遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

民主党政権は、また米国に嘘をついたことになる

2010-07-22 11:05:58 | 民主党の正体
 鳩山氏は、オバマ大統領に「トラストミー」と言った翌日に、現行案通りなら日米協議の意味がないと、オバマ大統領との約束を翻したことは、未だ 1年が経過していないのですが、遠い昔の出来事のようなきもしてしまいます。日米関係の亀裂を生じさせ、沖縄県民への裏づけのない期待を膨張させ、最後に大きく裏切り翻弄することになり、鳩山氏の辞職はこのときから始まったと言っていいでしょう。
 その鳩山氏が、自らの不勉強を自白し、首を差し出して、米国と、沖縄県民の方々に県内移設の結論に帰すこととなり、米国と8月末に工法を含め最終案をまとめることとしていました。沖縄県民の方々にも説明のために足を運びました。
 しかし、党内審議なく思いつきで空虚な政策を連発する「カンカラ菅」政府は、同じ民主党政権で、自らや当時の主要閣僚が在籍したその米国との約束を、反故にしようとしています。
 
普天間移設 米、菅政権に不信感 大統領訪日に影響の声も (7/22 読売朝刊)

 日米両政府が米軍普天間飛行場の代替施設の工法などの「8月宋」決定を断念する方向となったのは、11月の沖縄県知事選を経ないと、決定内容の具体化は難しいと日本政府が主張していることが大きい。
ただ、知事選は5月の日米合意時にすでに予定されていたもので、米側は、鳩山前首相から交代し、合意順守を明言した菅首相に政策遂行能力や日米関係強化への理解があるのかどうか、改めて見極めようとしている。
 「8月末に一つの案に決まらなかったら、オバマ大統領の11月訪日は難しくなるかもしれない」
 ある米政府高官は最近、日本政府関係者にこうささやいたという。
 しかし、北沢防衛相は20日の記者会見で、「沖縄の一番の責任者である知事の選挙が11月にあることを重要視しないわけにはいかない」と述べ、普天間問題では知事選が重要な政治日程だとの見方を強調した。
 代替施設の建設計画が8月末に決まらず、知事選後に先延ばしとなれば、11月13、14日に横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせた大統領来日前の普天間問題の進展は期待薄となる。
 米側が「いかなる場合でも8月末日までに」とした日米共同声明にこだわるのは、沖縄米海兵隊約8000人のグアム移転費をめぐる米議会の予算審議が秋以降に本格化する前に対日交渉を終え、議会にアピールする必要があるためだ。また、11月の中間選挙を前に、同盟国・日本との関係改善を進めておきたいとの思惑もある。
 このため、日本側が沖縄の事情を理由にずるずると計画決定を引き延ばすことへの警戒感は強い。
 ただ、米側には、沖縄での合意形成が普天間問題の進展には貢要だとの観点から、柔軟な対応を模索する動きも出てきている。クローリー国務次官補は16日の記者会見で、8月末の期限について「目標だ。検討がすべて完了するかどうかは現時点では分からない」と述べた。

 民主党の党内派閥について、自民党の派閥には与党と野党があったが、民主党の場合は野党と野党だと言っておられる方がいて、うまい表現と感心しました。
 自民党を批判することで成立できた民主党は、政権与党になってもうすぐ1年と言うのに、枕詞に自民党批判、論戦に窮すると自民党批判で、自らの具体的政策は思いつきの空っぽのもの(言うまでもなく、嘘つきマニュアルはお詫びや説明もなく大改竄)の野党体質のままですね。

 自民党時代のものは、何が何でも変えようとして、勉強不足のまま県外移設を唱えた鳩山民主党(岡田氏は孤軍、現行案やむなしとしたこともありましたが)は、内閣総辞職に追い込まれました。
 
 かんせんし(菅仙枝)新体制は、党内での審議なしで身近の数人で陰でこっそり、思いつきの案を決定し、突然公言する政治手法(例=消費税10%発言)のようですが、8月末の期限を抱えていた普天間移設問題も、徳之島での演習案の撤回も含め、米国との約束を実行しよう、県民の方々への説得をしようとの動きは見られませんね。
 つまり、鳩山前内閣が米国と約束したことを、達成しようとしているふしは全くみられませんね。
 鳩山政権が、国と国の間の約束を、自党の政局を優先して反故にしたことを、同じ民主党の中の代表交代にもかかわらず、また、国と国の約束を、党内の自己利益都合(代表選まではじっとして再選されたい)を優先させ反故にしようとしています。
 
 普天間の移設を優先すれば、キャンプシュアブ沖しかないとの結論に至った前内閣のメンバーの新内閣なのです。
 鳩が首を差し出したことをもって、沖縄の方々の気持ちを翻弄したことをひたすらお詫びし、中長期の日本の安全保障体制を示し、政権の総力をあげて説得するのが政府の役割というものでしょう。
 野党なら、ひとのやることのあげ足をとっていれば、都合の悪いことはパスしてじっとしていればよかったのですが、政府なら嫌われることでも、自ら正しいと決定したことは、説得せねばならないのです。

 韓国が緊急事態にあるとはいえ、日米の2+2は延期され、韓国まで来るのに誰も立ち寄らない米首脳。明らかに、日本政府が信頼すべきパートナーとは思われていない、面談する価値がないと断じられている証でしょう。
 
北への抑止力日本歓迎 2プラス2米韓緊密「先越された」 (7/22 読売朝刊)

 米韓両国が21日にソウルで開いた外務・国防閣僚会議(2プラス2)について、日本政府は北朝鮮への抑止力強化につながるとして歓迎している。仙谷官房長官は21日の記者会見で、米韓2プラス2開催を「前向きにとらえている」と述べた。
 ただ、米国の国務、国防両長官が韓国を訪れながら日本に立ち寄ることもなく、日米の「2プラス2」
開催も見送られたことで、「『日本パッシング』と見るのが当然だ」(外務省関係者)との危機感も強い。
 これまで両長官が日本をそろって訪問したことはない。哨戒艦沈没事件による朝鮮半島情勢の不透明化が理由とはいえ、ある防衛省関係者は「韓国に先を越された」と肩を落とした。

 現行案で、沖縄の負担軽減策としてセットとなっていた、沖縄米海兵隊約8,000人のグアム移転費削減の動きは、既に開始された...?
 
海兵隊グアム移転費米下院も大幅削減 (7/22 読売朝刊)

 【ワシントンー1小川聡】米下院歳出委員会は20日、駐沖縄米海兵隊約8000人のグアム移転費を含む2011会計年度の軍事施設建設に関する予算法案について、政府要求額の6割強の約2億7300万が(約238億円)を削減して可決した。

 内閣支持率は、参院選挙後も下落を続けているのに、7割近くが「カンカラ菅」の継続在位をよしとしていますね。
 首相がコロコロ変わると、国際信用を失うという説が流布され、それにこだわったものとのことです。

 その理由は否定しませんが、それでも変えないともっと悪くなるとしてら、恥ずかしいことですが、変わっていただくしかないのでは!支持しない内閣の首相が辞めなくてもいいなんて、悲しい国になってしまっているのです。
 「カンカラ」で何もせず先送りの「かんせんし(菅仙枝)」体制。このままで、日本は国民が幸せになれる国になるのでしょうか?




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