遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

関電管内今夏節電 家庭=14% 大口=9% 東西で逆転現象

2011-10-16 00:15:00 | 東日本大震災

 今夏の節電状況を、経済産業省が発表したそうです。
 家庭と大口需要家の削減達成率が、東電管内と関西電力管内では逆転現象が発生しています。

            家庭   大口需要家
 東京電力管内   6%    29%
 東北電力管内  22%    18%
 関西電力管内  14%     9%

関電ピーク時電力14%減 今夏 (10/15 読売(関西版?)朝刊)

 
経済産業省は14日、今夏に実施した節電対策の検証結果を発表した。大規模停電を回避するため設定したピーク時間帯の最大使用電力の削減について、東京電力は家庭では6%減と、目標の15%削減に届かなかった。家庭でピーク時の15%削減が目標だった東北電力は22%減、10%以上の削減が目標だった関西電力は14%減だった。多くの家庭が節電したが、エアコンなどの需要が伸びる時闇帯の削減は難しいことが浮き彫りになった。
 一方、最大使用電力の15%削減を義務付けた「電力使用制限令」の対象となった東電と東北電管内の大企業など大口需要家でみると、東電管内は前年のピーク時より29%減、東北電管内は18%減と目標を達成した。制限令の対象外だった関西電は10%以上の削減目標に対して9%減となった。

 大口需要家では、震災や計画停電で辛苦を味わった東京電力と東北電力管内が、「電力使用制限令」が発令されたこともあり、目標を上回る削減を達成したのですね。
 関西電力と、橋下知事や、大手企業が対立した関西では、9%の削減に留まった様ですが、そのゴタゴタした状況からは、予想された結果とも言えます。
 予想外で驚いたのが家庭の節電。東電管内での結果は少し前にも報道されてすましたが、あれだけ節電に励んでいる家庭の様子が報じられていたにもかかわらず、6%で目標の半分にも達していなかったのですね。
 ピーク時の電力使用量は、家庭向けが多いと言われていましたから、そこがこの結果とは、節電の成果の難しさを感じさせられていました。東北電力がピンチになったときに、東電から融通した事で余力があると感じられたことや、熱中症対策でエアコンの使用奨励などがあったせいもあるのでしょうね。
 と思っていたら、今回の発表の関電管内の家庭向けを見てびっくり。10とか、15とかの数値が飛び交い、目標が定まらない中で、14%と、お行儀のよい報道の関東の倍以上の達成結果です。関東より気温が高い関西ですし、関東への融通に限界があり原発停止の影響の報道が控えられていた初期には、節電する効果に期待が無かったことがあったのが、一転関西の方が長期的には深刻と変わったなど混乱した経緯からの大幅達成には、なおの事驚きました。
 原発依存度の高さが、危機意識を高めたと言うことなのでしょうか。

 冬場の節電が、商戦と共に語られ始めています。夏にも増した家庭での節電対策が必要と言われています。
 

関電 12月4週にも節電開始 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

<前略>
 節電幅10%超も

 関西電力の今冬の電力需給予測で、節電幅は10%を超える可能性が出てきた。冬場は電力需要に占める家庭の割合が夏場より高く、全体の3分の1を占める。家庭でどれだけ節電できるかが、ポイントとなる。
 夏場は日中の午後2~3時頃に電力使用のピークを迎えることが多いが、冬場は暖房などで長時間にわたって一定の需要があり、起床と帰宅の朝夕に使用量が増えるのが特徴だ。夏は工場や事業所の操業時間をピーク時からずらすことで大きな節電効果を得られた。しかし、
冬は企業の協力だけでは難しい
 関西広域連合は14日の環境専門部会で関電に対し、企業の経済活動が停滞するのを避けるため、産業用と家庭用など部門別に節電策を考えるよう求めた。
 これまで、冬場の電力需給状況は注視されなかった。最も電気が使われる夏に合わせて供給計画を練るためで、「夏がいけたら、冬は大丈夫」というのが業界の常識だった。冬の節電のノウハウは乏しいとみられ、関電は消費者が納得できる節電の幅や方法を早急に詰める必要がある。

 大口需要家との緊急時停電特別契約(日常は割安)や、でんき予報などが、東電の原発トラブル隠し発覚で全原発停止点検となった、2003年夏のピンチ時に立案・実施準備された時にも、冬場の難しさは議論されたのですが、記事で「『夏がいけたら、冬は大丈』」というのが業界の常識」というのは、記事が関西版だからなのでしょうか?
 ただ、2003年は冬には原発が稼働再開しましたので、冬の節電は必要がなくなり、節電対策の実施は初めてのこととなるのはまちがいないですが。

 原発依存度が50%とされる関西電力。その真偽の議論も盛んで、相変わらずのゴタゴタぶりですが、現状では自動的に全原発が停止しますから、全国で最も厳しい状況に陥るのは間違いないでしょう。
 夏以上に家庭での節電が求められる冬の節電。関西電力では、最も厳しくなる全原発が停止となる2月第4、第5週は11.9%の節電が必要との発表です。
 (依存度50%の原発が全部止まっても、この数値。火力・水力の稼働で努力があるのですが、橋下知事などが数値の信ぴょう性にこだわる所以ですね。)
 単純に、夏の実績値からは達成可能に見えそうですが、ピークの内容は違う様ですから、先輩の東電にも相談して対策を練ることをお願いします。
 東電の冬場の節電目標値は、この記事からは未明ですが、夏の実績からはかなり苦しくなることも予想されます。
 企業の節電も、景気の向上が熱望される時期にさしかかり、6重苦のひとつとして、気がかりなところですね。





  この花の名前は、サルビア・コクシネア・コーラルニンフ

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