遊爺雑記帳

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ウクライナが勝つために何が必要か

2023-02-05 01:33:55 | ウクライナ全般
 プーチン氏は、ウクライナの戦意と西側諸国の支援が続かなくなるまで攻勢を続けられるとの考えから、長期戦に向けた態勢を整えつつある。この事実は、より早急にウクライナに追加の支援を届け、ウクライナ軍が年内に自国領土の大半あるいは全土からロシアを追い出せるようにすることの重要性を高めていると、WSJ社説。

 バイデン大統領は、米国がウクライナにF16戦闘機を供与する予定はないと話している。だが、この戦争を開戦から1年間、注意深く見てきた人なら誰でも、この発言の意味が分かる。後でもう一度要請してほしいということだと。
 
【社説】ウクライナが勝つために何が必要か - WSJ By The Editorial Board 2023 年 2月 2日

 ジョー・バイデン大統領は、米国がウクライナにF16戦闘機を供与する予定はないと話している。だが、この戦争を開戦から1年間、注意深く見てきた人なら誰でも、この発言の意味が分かる。後でもう一度要請してほしいということだ

 
バイデン氏のチームは、ウクライナに対する兵器供与の要請を受けるたびにちゅうちょし、後に態度を変えてこれに応じてきた。今回もまた、大統領が方針を変更し、戦場でウクライナ軍を直ちに助け、そして戦争が終わった後も同国の役に立つような一層の軍事支援を提供することを期待しよう。

 北大西洋条約機構
(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は今週、韓国を訪問した際にロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「和平に向けた準備をしている兆候は見られない。われわれが目にしているのは、それとは正反対のことだ」と語った

 ストルテンベルグ氏は、ロシアは恐らく、さらに20万人の兵士を動員し、「積極的に新たな兵器を入手し、弾薬の追加供給を受けている」と分析。プーチン大統領は「ウクライナを支配する」という自身の核心的な目標を諦めていないと述べた。「これが事実である限り、われわれは長期的(な戦闘)に備える必要がある」

 ウクライナのウォロディミル・
ゼレンスキー大統領は今週、西側諸国に対し、戦場により速くより多くの兵器を送り込むよう、改めて要求した。とりわけ、一つのアイテムが早急に求められている。米陸軍の戦術ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」だ。このミサイルは高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」から発射できるHIMARSはウクライナ兵がうまく使っており、弾薬を放った後、すぐに逃げられるため、兵器の位置がロシアに追跡されにくくなる。ATACMSの射程は185マイル(約300キロ)あるため、ウクライナ兵はかなり遠い場所から攻撃して、ロシア兵を塹壕(ざんごう)などから追い出すことができる。

 
これらのミサイルは、戦場で早急に効果をもたらし、クリミアを視野に入れた戦いを展開できるチャンスをウクライナに与える可能性がある。しかし、米国は依然としてATACMSの供与をためらっており、報道によると、バイデン・チームはウクライナ兵がそれほど射程の長いミサイルを撃てないように、HIMARSを改造していた可能性がある。しかし、ATACMSがどのような点で他の米国製兵器より挑発的なのかについては理解に苦しむ。

 こうした
ミサイルは少なくとも、現在ウクライナ支援に関する議論の中心になっている戦闘機と同じくらい重要だ。ウクライナには西側諸国の戦闘機の操縦訓練に備えているパイロットがいる。バイデン政権が1年前に供与計画を策定していれば、これらのパイロットはいまごろF16を操縦しているはずだった。

 米国は、ロシアのレーダー破壊用に、ウクライナのミグ29戦闘機への対レーダーミサイル搭載を支援しており、ウクライナ人の特に優れた点は進取の気質と機知に富んでいることだ。しかし、ウクライナ軍のミグ戦闘機の編成は小規模かつ旧式で、敵の攻撃による損失が相次ぐ中、西側からの部品供給を受けても出撃を継続することができない。

 
F16はウクライナの制空能力を大幅に向上させるとみられる。西側諸国は最新鋭戦闘機F35の調達を行っており、世界には利用可能なF16が数多く存在する。また、F16をウクライナに供与すれば、同国の防衛への西側諸国の明確な関与の証しとなり、それは、今回の戦争が終了したあとも長期間にわたりウクライナを防衛する強力な抑止力が構築されるという意味を持つ。

 
ヘンリー・キッシンジャー氏が最近指摘したように、ロシアのウクライナ侵攻は、ウクライナがロシアと西側諸国の間で中立の立場を維持できるのかという問いに終止符を打った。ウクライナが勝者となった場合、同国はNATOに加盟するか否かにかかわらず、西側の一員になるだろう

 
プーチン氏は、ウクライナの戦意と西側諸国の支援が続かなくなるまで攻勢を続けられるとの考えから、長期戦に向けた態勢を整えつつあるこの事実はより早急にウクライナに追加の支援を届け、ウクライナ軍が年内に自国領土の大半あるいは全土からロシアを追い出せるようにすることの重要性を高める。バイデン政権は、何両かの戦車を供与するようドイツを説得するのに、何週間も費やしてしまった。しかも、米政府の説明によれば、米国の戦車「Mエイブラムス」がウクライナに届くのは「何週間かではなく、何カ月か」先になる。

 
米国のウクライナ支援は、新たな国造り(ネーションビルディング)の取り組みや行き当たりばったりの介入ではない。米国人が戦って死者を出しているわけでもない。ウクライナ支援は、自らの自由のために命をかけて戦っている他国の人々を助けるという、伝統的なレーガン・ドクトリンを踏襲している。米政府は、長距離ミサイルを今すぐに、戦闘機をできる限り早急に提供する形で、ウクライナ支援を一層強化かつ迅速化できる

 バイデン氏のチームは、ウクライナに対する兵器供与の要請を受けるたびにちゅうちょし、後に態度を変えてこれに応じてきた。今回もまた、大統領が方針を変更し、戦場でウクライナ軍を直ちに助け、そして戦争が終わった後も同国の役に立つような一層の軍事支援を提供することを期待しようと、wsj社説。

 NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は今週、韓国を訪問した際にロシアのプーチン大統領が「和平に向けた準備をしている兆候は見られない。われわれが目にしているのは、それとは正反対のことだ」と語った。
 ストルテンベルグ氏は、ロシアは恐らく、さらに20万人の兵士を動員し、「積極的に新たな兵器を入手し、弾薬の追加供給を受けている」と分析。プーチン大統領は「ウクライナを支配する」という自身の核心的な目標を諦めていないと述べた。「これが事実である限り、われわれは長期的(な戦闘)に備える必要がある」と。

 ゼレンスキー大統領は今週、西側諸国に対し、戦場により速くより多くの兵器を送り込むよう、改めて要求した。
 とりわけ早急に求められているが、米陸軍の戦術ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」。
 「HIMARS(ハイマース)」から発射できる。HIMARSはウクライナ兵がうまく使っており、弾薬を放った後、すぐに逃げられるため、兵器の位置がロシアに追跡されにくくなる。ATACMSの射程は185マイル(約300キロ)あるため、ウクライナ兵はかなり遠い場所から攻撃して、ロシア兵を塹壕(ざんごう)などから追い出すことができる。

 しかし、米国は依然としてATACMSの供与をためらっている。
 報道によると、バイデン・チームはウクライナ兵がそれほど射程の長いミサイルを撃てないように、HIMARSを改造していた可能性がある。
 ATACMSがどのような点で他の米国製兵器より挑発的なのかについては理解に苦しむと、WSJ社説。

 F16はウクライナの制空能力を大幅に向上させるとみられる。
 F16をウクライナに供与すれば、同国の防衛への西側諸国の明確な関与の証しとなり、それは、今回の戦争が終了したあとも長期間にわたりウクライナを防衛する強力な抑止力が構築されるという意味を持つと、WSJ社説。

 米国のウクライナ支援は、自らの自由のために命をかけて戦っている他国の人々を助けるという、伝統的なレーガン・ドクトリンを踏襲している。米政府は、長距離ミサイルを今すぐに、戦闘機をできる限り早急に提供する形で、ウクライナ支援を一層強化かつ迅速化できると、WSJ社説。

 日本の岸田氏は、G7議長国恒例の、事前各国歴訪を実施しましたが、議題の中心となるウクライナ訪問はパス。
 帰国後批難されると、あわてて訪問を検討するという、外交音痴ぶり。
 サハリン1, 2からは、その中核を担ってきた英米のメジャーが相次ぎてったいするのに、その撤退で移行を余儀なくされた新会社に、しがみつく岸田政権。日本は非友好国指定されているのにも関わらずの卑屈さで、包囲網破り。
 それで、G7議長国でござるとは、恥ずかしくないのか、メルケル氏とトランプ氏のいがみあいで仲裁を求められた安倍氏には、遠く足元にも及ばない。
 米国では、お土産を秘書官に登用した息子に公用車でお土産を買いに活かせる、時代錯誤センス!
 恥ずかしさと情けなさで、涙が出てきそう。



# 冒頭の画像は、バイデン大統領と面談した岸田首相



  この花の名前は、クリスマスローズ


2月 7日は、北方領土の日


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