ロシア・プーチン政権の資源をかたにした外交は、旧ソ連邦国やEC各国との間で軋轢を深めていますが、サハリン2をガスプロムに横取り(51%の資本を強奪)され、日本も被害を受けています。
日本の需要を当て込んでいるサハリンの原油・ガス開発に対し、輸入の現状について、日経(1/7 朝刊)に載っていましたが、既に購入を始めている会社もあり、更に石油元売り大手が、1, 2月に輸入を開始するのだそうです。
サハリン1の原油は品質が高いのだそうで、中東に比べ距離も近く、購入決定から数日で国内に到着し、輸送途中の原油価格の変動リスクも小さく、メリットはあるのですが、価格、成分、取引条件などを分析してから、今後調達を増やすかどうか検討するとのことで、ゼネラル石油(親会社がサハリン1に開発投資)以外は味見が現状の様です。
日本が買わなければ中国が買うのでしょうが、中国のお腹を少しでも膨らませてあげることで、他の地域での中国の乱獲がいくらかでも弱まることが期待されるので、日本はロシアから石油、ガスなど基幹資源を購入すべきではないという私の立場からは、一安心ではあります。
現状をまとめると以下のようです。
◆サハリン1 (米エクソンモービル、日本政府、伊藤忠商事)
・出光、ジャパンエナジー、コスモ石油=11万キロリットルをスポット調達(1, 2月)
・新日本石油=昨年11月、 11万キロリットルを購入済
・昭和シェル石油=昨年12月、 11万キロリットルを購入済
・東燃ゼネラル石油=06年中に約20万キロリットルを購入今後も安定調達する計画。(親会社のエクソンモービル経由)
◆サハリン2 (ガスプロム、蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、三井物産、三菱商事)
・新日本石油=04年から2年で計500万キロリットルを購入
・昭和シェル石油=購入実績有
旧ソ連邦国(反露、親露共)、EUとの軋轢はご存じの通りで、各国とも不信感を抱き始めているロシアの資源です。
未だ依存していない我が国は、手を出してはいけません。サハリン2の契約変更だけでなく、平和条約を破棄して攻め込み、未だに四島の不法占拠を続けている国なのです。購入してほしい最初の条件は、依存度の高まりと共にあちらペースで強引に変更されるのは、今実証されているのです。
EU各国、旧ソ連邦などの購入国と連携し、購買側が団結して不買または対抗手段をとることで、非常識なプーチン政権の態度を改めさせねばなりません。かつての冷戦対立の復活になるかもしれませんが、ロシアがその道を進んでいる限り、それを阻止するには残念ながら他に方法が見あたりません...。
余談ですが、駐露英国大使に、プーチン政権の肝いりで結成した集団がストーカー行為や、誹謗行為でつきまとっているのだそうです。ロンドンで変死した、KGBのアレクサンドル・リトビネンコ氏のロシアでの英国の捜査にも当然何の協力もありません。英露の関係も悪化し始めている様ですね。
重ねてお願いですが、是非是非ロシアから大事な石油やガスを買わないで下さい。
サハリン1から中国へ行く船が、津軽海峡を通るときは、ベラルーシの様に通行税を取りましょうか...。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/08/94daac55fdc9342cf9c3f6a6915ffdc8.jpg)
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日本の需要を当て込んでいるサハリンの原油・ガス開発に対し、輸入の現状について、日経(1/7 朝刊)に載っていましたが、既に購入を始めている会社もあり、更に石油元売り大手が、1, 2月に輸入を開始するのだそうです。
サハリン原油輸入そろり (1/7 日経朝刊)
石油元売り大手がロシア・サハリンからの原油輸入を始める。
出光興産とジャパンエナジーが 1月中に初めて購入し、コスモ石油も 2月に調達する計画だ。既に実績がある新日本石油なども含め、大手 6社が足並みを揃える。
原油は約 9割を中東に依存しており、調達先を多様化できるメリットは大きい。ただ、ロシア側が開発事業への関与を強めるなど不透明感もあり、長期購入は慎重に検討する。
<中略>
昨年末、サハリン2の開発の主導権がロシアの天然ガス独占企業のガスプロムに移るなど、ロシア側は資源開発事業への関与を強めている。
このため「長期契約をするには、もう少し実績が必用」(新日石の渡文明会長)などとし、元売り各社はロシアでの資源開発を巡る動きを見極める姿勢を崩していない。
石油元売り大手がロシア・サハリンからの原油輸入を始める。
出光興産とジャパンエナジーが 1月中に初めて購入し、コスモ石油も 2月に調達する計画だ。既に実績がある新日本石油なども含め、大手 6社が足並みを揃える。
原油は約 9割を中東に依存しており、調達先を多様化できるメリットは大きい。ただ、ロシア側が開発事業への関与を強めるなど不透明感もあり、長期購入は慎重に検討する。
<中略>
昨年末、サハリン2の開発の主導権がロシアの天然ガス独占企業のガスプロムに移るなど、ロシア側は資源開発事業への関与を強めている。
このため「長期契約をするには、もう少し実績が必用」(新日石の渡文明会長)などとし、元売り各社はロシアでの資源開発を巡る動きを見極める姿勢を崩していない。
サハリン1の原油は品質が高いのだそうで、中東に比べ距離も近く、購入決定から数日で国内に到着し、輸送途中の原油価格の変動リスクも小さく、メリットはあるのですが、価格、成分、取引条件などを分析してから、今後調達を増やすかどうか検討するとのことで、ゼネラル石油(親会社がサハリン1に開発投資)以外は味見が現状の様です。
日本が買わなければ中国が買うのでしょうが、中国のお腹を少しでも膨らませてあげることで、他の地域での中国の乱獲がいくらかでも弱まることが期待されるので、日本はロシアから石油、ガスなど基幹資源を購入すべきではないという私の立場からは、一安心ではあります。
現状をまとめると以下のようです。
◆サハリン1 (米エクソンモービル、日本政府、伊藤忠商事)
・出光、ジャパンエナジー、コスモ石油=11万キロリットルをスポット調達(1, 2月)
・新日本石油=昨年11月、 11万キロリットルを購入済
・昭和シェル石油=昨年12月、 11万キロリットルを購入済
・東燃ゼネラル石油=06年中に約20万キロリットルを購入今後も安定調達する計画。(親会社のエクソンモービル経由)
◆サハリン2 (ガスプロム、蘭ロイヤル・ダッチ・シェル、三井物産、三菱商事)
・新日本石油=04年から2年で計500万キロリットルを購入
・昭和シェル石油=購入実績有
旧ソ連邦国(反露、親露共)、EUとの軋轢はご存じの通りで、各国とも不信感を抱き始めているロシアの資源です。
未だ依存していない我が国は、手を出してはいけません。サハリン2の契約変更だけでなく、平和条約を破棄して攻め込み、未だに四島の不法占拠を続けている国なのです。購入してほしい最初の条件は、依存度の高まりと共にあちらペースで強引に変更されるのは、今実証されているのです。
EU各国、旧ソ連邦などの購入国と連携し、購買側が団結して不買または対抗手段をとることで、非常識なプーチン政権の態度を改めさせねばなりません。かつての冷戦対立の復活になるかもしれませんが、ロシアがその道を進んでいる限り、それを阻止するには残念ながら他に方法が見あたりません...。
余談ですが、駐露英国大使に、プーチン政権の肝いりで結成した集団がストーカー行為や、誹謗行為でつきまとっているのだそうです。ロンドンで変死した、KGBのアレクサンドル・リトビネンコ氏のロシアでの英国の捜査にも当然何の協力もありません。英露の関係も悪化し始めている様ですね。
重ねてお願いですが、是非是非ロシアから大事な石油やガスを買わないで下さい。
サハリン1から中国へ行く船が、津軽海峡を通るときは、ベラルーシの様に通行税を取りましょうか...。(笑)
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ロシアは「昨年末、サハリン2の開発の主導権がロシアの天然ガス独占企業のガスプロムに移るなど、ロシア側は資源開発事業への関与を強めている。
このため「長期契約をするには、もう少し実績が必用」(新日石の渡文明会長)などとし、元売り各社はロシアでの資源開発を巡る動きを見極める姿勢を崩していない。」とあります。私もその意見に大賛成です。
ただ、中・露関係はこのまま友好関係が続くとは思われません。ロシアの極東地区の人口希薄が今では中国の 実質的進出を許しておりますが・・・これが問題を吹き起こしそうで・・その時ななってやっと日本の重要性にきずくのかなぁ・・と寂しく思います。