遊爺雑記帳

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ロシア軍、止まらぬ士気低下 兵士増員「不透明」か

2022-09-07 01:23:55 | ロシア全般
 ウクライナに侵攻したロシア軍兵の士気が低下していると、産経。
 プーチン露大統領は8月25日、兵士の定員を約14万人増の115万人とする大統領令に署名したが、「達成できるかは不透明だ」(英国防省)との見方も出ているのだそうです。
 元兵士の手記を報道、悲惨な内情を伝えている記事がありました。
 
ロシア軍、止まらぬ士気低下 兵士増員「不透明」の見方も - 産経ニュース 2022/9/5

 ウクライナに侵攻したロシア軍兵の士気が低下しているとの観測が絶えない。十分な訓練や装備を欠いたまま戦地に送られたといった情報が拡散し、ウクライナ行きを拒否する事例が増えているとされる。従軍した元兵士の1人は交流サイト(SNS)に不満をつづった手記を公表し、反響を呼んでいる。プーチン露大統領は8月25日、兵士の定員を約14万人増の115万人とする大統領令に署名したが、「達成できるかは不透明だ」(英国防省)との見方も出ている。 (元モスクワ支局長 佐藤貴生、パリ 三井美奈)

 
元兵士は、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島を拠点とする第56親衛空挺強襲旅団に所属したパベル・フィラティエフ氏(34)。従軍中の4月に負傷し、クリミアで治療中に手記をまとめ、8月にロシア軍が略奪を行っていたことなどを公表した。

 
手記は140ページに及び、「(現地では)配下の兵士の半数はウクライナ軍の制服に着替えたより上質で心地よいからだわが国は軍に服や装備、食料を与える能力がない」などと待遇の劣悪さも批判している。

 
フィラティエフ氏は手記公表後、露当局に処罰される可能性があるため、姿を消していたが、8月末にフランスに逃避。パリ郊外の空港でロシアのパスポートや軍の身分証をトイレの便器に破り捨てる様子を動画で公開し、今月4日には仏国営テレビに出演した。

 
テレビ出演では露軍がウクライナで民間人を多数殺害した実態を語り、「かつて私は冷酷だったが、こんなことは受け入れられなくなった」「村を丸ごと崩壊させ、根絶やしにした」と述べた露軍では士気が低下し、従軍を拒否する兵士もいると証言した。

 
フィラティエフ氏はロシアに帰国すれば、手記公表により「偽情報を流布した」として禁錮15年の刑が科される恐れがあるといい、近くフランスに亡命申請する予定だ。

          ◇

 
英BBC放送が6月に報じた露帰還兵の証言によると、ウクライナでは暗視装置や塹壕もなく丸裸同然で野営し、銃器の使い方さえ知らない者もいた。帰還兵は再び下った戦場行きの命令を拒否したという。

 
7月下旬には、戦場で消息不明になった露軍兵士の肉親106人がプーチン氏に捜索を求める書簡を送ったとの報道も出た。プーチン政権は3月下旬に戦闘で1351人が死亡したと発表して以来、犠牲者数を明かしていない。軍に関する情報漏洩(ろうえい)も監視しており、威信低下を避ける狙いがうかがえる。

 
米政府は7月下旬、ウクライナで死傷した露兵士を7万5千人と推計した。露軍事評論家のパベル・ルジン氏(35)は8月上旬、産経新聞の電話取材に「事実なら大変な損失だ今年の新規入隊は予定を下回る8万9千人にとどまっており正規の軍人の多くも契約を更新しないだろう。もはや兵士に戦闘意欲はほとんどない」とし、ウクライナへの派遣を拒否する軍人も「数百人から千人規模」に達するとの見方を示した。

 
ロシアは高給を売り物に兵士不足を地方での徴募で補っており、中でも少数民族主体の自治体が目立つ。露独立系サイト「メディアゾナ」が8月下旬に行った出身地別の戦死者の調査によると、イスラム教徒が多い南部ダゲスタン共和国(272人)と、アジア系が多いシベリア・ブリヤート共和国(246人)が突出している。

 
モスクワ市の戦死者はわずか15人で、首都で厭戦(えんせん)機運が高まるのを回避する狙いもありそうだ。モスクワで会った会社員の男性(44)は「地方ではウクライナへの志願兵募集の施設の横に、戦死者の墓地ができていると聞いた」と話した。

          ◇

 
露軍では兵器や弾薬が枯渇し、老朽化した旧ソ連製のミサイルや地雷を使っているとの観測も増えた7月下旬に露軍がウクライナ南部でインフラ施設を攻撃した際には、地上攻撃用ミサイルが足りないため用途が異なる対空ミサイルを使用したとの分析も出た。

 
半導体など戦車に必要な部品が欧米の経済制裁で入手できず、主力のT72型戦車を製造するウラルワゴンザボードなど、生産ノルマが果たせない兵器工場も出ているといわれる。

 
「精度の高い兵器はほぼ使い果たした。砲弾はあと数カ月で不足し始める」。前出のルジン氏はこう述べた後で続けた。「停戦すべきだと思うが、そうはならない。軍はもう引き返すことはできない」


 クリミア半島を拠点とする第56親衛空挺強襲旅団に所属したパベル・フィラティエフ氏(34)は、従軍中の 4月に負傷し、クリミアで治療中に手記をまとめ、8月にロシア軍が略奪を行っていたことなどを公表したのだそうです。
 フィラティエフ氏は手記公表後、露当局に処罰される可能性があるため、姿を消していたが、8月末にフランスに逃避。今月 4日には仏国営テレビに出演。近くフランスに亡命申請する予定なのだそうです。

 7月下旬には、戦場で消息不明になった露軍兵士の肉親105人が、プーチン氏に捜索を求める書簡を送ったとの報道も出た。プーチン政権は 3月下旬に戦闘で1,351人が死亡したと発表して以来、犠牲者数を明かしていないと、産経。
 米政府は7月下旬、ウクライナで死傷した露兵士を 7万 5千人と推計したと。

 露軍事評論家のパベル・ルジン氏(35)は 8月上旬、産経新聞の電話取材に「事実なら大変な損失だ。今年の新規入隊は予定を下回る 8万 9千人にとどまっており、正規の軍人の多くも契約を更新しないだろう。もはや兵士に戦闘意欲はほとんどない」とし、ウクライナへの派遣を拒否する軍人も「数百人から千人規模」に達するとの見方を示したのだそうです。

 ロシアは高給を売り物に兵士不足を地方での徴募で補っており、中でも少数民族主体の自治体が目立つ。
 モスクワ市の戦死者はわずか15人で、首都で厭戦(えんせん)機運が高まるのを回避する狙いもありそうだと、産経。

 露軍では兵器や弾薬が枯渇し、老朽化した旧ソ連製のミサイルや地雷を使っているとの観測も増えた。7月下旬に露軍がウクライナ南部でインフラ施設を攻撃した際には、地上攻撃用ミサイルが足りないため用途が異なる対空ミサイルを使用したとの分析も出たのだそうです。

 半導体不足は、コロナ蔓延によるサプライチェーン混乱のせいで世界中で発生していますが、対露制裁もあり不足。主力のT72型戦車を製造するウラルワゴンザボードなど、生産ノルマが果たせない兵器工場も出ているとも。
 「精度の高い兵器はほぼ使い果たした。砲弾はあと数カ月で不足し始める」と、露軍事評論家のパベル・ルジン氏。
 
 欧州勢では、ウクライナへの支援疲れが囁かれています。英国の新首相に、対露制裁強行派のトラス氏が選出されたのは心強い。
 バイデン氏は、プーチンの原爆使用=第三次世界大戦回避で、支援武器には限度設定。
 ロシア軍は。兵員の数や士気の低下と、最新兵器の補充難。
 長期化の様相を呈している戦局。プーチンの侵略で始まった、ウクライナ国民の方々の苦難の出口は見えてきていません。

 そんな局面で、岸田政権と日本の財界トップは、ロシアのサハリン事業でロシアの一方的新会社移行(英、米の制裁に伴うシェルやエクソンの撤退による)に、しがみついています。
 制裁網に逆行!ウクライナ国民への無差別攻撃への加担。
 安倍氏の国葬で、大騒ぎのメディアや野党。この、自由主義国の対露制裁に逆行、孤立化する岸田政権の姿勢こそ、国際社会での日本の信頼を失いかねない一大事。もっと議論が高められるべきでしょう!



 # 冒頭の画像は、ロシア空挺強襲旅団に所属したパベル・フィラティエフ氏
  元ロシア兵が明かすウクライナ戦争の内幕 - WSJ



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