「とても悲しいお知らせがあります マリーが死にました」
と部屋にいた長男に言ったら・・・・・
ー信じられへん 冗談やろーという表情になり
私が「嘘じゃない 出てきて手伝って」と言うと顔色を変えた
それぐらい長男にとっては 突然の死だった
長男が庭に出ると いつも長い尻尾を元気よく振って 長男を追いかけて走り
傍から離れなかった
マリーが死んだことを姑の家で暮らす夫に電話すると
「嘘やろ こないだ行った時も一番元気に庭を走っていた」
うん そうだね 構ってもらうのが大好きなコだったから
私はおととし トキが手術
去年はランが手術したから
今年はマリーの番のような気がして暑くなる前に病院で一度 診てもらおうとは思っていた
先月 車に部品交換が必要となったけれど
現在は製造されていない車
部品からつくるから時間がかかる
そう言われて 自分の車が戻ってくるまで 車屋さんが貸してくれた車に乗っていた
やはり借りている車に大きな犬を乗せて獣医さんへ行くのはためらわれた
土曜日の夕方に車が戻ってきて
月曜日 獣医さんに連絡して一度 連れていこうかと思っていた
確か 最初のシェパードのテリーが8年目くらいで 散歩中に急に倒れて
夫が背負って連れて帰った
手術もしてもらい 薬も色々
食事制限もありやせ細って死んだ
この時 どうせ死んでしまうのなら もっといくらでも好きなものを食べさせてやればよかったと 後悔した
そのテリーが死んだのと同じ8年目
8年目かあーと嫌な予感はあったんだ
あったんだ
もっと別な飼い主だったら お前はもっと元気で生き続けていただろうか
マリー 私を恨んでいい
恨め 呪え
いずれにせよ
トキ ラン 瑠奈 麦丸
このコたちを順々に看取って それで終わる命でいいのだもの
人はどうして生き物を飼ってしまうのだろう
先に逝かれるかなしみを知りながら
その都度 心すり減る思いをするのに
もう・・・いい
チビ エル レオ ジュリアン ボビー ビージェン ビッキー チェロキー リカ
テリー アシュリー ラン〈初代〉 ユキ ラン〈二代目〉 姫 マイケル リッキー
そして新しくマリー
幼稚園の夏から ずうっと一緒に暮らし そして死んでいった犬たち
さよならマリー
ごめん
そして有難う