遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

止まらない米銀行破綻 銀行への規制を見直し拡大へ

2023-05-03 01:33:33 | 米国 全般
 米国の連邦預金保険公社(FDIC)は、米地銀のファースト・リパブリック銀行(カリフォルニア州)が経営破綻し、公的管理下に置いたと発表。
 米国では 3月に、中堅銀行のシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー銀行が破綻。
 それ以降も銀行破綻が続いている。FRBは銀行の監督も担う。なぜ、SVBに端を発した破綻の連鎖を止められなかったのか。
 読売・社説が解説しています。
 
社説:米地銀破綻 危惧される金融不安の再燃 : 読売新聞 2023/05/02

 米国で再び中堅銀行が破綻に追い込まれた。米当局は、金融システム不安に発展しないよう、適切に対処すべきだ。

 
米国の連邦預金保険公社(FDIC)は、米地銀のファースト・リパブリック銀行(カリフォルニア州)が経営破綻し、公的管理下に置いたと発表した。

 
資産規模は昨年末時点で約2100億ドル(約29兆円)に上り、全米で14位だった。2008年のリーマン・ショック以降では、最大の米銀破綻になる。

 くすぶっていた金融不安が再燃する恐れがある。世界に波及する事態は避けねばならない。

 
ファースト・リパブリック銀の資産と預金は、米大手銀のJPモルガン・チェースに引き継がれ、預金は全額保護されるという。

 米当局は、預金者に混乱が広がらないよう努めるとともに、市場に十分な資金を供給するなどし、金融システムの安定が保たれるよう万全を期す必要がある。

 
米国では3月に、中堅銀行のシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー銀行が破綻した

 
その際、ファースト・リパブリック銀にも信用不安が飛び火し、米大手銀11行が計300億ドルを預け入れて支援するという異例の措置が公表されていた

 それでも預金流出は続き、
4月24日の決算発表で3月末の預金残高が昨年末から4割減ったことが判明すると、株価が急落した。

 
米銀の相次ぐ破綻は、米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げで各銀行が持つ米国債など有価証券の価格が下がり、巨額の含み損を抱えたことが一因だ。

 FRBは銀行の監督も担う。なぜ、SVBに端を発した破綻の連鎖を止められなかったのか。

 
FRBは、SVBの破綻に関しては既に報告書を公表し、迅速な監督が機能しなかったことなどを認めた。その上で、銀行への規制を見直す方針を示している

 米国では、トランプ前政権時代に、厳しい監視下に置く銀行の対象を総資産500億ドル以上から2500億ドル以上に変更し、規制を緩和していた。破綻した3行は、いずれも規制の対象外だった。

 
FRBは今後、規制を中堅銀行に広げる方向だ。実効性のある監視体制を再構築してほしい。

 SNSの普及で信用不安が拡散しやすくなったほか、インターネットで預金が簡単に引き出せるようになるなどし、銀行経営を巡るリスクは増している。時代の変化に合わせた銀行の監督と規制のあり方を検討することも重要だ。

 ファースト・リパブリック銀の資産規模は昨年末時点で約2100億ドル(約29兆円)に上り、全米で14位だった。2008年のリーマン・ショック以降では、最大の米銀破綻になるのだそうです。

 ファースト・リパブリック銀の資産と預金は、米大手銀のJPモルガン・チェースに引き継がれ、預金は全額保護されるとも。

 3月に、中堅銀行のシリコンバレー銀行(SVB)とシグネチャー銀行が破綻。
 その際、ファースト・リパブリック銀にも信用不安が飛び火し、米大手銀11行が計300億ドルを預け入れて支援するという異例の措置が公表されていた。
 それでも預金流出は続き、4月24日の決算発表で 3月末の預金残高が昨年末から 4割減ったことが判明すると、株価が急落。
 
 米銀の相次ぐ破綻は、米連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げで各銀行が持つ米国債など有価証券の価格が下がり、巨額の含み損を抱えたことが一因だと、読売・社説。

 FRBは銀行の監督も担う。なぜ、SVBに端を発した破綻の連鎖を止められなかったのか。
 FRBは、SVBの破綻に関しては既に報告書を公表し、迅速な監督が機能しなかったことなどを認めた。その上で、銀行への規制を見直す方針を示しているのだそうです。

 トランプ前政権時代に、厳しい監視下に置く銀行の対象を総資産500億ドル以上から2500億ドル以上に変更し、規制を緩和していた。破綻した 3行は、いずれも規制の対象外だったと、読売・社説。

 FRBは今後、規制を中堅銀行に広げる方向なのだそうです。

 それはそれとして、そもそも銀行破綻の原因のひとつは、FRBの急速な利上げで各銀行が持つ米国債など有価証券の価格が下がり、巨額の含み損を抱えたことが一因とのこと。
 金利の利上げは、物価高騰への対抗策。
 素人の遊爺には、監視・規制を強化するだけで、原因の金利上昇を続けていては、各銀行が持つ米国債など有価証券の価格が下がり、巨額の含み損を抱える銀行破綻は止まらない様に思えるのですが??

 日銀の前総裁の黒田氏が、低金利に拘り、植村新総裁も当座はそれを継承。つまり、景気の冷え込みを回避との米国と反する日本の金利政策。
 円安を招いていると批難されていますが、それはそれで、一理ある様な!?

 ただ、日米共に直近の株価は下落傾向?
 株の予想変動率、日米で低水準 米景気悪化懸念の後退で - 日本経済新聞



 # 冒頭の表は、米国銀行破綻一覧



  黒いアゲハ


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