夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「拳銃王」 (1950年 アメリカ映画)

2021-06-01 18:31:03 | 映画

ヘンリー・キング監督

音楽 アルフレッド・ニューマン

 

冒頭 馬に乗って旅する男

字幕はー1880年代の南西部 生死は一瞬で決まった

英雄ワイアット・アープすらも(ワイアット・アープは当時有名な保安官 実在の人物)

その一瞬で生まれた

 

だが 証言によれば 史上最高の早撃ちは

長身のテキサス人だ

名をリンゴと言ったー

 

 

馬に乗って旅してきた男は 酒場の前で馬からおりる

「ジミー」と声をかけられ挨拶を返す

彼こそ早撃ちで有名なジミー・リンゴ(グレゴリー・ペック)

彼が入ってきたことで酒場の男達はざわつきます

「ジミー・リンゴだ こいつはたまげたな」

 

見るからに生意気そうな男が 早撃ちで名前を売った男らしくないーと軽くみた発言を

「タフに見えねえ」

他の男は教えます「奴の通ったあとは死人だらけだ」

「早撃ちならアープ」という者も

他の男は止めます「バカな考えは起こすな やめておけ」

しかし このエディという若者は自分も早撃ちにそこそこ自信があるのでしょう

「おっさんに見えるぜ」などといきがっており

席を立ち ジミーに絡んでいきます

 

カウンターの中の男も「相手はジミー・リンゴ 礼儀を弁えろ」と注意するのですが

からみつづける駄々っ子のようなエディに ジミーが言います

「俺は一人静かに飲みに寄っただけだ 君はいっぱいおごってくれた

俺も一杯おごる それで終わりだ」

 

終わりにできないエディ銃に手をかけ

一瞬 倒れます

早撃ちではジミーの敵ではありませんでした

愚かなガキの末路です

他の男がジミーに忠告「俺があんたなら早く町を出る

エディには荒くれ者の兄貴が3人いる」

聞き届けて去って行くジミー・リンゴ

 

日が変わり エディの兄たち ジミーの後を追っています

既に待ち構えていたジミーに先手を打たれ 銃も馬も奪われます

 

ジミーとしたら 自分の後を追うことを諦めさせようとしたのでしょうか

 

エディの兄たち3人は 去っていくジミーの進む方向を見定め 「カイエンへ行くぞ」と

歩き始めるのでした

 

カイエンの町の保安官はマーク・ストレット(ミラード・ミッチェル)

かつてはジミーと一緒に無茶した仲間でした

現在は足を洗い頼れる保安官になっています

揉め事を嫌い ジミーに町を出ていくように言います

 

ジミーはこの町に戻ってきたのは 愛する女性ペギ―⦅ヘレン・ウェスコット)と二人の間の息子に会う為でした

ペギーは名前を変えて 学校の教師になっています

マークはペギーの気持ちを聞きにいきます

 

そして厄介を起こしそうな人物ハントを連れてくるように保安官助手のチャーリーに言いつけるのでした

 

男の子たちは 有名なジミー・リンゴが町にきたという噂に 学校を抜け出し酒場の外で見物に

授業にならず学校は休校に

 

またジミーを息子の敵と勝手に思い込んでいる男は酒場の向こう側の二階から ジミーが姿を現わしたら撃とうと銃をかまえています

(後で これはこの男の誤解であったとわかります)

妻は「馬鹿なことはやめて」と止めているのですが

 

今は堅実な暮らしをしているペギー

ジミーには会わないと言います

息子のことを考えるのです

「いえ 会わないわ 断っておいて」

「ごめんなさい」ただ それだけ伝えてほしいと

 

酒場でペギーを待つジミー

そこへ現れたのは昔の知り合いのモリー

彼女は 酒場で歌い男達に酒をねだる生活をしていると

ジミーの仲間でモリーの恋人だったバッキーは 夜 後頭部を撃たれて死んでしまったと

モリーにペギーの様子を尋ねるジミー

ハントって男が近付くけれど ペギーは迷惑している

 

そして必ずペギーを連れてくるからとジミーに約束し ペギーを迎えに行きます

 

その頃 噂のハントは床屋に入ってきて ジミー・リンゴが町の酒場にいることを知ります

ハントも半端な早撃ち自慢の若者だったのでした

「ただの人間だと 誰かが証明してやらないと」

他の男達が止めますが ハント酒場に入っていきます

 

そしていいようにジミーにあしらわれるのでした

踏んでいる場数が違います

 

厄介事が起きるのを案じて 保安官は留置場に入ってるか 町を離れるか選べーとハントに言います

 

ジミーを追うエディの兄たちは牧場で馬と銃を手に入れることに成功

馬ならあと1時間で辿り着く

 

モリーに連れられ やっとペギーが会いにきました

実はずうっとジミーを思い続けていたんです

 

その頃 やんちゃなペギーの息子は 閉じ込められた部屋の窓から抜け出し町へ

他の男の子たちと同じで撃ち合いが見たいのです

 

ジミー「君に会いたくてきたんだ」

 

こう言葉を続けます「南西部を出て 小さな牧場を買って一緒に暮らす

そうすれば過去は関係ない

今はこれが唯一の願いだ」

家族と一緒に平穏に暮らすこと

やっとやすらげる場所がほしいーそう願うようになっていたジミー

 

ペギー「素敵な計画 でも夢物語だわ

一生逃げ続ける人生 私だけなら一生無法者でもかまわない」

 

だけど彼女は母親 息子の将来を考えます

 

めげないジミー「いいか 俺が生きて戻ったら 1年あればいろんなことが起きる

いいねペギー」

牧場を手に入れて迎えにくるーそうジミーは言うのです「きっとうまくいく」ーとも

 

そして息子に会わせてくれ

会ったら出て行くからーと

 

息子には父親としてでなく風来坊として会い

強いのは保安官だと教えます

ワイアット・アープもたいしたことない

 

この頃 やっと町に着いたエディの兄たち3人

 

ジミーの馬を捜してて 保安官助手のチャーリーに見つかります

 

保安官のマークに挨拶し町を出て行くために馬に乗って 後ろ姿のジミー

そこに町を出ないで ずっと隠れていたハント

軽くあしらわれ恨みに思うハントは 卑怯にも そのジミーの背中に声をかけ撃つのです

ええ いわば騙し討ち

正面切っては勝てない弱い薄汚い卑怯者のすることです

実力も根性も無いのにいきがるだけの愚か者

 

ジミーは苦しい息の下から こう言いました

「先に銃を抜いたのは自分だ」

 

そう言えばハントは人殺しとして処刑されない

庇ったのでしょうか

いいえ 実はもっと残酷な やり返しです

ジミー「その男 ハントだな

俺が先に銃を抜いた そういうことにしてくれ

 

そして

思い知れ

タフなガンマンの生きざまをな

だから感謝は無用だ

いつか 分かる

苦しみに

待ってろ」

 

早撃ち王と怖れられ 早撃ち自慢の人間達に命を狙われ続けた日々

本人が望まずとも 争いごとがやってくる

そっとしておいてはくれない もらえない

安住の地はない

 

ジミー・リンゴは死にました

保安官はハントに町を出ていくように言います

逆らおうとするハントを叩きのめして

ジミーと同じにかつては無法者の世界にいた人間

保安官も強いのです

なんだかんだ言ってもジミーは旧友

背中を預けられる相手

 

殺されて 保安官は怒っています

「よく聞け 臆病者

貴様はリンゴと同じようにくたばる運命だ

今後は薄汚い同類どもが こぞって彼を撃った男を殺しにくる

だが 私の管轄でやられるのはごめんだ

 

さっさと行け!

よそで殺されろ」

 

 

それからジミー・リンゴの葬式が教会で行われ

集まった人々でいっぱい

保安官助手のチャーリー

やってきたペギーと息子に「ウォルシュさん あいにく席がいっぱいで」

教会には入れないーと教えます

 

するとペギーは中にいるという保安官に「リンゴ夫人だと伝えて」と自分の本名を明かします

チャーリー確認します「ジミー・リンゴの?」

リンゴの「妻です」「息子だ」と それぞれ誇らしげに口にするのです

 

チャーリー「承知しました」

ペギーと息子は保安官の隣の席に案内されました

 

映画の中でジミーのセリフ「35歳にもなって時計も買えない」

グレゴリー・ペックは1916年生まれ 映画公開の1950年にはほぼ同年齢でしょうか

身長190cm

役柄の長身ーという言葉に説得力があります

 

 

 

 

 


「血と怒りの河」 (1968年 アメリカ映画)

2021-05-22 10:56:59 | 映画

原題「BLUE」

 

ならず者集団が店を襲い警官は役に立たず 遊ばれている

店の女将が怒っている

「店で一番の売れっ妓(こ」を」

女を馬に乗せ去ろうとするならず者達

コケにされた警察署長が叫ぶ「必ず処刑する」

 

だがー撃たれて殺された

情け容赦なく撃ち殺したのは青い瞳の若者アズール(テレンス・スタンプ)

 

アジトに戻ったならず者達はどんちゃん騒ぎをしている

粗野な男達

頭目のオルテガ(リカルド・モンテルバン)には母親が違う4人の息子がいる

 

カルロス(ジョー・デ・サンチェス)

ハビエル(カルロス・イースト)

アントニオ(ロバート・リプトン)

マニュエル(スタチス・ヒアレリス)

 

そして拾って我が子同然に育てたアズール

オルテガはアズールの資質に自分と似たものを感じていたが 副官はそれを案じる

血のつながった息子と同じに扱うことへの危ぶみ

 

そして野盗でしかない彼らなのに革命家気取りであること

フランスやスペインと戦ってはいない

アメリカが怖いなら手を出すなーと

このあたり副官はよく見ている

 

だがオルテガは違うことを考えていた

 

国境の川の向こう

テキサス開拓者達を襲うのだ

アメリカの独立記念日に

 

襲撃

マニュエルは金髪のジョアンを執拗に追いかけていた

女 女 襲う 抱いて(乱暴して)たのしむ!それしか頭にない

抵抗し逃げるジョアン

 

危ないという時に家の扉が開き 現れた男はマニュエルを射殺

それはアズール 何故?

家の外に立ち尽くすアズール

彼はどういうつもりだったのか

逃げ遅れたアズールを捜してアントニオ 一緒に来るように言い 自分と同じ馬にアズールを乗せる

 

 

 

襲われた開拓民達も黙ってない

追撃をかけようとしていた

アズールとアントニオも撃たれる

逃げるがアントニオは囲まれ殺された

 

アズールが逃げこんだ先は偶然にも先程助けたジョアンの家

ジョアンの父親は医師のモートン(カール・マルデン)

モートンは合図を撃ち他の開拓民に知らせようとするが ジョアンが止める

自分を乱暴しようとした男から救ってくれたのだ

根っからの悪人とは思えない

 

手当介抱してくれたモートン医師を信じず最初は心を開かないアズールだが

 

食器を使わずに食事する そんなアズールにマナーを教え

アズール 青のことねーとブルーと呼ぶようになるジョアン

 

少しずつ 少しずつブルーも心を開く

傷が治り

出ていく日が近付いた

 

ジョアンは彼がこのまま残ってくれることを願っている

 

ならず者達の中には 頭目の息子を殺したのだ 戻れない

彼には行くところなどないのだ

 

幼い日の彼の記憶

国境が定まるまではメキシコ人もブルーの両親も仲の良い隣人として暮らしていた

メキシコ国境の中に住んでいるとなったブルーの父親は隣人たちから出ていくように言われた

自分が開拓した土地 ブルーの父親は出ていかない

まずは家を焼くことだ 自分達を出ていかせたいならー

そう言ってしまった

寝ている間にブルーの両親は家ごと焼かれた

昨日まで仲の良かった隣人たちが そうしたのだ

 

ブルーはその地を離れ歩き続け 

オルテガに出遭った

彼は大切に自分の息子と同じようにブルーを育ててくれた

アズール(靑)と呼んだのは ブルーの目が青かったからだろうか

ブルーは言う これは愛称なんだと ニックネーム

では彼の本名はー

 

ブルーはモートン医師の家にとどまり開拓を手伝う

とうもろこしも大きく育つ

 

モートン医師はこのままブルーがここで暮らすなら他の開拓民にもお披露目すべきだと考えて呼ぶ

 

ジョアンを好きなジェス・パーカー(アンソニー・コステロ)は ブルーを不審に思い 持っている銃などからも彼が以前襲撃してきたならず者達の一味ではと考える

 

息子達を殺されたオルテガも復讐を考えていた

 

アズール(ブルー)は愛情と期待をかけた息子だったのに・・・・・

 

開拓民たちをも殺すというオルテガ

 

オルテガ一味と戦うことに決めた開拓民たち

開拓民たちを護る為にブルーは作戦を立てる

それは自分を育ててくれたオルテガと殺し合うこと

たたかうこと

 

青い目と白い肌ゆえにならず者達には心から受け入れられず その前身(ならず者一味であったこと)ゆえに

開拓民たちにもおそらくは心からはうけいれてもらえない

 

自分はどっち側の人間であればいいのか

自分の居場所などあるのか

いずれでも異端・・・・・

 

恋人となったジョアン

彼女の目に自分はどう映っているのか

 

 

ブルーの作戦はあたり オルテガ一味は壊滅状態に

 

国境の川の中 オルテガと向き合うブルー

愛を注いでくれたオルテガに・・・・

ブルーの指導力と作戦をほめて「自慢の息子」と言ってくれたオルテガ

彼を撃たねばならない

オルテガはブルーを撃たなかった

ブルーに撃たれてオルテガは言う「メキシコの地で死なせてくれ」と

 

川の中 オルテガの体を抱きかかえ運ぶブルー

 

そのブルーを オルテガの副官が撃った

川に沈むブルー

 

悲痛な叫びをあげ川に飛び込むジョアン

続いてジェス 開拓民たちも

殺されてブルーは 彼らに仲間としてうけいれられたのだろうか

 

ブルーの青い瞳は閉ざされた もう開かない

何を見ることもできない

 

 

ならず者時代の 

それまでに犯した無法が彼を裁いたのかもしれない

 

かつて殺された両親のように開拓民として生き直そうとはしたけれど

 


「無頼の群」(アメリカ映画 1958年)

2021-05-07 20:51:39 | 映画

20世紀FOX 監督ヘンリー・キング 音楽ライオネル・ニューマン

 

荒野を馬に乗って長い旅をしてきたらしい男は 街に入ろうとして制止される

止めたのは銃を持つ見張りの男「何処へ行く」

止められた男 ジム・ダグラス(グレゴリー・ペック)は答える

リオ・アリバに死刑の執行を見にきたのだと その為に160キロも旅してきたと

持っている武器を渡して町へ入るのを許可されて 保安官事務所へ連れていかれる

ジムは自身の留守中に妻が襲われて強姦されて殺された 金も盗まれていた

絞首刑になる4人が その犯人だと ある人間の言葉から思っている

 

保安官はこれ以上の揉め事はごめんだと思っており ジムの滞在も許す

処刑は明日の6時 

 

処刑に備えた絞首台も完成しつつあった

 

4人組に銀行へ強盗に入られた銀行家のルーミは ジムのことを処刑の為に来た執行人のシムズと人違いして声をかけてくる

シムズでないことがわかると 奴等の仲間ではーと色をなしジムを取り囲む人々

 

ジムは寄っただけで泊まれるところを捜しているーと

ジムを囲み騒ぐ人々を止める保安官

近くの店ではトムと親しく話す店の娘エマ

エマがトムと親しくすることを良しとしないエマの父親は トムにエマにはもっといい結婚相手を考えているー

かなり意地の悪い表現で言い渡します

 

ホテルへ案内され入るジムの姿を認めた女性ジョセファ(ジョーン・コリンズ)は 追いかけてホテルへ入ってきます

5年ぶりの再会でした

 

嬉し気に懐かしそうに話しかけるジョセファ「私にビールをおごらせて」

 

父が死んで旅に出られなくなってー父親の後を継ぎ 女ながらに大牧場を切り盛りしていると

運命の人に出遭えない 大牧場は女性の手に余るーとも

 

ジム「理想が高いんだ」

「父にもそう言われたわ」とジョセファは答えます

ニューオリンズには夫を捜しに行ったのーと

 

ジムが結婚したと聞き 寂し気な表情になるジョセファ

早々に別れを告げ ホテルから出ていきます

 

処刑人らしき男は 様子がおかしく ホテルに入ってきてジムと同じテーブルに着きます

「ひとり呑みは嫌いで」

 

ホテルを出てジム 保安官に声をかけます「木に吊るしてやればいいのに」

保安官「処刑はリンチじゃない」

 

留置場で4人の囚人たち

女好きのビル・ザッカリー(スティ―ヴン・ボイド)などは「女を差し入れてくれ」などと言っています

 

心当たりがあるんだーと保安官に囚人たちに会わせてくれと頼んだジム

囚人たちの顔を ーこいつらが俺の妻を殺したのかーそう思いながら見るジム

保安官に「ありがとう」と言って去る

 

見張りの男「今夜は教会へ行きたい」

保安官「分かった 考えておこう」

 

囚人たちは ジムに見覚えなく「さっきの男は誰だ」と話し合う

聖アントニウスに祈る日

夜の教会には町の人々が集まっている

エマとエマの父にトムも

 

ホテルのジムへ ジョセファが教会に行こうと誘ってくるも 断るジムに

驚いた表情で「残念だわ がっかりした」とジョセファ

部屋を出ていく

追いかけてジム「送っていこう」

 

留置場の小さな窓から外を覗いていた囚人

外に居る死刑執行人のシムズのふりをした仲間(タッカー)に気付く

 

教会に向かって歩きながらジョセファ「子供はいる? かわいい」

 

娘はいる 妻は死んだと答えるジム

ジョセファ「お気の毒にー 奥様を心から愛していたのね」

 

ジム「今も だよ」

有難う 女性と話せてよかったと言って 教会へ入るジョセファを見送るも 考え直して自身も教会へ入る

 

死刑執行人のシムズのふりをしているタッカー「さて悪党どもに会うかね」と保安官事務所へ入る

 

シムズが来たので 保安官は見張りのプリモに教会に行っていい 早く戻れよと

 

プリモがいなくなり タッカーは保安官の背中をナイフで刺す

囚人たち脱走

 

 

教会から店に戻ったエマは盗みに入った囚人たちと鉢合わせ

女好きのビル・ザッカリーに捕まり人質にされる

他の男達が女は逃げるのに邪魔だから置いていけと言うのに 逃げるのに楯にするーと手放さない

 

教会の中では神父は4人の囚人たちにもゆるしをーなどと話す

「囚人たちは人生の幕を引きます 祈りましょう」

誰が祈るか あんぽんたんーそんな表情のジム

(あくまで個人の感想です・笑)

 

よろめきながら保安官が教会へ入ってくる「留置場で襲われた」

 

逃げる囚人たち

町の外の見張りの男を殺して 町を出ていく

町は大騒ぎ

店に戻ったエマの父親とトム

エマがいない 「エマが連れ去られてしまった 助けてくれ」

 

すぐに追いかけようという人々

ところがジムはジョセファに言う

「長い戦いになる 一晩寝てから追いかける」

 

ずっと長いこと 妻の敵を4人を追ってきたジム

ホテルの部屋でロケットの妻の写真を眺める

心なしか その妻の顔はジョセファによく似ている

 

逃げた囚人の中でルーファン(ヘンリー・シルバ)は冷静

沙漠へ逃げても干乾びるだけだと谷へ逃げると

 

 

追いついてきたジムを プリモは信用し指示を仰ぐ

夜道で距離を詰める作戦

トムはエマが心配 「二人で先に行こう」とジムに言う

本物のシムズの死体が見つかる

ジムは囚人たちを眠らせないようにトムに「5分ごとの発砲を」

(エマが襲われないように)

 

銃声に浮足立つ囚人たちだが 冷静ルーファン「眠らさない為の罠さ 安心して眠れ 殺されることはない」

 

追手たち 囚人たちの夜営のあとを見つける

「出発して間もない」

囚人たちが谷を下る足跡も見つかる

 

追われる囚人たちは 追手の中で賢いのは一人だけだ

留置場に自分たちの顔を確かめにきた男と

 

その男ジムを殺す為に残されるパウル(リー・ヴァン・クリーフ)

 

(後年 マカロニウエスタンなどで渋さを見せるクリーフ氏ですが 今回のお役では渋さは全くありません

思うにクリーフ氏の渋さは頭髪減少と共に増していったのではー

鋭い目つきと贅肉ない締まった体 印象的な俳優さんでした)

 

前方の草が動いていることから誰かが待ち伏せているとジム

犠牲を出さない為の作戦を立てる

草の動きでパウルがいる場所の見当もつけたジム 背後に回る「来たぜ」

 

 

殺された妻の写真を見せ「見覚えは?」

「無い」と答えるパウル

「知らない 殺さないでくれ」と

ジム「お前だろ 全員でやったんだな」

 

憎しみが抑えきれずパウルを殺すが心は晴れない

 

教会でジョセファは神父からジムの事情を教えられる

放牧から牧場に帰ると 家は襲われ 妻は強姦されたうえに殺されていた

 

ジムの不在で娘は使用人が世話している

 

ジョセファは言う「その娘が自分の娘のように思えるの 

昔 ジムに結婚を申し込まれた でも踏み切れなかった」

 

神父「(ジムのことを) いい男だよ」

 

神父にジムの牧場の場所を尋ねるジョセファ

 

 

その頃 脱走囚人たちの一人 ティラー(アルバート・サルミ)はジムを片付けようと撃ち続けるも弾切れ

投げ縄でジムに捕らえられ木に吊るされる

 

残る二人の脱走囚人 女好きビル・ザッカリーと冷静ルーファンは食べ物と馬を求めて鉱夫が暮らす石の家に向かう

 

鉱夫は言う 馬は6キロ先の牧場に」

押し入った男達は食べ物を求めて漁る

 

「掘ってくる」と石の家を出る鉱夫

 

ルーファンとザッカリーに何か持って行ったと気付かれ 撃たれる

 

その何かを確認に行ったルーファン 死んだ男が握りしめている袋を奪い 自分のシャツの中に隠す

石の家からはエマの悲鳴 女好きザッカリーがとうとうエマを襲っている

 

人が近付く姿に気付いたルーファン ザッカリーに「急げ」と声をかける

逃げ出す男達

 

ジムの牧場に向かっていたジョセファ

単独行で囚人たちを追っているジムと遭遇

ジョセファはジムに言う「過ぎたことより 子供のことを考えて

犯人だという確証は?」

ジムは石の家に住む鉱夫の死体を見つける「隣人のバトラーだ 優しい男さ 奴等が殺したんだ」

 

バトラーの死体を石の家へ運ぶ

石の家でジョセファ エマを見つける

「もう安心してエマ 何も心配ないわ トムもお父様もいる」

 

囚人を追う町の人々も追いついてくる

 

石の家を出るジムを追いかけてジョセファ

「あなたの気持ちが分かった あの人達をつかまえて お願い 殺してちょうだい」

男に襲われたエマの姿を見て 漸く分かったジョセファ

暴力の無慚さに それがどれほど酷いことか

 

保安官助手に国境へ向かうよう指示

自分は近い自分の家で馬を取り換え追いかける

川で会おうとジム

 

牧場ではとても可愛い幼女がいる ジムの娘ヘレン

帰ってきたジムにヘレンの世話をしている使用人の女性が謝る

二人の男が馬を盗んでいったけれど 何もできなかったと

 

ジム 娘のヘレンに「ジョセファ 仲良しなんだ一緒に留守番を」

ジョセファ「心配ないわ 娘と思って接する」

ジム「悪いパパだな 行ってくる」

ジョセファにもキスするジム

ジョセファ「神のご加護を」

 

 

脱走囚人二人は国境の川を渡ってしまった

保安官助手「国境は越えられない」

自分は違うとジム 川を渡っていく

女好きビル・ザッカリー 酒場で女を横に飲んでいる

そこに入ってきたジム

ザッカリーは仕留めるが ルーファンには逃げられる

ルーファンを追うジム

 

ルーファンには妻子があった

息子は熱を出して病気

ルーファンは水を汲みにいく

その留守に追いついたジム

 

ルーファンは言う ジムの妻は見覚えない女性

ルーファンの家にある金の袋は ジムの家にあったもの

その金の袋はー石の家の鉱夫のバトラーが持っていた

 

 

ということはジムの妻を強姦して殺し金を盗んだのは 優しい隣人のはずだったバトラーだったのか

 

だからジムの留守を狙って?!

 

幼い息子がいるルーファンをジムは殺せない

まして身に覚えがないとはっきり否定されては

 

男達4人を見たバトラーが嘘を言ったのか

 

町へ戻ってきたジムを歓迎する町の人々

襲われた娘エマも立ち直り 店を手伝うトムを呼ぶ

ジムは教会で神父に懺悔

 

妻の敵ではない人達を殺してしまった

悪人だが 妻の死に関しては無実

 

神父「長旅だったな」

 

ジム「神父様 くじけそうだ 」

 

神父「正義の勝利と町の人々は喜んでいる」

 

ジム「分かってない 違うんだ  奴らがこの町で犯した罪とは関係ない

復讐だ しかも勝手な思い込みだった

自分が裁判官になったつもりで

判決を下し 死刑を執行した 

膝をつき懇願した男もいた 助けてーと

耳を貸さず 無実の罪で殺した」

 

神父「ーそうか

君は打ち明けてくれた それだけで大きく前進したはずだ

罪がゆるされるわけではないが 言い訳しなかっただけ 立派なものだ

 

死刑が決まっていたと 普通は開き直る」

 

 

ジム「そうかもしれないが 気休めにはならない 過ちを犯した」

 

神父「そうかな」

 

ジム「ええ」

 

 

神父「祈りは救いになる」

 

ジムを迎えにきたジョセファとヘレン 教会の入り口でジムを待っている

ジムに駆け寄るヘレン

一つの家族のようなジムとヘレンとジョセファ

 

 

教会の外にはジムを英雄として見る人々

保安官「皆さん 紹介するまでもない 非常時に現れ 町を救った男だ

ダグラスさん あなたは我々の為に尽力してくれた

ずっと感謝し続けます あなたのことは忘れない」

 

ジム「ありがとう 皆さんも祈りを 頼みます」

 

 

ここで映画は終わるわけですが

大牧場の女主人ジョセファ

 

規模は大きくないようだけれど自分の牧場あるジム

 

もし二人が一緒になるなら その後どうするのでしょ

5年前ジムの求婚を断ったことをずっと後悔していたらしいジョセファ

ジョセファに似た面影の女性と結婚していたジム

 

映画の本筋以外のところが気になったりしてね

 

 

 

 

 

 

 


「追想」(1956年 アメリカ映画)

2021-04-21 16:03:34 | 映画

原題 アナスタシア

 

1917年 ロシア革命 ロマノフ王朝は倒される

生き延びているとの噂は大きくなり

それが皇帝の末娘アナスタシア皇女だと

 

現在(いま)も生きていれば

この物語の真実を知るのは 彼女だけである

 

そんな説明テロップの後に

パリ1928年と

ロシア正教の復活祭の夜

ニコライ2世御用達の店の前を通る女性がいる 少し咳をしている

顔はまだ見えない

一人の男がその姿に目を止め 車に乗り込む

ロシアの音楽流れロシア料理やショーを楽しめる店がある

その店を仕切るのはセルゲイ・ボーニン(ユル・ブリナー)

 

件の男はボーニンに会いに来たのだ

人探しを頼まれていた

病院から姿を消したアンナ・コレフ

男の報告を受け ボーニンも女の居る場所へ出向く

 

ボーニン「似ているか」

男「まだわからん」

 

ボーニンに声をかけられ逃げ出した女(イングリッド・バーグマン)

街を彷徨う 通りから通りへ いつしか橋の上

川を見下ろし・・・・・飛び込もうとする

 

止めたのは ずっと後をつけてきていたボーニン

 

ボーニンが留守の場所で二人の男

1000万ドルの遺産について話している

7日と期限を切られた

その間に皇女を見つけられなければー刑務所行き

元銀行家と元神学生のペトロビン

元銀行家のチェルノフは小太り

元助祭の息子のペトロピンは痩身

 

ボーニンが帰ってくる

余裕ある表情

 

彼は女を連れていた

 

女は「壁 石の壁」と呟く

 

彼女はアナスタシアの等身大の絵姿に一致する背格好だった

王冠の位置も合うぞとペトロピン

 

アンナと名乗ることもある女は記憶喪失

 

ここは地下室で自分は殺されると怯える

 

ボーニンはアンナの頭と掌の傷 (銃創)を示す

 

10年あれば人は変わる

だから誰も彼女が偽物だと証明できないーとボーニンは言う

「お金のためにウソをつくの」と言うアンナ

 

これまで随分ひどい思いをしてきた

誰も彼女の言葉を信じてくれない

自分が誰か思い出せない

自分の両親のことも

 

ボーニンは言う

「自分が誰か知りたいんだろ

家族を捜したいんだろ

その為には わたしが必要だ

よく聞け チャンスは今だけだ」

 

セルゲイ・ボーニン将軍 ロシア皇帝ニコライ2世の元侍従武官だった

 

当然 彼はアナスタシアに会ったことがあっただろう

だからアンナと名乗る女性にアナスタシアの面影を見た

見つけたと思った

 

ー夜中に地下室に移され兵士が来て撃った

白い服を着ていた

藁の荷車に隠れて ブラウスに隠した宝石で兵士を買収

ルーマニアからブカレストへー

 

入院生活 病院暮らし

 

それからー

 

「もう できない 自分が誰だか分からない 

本当の自分になりたい

私が誰だか教えて」

 

本当にアナスタシアだと証明できるのは アナスタシアの祖母マリア皇太后だけ

皇太后はコペンハーゲンで暮らしている

 

ボーニンらと共にアンナはアンダーソン夫人の名前で入国

向かう列車の中で

アンダーソン夫人の名前の持ち主とボーニンとのことを軽く探ろうとするアンナ

 

皇太后付きの女性が 皇太后に近づける最後の望み

 

その女性によって皇太后がオペラやバレエを観にいくことを知る

 

かつてのアナスタシアの婚約者で 美人に目が無いというポール

彼の気を惹き付けることには成功

 

ボーニンと皇太后には過去の軋轢もあったよう

彼は皇太后に言う

「わたしは陛下を欺くような愚か者ではありません」

 

かたくなにアンナに会おうとしない皇太后だったけれど

 

「残っているのは想い出だけ」

 

ついにアンナに会いにホテルへ皇太后が来る

 

アナスタシアと信じたいけれど 完全には信じきれない皇太后はアンナと会話を続け

こわくなると咳が出るの

 

その言葉に アナスタシアもそうだったと

アンナをアナスタシアと認める

マレンカイアと呼んだ

 

アナスタシアはコペンハーゲンに残り ボーニンらはパリへ帰る

 

アナスタシアとしてパリでのお披露目の日が近付く

ポールとアナスタシアの婚約の噂も流れている

 

アナスタシアの記者会見で「同じ病院にいたアンナだ」という男

 

記者会見のあとでアナスタシアがポールを愛しているのか

そう気にするボーニン

 

パーティには出ないと皇太后に言うボーニン

「(ポールとの婚約が)アナスタシアの望みなら良いのです

でも わたしには 喜べない」

ボーニンの言葉に彼がアナスタシアを愛していると知る皇太后

「人には簡単なことが わたしには往々にして難しいのです」

願いは孫娘の幸福 祖母にとっては

 

皇太后「悪党というより むしろ愚か者ね」

 

緑の間にボーニンを待たせる皇太后

皇太后「ボーニン ここで待ってて これは命令です

いいわね」

 

ボーニン「分かりました」

 

 

人払いをしてアナスタシアと二人きりになって皇太后

皇太后「わたしは亡霊と生きていくわ

でも あなたは女の幸せを求めなさい

 

私は過去よ 過去は甘くて懐かしい

現在には馴染めない

 

あなたは違う」

 

アナスタシアは祖母の言葉に力を得て 緑の間へ

 

ボーニンとアナスタシアは姿を消した

 

これからの応対を気にするポールに皇太后は言った

 

「そうね こう言うわ

芝居は終わったーと」

 

The End

 

 

良質な映画とはこういうものかーと思わせてくれる作品です

アナスタシアとしてのレッスンが始まり どんどん美しくなり輝く瞳の色も取り戻していく

真情は見せないボーニン

それも大人の男とはこういうものかと

 

 

遺産目当てか自称アナスタシアが多く出現した時代

 

現在はアナスタシアもやはり殺されていたとなり

事実が分かってしまった現代では これはもう夢物語にすぎません

 

だけどこの映画からアニメ作品が生まれ ミュージカルの舞台もつくられ

宝塚歌劇でも宙組が演じて

 

映画の中くらい 実はアナスタシアは生きていて・・・・・

それでね・・・・・

そうした夢物語があってもいいかもしれません

 

現実は余りに過酷でしたから

 

 

蛇足 オマケ

 

ボーニンはアナスタシアの遺産目当てかと そんな山師と見せかけて

 

アンナにダンスを教える場面でくたくたのアンナに「君の好きなワルツだ」と教えます

アナスタシアが初めて踊ったワルツの相手は 元婚約者のポールではなかった

けれどそれを知っていたボーニンこそが アナスタシアの初恋の相手でもあったのではないかと

 

アナスタシアが死んだと聞き また生きている噂を聞き

探しだしたい!と真剣に気にかけてもいた

自分に恋していたお姫様

もしかしたら そのお姫様の為に爵位(貴族の地位)が欲しいと願い叶えられなかったのかもしれない

これは映画の中での設定としてですが

 

ボーニンの皇太后への言葉

ー自分のような身分の者にはー

 

ボーニンへの爵位を認めなかったという皇太后

 

変化する歴史の中で 身分を超えた価値を皇太后はボーニンに見出し 認め

愛する孫娘を託した

 


「ハイ・クライムズ」(2002年 アメリカ映画)

2021-03-05 14:49:22 | 映画

愛し合っている仲の良い夫婦がいる

妻は遣り手弁護士のクレア・キューヴィック(アシュレー・ジャッド) 夫はトム・キュービック(ジム・ガヴィーゼル)

就寝中 何者かが家に押し入り 事なきを得たが 

その後 トムが逮捕される

 

トムの本当の名前はロナルド・チャップマン

脱走と民間人の殺人などで軍の裁判にかけられることになる

 

軍が弁護士として寄越したのは若く頼りなさそうなエンブリー中尉(アダム・スコット)

 

クレアは自身が夫の弁護をすることにするが 経験豊富なチャーリー・グライムズ(モーガン・フリーマン)弁護士にも依頼する

 

民間と軍の裁判は勝手が違う

殺された3人の学生 その責任の所在である村を

そこで9人の村人が殺された

殺した兵士がトム クレアの夫だと

 

 

姉のクレアに借金を申し込んだり 生活設計甘めの妹のジャッキー(アマンダ・ビート)がやって来る

家賃が払えず追い出されたらしいのだが「手を貸すわよ」

クレアのところで暮らすことに

ジャッキー 自称 霊感があるらしい

 

クレアの家でエンブリー中尉 ほぼ下着姿のジャッキーに見とれ 彼女にどう思われたかと気にする

ジャッキーはクレアに「彼 かっこいいじゃない」

 

グライムズはクレアに「現実を見ることだな」とも

 

怖ろしい目にあい脅迫され それでも夫を救うべく頑張るクレア

 

 

仕組まれた事故で 入院も

クレアは自分が妊娠していたことに気付いておらず この事故で流産

グライムズも負傷

 

クレアはずっと赤ちゃんがほしかった

妊娠しないのは 自分に母親になる資格がないからかーとも思っていた

やっと授かった赤ちゃんだったのにー

 

グライムズは不自然に若く死んだトムと同じ作戦に従事した人間の遺族に会いにいく

殺した人間にはあるクセがあったと知る

 

 

エンブリー中尉の言葉から見つけた記録から 裁判は無効

 

トムは自由の身になった

 

束の間の喜び・・・・・

事の真相が明らかになる

 

 

無抵抗の村人たちを殺したのも 同じ作戦に従事した男達を殺したのもトムだった

グライムズからの電話で真実をしるクレア

 

気付かれたことを知り 襲ってくる正体をあらわしたトム

 

あわやという時 現れたある人物がトムを殺す

 

長すぎる悪夢は終わり

 

グライムズは言う

「グライムズ&キュービック事務所」というのは どうだろうーと

 

クレア「グリマルディーよ 旧姓なの」

 

そして弁護士事務所の改装計画を話し出す

 

 

ジャッキーとエンブリー中尉もイイ仲になります

裁判の途中 クレア達の計画が軍側に筒抜けでエンブリー中尉がスパイではないかと疑われるのですが

盗聴器が仕掛けられていたことがわかります

 

兵士たちがいく いささかいかがわしい店にエンブリー中尉が出入りしていたからの疑いでしたが

この時エンブリー中尉はジャッキーと関係結んじゃったあとなので

 

もう男ってしょうがないね~~~(笑)

エンブリー中尉は最後まで味方で いい人でした

 


「ノア 約束の舟」 (2014年 アメリカ映画)

2021-02-26 15:09:30 | 映画

BSテレ東にて放送されたのを観ました

解説が米田匡男氏

最初に映画紹介があります

この映画に関するちょっとしたお話が嬉しくて

 

 

旧約聖書からのスペクタル映画の系譜を受け継ぐ迫力のある映像

 

ま・・・ノアの箱舟は 神様が人間に罰を与える為に起こした洪水で悪いー存在する価値のない人間は滅び ノアの言葉を信じて箱舟に乗った者だけが救われた

なんて話なのですが

 

誘惑に負けて禁断の果実(リンゴに例えられること多し)を食べてエデンの園を追われたアダムとイブはカイン・アベル・セトと3人の息子を得るも

カインはアベルを殺して逃亡し

見張りの天使と呼ばれる堕天使たちに命を救われた

カインの子孫は文明を築いたが 同時に悪も撒き散らした

三男のセトの子孫のみが 神が創造されたものを大切に思い守り続けた

セトの末裔たるノアが成年に達しようとし 父親から受け継ごうとしていた

父からの言葉「常に正しい心を忘れず神と歩めるように」

ノアが受け取るべくシルシは 略奪に現れたカインの末裔の王トバル(レイ・ウェストン)に奪われ ノアの父は死にました

それから一気に歳月が流れ ノアはイケメン少年からくたびれたオッサン(ラッセル・クロウ)になるのです

(過ぎる歳月は残酷です)

妻ナーマ(ジェニファー・コネリー)と子供達と幸せな暮らし

ですがノアは夢を見るのです

全て水没した世界

「地上を滅ぼす」神の言葉

神の言葉を信じ 目的地へ向かうノア一家は略奪され人々の死体転がる場所も通ります

 

傷ついた少女に気付き手当始めるナーマですが 略奪する危険な一団が出現

逃げようとする前方は危ない場所

そこに現れた動く巨石の塊のような見張りの天使たち

彼らは人を守り助けたゆえに 神に背いたと姿を変えられてしまった もとは光輝く天使でした

姿を変えられてしまった見張りの天使たちの為に戦ったのはノアの祖父にあたるメトシェラ(アンソニー・ホプキンス)のみ

ノアはメトシェラに会おうとしていました

多くの見張りの天使たちは人間に絶望しているのか ノアの言葉を信じませんでしたが 一体の見張りの天使は信じてくれて ノアを祖父のメトシェラに会わせてくれます

 

ノアにアダムと同じ輝きを感じ 手を差し伸べずにいられないーと

 

年老いたメトシェラ登場

ノアの長男のセトに話しかけます

セトは答えます「この世で一番好きなのは野イチゴ」

メトシェラは野イチゴの味も忘れてしまったが食べたくなった」

そうしてセトを眠らせておいてノアとの話

「人が行いを改めなければ神はこの世を滅ぼすだろう」

ノア「洪水だ 洪水で滅びる

何かはまだわからないがすべきことがある」

 

洪水に備えて巨大な箱舟を作り始めたノア

「この人間に力を貸してやろう」と見張りの天使たち

 

果物や穀物の種 様々な動物たちも舟に積み込みます

神様のお力で動物たちは災厄が過ぎるまで眠っているようです

 

行き過ぎた信仰心は人の心を壊す 狂わせる

(なんて働き者の見張りの天使さんたち ずうっと箱舟の為に働き続けてくれています 実に健気です)

 

引き換えて人間達は

 

どうして共存共栄に考えがいたらないのか

ノアの父親も殺した連中が押し寄せてきます

箱舟を奪おうと

ここでもノアに味方して見張りの天使たちが戦ってくれるのです

いったんは引き揚げたカインの末裔ら一味

 

長男のセト(ダグラス・ブース)には かつてナーマが助けた少女イラ(エマ・ワトソン)が妻となり

次男のハムにもノアが妻となる娘を見つけてくるはずでした

しかしノアは人間達の余りの荒廃ぶりに 誰も連れてきません

このままでは大人の男になれないと嘆くハム(ローガン・ラーマン)

 

ナーマは息子達三人はそれぞれに良いところがあるのだと ノアに訴えますが

ノアはそれを罪となる欲としてみています

 

自分が神の代弁者と思い上がった人間ほど手に負えない者はない

自分達だけが選ばれた者として命永らえるならば 多くの人間を死なせても心がいたまないのだろうか

ノアは聞えたはずの神の言葉も聞こえなくなりヴィジョンも見えなくなります

 

ハムは自分で妻となるべく娘を捜しにいきナマル(マディソン・ダヴェンポート)と知り合い家族のもとへ向かいますが

ナマルは足を取られ そこに箱舟を襲おうとする一団が駆けてきて

ハムを見つけ走ってきたノアは ナマルを救うことを諦めハムだけを抱えて戻ります

 

救いを求めながらナマルは大勢の人々に踏み潰されてー

 

見張りの天使たちは斃されてー

斃された天使たちは光となり天に戻っていきます

押し寄せる波

大量の凄まじい水

 

どさくさにカインの末裔の王は箱舟に隠れ

かつて腹部にひどい負傷をし 子供は望めないと思われていたイラは ノアの祖父メトシェラの自分の命と引きかえたような祝福で産める体になっておりました

 

メトシェラは洪水が来ると知りつつ セトの言葉に食べたいと思っていた野イチゴを見つけ 満足そうに口に入れて水に呑みこまれていきました

 

ハムはカインの末裔の王が乗っていることを知ります

カインの末裔の王の言葉に そちらへ行ってしまったかと思われましたが

 

ノアはイラが妊娠したと知り 怒ります

生まれた子供が 人を増やす女性であれば刺し殺すと

 

セトは自分の子供なのだぞと

ノアの妻ナーマも説得を頑張りますが

既に狂ってるようにも見えるノア

 

いっそ脱出しようと小舟を作ったセトですが ノアが燃やしてしまいます

そうしてイラは産気づき

生まれたのは女の双子

 

自分の孫さえ殺そうとするノアを放っておいていいのか 殺すべきだとハムを唆すカインの末裔

ハムはノアを誘い出すまではやりました

カインの末裔とノアの戦い

自分達の子供を守ろうとするセト

 

戦いでノアが不利になった時 ハムは父親のノアを守る為にカインの末裔を刺しました

カインの末裔が持っていた ノアがうけつぐべき品 それがハムの手に

 

ノアの前に立ちふさがるナーマ

その言葉にも聞く耳持たないノア

 

イラを捜します

 

泣いている赤ちゃんを抱えているイラは せめて泣き止んで眠るまで 殺すのは待ってほしいと言います

 

ただのDVオヤジになってしまったかノア

すやすやと眠る赤ちゃんを見るノアの表情が変わっていきます

刃物は振り上げておりますが

そうしてノアは赤ちゃんたちに接吻をしました

(殺すことは)「わたしにはできない」

 

洪水はひいていき空を鳥が飛びます

 

ノアについてー途中から人格崩壊したか とっつあんー

 

大地に果実は実り 静かな浜辺

ノアは一人で暮らしています

 

子供がいて仲睦まじいセトとイラ

 

ハムは兄たち一家を羨ましそうに眺めています

かつてノアの父からカインの末裔の王が奪い 今度はハムの手に渡った品をハムは置いて この地を出ていこうとしています

ハム「居場所がない 義姉さんから また命が始まって良かったよ 

(生まれてきた子供たちは イラから)きっと優しさを学べる」

見送るイラ

 

ノアにイラは問いかけます「ハムは戻ってくる」

ノア「直せない綻びもある」

イラ「何故あの娘たち(自分が産んだ子供)を許してくれたの(殺さないで)」

 

ノア「あの子たちの顔を見た時 愛情しか感じなかった」

 

イラ「(家族と暮らさずに)何故 一人でいるの」

 

ノア「神を裏切った」

 

イラ「神はあなたを選ばれたの そしてあなたは慈悲を選んだ

愛を選んだ よりよい人間として生き直す機会を」

 

ノアは一人土を耕す妻ナーマのもとへ行きます

 

(もう ねえ よう奥さん別れんと辛抱しなはった

こういう時は謝るもんやで おっさん

ずうっと奥さんにどえらい苦労をかけはったんやさかいにな

無茶苦茶な関西弁で感想が浮かびます・笑)

 

「神は御自分をかたどったアダムに万物を託された

父に私に息子たちに

そして受け継がれていく 子孫たちに

 

お前達に託される

責任を持ってつとめよ

産めよ 増やせよ 地に充ちよ」

 

 

戦って最後は光(天使のもとの姿)となって天に戻りはったけど 見張りの天使の方々

ただただ有難いです

苦労ばっかでねえ

 

ハムは不憫だし


「フレンチ・ラン」 (原題Bastille Day 2016年)

2021-02-20 11:13:42 | 映画

ルクセンブルク・フランス・アメリカ合衆国・合作

ジェームズ・ワトキンス監督

 

パリ・ルクレール寺院を全裸の若い美女が歩く

男達は携帯で撮影したりし注意を向ける

そぞろな人間達から財布すり取る若い男ーマイケル・ベイツ(リチャード・マッデン)

 

電車の駅で服を着た先程の全裸美女と落ち合い 二人は組んでいたと分かる

(女が注意をひき その間に男が仕事をする)

 

マイケルは地下鉄に乗り込んでいる警察に気付き 用心して一人降りる

 

一方 反フアシスト活動家のゾーエ・ナビル(シャルロット・ルボン)は 波打つ金髪の鬘をつけて変装

恋人のジャンに言われるままに ある建物に爆弾を置こうとするも 関係ない人々がおり

そのまま爆弾入り鞄を持って建物を出てしまう

道端に座り込みジャンに「できない」と電話し頭を抱える

 

獲物を捜していたマイケルの目にその姿が止まり 彼は鞄を盗み 金目のものだけ奪い 捨てる

 

ところが鞄の中にあった爆弾が爆発 周囲の人々が死傷する(4人死んだ)

鞄を置いたマイケルの姿がカメラにあり テロリストと捜査陣に思われる

 

その中にはCIAエージェントのショーン・ブライアー(イドリス・エルバ)もいた

彼はバクダッドでの任務に失敗 同じCIAのカレン・デイカー(ケリー・ライリ―)の引きでパリに

 

他の人間はブライアーの暴走を警戒している

 

ジャン(実はフランス国家警察のパスカル・フィベール警部 )の一味のリーダーであるラフィ・ベルトラン ・⦅ティエリ・ゴダール⦆は 違う場所で爆発が起きたが 暴動が起きるよう画策したメッセージを発信

ジャンに女ゾーエを見つけるように言う

ベルトランらがゾーエを殺すつもりだと気付いたジャンはゾーエを逃がすが

 

マイケルは自分が爆弾テロの犯人と見られてることを知り逃げようとするもブライアーに身柄確保される

ブライアーがマイケルを訊問中に ベルトランらが襲撃してくる

ベルトランはフランス国家警察の特殊部隊隊長だが ある人間と組んで暴動を起こして銀行の金を奪う計画を立てていた

邪魔になる人間は罪や証拠をでっちあげて殺していく

ブライアーが戦っているスキに逃げるマイケル

 

マイケルは馴染みの故物屋にかくまってくれるように頼むが 既に警察より脅されていた為 かくまうふりしてマイケルがいると密告

 

ベルトランらが押しかける

辛くも逃げたマイケルだが狙撃手に狙われていて あわやと言う時 現れたブライアーに救われる

マイケルの言葉を信じ 事件の真相を探ろうとするブライアー

基本 一匹狼で余り周囲も信用していないよう

二人は事件の鍵を握るゾーエの行方を捜すこととして 隠れ場所を捜す

 

ゾーエの居場所訊問に手荒いこともするブライアーを咎めるマイケル

ただのスリ

荒っぽい非日常には慣れていない

 

ゾーエを見つけたブライアーとマイケルは ゾーエの恋人ジャンの家へ

ところがジャンは殺されていた

天井から吊るされて

 

嘆き悲しむゾーエ

ジャンの部屋を調べたブライアーはジャンの正体を知る

それが信じられないゾーエ

潜入捜査とは そんなことまでするのかと

 

ブライアーはカレンにフランス警察の中にテロを計画している人間がいると伝える

カレンはブライアーが身柄確保したマイケルとゾーエをフランス側に渡そうとするが

 

カレンと親しいDGSI局長のヴィクター・ガミュー(ジョゼ・ガルシア)こそが黒幕だった

ブライアーと合流しだい 殺すようにベルトランに命じる

 

現れた車に乗った三人だが 

乗り合わせた警官の一人に見覚えあるゾーエは警戒怠らず

ブライアーも勘が働き

指令を受けて三人に襲い掛かる悪い警官さん達と闘う

 

とにかくブライアーさん強く

微力ながらマイケルとゾーエも身を守る為に反撃

モノ持ってぶっ叩くゾーエさん 中々強し♪

思い切りよい戦いっぷりを見せてくれます

 

カレンはガミューに射殺されてしまいました

カレンに恩義を感じていたブライアー

敵に対し怒っています

 

ブライアーの報告を信じないCIAのトム・ルディ(アナトール・ユセフ)

単身闘うことを決意する覚悟を決めたブライアーは ゾーエとマイケルを「足手まといだ」と車に残し

敵(悪い警察さん一味)うようよの銀行へ向かいます

 

煽られた暴徒 「政府と闘え 銀行を目指せ」

その制圧の為と特殊警察は銀行中へ

実は銀行の金を強奪目的

 

頑張って敵を斃していくブライアー

 

ゾーエは暴徒達を利用してブライアー援護で銀行へ入ろうと行動開始

放っておけずマイケルも後を追う

 

ゾーエが警官のバリケード突破

暴徒も加わり 銀行へなだれ込む

 

ブライアー銀行の金を奪おうとしているベルトランらと闘うも ベルトランはゾーエに銃を突きつけ

マイケルに出てくるように

 

マイケルがベルトランに向かうと ベルトランは銃口をマイケルに向ける

、マイケルを救うブライアー

 

ベルトランは事の成り行きを危ぶんだガミューと仲間割れ

ガミューは保身の為にベルトランを切り捨て この暴動を引き起こし銀行の金を盗もうとした犯人として

部下たちにベルトランを撃つように命じる

一斉射撃の的となったベルトランは死んだ

 

マイケル逃亡

 

それからマイケルから連絡受けて出向いたガミュー

背後からマイケルを撃とうとする

 

だがこれは ガミューの悪事証拠をとる為に ブライアーとマイケルが計画したこと

証拠を押さえられ ガミューは逮捕される

 

マイケルは一旦 ガミューに渡した品をすり返しており ブライアーに渡す

 

一種のバデイー(相棒)ものかな

へらず口たたきあうマイケルとブライアーのやりとりが楽しい

 

 

最後は歌が流れます

ーこの街は俺達のもの ドキドキするぜ このフィーリング

この街は俺達のもの ドキドキするぜ このフィーリング

 

電話に急ぐ お前を止めた

お前のこぶしが 骨にめり込む

 

その恐怖の目 疑惑の声 大丈夫 お前なら一人でやれる

 

この街は俺達のもの ドキドキするぜ このフィーリング

もうすぐだ

 

大勢が来ては 倒れていった

俺に任せろ 連れてってやる

死のうが生きようが同じことさ

ここから先は道なき道

 

この街は俺達のもの ドキドキするぜ このフィーリング

この街は俺達のもの ドキドキするぜ このフィーリング

もうすぐだ

 

 

大丈夫よ もう大丈夫 

大丈夫よ 絶対に大丈夫ー

 

 

 

この映画の情報あるサイトさん↓

水と油の極上カクテル。『フレンチ・ラン』感想。ネタバレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。 (hatenablog.com)

 

映画 フレンチラン ネタバレ感想 CIA捜査官とスリのバディムービー | 人生半降りブログ (hanbunorita.com)

 

 

 

 


「スクランブル」(2017年 米仏合作)

2021-02-06 11:09:26 | 映画

BSの放送で観ています

最初に解説付きなのも嬉しくて

 

 

解説はこの方 米田匡男氏(モデル プロデューサー)

 

 

 

 

世界の名車が勢ぞろい 車好きにはたまらない

主演はスコット・イーストウッド 父親は皆さんご存知のクリント・イーストウッド

などと紹介があります

 

 

映画内容はそうと知らずに暗黒街の大物の車を盗んでしまった 自動車泥棒兄弟がその大物を怒らせてしまって

オープニングは007を思わせるカーアクション

映画を観終わっても安全運転でいきましょう

それでは「スクランブル」を お楽しみください

(そして 決めの言葉は)

「映画は記憶の中に 記憶は映画と共に」

 

映画の冒頭はカーオクーション

世界にたった2台の 至宝と言われる車

 

輸送される車を狙っている兄弟がいます

兄はアンドリュー・フォスター(スコット・イーストウッド)

弟はギャレット・フォスター(ブレディ・ソープ)

会話から二人は異母兄弟で 弟のギャレットは悪い女に惚れるクセがあり その為にフェラーリを持っていかれた

あのフェラーリは戻ってこない(女も)

弟の耳の大きさは父親に似た

なんてことが判ります

 

路上で一台車をオシャカにして 世界に2台しかない車を奪います

 

アンドリューの恋人で待っていたステファニー(アナ・デ・アルマス)は置いて行かれたことに怒っています

「わたしが寝ている間にこっそりベッドから起き出して あの車を盗むなんて

わたしを除け者にしないで」

最後まで

 

そしてもちろん盗みは成功したのよねーと笑顔に

仕事の成功を喜び合う3人でしたが

 

盗んだ車を依頼人に届ければ 雲行きがあやしいです

依頼人は びびっており兄弟を捕らえようとします

マルセイユの大物ジャコモ・モリエールが競り落としたバカ高い超ド高級車

 

怒らせたら まずい相手を怒らせた

 

兄弟は「仕事をしただけ」なのですが

 

車の盗みを依頼した男は「誓って言う 誰の車なのか 俺は知らなかった」とジャコモに命乞いを

 

兄弟は殺されない為にジャコモに交渉します

ヘロインの密輸にかけては南ヨーロッパ一のジャコモ(シモン・アブカリアン)

兄弟も片付ける気満々です

 

ジャコモが怨みある相手から車を盗んでやると持ち掛けるのです

相手はジャコモからマルセイユの支配権も奪おうとしている冷酷な天才マックス・クレンブ(クレーメンス・シック)

近寄るのが難しいと言われている人間です

こちらもド高級車のコレクションが自慢

その一番の宝物を奪ってやろうと

 

ジャコモは兄弟に「一週間やろう」

 

 

一週間で無茶な話ではあります

兄弟は運転自慢のメンバーを集めて盗みのチームを作ります

爆破テクニックのある人間も

 

ステファニーはパソコン扱いが得意

 

自動車泥棒を続けたい弟のギャレットが父親が言っただろうと「15年間離れていたから50年間仲良くやれ」

母親違いの兄弟は別々に育ったようです

 

兄のアンドリューは「この仕事を最後にやめるつもりでいる 恋人と結婚して」

(指輪も用意している)足を洗いカタギの暮らしがしたいのだ

 

ジャコモが兄弟の監視にイトコのローラン・モリエール(アブラーム・ベラガ)を送り込んできます

兄弟には迷惑な話です

ローランは自分はマックスと繋がれる人間を知っていると言うのです

腕試しに飛行機を止めろと言われる兄弟

 

ステファニーのところへインターポールの人間が登場

 

仕事がしにくいと兄弟は「逃げよう」と相談

 

ローラン さっそくジャコモに御注進

ステファニーがさらわれ どうでもマックスの車を盗むしかなくなります

 

ジャコモを挑発するようにマックス登場

マルセイユの街も自分のモノだと

 

この侮辱に逆上ジャコモ

(マックスから車を盗むのは)明日だ 自分も運転に加わる!

 

 

兄弟には別の計画がありました

 

囚われのステファニーもどうにか部屋を脱出

 

待ち合わせ場所で待つジャコモですが 兄弟は来ません

インターポールの人間と名乗る男二人が現れ ジャコモの身柄を拘束しようとしますが

ジャコモは 彼らがインターポールの人間でないことを見破り 兄弟が狙っていたのが自分の車達だと気付きます

 

兄弟と盗みのチーム 首尾よく車さん盗んで ステファニーとも合流

 

彼らを追うジャコモとローランの二台

 

兄弟は先に盗みチームをいかして「車には傷をつけるな」

 

ジャコモとローランの車とのチェイス

 

しばらく美しいマルセイユの緑と海をお楽しみ下さい

 

マックスの待つ船にジャコモの車庫をカラにして盗んだ高級車たち

 

ローランとジャコモも落命

 

カーチェイスの間にステファニーに求婚

OKもらったお兄ちゃんのアンドリュー

 

 

今まで女運が悪かった弟のギャレットにも金髪美人の恋人できて

 

これからも仕事(自動車泥棒)は おやめにならないようなご兄弟たちです

 

 

この映画の もっとちゃんとした感想あるサイトさん↓

 

映画「スクランブル」感想ネタバレあり解説 俺たちイケメン盗っ人兄弟。美女付き。 - モンキー的映画のススメ (monkey1119.com)

 

馬鹿と無能の交差点。『スクランブル』感想。バレあり。 - 高速回転する方舟の片隅で。 (hatenablog.com)

 

映画『スクランブル』ネタバレあらすじ結末|映画ウォッチ (eiga-watch.com)

 

映画「スクランブル (2017) 」ネタバレ結末/見事な騙しとドライビングテクニックでプレミア車を盗む (netabare-arasuji.net)

 

 

 

 


映画でも野球 好きです

2021-02-01 19:24:34 | 映画

観れば元気が出る映画

 

「メジャー・リーグ2」

ダメダメチームが勝ってしまう「1」

それなのに2では またそれぞれ謎の調子に乗っちゃって勝てなくなってしまう

再び優勝しちゃうまでーって

 

金髪美人とイイ仲になっている投手のリック・ボーン(チャーリー・シーン)

野球選手ながら映画にも出ちゃった盗塁得意な選手

 

宗教に染まり人柄変わったバッター

どの選手も 妙におかしくなっている

連敗続きで球団オーナーに あの女が戻ってくる

監督は倒れて入院

 

どうなるんだ このチーム

 

勝てないリックは自信を失くし

付き合っている金髪美人には見切りをつけられ

 

教師をしている昔馴染みの女性に会いにいく

彼女の言葉をバイクに乗り廻し 取り戻す「何か」

 

そうして自分をカモにしていた人柄悪い打者を打ち取る

 

そして金髪美人にお別れし 昔馴染みの女性のもとへ 

プロポーズ

彼女の答えは 「まず1時間から始めましょ」

 

リック・ボーン投手に関して言えば

教訓・間違った女と付き合うと調子を崩す・笑

 

どうにかしてチームを勝たせたい監督代行のジェイク・ティラー(トム・ベレンジャー)の奮闘

それぞれの選手のキャラも際立ち 言動が面白いです

日本から来た助っ人選手として石橋貴明さんも出演

 

 

 

先日のTV放映で映画の初めに 米田匡男氏の言葉

「映画は記憶の中に 記憶は映画と共に」

 


「マネートレイン」 (1995年 アメリカ映画)

2021-01-25 20:18:49 | 映画

鉄道公安官のジョン(ウェズリー・スナイプス)とチャーリー(ウディ・ハレルソン)は乳兄弟

チャーリーが酔っ払いのフリをして スリをひっかけ捕まえようとする作戦

ひっかかったチンピラスリ二人組は 時計も他の金目の物も「俺のモノ~~~」と奪っていく

 

逮捕しようとすると当然逃げて逃げまくるスリ男さん

厳重に警護されたマネートレインがホームに停車

 

降りて来る警護の物々しい一団

 

そこにジョンに追われて逃げるスリ男

物々しい一団は スリ男を射殺

ジョンにも銃口を向けます

 

警察であるバッジを見せるジョン

 

殺さなくてもと抗議するジョンですが

 

お偉いさんのパターソン氏(ロバート・ブレイク)

これでマネートレインを狙う者にはいい見せしめになる

列車強盗など考える人間はいなくなるだろう

 

スリ男の命など 全く考えていません

 

 

ギャンブル好きで借金に追われるチャーリーのことも良くは思っておらず 何か理由をつけてクビにしたい様子です

 

ジョンに ジョンへのクリスマスプレゼントを買うから その金を貸してくれ

そして借りた金で また賭け事

 

美人の警官グレース・サンチァゴ(ジェニファー・ロペス)の登場で ジョンもチャーリーもうかれます

 

グレースはジョンと恋仲に

 

途中 不気味な放火強盗も出現

 

 

パターソンは消えた金をチャーリーが奪ったと誤解

クビを言い渡し 怒ったジョンもクビに

 

チャーリーは冗談のように言っていたマネートレイン強盗の実行を

 

チャーリーからのプレゼントの中身を見たジョンは チャーリーが強盗する気だと思い 地下鉄へバイクを走らせます

 

グレースは言いました

チャーリーを助けるのはジョンしかいない

 

 

マネートレインジャックに成功したチャーリーですが 金を持って逃げようとする場所には パターソンが手配した男達

 

地上へは逃げられません

 

 

マネートレインに戻ってきたチャーリーの前にジョン「金を置いて逃げよう」

ジョンはチャーリーに犯罪を犯させたくないのです

 

しかしチャーリーはきかずケンカになります

 

 

自動制御ブレーキをパターソン側に使われては 列車が停止するので それ破壊

 

パターソン バリケードを用意し列車を停めようとします

 

それも駄目なら 同じ線路を反対方向から走行してくる乗客のいる列車に衝突させて停車させようと

 

 

ジョンに 下りろ 自分がバックに入れて衝突を避ける

 

乗客が事故で死なないように考えるジョンとチャーリー

 

チャーリーは自動的にバックに入る細工をして ジョンがマネートレインの屋根へ上がり チャーリーも上がろうとしますが 落ちかけジョンに助けられます

 

 

言い合いながらも絆を確認するような二人

 

乗客のいる列車の屋根へ飛び移り 列車が停止して降りる乗客の中に紛れます

 

そこへ絶対犯人を捕まえてやるんだとパターソン登場

 

やばいと思ったジョンとチャーリー

応援に駆け付けたといいますが パターソンは二人を侮辱

 

ジョンとチャーリーは二人一緒にパターソンを殴ります

 

殴り倒されたパターソン

ジョンとチャーリーを捕まえろと叫びますが

 

 

グレースがパターソンに手錠をかけます

「多くの市民の命を(列車の乗客の命を)危険に晒した罪でね」

 

列車の運転手も言います「俺の命を危険にさらしやがった」

 

地上に出て喜び合うジョンとチャーリー

 

だけどジョン 気付いちゃった

妊婦のようなお腹になっているチャーリーさん

 

チャーリーってば 服の下にいっぱいのお金

 

言い合う二人は街の喧騒に紛れていきます

 

 

なんのかんの言いつつ面倒見の良いジョン

調子はいいけれど先行き不安なチャーリー

 

チャーリーがマネートレインジャックを始めてからが そこそこに楽しいです

 

警官なのにジョンとチャーリーを応援し 無線を聞いて二人がパターソンの裏をかくと 

やった~~とばかりに嬉しそうに叫ぶグレース

 

マネートレイン 大事にしすぎの強欲パターソン

自分の面子が一番大事なお方でした

 

 

 

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ごめんなさい


「シャーロック・ホームズ  シャドウ・ゲーム」 (2011年)

2020-11-23 21:35:43 | 映画

荷物を抱えて歩くアイリーン・アドラー(レイチェル・マクアダムス)

奇妙な中国人に変装したシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・ジュニア)が声をかける

「つけられている」と

だが 男達はアイリーンの護衛でホームズ闘うことに

闘う前に頭の中で闘いのシミュレーションするホームズ

結果はシミュレーション通りとはいかないけれど

オークション会場に命を狙われた男を守ろうとするホームズ

男はホームズを信じず 外へ出て毒で死ぬ

 

ホームズはアイリーンとのデートの約束で待っているけれど 彼女は来ない

組んだ相手にアイリーン 毒を盛られたーらしい

「もう 君の力は必要ない」

 

ベイカー街に犬を連れてワトソン(ジュード・ロウ)医師登場

部屋は鬱蒼としたジャングルのような

自由な植物にワトソン「庭師が必要だな」

 

悪の存在を熱弁するホームズ

「いいか これは影を追う戦いなんだ」

 

ワトソンは結婚式前日

独身最後のパーティへ向かう途中 新郎の付添人のホームズ

結婚は人生の墓場だと

 

ホームズの趣味で ワトソンの友人達は来ていない

ホームズの兄はいる

ワトソン カードゲームに興じる

そしてホームズはアイリーンから取り上げた手紙の受取人の女性マダム・シムザ(ノオミ・ラバス)に会いに

そこには彼女を狙う刺客が

刺客と闘うホームズ

 

そして泥酔しているワトソンを結婚式挙げる教会へ送り届ける

淋しそうなホームズ

 

モリアーティ教授(ジャレッド・ハリス)からの使いの男が伝言

教授と会うホームズ

 

もうワトソンは関係ないと言うホームズに

アイリーンの死を教える教授「珍しい形の結核」

ワトソンに危害を与えることも予告「(ホームズに)付随するものへのダメージを」

ホームズ「もし貴方をこの手で破滅させられるなら 命など惜しくはない」

 

ワトソン夫妻 ブライトン行きの列車へ乗り込む

トイレの使い方を注意されている女性(実はホームズさんの女装)あり

ちょっといちゃつこうとする新婚カップルのワトソン夫妻だけれど

刺客が襲ってくる

二人を守る為に怪しい女装のホームズ登場

あれこれ守る為の下準備もしていた

そしてワトソンの妻のメアリーは列車の外へご避難いただいたホームズ

川ではホームズの兄がメアリー救出

妻を列車から突き落としたと非難するワトソンに「絶好のタイミングだった」と答えるホームズ

この頃にはホームズの着ていたドレスは原形をとどめず 凄い事になっています

大勢の攻撃を躱すホームズとワトソン

 

そしてパリへ

あの女占い師を捜す為に

シムザの兄 レネイーが教授と関わっているらしい

緑のうさぎのリーダーのラヴァシュは教授に家族を人質にとられ 協力せざるを得ない

 

武器を作る工場へ

そこで捕らえられ拷問を受けるホームズ

ワトソンはホームズからのメモを読む

「都合が良ければ すぐに来い 悪くても やることはやれ」

教授の配下 セバスチャン・モランに襲われつつ しのいで反撃

ホームズを救出

ホームズ「来ると思っていたよ」

森へ逃げるシムザの仲間と共に

 

しっかし迫撃砲を使われ仲間は死んでいく

武器いっぱい作っている工場さんなので 兵器には事欠かず

 

追手しつこく

「リトル ハンセル」なる爆風で全て吹き飛ばすようなバケモンめいた威力の武器も使う

ホームズ ワトソン シムザとその仲間さん一人

遂には4人のみ列車に乗り込めた

 

列車の中で呼吸止まるホームズ

ワトソン「簡単に死ねると思うなよ 戻ってこい 戻ってこい」

心臓マッサージしても効果なし

そこで思い出すワトソン

ホームズにもらっていた薬を打ってみる

元気になるホームズ「ひどい夢だった」

 

スイスに寄って(片付けるべき用事を片付けてからなら)帰ろう」とホームズ

 

 

戦争を引き起こし金儲けを企む教授

誰かを暗殺しようとしている

整形手術でシムザの兄が誰かに化けている

平和会議の出席者が暗殺者なら怪しまれない

 

ホームズの兄「表向き平和会議だが 裏では開戦の準備をしている」

教授は悪賢くて尻尾をつかませない

 

ホームズの兄は特製の酸素吸入器をホームズにくれる

「呼吸が楽になった」とホームズ

(原作に出て来るラインバッハの滝での決闘場面への備え)

 

シムザの兄を見つける為に海上で シムザと踊るホームズ「わたしのリードに任せれば大丈夫」

 

ホームズ ワトソンとも男同士で踊る

 

そして滝を見下ろすバルコニーで教授とチェスをさすホームズ

ホームズ「5分の早指しで」

 

教授「君が それでよければ」

教授は言う

人間は戦争を必要としていると

スイスはいい 個人の事情を詮索しない 特に財産については

 

戦争を利用し もっともっと金儲けするつもりの教授

ホームズは教授から 教授の財産ひかえた赤い手帖を奪い済み

教授の財産は 戦争未亡人と戦争孤児に寄付されることになると

 

ホームズ「チェックメイト」

教授「あの医者(ワトソン)に最も無慚な死を用意するー」

 

そうはさせじとホームズ 頭の中で教授との闘いを計算

教授は強い拳闘家でもある

拷問された傷も癒えていない状態のホームズでは勝てる見込みがない

ホームズの選択は教授ごと滝に飛び込むー

 

暗殺者を見つけたワトソン

バルコニーに出て ホームズと教授が落ちるのを見る

 

 

ホームズの葬式も行われた

シャーロック・ホームズ(1854~1891)

ベーカー街の部屋でワトソンは今度の事件についてタイプで打っている

ーこの事件の後日談は特にない

二人の遺体の捜索作業は絶望的だった

ごうごうと激しく水煙をあげ渦巻いている滝つぼ

その底に そこに永遠に眠る

最も危険な犯罪王

そしてこの国随一の法の番人 世界一の名探偵

わたしが知る限り 一番の天才だ

決して彼を忘れないー

 

メアリーが届いた小荷物をワトソンに渡しながら

「荷造りした もう二時半よ 夜には馬車に乗らないと

この週末はブライトンへ」

 

ワトソン「楽しみだ やっと行ける」

 

メアリー「彼が居なくなって 私も淋しいわ」

 

 

届いた小包の中には あの特製の酸素吸入器

 

メアリーに誰が届けに来たのかと尋ねに席を離れ 他の部屋へ行くワトソン

 

ーと奥の椅子から椅子の布地着て立ち上がるーそれは

変装大好きホームズさん

椅子に化けていたという設定

(もしや すごく暇なのだろうか)

 

ホームズはワトソンがタイプ打ちしていた文章に?マークを打ち添えるのだった

 

 

このシリーズは「3」が公開される予定だそうです

 

アイリーンが生きてて再び登場してくれたらいいな

好きな女優さんなんです

 

 

 

 

 

 


[アラン・ドロンのゾロ」 (1975年 イタリア フランス スペイン 映画)

2020-11-22 11:25:22 | 映画
最初 陽気な歌が流れる
ー自由に乾杯 君と僕に乾杯 ラララ ゾロが戻ってきた 幸せに乾杯
ラララ ゾロが戻ってきた 自由に乾杯
ラララ ゾロが戻ってきた 幸せに乾杯 ラララ ゾロが戻ってきた
楽しくて 夢みたい ゾロがいれば世界は最高
ゾロの流儀を君も見習って 困ってる人を助けてくれる
危ない時に現れて 君を守ってくれる
諦めちゃ駄目と教えてくれる
自由に乾杯 君と僕に乾杯 ゾロと一緒なら最高の時間
自由に乾杯 ゾロはみんなの友達
自由に乾杯 ラララ ゾロが戻ってきた
自由に乾杯 ラララ ゾロが戻ってきたー


馬に乗って旅をしてきたディエゴ(アラン・ドロン)
海運 旅行会社の宿で十年ぶりに旧友のミゲルと再会する
ミゲルはディエゴをヨーロッパ最強の剣士と呼ぶ
ディエゴは明日スペインへ向かう予定だった
ミゲルはその地には無いはずの病気マラリアで死んだ伯父の後を継いで ニューアラゴンへ総督として赴任する旅の途中
傍らには美しい妻のマリアと 金髪の利発そうな息子ラファエロ それから口はきけないが気が利く忠実なホアキンがいる

ミゲルには若い頃から変わらない高い理想があった
「人情と正義溢れる世界を政治の力で作るんだ」

総督の仕事とは「欲と憎しみにまみれた仕事だ」とディエゴ
ミゲル「僕が意志の力で変えてみせる」

だが この宿にはうさんくさそうな男達が多くいて ミゲルを思わくありげに見ている
不穏な空気を感じ取るディエゴ

自身も襲われ 夜の散歩に出たミゲルを案じて駆け付けるディエゴ
大勢の男に襲われ重傷を負ったミゲル

ディエゴはミゲルを襲った一人から ウエルタ大佐からの刺客だと聞き出す

ミゲルは殺すなと叫ぶが ディエゴは相手を仕留める
苦しい息の下でミゲルは言う「どの地へいっても人は暴力にー」
ディエゴは言った
「総督は現れる 黒幕に報いを受けさせる」

息を引き取る寸前のミゲルはディエゴに誓わせる

自分の代わりにいくのはいいが「殺すな!誓え!僕の代わりにいくなら誰も殺すな」というミゲル
自分の指環をディエゴに託す
「僕の理想と主義を君も貫いてくれ 息子の命にかけて誓ってくれ」


ディエゴ「誓うよ」



ニューアラゴンではウエルタ大佐 現れない総督の地位に自分が就こうとしている
暗殺者を送った張本人の大佐は 総督が既に殺されていて現れるはずがないと思っているから
そこへ現れた新しい総督のミゲルのふりをしているディエゴ

護衛のフリッツ・フォン・メルケルがいつもの業者からのーと出した菓子を「殺し屋」という名前の黒い犬が台ごとひっくり返し
散らばった菓子を食べた鳩が死ぬ

ミゲルの伯父の未亡人はその光景を見て笑っている

腰抜けで馬鹿の演技するディエゴ ウエルタ大佐に護衛が欲しいと依頼
ウエルタ大佐は 太っちょのガルシア推薦

大食らいなら丁度いいとディエゴ「その者に毒見も頼む」

グレートデンかしら 殺し屋の犬種は
外への抜け道の仕掛けを教えてくれます


町に出たデイエゴとホアキン
Zのマークを残す少年チコに気付きます
囲いからニワトリや家畜を逃がす少年

現状について話すフランシスコ神父は兵達に捕らえられます

チコは言います「この世でいい人はフランシスコ神父だけだよ」

その言葉がディエゴの心の中で重なります
「父上は世界一勇敢な男だ」
ミゲルの息子のラファエロの言葉と

フランシスコ神父救出に向かう途中で チコは自分が描いていたZのマークについて こう話しました
「ゾロは黒い狐の精霊さ 無敗で不死身の戦士なんだ
ゾロは戻ってきて動物たちを助ける」
そしてチコは こうも言いました
「人間は駄目 悪人か弱いかのどっちかだ」


でっちあげの罪 滅茶苦茶な結果ありきのインチキ裁判
フランシスコ神父はむち打ちの刑に

抗議するのはイキのいい若い女性(オルランシア)だけ
彼女は兵に殴られます

背中から鞭打たれる神父

そこへ
「やめろ!無実の者をムチ打つことは許さん」
つば広の黒い帽子 目元を隠した黒覆面 黒マント シャツもズボンも全て黒
ゾロの黒装束に身を包んだディエゴ 颯爽と登場



兵士「何の用だ」

デイエゴ「正義を教えにきた」
見事な黒馬に乗り兵士達を翻弄し暴れ放題
「フランシスコ神父を自由にしろ」

更には「次は悪人の逮捕だ 悪徳裁判官 嘘つきの証人 処刑執行人だ」

処刑人へは「命は助けてやる 」
鞭で服の上から背中へZのマークをつける

見ていたチコ「ゾロのマークだ」
すると人々は口々に「ゾロ」


ディエゴ「神父に与えようとした三倍のむち打ちだ」

その言葉に喜ぶ人々

ディエゴは呟きます「これはまだ手始めだ」

主に大佐による圧政に苦しむ人々
批判することは罪とされています

いつ鉱山へひっぱられるかもわかりません


総督邸にある肖像画に目をとめるディエゴ
誰なのか尋ねます

スペインへ帰る支度中の前総督の未亡人が教えます
オルランシア・プリード
ミゲルのイトコでした

財産を没収された理由は
「陰謀を企てたからです」とウエルタ大佐


町では兵達が命令に従っているだけとはいえ 人々を苦しめることしかしていません
そこへ現れたデイエゴのゾロ

散々に兵士たちをやっつけます
その様子に人々も大喜び

一方 ゾロを捕まえようとウエルタ大佐も町へ
オルテンシアと家族の暮らす家にやってきます
両親は留守と言うオルテンシアと家に入り

自分の求婚を受けるように迫り 断られ平手打ちをくっても強引に抱きしめキス

そこへディエゴのゾロ登場
ウエルタ大佐の剣を奪い オルテンシアへ土下座して謝罪するように要求



スペインへ旅する前総督の未亡人は ひと財産を馬車に積んでいました
護衛は頼りになるのかならないのかー(多分ならない)フリッツ

一応兵士たちもおりますが

旅をあやぶむディエゴ

案の定 野営地で兵達がそのフリをした山賊が出ます
孤軍奮闘フリッツ
でもね夜の闇に紛れて デイエゴとホアキンが とってもいっぱい助っ人中
故に族たちは勝手に倒れてく

でもこの光景に前総督未亡人の心は燃えます

族達が馬車を奪っていきますが 未亡人さん
「私の宝石はあなたよ」とフリッツに抱きつきキス


首尾よく馬車を奪った兵士たち「ウエルタ大佐が喜ぶ」
けれど ここへもデイエゴのゾロ登場でした



ゾロ活躍を悔しがるウエルタ大佐は民衆への迫害を強めています

連行された人々は足かせはめられ鉱山で重労働をさせられています

ウエルタ大佐は「必ずゾロを捕まえる」
ゾロに味方しようとする人間もとらえるのだと


ぼろぼろの姿で前総督の未亡人とフリッツ 戻ってきました
めげてない未亡人
「フリッツの戦いぶりの凄かったこと」
町へ戻るために山越え ジャングルでも頼りになったと
だから結婚するのだと


デイエゴ「二人をお祝いするために 大宴会を開きましょう」
あくまで能天気男を演じています

その大宴会にディエゴはオルテンシアとその両親のブリード夫妻も招いていました

民衆は圧政に苦しんでいると訴えるオルランシア

もちろんデイエゴが仕掛けたことなのですが

ゾロからの総督の命を狙うという予告状が



ウエルタ大佐は言います
ゾロに罠を仕掛けると
オルランシアを捕らえ牢屋に入れれば ゾロは必ず助けに現れる
そこで退治すると


町のあちこちに兵士が配置され ゾロが現れるのを待っていますが 現れません

デイエゴのゾロは牢屋の中で待っていました


大奮闘で兵士達をまきオルランシアを逃がします
フランシスコ神父のところへ馬で行くようにと



ゾロをとらえる目的の計画を知っていたのは総督ひとり
怪しいと気付くウエルタ大佐
総督の寝室へ大急ぎ

デイエゴも大急ぎで抜け道から部屋へ戻ります


怪しむウエルタ大佐に いわば自分の命を的にした ゾロおびきだし計画を持ちかけるデイエゴ


フランシスコ神父と子供達の協力もあって 兵士たちをあちこちへ誘導

ついには鉱山の人々も解放したディエゴのゾロ

お転婆なオルランシアがゾロの操る馬車に乗ってきて愛の告白も

けれどウエルタ大佐率いる追手が迫ってきています


オルランシアを下ろしてゾロの操る(と総督も乗っているとウエルタ大佐が思っている)馬車は川へ落ちてしまいました


ゾロも総督も死んだと喜ぶ大佐
邪魔者はいなくなったと 新総督になる気満々でオルランシアにも こうなったら自分と結婚するしかあるまい
そう結婚を強要



やがて花嫁の白いドレス姿のオルランシアが馬車で登場

得意げなウエルタ大佐
我が世の春といったところです

けれど ここへゾロ登場
そうです 主役が死んでしまっては そこで映画が終わってしまいます


フランシスコ神父は人々を率いて現れ「我々は正義を求める」
「愚か者め」逆上したウエルタ大佐 丸腰のフランシスコ神父を銃で撃ちます

人々が敬愛する神父を殺した大佐
兵士達の顔色も優れません
ウエルタ大佐に忠実な者ばかりではないのです
立ち上がる民衆

誰も殺さないとミゲルに誓い 今迄その誓いを守ってきたディエゴでしたが
「神父の死に報いるため 友との誓いを破ることになる
ウエルタ大佐 お前は我が友と無抵抗の聖職者を殺した
次は悪党が相手だ」

ウエルタ大佐「地獄へ追い詰めてでも正体を暴いてやる」



始まるチャンバラ ここは余りに長いと飽きるんですけれども 疲れるし
遊ぶのも大概にして ささっとカタァつけろと思ってしまう

あちこちで闘いまくって塔の上

ウエルタ大佐「生き残るのはどちらか一人だ」

うなずくディエゴ
「では その前に真実を教えよう」
つば広の帽子を脱ぎ黒覆面を外します

それから一瞬で勝負つき とどめを刺されたウエルタ大佐

塔から落ちていきます
はい ご臨終


その死に喜ぶ民衆
塔の上から顔を覗かせるのは 殺し屋と言う名の黒い犬


早くも町を離れたディエゴ

悪者を退治してゾロは姿を消すのです

ジョンストン・マッカレー原作
ドゥチオ・テッサリ監督作品













 

「ロスト・バケーション」(2016年 アメリカ映画)

2020-11-15 15:34:53 | 映画
無心に海辺で遊ぶ少年が何かを見つける
それはカメラ付きのヘルメット
画像を再生した少年 大急ぎで駆けていく

暗転し 場面は変わる

走る車の中 助手席にいる女性は携帯の画像をずっと眺めている
長い金髪 親しみやすい笑顔が印象的

この女性に良く似た長い金髪の女性が写っている
1991年 メキシコ ママーとある

女性「これはママの写真 妊娠して ここへ来たの おなかにいるのが私」

運転している男性は言う
携帯の画像ばかり見てないで じかに外の美しい景色をこそ見てほしいと

予定では若い女性の女友達も来るはずだったのに
テキーラを飲み過ぎたので来なかったと
いつも急に消えるのだ^などと話している

幽霊 スペイン語でいうならば ファンタズマのようだと

でも そんな友人と違って私は信頼を裏切らない だから予定も変えない
それが私なのーと女性は話す

そして女性は 妊娠中の母親も行った目的地の場所の名前を尋ねる
「秘密のビーチの名前は?」

車を運転している男 その質問には答えない

美しい海
「楽園だよ」と運転してきた男は言う

遠くに波乗りを愉しむ人影

男に運転してきてもらった車代を渡そうとする女性

運転してきた男「方角が同じだった 家はすぐそこ」
と お金は受け取らない

女性「ありがとう ナンシーよ」

男「カルロスだ」

ナンシー「助かったわ ごめんね スペイン語は学校で習っただけ」

カルロス「学生?」

ナンシー「医学校に通ってるの スペイン語より解剖が得意」

カルロスは日暮れも近いと言い ナンシーは夜は波乗りはしないーと答える

更にカルロスは ここからどうやって帰るーとも案じる
だが最後までビーチの名前は教えずに去る


早速 ナンシーは波乗りの準備を始める
海に出たナンシー 波乗り中の現地の男性二人と会話
テキサスから来たアメリカ人などと自分のことを話すナンシー

男達 岩礁とヤケドサンゴに気をつけろと注意もしてくれる

その男達の一人が 映画の冒頭場面で少年が海で見つけたカメラ付きヘルメットをかぶっている

身長178cm 長身でスタイル抜群のナンシーのサーファーぶりを暫く眺めていた男達も再び波乗りを始める
暫く波乗りを楽しむ三人の場面が続く

(波乗りの趣味がない私には ちょっと退屈だ)


波乗りを楽しんで浜辺に戻ったナンシーは携帯に入れた母の画像を眺め
妹に電話をかける
妹 「うそでしょ ママのビーチ」
電話を替わる父親

ナンシー「救えない病人もいるわ」

父親「ママか ママの為にも医者になれ」

母親の死に苦しむ娘に父親
「帰ってこい」
「愛してるわ」とナンシー


旅に同行した友人からは ゆうべのカレとデート
などと連絡が入っている


波乗りをやめた男二人「日が暮れる 帰ろう」とナンシーに声をかけてくる


ナンシー「もう一本乗る」

男達は去り 海鳥もいなくなる

海の上のナンシーを飛び越えて去っていくイルカたち

そうして大きな黒いー鯨だろうかの死骸がある
海中に何か大きな影が


気付かないナンシー
しかし まだ波乗りを続けている

サメに襲われるナンシー
どうにか大きなクジラの死骸の上にあがるも 足から出血
引き潮となり海中の岩礁が姿を見せる

その一つにようよう這い上がったナンシー

彼女は出血を止める為に 首のネックレスを外し それで傷口を縫う
めっちゃくちゃ痛い
自分に暗示をかけるようにしつつ根性で縫う
着ていたものを包帯がわりに巻き付ける


周囲を見渡すナンシーは浜辺に横たわる男に気付く

必死で叫ぶも
これはタチのよくない男

浜辺に置いたナンシーの荷物を盗み 海に浮かんでいるナンシーのサーフィンボードも奪おうと懐中へ

ダメよ!と叫ぶナンシー


しかし酔いどれ泥棒男は鮫さんご飯になるのだった

夜が明けて
昨日の男達二人が波乗りしに車でやってきた

海に入る男達

「駄目!海から出て 戻るのよ」必死に叫ぶナンシーだけれど

事情が分からない男達は「大丈夫 ここに鮫はいない」

波乗りを続け 鮫に襲われる

男達は死んだ


ナンシーは生き残る方法を必死に考える

サメはナンシーがいる岩の周囲を泳ぎ続けている

鮫の泳ぐ速度を測り
計算する

ナンシーは鮫に襲われ死んだ男のカメラ付きヘルメットのカメラで自分を撮影

「私はナンシー・アダムズ 2016年4月26日
サメに襲われた 三人殺されたわ

サメは旋回している
クジラをしとめたところに出くわしたみたい」

この映像を観たら助けを呼んで

そしてまるで遺言のように言葉を続ける

見えるブイまで30~40メートル
泳ぐわ


ビデオを見た人は ここに送ってほしいの

テキサス州 ガルベストン オリバー クレセント通り 10231番
私の家よ 父と妹が住んでる

パパ クロエ
一人に憧れていたのに


つまんない

本当は一人じゃないわ
カモメが友達になってくれた
(肩を脱臼し飛べなかったカモメをナンシーが治療)
翼を見せて
私が治してあげたの


パパたちに心配かけたくなかった

悪いのは私なの 心から愛してるわ
胸がはりさけるほど
パパたちに会いたい

もう岩礁を出なきゃ

闘ってみせる

ママが(病気と)全力で闘ったように・・・・・

パパは正しい
大好きよ
心から愛してる

行くわ


ここまで録画したヘルメットを海に投げる

砕けたサーフィンボードの破片にまだ飛べないカモメをのせて海へ
「生きのびてね 大丈夫よ」


岩が水没する前にブイまで泳がなければ
サメが以前刺されるのを嫌がったことを思い出し
クラゲの群れの中を進むナンシー


追ってくるサメ

ギリギリにブイへ



そして映画冒頭の場面へ

海辺で遊ぶ少年

カメラ付きヘルメットに気付き
拾い上げ 映像を観て
走る!



ナンシーはブイに設置してある照明弾
撃っても気付いてもらえず

襲ってくるサメに向かって撃つけれど
「くらえ!」

効果なし

鮫はしぶとい

ブイすら壊され 海中での闘いにー


「パパ パパ こっちだよ」
先程の少年とナンシーをこの場所に乗せてきたカルロスが現れる

海辺に倒れているナンシーに気付くカルロス

サメとの闘いに勝利し 生きのびたナンシー

あのカモメも近くにいる

救われたナンシーに亡き母の笑顔が見える「もう大丈夫」




一年後
テキサス州 ガルベストンの海辺

ナンシー 父と妹と

妹「準備は ドクター」

ナンシー 迷いを捨てて医者になったらしい


父親「ママの誇りだ 二人共」と娘達へ

ナンシー「ありがとう」父親に

妹に「行くわ」

姉妹は海へ向かう

妹「お姉ちゃんをめざす」
笑顔でナンシー「むり」

海で波乗りを楽しむ


























「ニコライとアレクサンドラ」 (1971年 イギリス映画)

2020-11-01 22:22:32 | 映画

ほぼほぼ50年前につくられた映画


ロシア最後の皇帝ニコライと皇后アレクサンドラとの間に後継ぎの男子が生まれるところから映画は始まります
これまでに生まれたのは娘ばかり
お産の間もアレクサンドラは 男の子が生まれてくれと神にお願いしていたのだと

男の子が生まれてニコライ「信じられない」と

ニコライが気にしていた赤ちゃんの腕の痣を医師が調べると 血友病であることが判ります
出血が止まらなくなる病気
発病しないこともありますが 母親からの遺伝

英国のヴィクトリア女王からの血



ニコライの妻はドイツ人

ニコライの母親のマリア皇太后ともアレクサンドラの関係は良いものではありません
マリア皇太后の誕生を祝う会に出るのにも 気が進まないと話すアレクサンドラ

その集まりで アレクサンドラはグリゴリー・ラスプーチンに紹介されます

巧みな話術で ラスプーチンはアレクサンドラの心に強い印象を残します


マリア皇太后はニコライの政策を案じていました

自分は36歳だと 母親の口出しを遮るニコライ


とにかく自分は皇帝だと 周囲の人間の言葉はいれないニコライ


日本との戦争では兵士が死んでいくばかり

神に選ばれた人間という意識ばかりが強いニコライ

民衆は疲弊しています

請願書を持っての願いの行進も兵士たちに撃たれて 多くの人間が死にました


出血が止まらない皇太子アレクセイの出血を止めることができたラスプーチン

ラスプーチンに心酔しきっているアレクサンドラ

ラスプーチンが裸のアレクサンドラを抱く下品なビラが民衆の間にまかれています


ロシアはドイツ女のものじゃない

ロシアを変えたいレーニンと知り合うスターリン

変わらぬ貧しい生活
子供は軍に奪われ死んでいく
殺される為に育てたんじゃない


貴族たちの贅沢な生活


貧苦の中で死んでいく人々


無謀なドイツとの戦争

3時間を超える大作で途中 インターバルをはさみます

苦戦するロシア
戦場で指揮をとろうと暮らす宮殿を離れるニコライ


兵士達の心は皇帝から離れています


ラスプーチンはドミトリーとユスポフ一派に毒(青酸カリ)を盛られ 銃で撃たれ それでも中々死にません
床を這って逃げようとしています
ごつい鎖で幾度も打たれ 遂に絶命


ラスプーチンはアレクサンドラ宛てに遺書を
そこには自分が殺されれば 皇帝一家の命もないだろうと

予言のような呪いのような



国会で最初に力を持ったのは軍人のケレンスキー

けれど民衆は戦争の続行は望んでおらず
ドイツとの密約で 平和を掲げたレーニンの革命が民衆の支持を得て
ケレンスキーは失脚

シベリアへ幽閉された皇帝一家は保護を失い 更なる移動となりますが

今度はウラル派の手に落ち

皇帝一家は最後の日を迎えます

一家そろって射殺

壁に残る血

みいんな死にました


失政続きのニコライ
皇帝の地位 その権力

宮廷育ちの彼には 民衆が望むものが何か理解できなかった
大切なものは己のプライド
自分は皇帝であるということ

息子の病気を癒す力がラスプーチンにあると信じて その存在にすがりついたアレクサンドラ


酒好き女好きの無頼者であったラスプーチン
ロマノフに呪いのように現れた男


没落し やっと人の心といたみがわかるようになるニコライ
あまりにも遅かった

遅すぎた


長い映画でした
「死」で終わると分かっていて観始めた映画でしたが

そして救いは何処にもありません







「駅馬車」(1939年 アメリカ映画)

2020-10-25 09:21:56 | 映画
ジョン・フォード監督作品
アーネスト・ヘイコックス原作「ローズバーグ行き駅馬車」(ハヤカワ文庫)




ジェロニモが率いるアパッチで丘はいっぱいだ

偵察に行った人間の報告
偵察の一人がアパッチと敵対するシャイアンの部族の者ゆえ その報告内容を疑う人間も
だがローズバーグの部隊からの連絡が途絶える

襲われたのか?


オーバーランド駅馬車はトントの町へ到着
御者の噂話は服役中のリンゴー(ジョン・ウェイン)が脱獄したと
最初は駅馬車の護衛の頼みを聞きそうになかった保安官だが その話に急ぎ立ち上がるのだった
彼が殺された父親と弟の仇を討つ為に逃げたのだと考えたカーリー・ウィルコック保安官(ジョージ・バンクロフト)は駅馬車の護衛を買って出る

邪魔なー目の上のたんこぶみたいなリンゴーを追い出す為にか リンゴーの罪を証言したプラマ―兄弟は 以来 牧場主の頭を殴り血だらけにしたりとろくなことをしていない

3対1ではリンゴーが父親と弟のように殺されるかもしれない
ルークは卑劣であくどい男なのだ
その前にリンゴーを見つけて逮捕という形でも守らなければ


銀行の繁栄は国家の繁栄なり
登場してきた銀行家 どうも挙動が怪しい

お堅い婦人会に属する銀行家の妻は 町からダラス(クレア・トレーバー)を追い出す
真っ当でない職業の女がいては町の風紀が乱れるからと
同じく町を出て行く酔いどれ医者のブーン医師(トーマス・ミッチェル)は ダラスに同情的

賭博師のハットフィールド(ジョン・キャラダイン)はカード中に窓から ある女性を見る
そして天使を見たーと
ブルネットの清楚な佇まいの女性は 南部出身の彼にとって理想だったのか

その女性の名はルーシー(ルイーズ・プラット)
騎兵隊のマロリー大尉の妻で 身重ながら夫に会いにいくところ

ハットフィールドはカードを置いて立ち上がる
以後駅馬車に同乗し 何かにつけてルーシーを気遣い続けた

酔いどれ医師のブーンは 駅馬車に乗るまでの時間 酒場で過ごし そこで同じ駅馬車の乗客のピーコック『ドナルド・ミーク』が酒の行商人と知り 友よーと呼び始める

御者のバック(アンディ・ディバイン)と護衛の保安官が御者台に

駅馬車の中の乗客はダラス ルーシーの女性二人に ハットフィールド ブーン医師 ピーコックの男三人
街はずれで銀行家のヘンリー・ゲートウッド(バートン・チャーチル)が乗ってくる

それから沙漠に出てから「昨夜(アパッチに襲われて) 牧場が焼かれていたー」と登場したリンゴー・キッド
さっそく保安官は「逮捕する」と言いリンゴーの銃を取り上げて 駅馬車に乗るように言う

リンゴーをさげすむような発言のゲートウッドは何かと威張り 自分以外の人間は見下している
威張りたがりで よく騒ぐ迷惑な人間だ

ブーン医師はリンゴーの弟を治療したことがあった
リンゴ―に対しても悪い感情は持ち合わせていないことがわかる

リンゴーはブーン医師の医者としての腕を褒める
殺されたのは ブーン医師が治療した その弟だった

ジェロニモからの護衛の為に 次の町まで騎兵隊がついてきてくれている

騎兵隊は本当はローズバーグへの旅は見合わせた方がいいと思っている
とても危険だから


何が何でもローズバーグへ行くと譲らないゲートウッド
彼なりの身勝手な理由があるのだが

夫と離れて暮らすのはもう嫌なルーシー
町を追い出されローズバーグへ行くしかないダラス

リンゴーは父と弟の仇を討つ為にローズバーグへ行く必要がある

ピーコックは早く家族が暮らすカンザスシテイへ帰りたい

ルーシーの旅の無事を見届けたいハットフィールド

ところが
アパッチウェイに着くと マロリー大尉は出撃し ここにはいないと
更に次の町まで護衛を引き受けるはずの騎兵隊はおらず これ以上は付き添えないからーとここまで護衛してくれていた騎兵隊
彼らは命令に従わなくてはいけない


食堂で離れて座るダラスにリンゴーが声をかけ 同じテーブルに座るように言う


気分が悪いのか食べないでいるルーシーには ハットフィールドが窓際のが風が入るからと別のテーブルを勧める


ルーシーは娼婦のダラスを同じ馬車にいるのを どうにか耐えている
ルーシーが どうしてそんなに優しくしてくれるのかと尋ねると ハットフィールドは答える
「レディとの出会いは貴重なので」


ダラスが気を悪くしたのかと席を立とうとしたリンゴー
ダラスは「お願い 座って」と

リンゴ「思い出そうとしている 何処かで会いましたか」

ダラス「いいえ」
会ったことはなかったけれど ダラスはリンゴーのことを知っていた
脱獄したこと その理由も
どうして逃げ出さないのかとも思っていたのだ

次の町でマロリー大尉はアパッチと戦い負傷しローズバーグへ運ばれたことがわかる

いつになったら夫に会えるのだろう
落胆したルーシーは倒れ 産気づく


「お湯を沸かして!」とダラス
ルーシーの看病を

何杯もの濃いコーヒーで酒を抜き ルーシーのお産にとりかとりかかるブーン医師

ここニューメキシコのドライフォークにはメキシコ人のクリスと牧童たち
クリスの妻でインディアン女性(確かアパッチ)のヤキマがいた
クリスはヤキマがいるからジェロニモが襲ってこないーなどと話している

夜 ヤキマは歌っている

ーあなたを思う時 懐かしい故郷
深い悲しみで心がいっぱいになる
寂しさの中で歌うことだけが私のやすらぎ そして慰めー

ヤキマは牧童たちに言う「男は出ていきな」
そうして また歌い続ける

ー心悲しい調べに
あの日の愛を思い出す 彼との愛を

あの人に思い馳せる時 私は生まれ変わる
沈んだ心の中に 喜びが生まれるのー

それから

牧童たちが(ジェロニモの攻撃に怯えて)逃げてしまう
馬車の替え馬も一緒に


ルーシーの赤ちゃん 無事に生まれ ダラスが抱いて 心配して待っている男達に見せに来る

ダラス「女のコよ」

ハットフィールド「マロリー夫人は」

笑顔でダラス「無事よ」


酒が抜ければ名医だったブーン医師をねぎらう男達

ブーン医師は真面目な顔でリンゴーに言う
「親父さんはいい友達だった ローズバーグに行く理由は知ってる
3対1だぜ (死にに)行く気なのか 無茶だ」


リンゴー 夜に外に向かうダラスを気遣う
「遠くへ行くと危ない アパッチにさらわれる」

ダラスがローズバーグへ向かう理由は 仕事を捜して友達をたずねる

リンゴー「親父と弟をプラマーに殺されたんだ 俺の気持ちはわかるまい」

ダラス「わたしも子供の頃親を亡くしたわ アリゾナの大虐殺で」

リンゴー「つらかったろう 特に女のコには」

ダラス「でも 生き抜いたわ」

リンゴー「そうとも」続けて
「ダラスさん お互い身寄りのない者同士だ

出すぎた言い分かな

赤ん坊を抱く姿は   様になっていた
まるで・・・・・


俺は国境の先に牧場を持っている

とても いい所だ

木々と牧草が青々として 水も清い
建てかけの家もある

男が 暮らしていける 
女性と一緒に



行くかい?」



ダラス「でも 私のことを知らないでしょ」

両親を殺され身寄りのない小さな女のコは生きる為に身を売るしか 娼婦になるしかなかった
堅気の女性からは蔑まれ後ろ指をさされる存在に成り果てるしか
後ろめたい過去
汚れきった体 男達の手あかにまみれた身の上


リンゴー「じゅうぶん知ってる」と答え
「どうかな」と続ける


ダラス「無茶よ」
逃げるように走り去る


そこに保安官 かなり無粋に登場「何しているキッド  小屋から離れるな」
リンゴーが逃げることを警戒

朝になってクリスが叫ぶ「カーリー 大変だカーリー 女房のヤキマが逃げた」

保安官「驚くだろ
襲撃かと思った 新しい女房を捜せ」

クリス「馬とライフルまで持ってかれた
あのコに惚れていたのに ムチを打ってもよく働いた」

ブーン医師「女房を」

クリス「馬だよ 女房は代わりがきくが馬はー
ヤキマめ!」



ルーシのやすむ部屋でダラスは ルーシーの髪を編んであげている
ルーシーの様子を見に部屋に入ってきたブーン医師
ダラスに「早起きだな」

ルーシー「彼女は寝ていない 一晩中私に付き添って(看病をしてくれていた)」

ダラス「椅子でぐっすり寝たわ 赤ちゃんの抱き心地も良かったし」

お産の時にルーシーがあげた声のせいで ルーシーのことを「コヨーテ娘」と呼ぶブーン医師


場所をかえてダラスはブーン医師に告げる
「ドク リンゴーに求婚されました 私なんかには
過分?


愛し合っているなら いいでしょ」



ブーン医師「傷つくそ これまでにないほど
彼は監獄に戻る身だ

それにローズバーグに行けば 彼は君のすべてを知る」


ダラス「彼は行かない
いいとだけ 言って」


ブーン医師「良し悪しを言えるほど 私は立派じゃない

まあ いい
心に従え


気の済むようにやればいい

幸運を祈る」



ダラス「有難う」
彼女は背中を押してくれる人がほしかったのだ
自分の身の上と事情を知ったうえで


今後どうするかを話し合う男達

おそらくはアパッチが襲ってくるだろう
このまま進むか引きかえすのか

お産をしたばかりのルーシーを一晩は休ませたいブーン医師

早く出発しないと危険だと喚くゲートウッド

ルーシーの身を案じるハットフィールド

五人の子持ちとしてはブーン医師の意見を尊重したいピーコック

もめる男達に椅子に座って冷静に話し合おうと保安官


ブーン医師 身支度をしているリンゴーに 「コーヒーをいれている女性(ダラス)を手伝ってこい」
リンゴーの父親と友人だったブーン医師にしてみれば リンゴーは息子か甥のようなもの


リンゴー「どうも」
行こうとするリンゴーを引き留め ブーン医師
「何歳で投獄された?」

リンゴー「17になるところだった」


コーヒー豆をミルでひいているダラスに
リンゴー「やあ おはよう
昨夜はよく眠れなかった
邪魔が入って返事が聞けなかった

あんたも起きてる気配がしたね

ぜひ返事がほしい」



ダラス「逃げたらどうなの 柵の中に馬がいるわ
保安官も乗客を捨てては追わない」

リンゴー「ローズバーグに用がある
あんたは先に俺の牧場へ」

ダラス「私に死人の帰りを待てと言うの?
(リンゴーを死なせたくない 監獄にも戻したくない女心)

あんたが牧童頭を殺したと証言した奴等と また3対1なのよ」


リンゴー「男が逃げるわけにはいかない」

ダラス「命を捨てる気なのに よく求婚なんか
わたしの人生も一緒に潰す気なの?」

リンゴー「どうしろと?」


ダラス「ルークが死ねば幸せが訪れる
兄弟に命を狙われ続けるわ
そんな人生はイヤ」


リンゴー「他に何ができる」


ダラス「ローズバーグやルーク・プラマーを忘れて
逃げるのよ

わたしも追いかける」


リンゴー「本気か
一緒に行こう」

ダラス「今は夫人と赤ちゃんの世話が
送り届けたら 必ず行く」

リンゴー「ライフルを」

ダラス「あるわ
皆が寝ている間に持ってきた」


リンゴー「昨夜から」



ダラス「ええ
いいから 早く」

話し合い中の男達は

トントへ引き返そう

絶対にローズバーグへ

まだ どうするか決まっていない

ブーン医師に「どう思う」と話しをふられたクリス
「ジェロニモは待ち伏せている 俺の馬とね」

ブーン医師「人生があと一時間なら私はおおいに楽しむ所存だ」
そう言って酒をかかげる


保安官「川さえ越えれば安全だ
問題は夫人と赤ん坊をどうするか」

ハットフイールド「先生は休養を勧めてる 尊重すべきだ」

ブーン医師「光栄だ」

保安官はリンゴーが居ないことに気付く

一旦はダラスに勧められ逃げようとしたリンゴーだが あがる狼煙に気付いた
リンゴー「もう逃げんよ」

アパッチの戦いのしるしの狼煙

皆は急ぎ駅馬車に乗り込む


御者は保安官に言う
「リンゴーの手錠を外そう 加勢させるほうがいい」

保安官「馬の心配だけしてろ」

だから早く逃げようと言ったんだと 誰彼かまわず当たり散らすゲートウッド
ハットフィールドとも険悪な雰囲気に

リンゴー「血気を無駄に使うな
後で必要になる」


ゲートウッド「脱獄囚が偉そうに」

次のリーズフェリーの町は 焼き討ちにあっていた
アパッチに襲われたのだ

川を渡す舟も燃えている

保安官がリンゴーの手錠を外して「手伝え 逃げるなよ」
細工して馬車が川を渡れるようにするのだ


殺された女性の遺体に自分が着ていた服をかけてやるハットフィールド
女性に優しい何処かロマンチストの伊達男
(死亡フラグ立っちゃったねーというところ)


どうにか駅馬車を向こう岸へ渡し 次のローズバーグへと急ぐ


けれどアパッチが待ち構えている

そうと知らずに もう安全と落ち着きを取り戻したゲートウッド
他の乗客に謝る
「じきローズバーグだ すまなかったハットフィールドさん
先生も赦してくれ 」

人柄の良いピーコック「でも総じて 胸躍る興味深い旅でした」


そう話しているピーコックの胸にアパッチの矢が突き刺さる


いよいよアパッチが襲ってきたのだった

アパッチを撃ちながら保安官がリンゴーを呼ぶ
駅馬車の屋根の荷台からアパッチを撃ち続けるリンゴー


応戦する男達

御者が撃たれ リンゴーが先頭の馬に飛び乗り 馬車の進路と速度を保つ

アパッチの数は多く
防御の男達の弾丸は尽きかけている


ハットフィールドは一発だけ弾丸残る銃を ルーシーに向けた
アパッチに辱めを受けずに済むようにとの騎士道精神

祈り続けているルーシー

銃を持ったハットフィールドの腕が力なく落ちる
アパッチに撃たれたのだ


そして聞こえる騎兵隊のラッパの音
進軍ラッパ

騎兵隊が助けに駆け付けてくれたのだ

駅馬車の中で息絶えるハットフィールド
「グリーンフィールド判事に伝言を 不肖の息子が・・・」

持ち物に紋章があるほどの名家の出だった男は死んだ


ローズバーグの町へ担架で運ばれているルーシー

町の女性から冷たく見られているダラスに
今や彼女の優しさ その人柄を知ったルーシーは言う
「ダラス 私に何かできるならー」

駅馬車の中 赤ちゃんを自分の胸に隠すように抱いて守り続けていた

ダラス「わかってる」

ルーシーに自分がまとっていたストールをかけてやる
どこまでもダラスは優しい


ダラスの思いやりを十分理解し感謝しているルーシー


馬車にいるリンゴーの姿を見た男達が 酒場のルークに告げに行く

ルーク「弟たちを」

返り討ちにするつもりでいる

この時 ルークはポーカーをしていたが その持ちカードが
「死人の手だ」と言われるもの
まるで待ち受ける運命の暗示 予兆のように


ピーコックは生きていて治療の為に運ばれながらダラスに
「カンザスシティに来たら我が家に寄ってー」
命には別条がないようです

ダラス「どうも ミスター・・・」

ピーコック「ピーコックです」

心配そうに夜の町を歩き続けるダラス

リンゴーのことが気になっている


リンゴーが保安官にたずねている「脱獄は何年ほどの刑だ」
保安官「一年ほどかな」

リンゴー「俺の牧場は」

保安官「知っている」

リンゴー「彼女(ダラス)を送ってくれるか」

保安官「ダラスを」

リンゴー「 ああ こんな町にいるべきじゃない
頼む」

保安官「わかった」

ゲートウッドは待ち構えていた人間に逮捕される
銀行の金を横領して逃げていたのだ


リンゴーは保安官に10分だけ時間をくれーと言う
近付いてくるダラス

保安官に言う「一つだけ嘘をついた 実は3発 弾は残っている」

ダラスに「行こう」とリンゴー


二人きりになってからダラス「馬鹿な夢よ 望むだけ無駄なんだわ
お別れよ」


リンゴー「別れるもんか」


酒場でルーク 弟たちと待っている
ブーン医師が入ってきて「それをくれ」と酒を所望

ルーク カウンターの中の男に「ショットガンを寄越せ」

一方 リンゴーとダラスは
ダラス「ついてこないでと言ったでしょ」

リンゴー「ダラス 求婚したろう」

ダラス「(自分なんかに求婚してくれて)ずっと忘れないわ 嬉しかった」

リンゴー「待っててくれ」

酒場に入って駅馬車の御者がルークに言う「リンゴーが6~7分後にここを通ると」

ショットガンを持ったまま出ていこうとするルークにブーン医師
「散弾銃は預かる」

ルーク「どかないと腹に穴が開くぞ」

ブーン医師「置いて行かんと殺人罪で訴える」


ルーク銃を置き 「次はお前だ」とブーン医師に言う


ルークと弟達が出て行ってからブーン医師
「2度とごめんだ」と酒を呷る


酒場の外に出たルークに銃を投げて寄越すルークの情婦

町の通りを行くルークと弟達
前を横切る猫に驚き発砲
だか 当たらず
猫は逃げきる


遂にリンゴー ルーク3兄弟と対峙

響く銃声

そしてー


ダラス リンゴーは死んだと思っている

そこにリンゴー

リンゴーはダラスを抱きしめる

保安官とブーン医師の待つ場所まで行ってリンゴーがダラスに言う
「カーリーが牧場まで送ってくれる
じゃあな元気でダラス」

保安官に「途中まで乗っていくか(リンゴーと一緒に)」声かけられて
「ぜひ」と答えて馬車に乗るダラス

企んでいたらしく 馬車を降り馬が駆けるように声かけて追いたてる保安官とブーン医師


リンゴーとダラス 二人を乗せた馬車が走り抜けていく

ここは粋なはからいの保安官

ブーン医師「二人は文明に毒されずに救われたわけだ」

笑って保安官「いっぱいおごろう」

ブーン医師も笑顔で「いっぱいだけ な」


国境を越えた先にある牧場
そこへ行けば もうリンゴーは罪に問われない

幸福へ向かって リンゴーとダラスの乗った馬車は進んでいく