遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

今は円安メリットを活かす好機だ

2022-10-22 01:33:55 | つぶやき
 円が一時1ドル=151円台後半と1990年7月以来32年ぶりの円安水準を更新したと、メディアが姦しい。
 その原因として、諸氏が諸説を唱えていますが、円安は悪として論じているのが多数。
 しかし、円安は国内総生産(GDP)にとってプラス要因だ。これは、古今東西、自国通貨安は「近隣窮乏化政策」(Beggar thy neighbour)として知られていると説いておられるのは、アベノミクス創設メンバーで、数量政策学者、元大蔵・財務官僚の高橋洋一氏。
 
【日本の解き方】円安メリット生かす好機だ 古今東西、自国通貨安はGDPにプラス要因 金融引き締めで不況招いた「平成の失敗」を繰り返すな - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2022.10/21 元内閣参事官・嘉悦大教授 高橋洋一

 外国為替市場の円相場が一時、1ドル=150円近辺と、1990年以来の水準となった。

 
円安は国内総生産(GDP)にとってプラス要因だ。これは、古今東西、自国通貨安は「近隣窮乏化政策」(Beggar thy neighbour)として知られている

 
通貨安は輸出主導の国内エクセレントカンパニーに有利で、輸入主導の平均的な企業に不利だが、全体としてプラスになるので、輸出依存度などに関わらず、どのような国でも自国通貨安はGDPにプラス要因だ。もしこの国際経済常識を覆すなら、世紀の大発見だ。

 
このため、海外から文句が来ることはあっても、国内から円安を止めることは国益に反する。これは国際機関での経済分析からも知られている。ちなみに、経済協力開発機構(OECD)の経済モデルでは、10%の円安で 1~ 3年以内にGDPが 0.4~ 1.2%増加する。

 
その証拠に、最近の企業業績は好調である。直近の法人企業統計でも、過去最高収益になっている。これで、法人税、所得税も伸びるだろう。

 
しかし、マスコミ報道は、こうしたマクロ経済ではなく、交易条件の悪化などごく一部の現象のみを取り上げて「円安が悪い」と印象操作をしている

 
「32年ぶりの円安」というが、1990年はバブル経済の絶頂から崩壊を迎えた時期だ。

 
当時のマクロ経済指標はどうだったのか。名目GDP成長率が 7.6%増、実質GDP成長率が 4.9%増、失業率 2.1%、消費者物価指数上昇率 3.1%と文句のつけようもない数字だ。

 
バブル期というと、ひどいインフレと思い込んでいる人もいるが、そうではない

 頭の体操だが、もし当時、今の「インフレ目標 2%」があったらどうなのか。昨今の欧米の例をみても、
4%くらいまでは金融引き締めをしないのが通例なので、金融引き締めをしてはいけないとなる。

 実際には、マスコミが三重野康日銀総裁(当時)を「平成の鬼平」ともてはやして、金融引き締め(金利引き上げ)を後押しし、日銀もそれに従ったが、それは間違いだった。筆者の見解では、日銀はこの間違いを「正しい」と言い続け、間違いが繰り返されたので、平成不況の元凶になった。

 
90年と今との違いは対外純資産だ。90年末は44兆円だが、2022年 6月末( 1次推計)は449兆円。円安メリットは大きくなっている。その中でも最大のメリットを享受しているのは外国為替資金特別会計を持つ日本政府だ。

 GDPをドル換算して「日本のGDPランキングが下がった」と言い、円安を悪いものとして煽る論調もあるが、円払いの給与がほとんどである日本人には無意味なことだ。むしろこれまでの円高で成長が阻害された結果を表しているとみたほうがいい。

 しかし、
外貨債を持っている日本人にとって円安メリットは現実のものだ。最近の円安によるGDP増加要因で、日本経済は 1~ 2%程度の「成長ゲタ」を履いており、他の先進国より有利になっている。

 1990年の失敗を繰り返さず、この好機を逃してはいけない。


 通貨安は輸出主導の国内エクセレントカンパニーに有利で、輸入主導の平均的な企業に不利だが、全体としてプラスになると高橋氏。
 どのような国でも自国通貨安はGDPにプラス要因だ。もしこの国際経済常識を覆すなら、世紀の大発見だと!
 
 従って、海外から文句が来ることはあっても、国内から円安を止めることは国益に反するとも。

 経済協力開発機構(OECD)の経済モデルでは、10%の円安で 1~ 3年以内にGDPが 0.4~ 1.2%増加するのだそうです。
 その証拠に、最近の企業業績は好調である。直近の法人企業統計でも、過去最高収益になっている。これで、法人税、所得税も伸びるだろうと。
 しかし、マスコミ報道は、こうしたマクロ経済ではなく、交易条件の悪化などごく一部の現象のみを取り上げて「円安が悪い」と印象操作をしていると、高橋氏。
 
 「32年ぶりの円安」というが、1990年はバブル経済の絶頂から崩壊を迎えた時期だ。
 90年と今との違いは対外純資産だ。90年末は44兆円だが、2022年 6月末( 1次推計)は449兆円。円安メリットは大きくなっている。その中でも最大のメリットを享受しているのは外国為替資金特別会計を持つ日本政府だ。

 高橋氏は、国民民主党の玉木氏(元財務官僚)との対談で、国会質問で、溜まった利益を放出するよう追及するようけしかけ、玉木氏は質問しましたが。。
 
 (3110) 599回 玉木さん代表質問で約束通り「政府はウハウハ」!勝負はこれからだ - YouTube
 
 GDPをドル換算して「日本のGDPランキングが下がった」と言い、円安を悪いものとして煽る論調もあるが、円払いの給与がほとんどである日本人には無意味なことだと高橋氏。
 国内で暮らしている日本人には、輸入品の物価が上がるデメリットがあるが、為替レートの変動で給与が下がることはないのですね。

 しかし、外貨債を持っている日本人にとって円安メリットは現実のものだ。最近の円安によるGDP増加要因で、日本経済は 1~ 2%程度の「成長ゲタ」を履いており、他の先進国より有利になっていると。

 この好機を逃してはいけないと高橋氏。
 円安を嘆くばかりではなく、メリットを活かす行動が求められます。

 
円下落、1ドル151円台後半に 32年ぶり円安水準: 日本経済新聞 2022年10月21日

21日の外国為替市場で円安・ドル高が進み、一時1ドル=151円台後半と1990年7月以来32年ぶりの円安水準を更新した。27~28日に日銀の金融政策決定会合を控え、改めて日米金融政策の方向性の違いを意識した円売り・ドル買いが膨らんでいる。米長期金利が14年ぶりに4.2%台を付けたことも、幅広い通貨に対するドル買いにつながっている。

日本時間の21日夜に円相場は一時、1ドル=151円90銭台まで下落した。1日で2円近くも下落したことになる。

円は9月末には1ドル=144円台で推移していた。10月12日に146円を突破した後も円安が進み、20日には150円を下回った政府・日銀は9月22日に大規模な円買い・ドル売り介入に動いており、市場では再び当局が大規模な介入に動くとの警戒感も強い。ただ、円安を止めるには至っていない。

財務省が20日発表した
4~9月期の貿易収支は11兆円の赤字と過去最大だった。輸入企業は海外からモノを買い入れるためのドルを外為市場で調達する必要がある。急速な円安進行を受けて輸入企業のドル調達が遅れており、輸入企業の円売り・ドル買いが相場を押し下げているとの見方も多い

 政府・日銀は9月22日に大規模な円買い・ドル売り介入に動いており、市場では再び当局が大規模な介入に動くとの警戒感も強い。ただ、円安を止めるには至っていない。
 
 円安を止める手段は何か!
 それを模索するのが待たれるが、円安のメリットを伸ばすことが急がれますね。



 # 冒頭の画像は、東京都港区の「外為どっとコム」の為替表示ボード




  この花の名前は、カワミドリ


↓よろしかったら、お願いします。



遊爺さんの写真素材 - PIXTA

写真素材のピクスタ


Fotolia





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 台湾TSMC、日本で生産増強検討 | トップ | 習氏の3期目続投、米国に利す... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

つぶやき」カテゴリの最新記事