いだ会社を経営しておりますが 父親からはその人柄ゆえに 儲け方が下手と思われているよう
男はエシャール保険会社のルイ・エシャール(ロマン・デュリス)と申します

その保険会社から2時間ばかり離れた村にはパンフィル雑貨店があります
そこの娘ローズ・パンフィル(デボラ・フランソワ)は父親から 村で一番稼ぐからーと決められた婚約者との結婚が迫ってました

ローズはお店にあるタイプライターに自分の名前を打ちます
右手と左手のそれぞれ指1本を使っての打ち方 でも早いんです


結婚が嫌なローズは秘書を求めるエシャール保険会社の面接に向かいます

応募してきた女性達はそこそこ意地悪な人もいて 良い秘書の条件を声高に話していたりするのです

ローズを面接するルイは彼女を雇うつもりはありませんでした

でも 他の職を求める女性達を見てー
そして一本指でタイプ打つローズ
一本指なのに早い!!!

この時 本当はローズに一目惚れしていたのだろうと思います
無碍にも失格と言えず様子を見る為の一週間の雇用期間を与えるルイ

ところでこの時ローズが下宿した若い女性ばかりを下宿させる家の持ち主らしき女性は随分と意地悪で薄情です

ルイが愛煙家の為に ローズにまで煙草の匂いが沁みつくのですが 
煙草を喫煙するような不良はおけない 隠しても分かるのよ
果ては部屋に置いてはおけないーと追い出すのです

時代は1958年 (昭和33年)

可愛いけれど 仕事では失敗続きのローズ

秘書には向いていないがーそう言い出したルイの申し出を勘違いし怒るローズ

ルイはローズが一本指でもタイプ打ちが早いことから タイプの早打ち大会への出場を考えていたのでした

それは何の取り柄も無い女のコと思っているローズに自信を持たせたい ルイのお人好しな いつもの善意の現れかもしれません


顧客に所蔵する絵についての相談受けたルイはそれが高名な作家の作品と気付き オークションに出すようアドバイスしたことがありました
大儲けできた顧客の老夫妻はルイに感謝し今も高価なお酒を届けてくれます

ルイの父親にしたら「金儲けしそこなった馬鹿な奴」となるようですが


住む場所がないローズを自分の家に住まわせてタイプ打ちの特訓を始めるルイ

自分の部屋は二階の突き当りだが 父親が建てた古い家なので階段を使えば軋む音がする
それに襲うつもりなどない―と言うルイ

一緒に暮らすようになっても洗濯はそれぞれがします
ですからある日ルイが洗濯をしようとすると 機械の中にローズのブラジャーが残っていたり

それをタイプ打ち練習中のローズに気付かれないように ローズの部屋にこっそり置こうとするルイ
そしてローズに気付かれます


どの指でどのキーを打つか色分けして爪に色を塗ったり
覚えたら拭き取ってあげたり

体力をつける為に走ることにも協力

勉強の為の様々な本

スポーツ物の鬼コーチかと言う厳しさと工夫をこらす指導のルイ

最初の大会こそ負けてしまいますが ルイの指導で心の弱さも乗り越え

それから良いリズム感を身に着けるのにルイは かつて恋心抱いていた(今はすっかり克服した)マリーに ローズにピアノを教えてくれるように頼みます

子育てに忙しいマリーは最初断りますが ルイが子供達にマジックを見せる 
マリー(ベレニス・ベジョ)が引き受けてくれるまでやめないーと

子供達の目の前で キッチンの調理場の上に手を拡げ 広げた指の間に凄い速さでナイフを突き立て続けます

結果マリーは教えることを了承
その代償に怪我したルイ

マリーとローズは親しくなり ローズはマリーからルイの事を教えられます

この頃にはマリーにはルイがローズに心惹かれていること ローズもルイに恋していることが判っています

マリーの夫のボブ(ジョン・ベンソン)も

タイプ早打ちの試合があるたび ボブはローズが勝てない方 ルイはローズが勝つ方へ賭けていました

ローズは勝ち続けます


クリスマス ルイはローズに言います
家族が泊まりにくるから部屋が足りない
たまには村に帰って父親と仲直りしろーと


でもね 父親には追い出された下宿の電話番号を連絡先としたままで その下宿の女性からはルイと暮らしていることで 愛人関係にあるように思われて 皮肉と意地悪な言葉ばかり言われてるローズ


村に帰っても父親はローズが結婚しなかった相手の家に行っている
話し相手すらいません

亡くなった母親マルグリットの墓に向かって心を打ち明けます

私のこの気持ちは誰にも分らない
本当の私の姿を誰も見ようとしてくれない
私は普通の女のコなのに



タイプの大会で勝ち続けることで 村の誇りと言われて周囲からちやほやされても

クリスマスに行く場所すらない


ローズはボブとマリーの家に行きます

ルイの気性を呑みこんでいるマリーは それゆえに怒ります
もういい加減 自分の気持ちに正直になればいいのに 困った男ね
はっきりしないとローズが可哀想じゃないの
ーとでもいうところでしょうか
マリーは優しく賢く いかにもなフランス女性で 
打ち解けた相手には親身で親切
ちょっと姐御肌なところもあるようです

そうしてルイの家にローズを送っていって ルイの家族にローズはルイの婚約者なのだと紹介するのです
ローズを大歓迎してくれるルイの家族

内心困るルイですが

高名な画家の絵の件で ルイの父親がルイの事を悪く言い出すと 

酔いもあって ルイを庇う発言をし喧嘩腰になるローズ

なんでも一番でなきゃダメっぽい夫に思うところあるルイの母親は 息子を庇う発言ローズが嬉しい


フランスの大会でこれまでのチャンピオンはアニー
アニーの為に開発されたタイプライターもあり自信満々 またその会社の息子アンドレ・ジャピー(フェオドール・アトキン)も恋人として 大会前のインタビューでもベタベタ


そのアニーに勝ってフランスのチャンピオンになるローズ

その途端 アニーには目もくれずローズの腰に腕回すアンドレ

チャンピオンになったローズには花束を贈りデートに誘う若者や 掌を返したようにすり寄る人々も

赤い薔薇の花束を用意していたルイは「出遅れたー」と こっそり花束をゴミ箱に捨てるのでした


自信にあふれているように見えるルイなのに フランス男なのに
以前もローズに女心がわからないーと言われたことも

ローズはルイに電話をかけ続け ルイは出ません
ローズに下心持つ女好きアンドレが迫ります
ジャピー社のタイプライターのCMやイベントにも出ているローズ
注目されても幸せではありません

かつてのチャンピオン アニーはすっかりやさぐれています


ローズに自分にできることは何もないーと離れ他の秘書を雇っているルイ
他の女を家に連れ帰りー
だけど そんな気分にはなれない

ローズでなければ 

国際タイピング協会 世界の優勝者を決めるアメリカでの大会
これまでのチャンピオンはアメリカ人のスーザン

決勝は3ラウンド対戦

だけどローズは気分がすぐれません


親友ボブと駆け付けたルイ
ーああ やっと自分の望みに正直になれたのでしょうか

ローズに会おうとするルイを阻もうとするアンドレ
嫌味を言うアンドレを殴り倒してローズのもとへ


ローズはジャピー社のものでないタイプライターを使おうとしてました

ルイは言います「そのタイプは素晴らしい」と
「僕は人の役に立つことだけが幸せと思ってきた

君に言った 何が必要だと

でも 今 悟ったよ
僕が君を必要としてたんだ

君こそ 僕の幸せだ 
愛してる」


無器用な男は こじらせ痩せ我慢の男は遂に正直な気持ちが言えました


かくしてローズも勇気凛々

「最後のアドバイスは何?」とルイに尋ねます

ルイの答えは「たたきつぶせ!」でした


一回目ローズの勝ち
二回目スーザンの勝ち

三回目 途中ローズの機械がおかしくなって指で直して打ち続けます
結果は515文字打ったローズの勝利


ローズは世界チャンピオンになりました

でも結果が出る前から やり遂げた思いのローズはルイと抱き合ってキス キス キス


テレビでラジオで応援していたマリー ローズの父親とその雑貨店に集まった村の人々も笑顔


ルイが思いついたタイプライターの工夫を ボブはアメリカの会社に売り込みに行きました
アンドレの会社は どうしたって信用できませんしー


アメリカの会社の人間は 何故フランスの会社でなくーと尋ねます
僕はアメリカ人だがーとボブ
「アメリカ人にはビジネスを
フランス人には愛を」


ローズ役を演じた女性はオーデションで選ばれ タイプの早打ちも練習したとか
映画の舞台となる1958~1959の女性らしく演じる為にオードリー・ヘップバーンの映画を観て勉強されたそうです

だからでしょうか オードリーっぽいと感じる髪形やファションの場面があります



この映画について詳しく書かれているサイトさん↓

https://www.sasakimovie.com/entry/Populaire

https://blog.shinma.tokyo/entry/Populaire




「キング・オブ・エジプト」(2016年 アメリカ映画」

2019-09-24 09:22:16 | 映画
キング・オブ・エジプト4K Ultra HD&3D&2D ブルーレイ(3枚組)[初回生産限定:アウタースリーブ付] [Blu-ray]
ブレントン・スウェイツ,ニコライ・コスター=ワルドー,ジェラルド・バトラー,コートニー・イートン,エロディ・ユン
ギャガ



「とっておきの話をしようー」なんて語りから始まります
神々と人々が同じ世界にいた頃・・・・太陽神ラー(ジェフリー・ラッシュ)には二人の息子がおりました
兄のオシリス(ブライアン・ブラウン)はナイル川ある豊かなエジプトの地を
弟のセト(ジェラルド・バトラー)には熱く焼けた砂漠の地を

父なる神は それぞれへの試練としての思惑あり与えたのでした

セトには妻との間に子供が与えられませんでした

オシリスには妻イシス(レイチェル・ブレイク)との間の息子ホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)が逞しく成長し
王の座をゆずろうとその戴冠式を行おうとしておりました

ここに若い盗賊がおります
ベック(ブレントン・スウェイツ)は店先で目を付けた煌びやかなドレスをかさらって逃げます
走りに走って家へと
家の中には着替え中の若い娘ザヤ(コートニー・イートン)
彼女は神を敬愛しており オシリスからホルスへと王の座がうつる戴冠式を楽しみにしており 見に行くのに良いドレスがないと嘆いています

ベックにも戴冠式に行くべきだと

ベックはザヤに盗んできたドレスをプレゼントします
早速そのドレスに着替えるザヤ

ベックはザヤを熱愛していて(悪い事ではありますが) 彼女を幸せにするためなら どんなものでも盗むつもりでいます
盗みの技は何の地位もない彼にとって生き抜く為の力

ベックはザヤと駆け落ちしております


一方 即位を控えるホルスは じき戴冠式だというのに 昨夜がご乱行だったとかで まだイビキをかいて寝ております
仕える娘達は入浴を勧めー
そこに現れたのは最も美しいとされる西の女神ハトホル(エロディ・ユン)
彼女は愛の女神でもあります
力を秘めた腕輪を持ち 相手の心を操る力も持っています
ホルスはハトホルに惚れているのでした


神と人と二組の恋人達


ベックはザヤと戴冠式を見にきました
ザヤの願いは何でも叶えるけれど 盗みはやめられないベック

守りの女神ネクティス(エマ・ブース) ホルスを教えたというトト(チャドウィック・ボーズマン)
いずれ錚々たる神々の揃う戴冠式

オシリスが今しも王の冠をホルスの頭に置こうとした時・・・・声がかかり 現れたのは砂漠から来たセト
彼は赤い軍勢を連れてきております

よく来てくれたと喜ぶオシリス
ホルスも叔父に会えて喜びます

セトからの贈り物の角笛を勧められてホルスが吹きます
「誰かの耳には届いたな」と呟くセトは オシリスからエジプトの王座を奪う為に来たのです
オシリスを刺殺し ホルスと戦うセト

それぞれの真の姿となり戦いますが ホルスは敗れ 両目を奪われてしまいます


「今日から俺が王となる!
神々よ跪け さもなくば殺す
人間どもよ
我を崇めよ
さもなくば奴隷だ」


これから死んで新しく生まれ変わる赦しを得る為には黄金を捧げなくてはならないー
セトは圧政を始めました
一年後ベックもザヤも奴隷となっております
セトは天にも届くほどの高い建築物を造らせておりました
この為に奴隷とされた人間は6千人近く命を喪ったとか

セトの為の建築物を色々造っているのはウルシュ(ルーフェス・シーウェル)
ちょっとイヤラシク奴隷のザヤに絡んでいます

密かにザヤに会いにくるベック
ベックにザヤは言います
平和な世界に戻すにはホルスがザヤを斃すしかない
その為にはザヤが奪ったホルスの目を取り返さなくてはいけない

その眼がある場所の図面はウルシュが持っていました

まずは片目を取り返しにいくベック
ベックはザヤの言葉には素直に従います
惚れた弱味ってヤツです

様々なエグイ罠が仕掛けられた建物内部 しっかり片目を持ってザヤに報告に行くベック
けれどザヤの表情は優れません
「ごめん・・・」と謝るザヤ

セトに逆らう企みはウルシュにバレていました

ザヤを連れて馬車で逃げるベック
ところが途中 ウルシュの射た矢が刺さり ザヤは死んでしまいます
「また会える 死は終わりじゃない」そう信じてると言い遺して

「絶対助けるからな」とベック

ホルスの片目を持ちホルスのところへ

ホルスは全てを失って絶賛落ち込み中です

ホルスに目を返す交換条件としてセトと戦い王になってくれー
ザヤを生き返らせてほしい
神様なら何でもできるだろうーとベックは言いますが
落ち込み自信喪失中のホルスは素直じゃありません
眼は取り戻したいし 親の仇も討ちたいのに
手のかかる神様です

けどまあ ザヤを生き返らせようとも試みてくれますが 今のホルスには無理でした


ザヤを迎えにきた死後の世界の神は言います



ホルスが両目を取り戻しセトを斃して王になったらーまだザヤが死後の世界の最後の門を潜る前であれば
この世に取り戻すことができるー生き返らせることができる

ベックの取り柄は走る速さと身が軽いこと 敏捷なこと


ホルスはセトの命を滅ぼせる水を得に 自分には祖父になる太陽神ラーに会いに行きます
本来なら人を連れてはいけない場所に
自分の影の中にいろーとベックに言うホルス

「偉大なるラー お聞き下さい

おじい様 俺を助けてくれ
頼む」

ラーはセトも自分の息子なのだと言います
それでも水は自由に取って良いと

オシリスも息子なら ホルスは孫



セトのした事にラーも思うところがありました

ラーは世界を奪おうとする黒い魔物を退ける仕事があります
この世界を守る為に

ホルスいわく「役に立つ男」ベックの存在も認めました

神でさえ この世の平安はままならぬ

ラーの助力で黄金の隼となりベックを連れてホルスは飛びます


セトは新しい世界を作ろうとしているのだとラーに話しますが
セトがもたらしたのは死と恐怖と混乱


セトは自分を熱い砂漠へ追いやり 兄には豊穣の地エジプトを与えたことを恨みに思っていました

自分の方が優れている

これはこじれた愛情
父親に認めてほしかった息子

愛情に飢えた男


その思いが通じずー自分は愛されていない認められていないと 父であるラーさえも殺そうとするセト

ラーが居なくなれば黒い魔物にこの世が食われてしまいます

そうなれば新しく自分が世界を作るのだ

他の神々全てがいなくなっても
自分だけ この世にあれば!


セトは妻すら信じず 自分に逆らうとその翼をもぎました

妻はセトに与えられた善なる者 良心であったかもしれないのに

その妻は 彼に子供を与えてくれませんでした


ラーはセトに親となる資格がないと思っていたのでしょうか
もしや自分の息子さえ殺しかねないと


兄弟殺し 親殺し 妻殺し

ホルスが居なくなり セトに恭順するフリをしていたハトホルですが 真の心をセトに知られ 力を使って自分を滅ぼそうとするセトから逃げ出します

そしてホルスのもとへ

ホルスは二匹の怪物に追われていたところでした
そのうち一匹を怪物を操る女ごと やっつけるハトホル




セトの力なる炎ある場所を守るは巨大な動くスフィンクス 
スフィンクスの出す謎が解けなければ踏みつぶされてしまいます


この謎解きの為に知恵ある神を連れて行こうとしますが
この神は危険な場所にいきたがりません

ベックがこの神のプライドをうまくつつきます
ベックの口車にのせられた格好で知恵ある神ー冒険に同行

でもね この神様 スフィンクスの謎の答えになかなか正解が出せませんでした

正解が出るとスフィンクスは「つまらない」と砂の中に潜り込みます


セトはホルスが来ると待ち構えていました

知恵ある神はセトに殺されます

檻に閉じ込められるホルスとハトホル

ひとり檻を逃れたベックは水をセトの命の炎にかけようとしますが
セトの言葉に惑わされます

水はセトに奪われ


ホルスが自分を騙していたのか
案外いい奴と思い始めたところだったのに
ホルスにはザヤを連れ戻せないのかとベック

ザヤを思う真心にうたれたのはハトホル
彼女は愛の女神なのですから

彼女は死の神に取引を申し出ます

自分の力のある美しい腕輪をベックとザヤの死に際する贈り物として 二人を再び生まれ変わらせてほしい

その引き換えに自分の身を捧げると

ホルスは止めるも 取引は成立し ハトホルは死の世界へ連れ去られてしまいます

まだ片目を取り戻せないホルス

味方してくれたラーもセトに害された

けれどラーは死んではいない

今や様々な神の力を奪いその身に備えたセト

これまでの体験で人々を思う力を持つようになったホルス

その身傷つきながらホルスの片目をセトから奪い返したベック
ホルスにその眼を投げますが

転げ落ちて行くベックを救う方をホルスは選びます

自分の力を取り戻すよりも大切なのは 自分を信じてくれる人間の存在だ
身をもって彼は知ったのでしょうか
おそらくこの事によりホルスは祖父ラーが与えた試練を乗り越えたのでしょう

遂にセトを斃すのです


戦いのさなかホルスが取り戻せなかった片目は少女が拾って大切に持っていてくれました


「有難う」ホルスは人間に対して礼を言うことも覚えたのです

けれど深い傷を負っていたベックは死んでしまいました


ベックの亡きがらをザヤに並べて落ち込むホルス

今や大切な友 相棒とすら思っていたベック


ベックを突き動かしていたのはザヤへの愛
無謀ともいえる神との闘いに挑んだ男

共にした数々の冒険


力を取り戻したラーがホルスのもとへ来て 願いを尋ねます

ホルスの願いはベックとザヤが生き返ること


そう 何故かここで死の世界へ連れ去られたハトホルをこの世にーとは願わなかったのですね
自分のことより人間のこと


ホルスは全エジプトの王となり それでも寂しそうです


ベックが言います
ハトホルを連れ戻すことを


ホルスは留守番をベックに頼み 黄金の隼の姿となって力強く飛んでいくのでした



この映画の情報あるサイトさん↓

http://tyfm13.blog.fc2.com/blog-entry-324.html

http://cinemandrake.com/キング・オブ・エジプト




エジプトの神と古代神話に興味を持たれた方へ
「古代エジプトの神々と神話」という名前のサイトを見つけました
サイトアドレス↓

http://www.ai-l.jp/HtEgy/chap6body-kami2.html

なかなか興味深い内容で わかりやすく書かれております

よろしければ こちらも↓「エジプト神話 ヘリオポリス・9柱の神々」

https://matome.naver.jp/odai/2140929441172500401

「コードネーム・ストラットン」 (2017年 イギリス映画)

2019-09-23 19:19:19 | 映画
コードネーム:ストラットン [DVD]
ドミニク・クーパー,オースティン・ストウェル,トーマス・クレッチマン,トム・フェルトン,コニ―・ニールセン
TCエンタテインメント



ダンカン・フォルナー原作のストラットン・シリーズより映画化したもの

イギリス海兵隊(SBS)のジョン・ストラットン(ドミニク・クーパー)はアメリカ海軍のマーティン(タイラー・ホークリン)と作戦遂行中に次々とトラブルに見舞われる

施設へ水中から潜入中にボンベの酸素の減りが激しく危なく二人共窒息しそうになる
資料に無かった水中の金網など工具で撤去しつつ やっと施設へ入るが
既に確保すべき生物兵器は奪われたあとで 施設の研究員の死体が累々と・・・
触れればまだ死後半時間以内の温かさ

危険を感じた二人は作戦を変更し救助のヘリを呼び脱出を試みるが おそらく生物兵器を奪った一味が襲ってくる
敵を斃しつつ海岸まで逃げてヘリを待つ二人だが 撃たれて負傷
そしてマーティンは首を撃たれ・・・・救助のヘリには乗れるも・・・死んだ


マーティンはまだ赤ん坊の息子がいる
マーティンと交わした会話が マーティンとの想い出がコンビを組んでいたストラットンの心を苛む
「(産まれた赤ん坊の名前は)結局ジャスティンって名前にした」

会いにいかないでいいのかと尋ねるストラットンに
「(この任務が)終わったら息子に会える」と答えたマーティン

あんまり辛いから自分を引き取って育ててくれた里親の老人に会いに行き一緒に飲んで馬鹿話に興じる

それでも仕事が待っている


ロンドン秘密情報部(MI6)
サムナー(コニー・ニールセン)が待っている

マーティンが死に結果作戦的には失敗だったストラットンの任務
マーティンを殺した一味のしたことが イギリスのしたことになっている


一味を率いるは死んだはずの男
グレゴール・バロフスキー(トーマス・クレッチマン)
彼はサムナーとも関わりある人物だった

元FSBのスパイで 英国情報部は彼が二重スパイという噂を流し
故国から暗殺命令が下り20年前に処刑されたはずだと


バロフスキーが奪った生物兵器はサタン・スノーと呼ばれる
このサタンスノーを使った実験をバロフスキーは実行
多くの人が死ぬ

それでも平地だから被害が少なかった


敵の正体が分かり バロフスキーにつながる人物を見つけローマに行くストラットン達

新しい仲間として加わったのが死んだマーティンの指導を受け 彼の仇をとりたいと思っているアメリカ海軍のハンク(オースティン・ストウェル)
マーティンを死なせたストラットンにも余り良い感情を抱いていないようにみえる

バロフスキーの意図を知ろうと バロフスキーの協力者を訊問するストラットンとアギー(ジェンマ・チャンージレンマと表記されるところも)

4機のドローンがある場所へ入り盗撮カメラを仕掛け バロフスキーが現れるのを待つストラットンらのチーム

奪われた生物兵器がある場所を知りたい


けれどバロフスキーの姿を見た若いハンクは辛抱できず銃撃戦に
そして作戦はだいなし バロフスキーには逃げられた


サムナーは若い頃 バロフスキーに近づき疑似恋愛関係にあったことを話す
バロフスキーへの暗殺命令を出したオルロフは大統領の座も近いのではと言われていたが行方不明になっている

バロフスキーが死んだことにして匿っていたのはオルロフで しかしバロフスキーは自分への暗殺を許可したオルロフを許しておらず復讐の機会を狙っていたのだろうと


バロフスキーは復讐を考えている
自分を騙した英国にも
そう彼が生物兵器を持ち込もうとしていたのはロンドンだった


カミングスはバロフスキーにストラットンらが押収したドローンを奪い返すように命じられる
彼が裏切り者だったのだ

裏切り者であることに苦しんでもいたカミングス(トム・フェルトン)だが バロフスキーに逆らえない


偽の人質解放
腕の刺青が無いことから解放された人質が偽物だと気付くストラットン


この計画がばれたのは内部に裏切り者がいる
この作戦を言い出したカミングス以外考えられず サムナーが会いに行くとカミングスは消えたあと

作戦が失敗したのは自分のせいだからチームから抜けるというハンクを ストラットンが自分の里親の老人に会わせる場面もあります
ストラットンを漁師にさせないときつい仕事ばかり言いつけたのに ストラットンが海が大好きな人間に育ったこと
老人はハンクも海が大好きな人間と知り 気に入ります

自分の事を自分で話すのは苦手なストラットン
ストラットンを育てた老人が話すストラットンの子供時代

老人の馬鹿話は落ち込んでいたハンクの心を浮上させるのでした


バロフスキーは生物兵器を船で持ち込もうとしていました

そこに駆け付けたストラットン率いるチームとの銃撃戦

しぶとくボートで逃げるバロフスキー

バロフスキーをボートで追いかけるストラットンとハンクですが はね橋が閉まり見失います

地上でバロフスキーを捜そうとするアギーの後部座席にカミングスが乗り込み銃でおどしてある場所へ連れていきます

「見ろ」と言ったカミングスは「(裏切るなんて)こんなことしたくなかった」と言った後 銃で自殺しました


カミングスは何を見せたかったのか
アギーは運ばれてくる荷物を見ました


ここは何処なのか


アギーが潜り込んだロンドン名物の赤い二階建てバス

そこに生物兵器を搭載したドローンも積まれます

バロフスキーと手下も乗り込み バスは動き始めます

一味は一階

アギーは二階に隠れており ひそかに本部やストラットンと連絡取りバスを教えようとします

ロンドンは赤いバスだらけ

アギーは携帯のフラッシュを焚いて教えようとします

9番のバスだと分かりました

バスを追いかけながらの銃撃戦

バスを停める為にー


ストラットンはバロフスキーに撃たれ なおドローンへ腕を伸ばします






事件は終わりアギーは傷の療養もかねて3週間の休暇を取りました
ストラットンが話しかけます
「3週間 読書するだけ」
ストラットン流のデートのお誘いに考えてみるそぶりのアギー


ハンクはチームに残ると言います
「あんたの言う通りだ 仇を討っても(マーティンが死んだ)悲しみは消えない」

ストラットン「ああ 悲しみは消えない」

ハンク「でも スカッとしたよ」と笑顔

二人に早く舟に乗るようにストラットンの里親の老人とその友が声をかけます

彼等は釣りに行くようです


この映画をもっとわかりやすく書いておられるブログさん↓

https://blog.netabare-arasuji.net/entry/storatton/


https://ameblo.jp/eigasuki/entry-12393764219.html

手抜き感想

2019-08-28 19:34:58 | 映画
録画している映画が溜まってて 録画してすぐに観ないと どんどん観ないままー
で時々 反省して・・・観る

溜まっている映画を見て どういう趣味だ?!自分ーと思うことも

で大雑把に簡単に

「猛獣大脱走」(1983年イタリア映画)
確か 昔観た こういうの流行った時期があったと思って録画かけたもの

ジャーマンシェパードが水を飲んでいる

盲導犬が下水を気にしている

動物園では新型の檻の開閉がスムーズでなかったりする

夜になり盲導犬を連れて散歩する男性 
犬の様子がいつもと違う 落ち着かない

盲目らしい男性が去ったあと気にする車の中にいる女性
恋人らしき男性は 眼が見えない人だから気にしなくていいーと続きに励もうとする

猫の鳴き声も気にせず 閉め切っていた自動車のドアさえ少し開けてしまう

下水から溢れて出てような大きなネズミの群れは猫を襲って食べていた

まだ空腹らしいネズミ達の前には車のドアから出ている足
開いている自動車の窓からもネズミ達は襲い掛かる

ギャアギャア喚くだけの男女 ネズミ達に食い殺される

動物園では檻が壊れて 肉食獣達が園内に溢れ 飼育員達が食い殺される

動物園を囲う柵は象達が破壊
かくして街には凶暴化した動物たちが溢れる

象達は空港の柵も怖し乱入

いましも着陸しようとする旅客機の邪魔も

あれやこれやで街は停電までしてしまう

盲目の男性は部屋で音楽を聴いていたが自分の盲導犬に襲われた

強力な麻薬が水道に入っていて 動物たちはトリップ(凶暴化)

原因がわかり 停電も終わり 真っ暗だった街に灯りがついて

娘を迎えに行った母親が見たのは

汚染された水を飲み狂暴化して先生たちを殺し なおも大人を殺そうとする子供達


もっと詳しいサイトさん↓

https://eiga-watch.com/wild-beasts/

血みどろ悪趣味死体がお好きな方なら ツッコミつつ楽しめるかと
これ どう終わるんだ おい!-くらいの気持ちで開き直ってご覧ください


「溺れるナイフ」(2016年 日本映画)
ジョージ朝倉さんの描かれた少女漫画が原作

地方(和歌山県)に越した少女
写真家にモデルを依頼される

目立つ少年 長谷川 航一朗との恋

少女の美しさに目をつけた変態男
祭りの夜 少女を騙して車に乗せた変態男
異変に気付き駆け付けた少年は変態男に背後から連打され動けなくなる

少女は捜しに来た人々に救われるがー

好きな娘を護れなかった少年

少年と少女は別れてー心無い噂は消えず 高校生となった少女 望月 夏芽は友人を作る気もなく生きている
そんな夏芽の様子を気にして言葉をかけるのは 航一朗の友人でもある大友 勝利

この大友を演じる 重岡大毅さんが良かったです

続けられなかった初恋

それでもお互いはお互いのものー

航一朗役の菅田将暉さんは 火祭りでの動きに惹きつけるものがありました
夏芽役を演じる小松菜奈さんの魅力あってこその映画かなと



「デスリベンジ ラストミッション」
仕事として少女二人を誘拐し閉じこめた男
少女の一人が持っていたのは 男の腕にある刺青と同じ模様のペンダント

男の腕の模様とペンダントが呼応したのか 男は異なる場所へ招かれる

そこでは巨大な翼持ち火を吐くドラゴンが飛んでいた

この世界で男は邪悪な力持つ悪者さんを退治して 追っかけてきたドラゴンと共に自分の世界へ戻る

元々仕事の依頼人だった悪者さんとその手下と戦って 

空には男を追いかけてきたはずのドラゴンが暢気に空を飛んでいる

ドラゴンよ 男を狙っていたんじゃなかったっけ
それとも健忘症のドラゴンなのか

主役を演じているのはドミニク・パーセル
テレビドラマ『プリズン・ブレイク』にて主役のお兄ちゃんのリンカーンを演じた方です


この映画の詳しい情報あるサイトさん↓

https://ameblo.jp/eigasuki/entry-11841432364.html

https://blog.goo.ne.jp/ginmakutaitei/e/0047765d9217b8d055814123766daf37

「Catch Me if You Can」 (2002年 アメリカ映画)

2019-07-07 09:47:44 | 映画
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン [Blu-ray]
レオナルド・ディカプリオ,トム・ハンクス,クリストファー・ウォーケン,マーティン・シーン,ナタリー・バイ
パラマウント




タイトル「キャッチ ミー イフ ユー キャン」とは鬼ごっこの時の「できるもんなら つかまえてみろ」から
日本なら「鬼さん こちら」になるのかな

映画のモデルとなったフランク・アバグネイルは実在する人物
フランク・ウィリアム・アバグネイル・ジュニア 1948年 4月生まれ
現在は アメリカ合衆国のセキュリティ・コンサルタント
十代で詐欺に手を染め20代初めに逮捕された
(手形詐欺・小切手詐欺・身分詐称・脱出)
航空機のパイロット・医師・連邦刑務局員・弁護士―などなどに成りすましたのが実に十代の時

トム・ハンクス演じるカール・ハンラティのモデルとなった捜査官が亡くなるまで親友であったと
現在は金融詐欺のコンサルタント会社を経営
3人の息子の一人は 連邦捜査局に勤める

この特異な人生は本となり 注目を集め 映画化されるにいたる

日本で言うなら「本物は誰だ」的な番組にも出演「To Tell the Truth」


監督スティ―ヴン・スピルバーグ

フランク・アバグネール(レオナルド・ディカプリオ)

カール・ハンラティ(トム・ハンクス)

フランクの父親(クリストファー・ウォーケン)

フランクの母ポーラ(ナタリー・パイ)

医師を装うフランクが結婚しようとする看護婦ブレンダ・ストロング(エイミー・アダムズ)

ブレンダの父ロジャー・ストロング(マーティ・シーン)


映画では最初フランクの父親は名誉ある人で家庭は幸福

父と母は戦争で出会った
ポーラはフランス人
戦い疲れた兵士の前に現れた金髪美人
一目その姿を見て言葉も通じないのに国に妻として連れ帰ろうと思い実行した父フランク
仲良くダンスする両親

だがその幸福は壊れてー金銭的に困窮
フランクは制服も無い荒れた学校へ転校やむなしとなるも そこで教員として振舞い
様々なことも企画
だがバレて退学

父親は息子の度胸を認め笑う
母親は父の友人と浮気する
これに気付いたフランクの気持ちが
まだ少年
理想的だった家庭がー

母親は嘘で誤魔化そうとして口止めに小遣いを与えるが
「お父さんには言わないわよね」


やがて離婚 それでも妻を熱愛している父親
フランクは母親の方に引き取られるが
彼は母よりも父が好きだったのだろう

犯罪に手を染めてからも父親には会いに行くし連絡もとっている


だが 母親は再婚した

フランクは最初 小切手とかで銀行から金をだまし取ろうとしていて
パイロットや医師などの身分の人間が信用されやすいと気付く

学校新聞の取材の振りで調査したり映画なども らしく振る舞う為の参考とする
時にはショーン・コネリー演じる役さえ

犯罪生活の間には逮捕寸前 捜査官と鉢合わせなんてこともあったが
持ち前の度胸と演技力で どうにか逃げ切る

自分にたどり着いたカールには いつしか懐かしささえ覚えるようになり クリスマスには挨拶の電話さえかける

自分を追い詰める相手なのに

医師になりすました病院でフランクは看護婦のブレンダと親しくなり 結婚を考えるようになる

ブレンダの父親と会った時 「僕は何者でもない」と本当のことを言っている
その言葉がブレンダの父親ロジャーにフランクを信用させて 娘との結婚も認めて司法試験を受けられるようにしてくれる
そして司法試験に受かったフランクはロジャーと同じ職場で働くこととなる

だがーカールは追いかけてきていた

再び フランクは大胆不敵なやり口で逃亡

まるでカールとの追いかけっこを愉しむように



カールはフランクが使う言葉から彼がまだ十代ではないかと推察
家出人探しでフランクの母親の家へ行き 遂にフランクの本名を突き止める

フランクが各国で使う不正な金

それを作る為の本拠地が・・・・フランクの母親の出身の村ではないかと

こうしてフランクを捕まえたカールだが
彼を劣悪な状況の刑務所からアメリカへ連れ出す為にも動いてくれていた

幾度か逃亡を試みていたフランク

アメリカへ向かう機内で 「父親に電話したい」とカールに頼むフランク


しかし父親は電車に乗ろうとして足を踏み外し 死んでしまっていた
嘆きの声をあげるフランクを落ち着かせようと トイレに連れてくカール

航空機のトイレからフランクは脱走

かつてフランスの村でフランクがカールにつかまったのもクリスマス

フランクは母親が暮らす家を外から眺めていた
母親は再婚した男との間の娘を産んでいる
父親違いのー異父妹

その家にフランクが入る場所はない
居場所はない


そんな孤独なフランクをパトカーが取り囲む

カールの乗る車へ乗せてくれーと告げるフランク


こうして収監されたフランク
時々 会いにいくカールに カールが結婚指輪をしていることから その家族のことなど尋ねるフランク
カールは離婚していて娘は別れた妻と暮らしている

カールも淋しい男なのだ
カールの仕事(追いかけている犯罪)の話を聞いて 手口など推察するフランク

それはおおいに役立つものだった

こうした事が重なりカールは上層部にかけあい フランクの知識が捜査に有益だと認めさせる
刑期は短くなり -FBIの金融犯罪課で働けと

カールがフランクの指導と目付(監視)のような役割で


こうして働くようになったフランクだが カールの目が届かないと思っている時間に逃亡し犯罪者生活に戻ろうとする
見透かして追ってきたカールはフランクに教える「FBIの上層部に話し お前の釈放まで4年かかった」

4歳から別れて暮らしている娘のグレースは15歳になった

十代でまともな家庭を失い犯罪生活に入り 気にかけていた父親も死んだフランク

そんなフランクをいつしか自分の家族のように思うようになっていたかカール
大切な存在だと

お前は戻ってくる 信じているから自分以外は追いかけてきていないーとパイロット姿のフランクを置いて去るカール

職場でカールはフランクを待っている

待っている

そしてカールが他の職員たちと偽造小切手を検分していた時
「見せてください」と手を出したのはフランク


彼は戻ってきた

追われる人間から 犯罪者を追う側の人間として

そんなフランクにカールは尋ねる「司法試験に受かる為にどんなテを使ったのか」と

フランク「不正はしていない 2週間勉強したら受かった」


そう もともと頭がいい 優秀な頭脳の持ち主なのだ


犯罪証拠品を見ながらフランクは言う
「かなり頭のいい奴だ とにかく捕まえよう」


字幕が入る
ー現在フランクは結婚して26年(映画公開当時) 3人の息子に恵まれ穏やかに暮らしている
1974年に釈放されて以来ーFBIに協力
偽造小切手事件の犯人逮捕に貢献した

今や銀行詐欺の権威である

またフランクは偽造防止小切手を考案
銀行や大企業が日々それを使っている

その報酬額は年間 数百万ドルに及ぶ

フランクとカール(モデルとなった捜査官)は今でも親しい友人である(映画公開当時 現在は故人)-



追う側がいつしか追われる側の人間を認め その将来を案じ
追われていた側も 相手の心に 自分の心を開く

映画ゆえの脚色もありますが
ご覧になって損はない映画だと思います




ちなみに宝塚歌劇団でも「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は星組 トップスター紅ゆずるにより舞台化されております
フランクは紅ゆずるさん 追う捜査官は 先ごろ退団された七海ひろきさんでした



この映画の詳しい感想などあるサイトさん↓

http://www.sakawa-lawoffice.gr.jp/sub5-2-a-107catchmeifyoucan.html

「ゴーストライダー2」(2012年 アメリカ映画)

2019-03-10 20:50:44 | 映画
ゴーストライダー2 Blu-ray
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン



追われる少年と母親

追うガラの悪いあんちゃん達

母子を守ろうとしているらしい黒人さん(ああ有色人種と書かないといけないか 面倒ーー;)


そして主役ニコラス・ケイジは己の中のモノに苦悩中ー

前作「ゴーストライダー」とは関係ない設定らしい
役名はジョニー・ブレイズ
ロアークなるモノと契約 地獄の処刑人ゴーストライダーに
ゴーストライダーは悪事をした人間の魂を欲する

彼の乗り物は炎となる
彼自身もゴーストライダーに支配されている時は -支配されというかゴーストライダーが暴れている時には その姿は炎をあげるドクロになっている

着衣も炎を上げて焦げている

ジョニーのところへ来た黒人の神父モロー(イドリス・エルバ)はロアークが追うー欲する少年ダニーを守るように言う

人間に戻りたいジョニー

呪いを解く手段もあると


ダニーの母親ナディアが危機一髪の時に姿を現したゴーストライダーとしてのジョニー

ここで強力な武器を使われて ダニーはキャリガン(ジョニー・ホィットワース)一味に連れ去られてしまう

まあ ここで解決してたら映画にならない


ナディアは自分の命が救われるのと引き換えにロアークと契約してしまった

ロアークと同じ力を持って此の世に生まれた少年ダニー

ロアークに息子を奪われまいと逃げるナディア

キャリガンをやっつけダニーを取戻し安全と思われる場所へ母子を託して

モローの協力で呪いが解けてただの人間に戻ればジョニーは無力


そこへロアークの力で触れるモノは全て腐り果てる力持つ怪物ブラックアウトとして蘇ったキャリガンが襲ってくる

モローもやられてしまい ジョニーにも滅びの時がせまる


ロアークと同等の能力持つダニーによってジョニーのゴーストライダーのー力は復活

キャリガンを滅ぼしロアークも地獄へ送る


ジョニーにゴーストライダーの能力を戻し意識を失っていたダニー

まるで死んだようだったが ジョニーが触れると目覚めた
ー死んでいたけど生き返ったということかー

ジョニーの指先からは青白い火

天使が俺の中にいる・・・・・

ロアークは悪魔でしたが ダニーは穢れを知らない少年だからか
もしくはご都合主義か

悪い奴等に追われる母子を助けてー去っていく主人公
後味良い終わり方だから まっいいか♪


かなり手抜きで書いています
こちらのサイトさんが詳しくていねいです^^↓

https://blog.netabare-arasuji.net/entry/ghost.rider2

「赤ひげ」(1965年 日本映画)

2019-03-08 21:27:55 | 映画
赤ひげ[東宝DVD名作セレクション]
クリエーター情報なし
東宝


モノクロ 時代劇


3時間越えー観るのに体力要ります

山本周五郎原作

昨年NHKで連続ドラマ化もありました
この時 赤ひげを演じたのは船越英一郎さん
保本登役は中村蒼さんでした

比べてみるのも面白いかと


長崎で蘭学を学んだ保本(加山雄三)が江戸へ戻るがー小石川養生所へ行くように言われる
赤ひげと呼ばれる医者(三船敏郎)は彼にここに居るように言う

江戸へ戻れば結婚するはずだった相手は 他の男の妻になっているし

話が違うと思いここを追い出されようとする保本だがー


患者達や人々の哀しい事情
赤ひげの人柄を見るうち 考えが変わっていく保本


そうしてあれだけ出ていこうとしていたこの場所に居続ける選択をする



色々省いて簡単に書くとこうなる
(丁寧に筋を追って書くと かなり長くなります)


いい映画だなと思いました

良質な映画を観たという満足感をくれる映画です


内藤洋子さんが清楚な美しさを湛えています

「殿、利息でござる」 (2016年 日本映画)

2019-03-08 19:40:57 | 映画
殿、利息でござる! [DVD]
クリエーター情報なし
松竹



仙台藩の宿場町 吉岡宿には「伝馬役」なるものが課せられていた
伝馬役とはー宿場町間の物資の輸送を行う
しかも吉岡宿は藩直轄ではないから藩からの助成金は無い

どうすれば吉岡宿の人々の暮らしが少しでも楽になるか
穀田屋の十三郎はいっそ直訴をとも思うが

それは浅慮 直訴は死 一族郎党にも迷惑がかかるのだ

自称吉岡宿一の知恵者である茶師・菅原屋篤平治 には考えがあるという
それはー
こともあろうに殿様に金を貸して利息を得ようというものだった

まずは殿様に貸せるだけのお金を集めなくてはいけない・・・・・
しかし しかし 必要なだけの金は集まらない

生活がとつおいつな人間が殆どなのだ


商いをする者だって 己の商売を危うくするだけの金はなかなか出せない

言い出しっぺの篤平治は妻の賛意と思い切りの良さに驚きつつも 押し切られるように売れるものは売る
手放したくない品もあったが そういうものこそ売らねばとー


十三郎の息子の音右衛門は やはり家財を手放す父親に反感を見せる

いっそ手堅い商売をする十三郎の実家で今は十三郎の弟が主人となっている店へ行くと

十三郎の父は宿場中の人々が知らぬ者ない守銭奴だった

その取り立てが厳し過ぎて夜逃げした一家もいると噂されるほど

そして十三郎は自分が出来が悪いからー長男であるのに穀田屋へ養子に出されたと思っている
出来の良い弟を後継ぎに残したのだと


まだまだ金が集まらない中 十三郎の弟の造り酒屋・両替屋 浅野屋の主人である甚内が大金を出す
彼は守銭奴ではなかった

宿場の人間の為にー

その浅野屋へある夜 怪しい人影がー

泥棒だと追いかける人々

だが・・・・逃げる男は実は金を置こうとしていたのだ


暮らしていけなくなり十三郎の父親にも借りた金があり 夜逃げしようとしていた男は その十三郎の父親の先代の浅野屋甚内に姿を見られる

ところが先代の甚内は 男が逃げないといけない 暮らしがたたなくなったは世の仕組みが悪い 男のせいではないと言う
そして暮らしの足しにと男に金まで与えた

これを恩に思った男は 懸命に長年働き続けて 先代の甚内に返す金を貯めてー
ところがやってきてみればー既に先代の甚内は故人で 後を継いだ現在の甚内も金は受け取らない
だからこっそり置いて帰ろうと思った


宿場の人々は驚く

では浅野屋は守銭奴ではない
むしろ寛大で心が温かなー


これを受けて十三郎の弟の甚内は話す

実は先代が何につけても始末をし銭を貯めていたのはー宿場の人々の為だった

今の十三郎がしようとしていることを先代も 十三郎の父親も考えていたのだ
自分の代で必要な金が作れなかったら その次の代の当主が それでも足りなかったら 次の代の者が貯めて
いつかは宿場の人々の助けにと


更に外で 動きがおかしい現在の甚内
その弟の姿に十三郎は いままでの出来が悪いから養子に出された
その思い込みが間違っていると知らされる

十三郎の弟は目が子供の頃から悪かった

養子の話が来た時に そういう目の悪い者を他人様の息子には差し出せない
だから健康な十三郎が養子に選ばれたのだと

出来が悪いからーなどではなかったのだ


弟は父の教えを守り 金を貯めようとした



それでも十三郎達が必要とする金額は集まらず

十三郎の弟の甚内は もう商売ができないー店をつぶしてもー父親の悲願の為に金を出す
出してくれる

出させてくれーそう頭を下げる



この甚内役の妻夫木聡さんの静の演技が良かったです
抑えた口調 態度

ああ いい役者さんだなと思いました




ちょっとウイキペディアからコピーさせていただきます↓

[造り酒屋・穀田屋
穀田屋十三郎 - 阿部サダヲ:穀田屋の当主。生まれは浅野屋で、穀田屋には幼少期に養子に出された。吉岡宿の窮状を見て、その行く末を案じている。

加代 - 岩田華怜:穀田屋十三郎の娘。

穀田屋音右衛門 - 重岡大毅:穀田屋十三郎の息子。私財を売り払ってまで吉岡宿を救おうとする父に反発する。



茶師・菅原屋
菅原屋篤平治 - 瑛太:茶師。自称吉岡宿一の知恵者。

なつ - 山本舞香:菅原屋篤平治の妻。京の都の生まれ。


造り酒屋・両替屋 浅野屋
浅野屋甚内 - 妻夫木聡:吉岡宿一の大店である浅野屋の当主。穀田屋十三郎の弟。先代同様の守銭奴と思われていたが、十三郎の計画に協力する。

きよ - 草笛光子:穀田屋十三郎と浅野屋甚内の母。

先代・浅野屋甚内 - 山崎努:浅野屋の先代主人。故人。穀田屋十三郎と浅野屋甚内の父。吉岡宿の住人からは守銭奴であると思われている。



その他吉岡宿関連の人物
とき - 竹内結子:煮売り屋「しま屋」の女将。

遠藤幾右衛門 - 寺脇康文:吉岡宿の肝煎

千坂仲内 - 千葉雄大:吉岡宿他40か村をまとめる大肝煎。

穀田屋十兵衛 - きたろう:味噌屋。穀田屋 十三郎の叔父。

早坂屋新四郎 - 橋本一郎[7]:雑穀屋。

穀田屋善八 - 中本賢:小物問屋。

遠藤寿内 - 西村雅彦:両替屋。

栄洲瑞芝 - 上田耕一:龍泉院の住職。事の顛末を後世に伝えるため、「国恩記」を記す。

利兵衛 - 沖田裕樹:伝馬人足

卯兵衛 - 平野貴大:伝馬人足

伝五郎 - 小松利昌:伝馬人足

幸右衛門 - 宮本大誠:伝馬人足

平八 - 尾上寛之:伝馬人足



仙台藩
伊達重村 - 羽生結弦:仙台藩第7代藩主。

萱場杢 - 松田龍平:仙台藩の出入司(財政担当者)

橋本権右衛門 - 堀部圭亮:代官

八島伝之助 - 斎藤歩:代官

今泉七三郎 - 磯田道史:郡奉行}


煮売り屋 しま屋の女将おとき 彼女もかけを集めて十三郎に協力 男やもめの十三郎は彼女が気になる存在です


そして
大肝煎の千坂がいよいよ藩に彼等の願いを申し入れる時
一度では通りません

最初から好意的で 浅野屋の先代の想いを知ってー尽力してくれる代官の橋本
堀部圭亮さんが演じておられるのですが
ちょっと意地悪い役を演じることもある御方なのでー 邪魔する側!?と思ったらー
とっても良い人でした


松田龍平さん演じる仙台藩の財政担当の萱場に必死に食らいつき とうとう吉岡宿の人々の願いを通してくれるのです

松田龍平さんは現代劇ではそれほど亡きお父様の優作さんと似ていると思ったことは無かったのですが 
時代劇で最初 登場の場面で驚くほど「似ている!」と感じました


西村雅彦さんは持ち味いかした ちょっと狡い情けない役柄を好演

西村さん演じる両替屋の遠藤の気持ちをうまく操る住職さんもとぼけた味わいが素敵です


そしてお殿様がフイギュアスケートの羽生結弦さん

鬘 似合ってました

アイドルが時代劇に出演したような雰囲気でね
良いお役でした







ざっと感想^^;

2019-02-15 15:12:51 | 映画
「裏窓」(1954年 アメリカ映画)
アルフレッド・ヒッチコック監督

原作 ウィリアム・アイリッシュ

足を怪我したジェフリーズ(ジェームズ・スチュワート)は治るまで車椅子
そんな彼は望遠鏡で窓から外を眺め 見える人々の人間関係への妄想などに楽しみを見出す
あまり良い趣味とはいえないが


喧嘩が絶えない夫婦の妻の姿が見えなくなり もしや殺人事件ではーと考えた彼は警察にいる友人に相談する

しかし確かな証拠もない話

なかなか行動派で見かけの割にお転婆な美人の恋人リザ・フレモント(グレース・ケリー)と看護婦までも一緒に行動し「証拠」を掴もうとするが


犯人と思われる夫を電話で呼び出し
留守の間に死体を埋めたを思われる庭を掘ってみたり

部屋へ入り込んで荷物を調べたり

不法侵入だし・・・・

そこへ部屋の持ち主である夫が帰宅

大変大変と焦る車椅子の主人公
恋人の危機だ


「女が襲われている」と警察に電話したり

遂に主人公の部屋へやってきた妻殺しの夫は 主人公を殺そうとします

車椅子で自力で逃げられない主人公はフラッシュをたいて応戦するも窓から落とされそうに
駆け付けた警察も主人公の友人の刑事も 犯人の部屋


結局 犯人は逮捕され 
主人公にも平和が戻ってきます

ハラハラもしますが 笑えるやり取りも多く なんといってもグレース・ケリーがチャーミングです



「恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」(1989年 アメリカ映画)

兄弟でコンビを組んでのピアノ弾きベイカーボーイズ
兄のフランク(ボー・ブリッジス)がマネジメント(仕事取り お金分配など)
弟のジャック(ジェフ・ブリッジス)はコンクールで優勝経験もある良い腕(指)を持つも ピアノだけでは飽きられて
仕事も減って

じゃ~~~歌手でも加えようかとなり オーディションを
あまり良い人は集まらず 終了となったところへ一人の派手めな女性スージー・ダイヤモンド(ミシェル・ファイファー)がやって来る

彼女は人目をひく美人でおまけに魅力的な声と歌い方をした


トリオは売れ仕事も増える

そしてー美女だけへの歌のお仕事も

この頃には恋をしていたジャックとスージー


相談するスージーをジャックは引き留めない
ばかりか喧嘩別れ

ジャックは兄とも大喧嘩をする


スージーはジャックの気持ちを見抜いていた
ジャックが弾きたい音楽


ジャックは家に来て犬の散歩などもしてくれて自分になつき 自分も日頃は可愛がっている少女にまであたってしまう


愛犬に見られて反省するジャックは無器用ながら少女に謝り

兄にも本心を打ち明ける

兄はピアノ教師してでも生きていくと話す

スージーにも会いにいくジャック




流れる曲が宝塚歌劇団の舞台でも使われたり テレビドラマでも耳馴染みのあるものが多く そこも嬉しかったりします

兄弟の歌手募集の場に来て 弟のジャックが兄と喧嘩したあとに入る店で働く芸名はモニカとしたい女のコ(ジェニファー・ティリー)が良かったです

彼女を誘おうとして 店に貼られた自分達の写真 特にスージーの写真を見て思いとどまるジャック

一緒に帰ってくれるんじゃないんだー
そういうふうにも取れる表情になるとこ
かわいかったです


兄弟を演じるボーとジェフは本当に実の兄弟で お父様も俳優のロイド・ブリッジス


車は持たないジャック
手術後で麻酔が抜けきらない愛犬をどうやって連れ帰ったか

犬の前足を後ろ足を自分の首をはさませ両肩に担いで
犬の種類はラブラドル


ジャックがホテルでピアノを弾いていたらその近くで静かにいてね
まるで演奏を聴くように

なかなかの名犬ぶりが いとおしかったです
躾けができた訓練された犬さんだからこそーなのでしょうけれど
ピアノの足もとに黒いラブラドル 絵になります

映画の中の「君の瞳に恋してる」や
映画おしまいに流れる歌の
あなたがいてくれたら毎日がバレンタインーなんて歌詞の字幕もね
ロマンチック




観た映画から あれこれ

2019-02-13 19:38:07 | 映画
「エクスペンダブル・レディズ」(2014年 アメリカ映画)
エクスペンダブルの女性版ーっぽい題ですがー関係はナシです

大統領の娘がテロリストにさらわれ その救出にCIAのモナ・ケンダル(シンシア・ロスロック)によって急遽結成された寄せ集めメンバー達

服役中の囚人だった
元海兵隊のキャット・モーガン(クリスタナ・ローケン)細身 長身 モデル体型
特殊部隊の小隊長カサンドラ・クレイ(ゾーイ・ベル)ちょっとごついお姉さんだけど気はよさそうな外見
元CIAの殺し屋レイブン(ヴィヴィカ・A・フォックス)黒髪 寄せ集めチームを裏切りウルリーカにつく

爆発物得意のメイリン・フォン(ニコール・ビルダーバック)運転も特技 車から航空機まで軽々と
でも着陸はひどかった


テロリストを率いるウルリーカは旧ソ連の刑務所にエリーズを連行

ウルリーカを演じているのはブリギッテ・ニールセン
かつてはシルベスター・スタローンやアーノルド・シュワルツェネッガーとも浮名を流したお方です
ロッキーシリーズではロッキ―の対戦相手となるドラゴの妻役でした

若い頃のブロンド美女の面影や今はいずこ
ごつく恐ろしいオバサンと成り果てておりました
歳月は残酷です
いや役作りに精出した結果でしょうか

寄せ集め女囚チームが首尾よく大統領の娘を救出し脱出も
その乗り物へ乗り込んできて大あばれのウルリーカ

ここは正義は勝つ!で

撃たれてとうに出血多量で死んでるだろ ホントならー
なのに寄せ集め女囚チームには友情が芽生え元気に笑顔

まず救急車呼べよ!と思うのに だあれも呼ばない
女囚チームは不死身なのか

次の任務(仕事)もあると言われて 一日頂戴

いや一日じゃ治らん傷だと思うぞ
脇役なら10回は死んでる

つっこみだしたらキリはない
だけど もしもシリーズ化したら つい借りて観てしまいそうです




「三月のライオン」(前・後編) 日本映画
将棋の対戦場面もそれ以外の場面もついみいってしまう
登場人物がそれぞれに魅力的

主人公が両親が死んでから自分を育ててくれた男性と語らう場面が特に良かったです

将棋ということで男性の和服姿も多く出てきます
着物には所作にお約束事みたいなのがあって
それができていると とても美しいです

羽織 袴

ある程度 着慣れないと醸し出せない雰囲気




「王様と私」
映画の楽しい場面ばかり覚えていて
王様(ユル・ブリナー)が死ぬことを すっかり忘れていました


「十戒」
主演チャールトン・ヘストン
エジプトの王は預言を恐れユダヤの男の赤ちゃんを殺させます
ところが長じてモーゼとなる赤ちゃんは川に流されたのをエジプトの王族の女性に拾われ 王族として育てられます

この映画では海が二つに割れる場面が有名ですが

のどかな場面もかなりあって

王子でありながら 愛する姫の心も王すらモーゼに心寄せていて ある意味 悲劇の人のラムセス(ラメシスと表記されることも)
演じるはユル・ブリナー

リバイバル上映を映画館で観て テレビで放映あるたびに観ている好きな映画でも 忘れている場面って結構あるのですよね

「ハングリー・ラビット」 (2011年 アメリカ映画)

2019-01-27 21:49:07 | 映画
ハングリー・ラビット [DVD]
クリエーター情報なし
Happinet(SB)(D)





制作 トビー・マグワイア(「スパイダーマン」に主演し一気に有名になった俳優さんでもあります)


映画の登場人物が映画の終盤近く「ここはニューオリンズだから」と言います
いいのか?!ニューオリンズ そんな恐ろしい街なのかーって思うのですが

空腹なウサギー映画の中に繰り返し出てくる言葉です

ウィル・ジェラード(ニコラス・ケイジ)は高校教師
金髪も美しい妻がいます
ところがこの妻のローラ(ジャニュアリー・ジョーンズ)が暴力で犯されてしまいます

妻の運ばれた病院にいるウィルにある男が囁きます
妻の仇を討ってやろうと

彼の名はサイモン(ガイ・ピアース)
正義の為の殺人をするのだと・・・・・・

暫くしてウィルのもとへ殺された犯人の映像が届きます
世間的にはこの死は 自殺として片付けられています

復讐は果たされました

しかし今度はウィルが正義の為の代行殺人をしなくてはいけません


ここから恐怖が始まるのです

ローラは夫の様子がおかしいことに不審を抱き友人にもその話を


誰かに付きまとわれていたウィルは ある男に襲われます

ものの弾みでその男は転落死

彼はある組織を追っていた記者だということがあとでわかります

記者仲間も死んだ記者が追っていたネタの話を信じてはおらず冗談にしているくらいです


ウィルは記者殺しの容疑者として警察に連行され取調べを受けますが 組織の息がかかっているらしい刑事達の上司が逃がしてくれます


組織からも刑事達からも追われるウィル
ウィルを捕まえて口を塞ぎたい組織にさらわれるローラ


ローラをさらいはしたものの正義の組織が罪なき人を殺すのはおかしいと組織の幹部に逆らうジム
しかしジムは撃たれて死んで

撃たれそうになったウィルを救う為にローラが撃ちます

ローラは身を守る為に射撃の練習をしていました


そしてウィルを警察から逃げるように言ってくれたあの警察の男が言います
ジムとサイモンが撃ち合って死んだのだ

それでいいのかーと尋ねるウィルに 彼は答えました
「ここはニューオリンズだから」


真実を明かしたいウィルは死んだ記者についての映像を届けに記者の属していた会社へ届けますが
受け取った男は 意味ありげに「空腹なウサギ」その言葉を残すのです


暗然たるウィルの表情で映画は終わります

司法による解決でなく謎の組織のはびこりぶりを示して・・・・


ニコラス・ケイジだから逃げ切れてー
並みの人間なら百回は死んでいます


空腹なウサギは飛ぶ

正義の組織だったはずが 組織(秘密)を守る為の殺人を強要するようになり 従わない人間も殺されるようになっていく

「ミスティック・リバー」 (2003年 アメリカ映画)

2019-01-25 10:12:18 | 映画
ミスティック・リバー 特別版 〈2枚組〉 [DVD]
クリエーター情報なし
ワーナー・ホーム・ビデオ




デニス・ルヘインの同名小説(ハヤカワ文庫)の映画化
監督 クリント・イーストウッド氏


ガキ大将のようなジミー(長じてショーン・ペン) ダークヘアのショーン(長じてケビン・ベーコン) 野球帽被っているデイブ(長じてティム・ロビンス)
仲良く遊ぶ三人だが何か面白い事がしたい
人の車をちょっと借りて(盗んで)運転しようと言い出すジミー
それは良くないと反対するショーン


すると次にジミーが思いついたのはまだ乾いていない道路のコンクリに自分の名前を書くこと
消えないイタズラ書き

ジミーが名前を書き その下にショーンが書き デイブが半分書いたところで その行為を咎める声がかかる

大きな黒い車の運転席に一人 もう一人降り立ったのは大きな少し意地悪そうな男
彼は少年たちの家を尋ねる
親に叱ってもらうぞと
ジミーとショーンは近い場所をさしたが デイブは少し離れた場所を言ってしまい 父親はおらず母親がいると

大きな男はデイブだけ車に乗るように命令

その男が警察だと思い込んだ少年たちは逆らえず おずおずとデイブは車に乗ってしまう


遠ざかる車を見送るしかないジミーとショーン


大きな男は警察ではなかった
この二人の男は少年で自分達の性的な欲望を満たす嗜好があり その為めぼしい少年をさらっていたのだ

閉じ込められた部屋に大きな男が入ってくる
「もう許して やめて」と怯えるデイブ


しばらくして森の中を何かに追いかけられながら走って逃げるデイブの姿
行方不明になっていたデイブは自力で脱出し家に帰った

そんなことから3人の仲は遠くなっていたのだろう

成長後のジミーは過去は犯罪にも手を染めたものの 今は雑貨店経営

デイブにも妻子がある

ショーンは刑事になっていた

ジミーの19歳の娘が森で死体で発見される

誰が殺したのか

前夜 血塗れで帰宅したデイブの挙動を疑い案じる妻のセレステ

その懸念をジミーの妻に話してしまう
妻から話を聞いたジミーはデイブが娘を殺したと思い込み
仲間にデイブを連れてこらせて・・・・・・無理矢理デイブが「殺した」と言うように仕向け射殺した


だが犯人は別にいたのだ
ショーンはジミーに犯人を逮捕したことを話す
そしてデイブが行方不明になっていることも


ジミーの過去のある事から ショーンはジミーが同じ手口でデイブを殺したのだろうと疑う


祭りの日
通りの向かい側でジミーを指鉄砲で撃つ仕草するショーン

それに謎の笑みをー苦笑いのような表情になるジミー



25年前自分達もさらわれて本当は穴の中にいるんじゃないかと思うと話す登場人物(三人の少年の中の一人)がいる
川に流されたデイブの死体

浮かび上がれない川の中にいるのか

原作も重く 映画も別の意味で昏い

刑事 殺人者 殺された男

彼等はその昔 とても仲の良い少年たちだったのだ