遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

続・対馬が危ないっ!

2008-11-16 16:01:15 | EEZ 全般

 産経新聞が頑張って対馬関連の報道を続けてくれていますので、遊爺も頑張っておつきあいしてみます。
 自民党の「真・保守政策研究会」(中川昭一会長)と超党派の国会議員による「日本の領土を守るために行動する議員連盟」(山谷えり子会長)は、財部(たからべ)能成(やすなり)対馬市長を招いて合同会議を開いたり、現地視察を計画していますが、超党派の「防人の島新法制定の推進議員連盟」(仮称)を結成することにしたのだそうです。
 各種法整備が基点として重要ですが、対馬近海の現状は他国に荒らされ放題で、その防備の強化も進められる様子です。
  もう 3年も経ってしまいましたが、FNNのニュースJAPANで、「シリーズ国境・海洋国家ニッポンを見る」という特集で対馬海上保安部の活躍を拝見し、その増強を願っていました。
 FNNのリンクは消えたようですので、以下はYouTube
のリンクです。
 YouTube - 不審船を追え! 国境の海を守る男たち (1)
   YouTube - 領海侵犯する韓国密漁船団 VS 海上保安庁part1


 【対馬が危ない!!】海上警備、装備見劣り (11/13 産経)

 長崎県対馬市で不動産が韓国資本に買い占められるなどしている問題で、対馬周辺海域の治安維持にあたっている海上保安庁・対馬海上保安部は、事態を重視し、危機感と警戒心を強めている。同海域ではこれまで、韓国漁船や不審船が出没、同保安部との間で一触即発の状態が続いており、海保は一昨年来、装備の強化を進めてきたが、さらに人員の増加などの再構築を進める方針だ。(宮本雅史、池田証志)

 ■大型巡視艇6隻
 対馬周辺海域については、海保は対馬の厳原(いづはら)港周辺に対馬海上保安部と、その下部組織である比田勝(ひたかつ)海上保安署を島北部の比田勝港周辺に設置し、計6隻の大型巡視艇(30メートル型)と2隻の監視取締艇を配備、治安の維持に当たっている。また、福岡航空基地が、航空機2機とヘリコプター2機で上空から監視している。

 平成18年度から始まった老朽化艇の代替整備事業の一環として、対馬海上保安部でも今年3月、27~28年間使用し老朽化していた「あきぐも」「やえぐも」「なつぐも」の3隻の大型巡視艇を代替整備。この結果、小回りのきくウオータージェット型の推進機が装備され、時速30ノットから35ノット以上に高速化するとともに、自動照準装置付きの13ミリ機銃が搭載された。
 通常の海上保安部は大型巡視艇を1隻か2隻しか配備していないのと比べると、対馬海域の態勢は手厚いと見える。

 ■不審船見逃す恐れ
 しかし、同部の人員はここ数年、約90人でほぼ横ばいな上、巡視艇などによるパトロールの強化なども実施されていないのが実情だ。
 そもそも、対馬周辺海域は、日本の領海で違法操業する韓国漁船の捕捉(ほそく)が事実上の主な任務となっていることから、急加速や急停止などの操縦性が高い高速巡視艇が重点的に配備されているにすぎない。
 停船命令を聞かない漁船に海上保安官が飛び乗り、強制的に停船させるのは文字通り命がけだ。この任務に必要不可欠な機能が高まることから、新型艇に寄せられる期待は大きいが、不審船や工作船に対抗するための武装面は、比較的軽装備だ。

 さらに、同部の6隻の大型巡視艇は、レーダーを装備して海域を巡回してはいるものの、高い山にはばまれ、対馬をはさんだ反対側の海域までは、そのレーダーが利かない。波の高い日や目視が利かない闇夜に、木造の小型船などで接岸されれば見逃す恐れがあるという。
 しかも、昭和56年から使い続け、赤外線監視装置を持たない「たつぐも」のような旧式の巡視艇も存在する。
 密航、密輸などを水際で食い止め、国境を守る部隊としては手薄だ。

 □「民宿が密航・密輸の拠点化も」
 ■悪質化する違法操業
 平成17年5月には、対馬北東の日本の排他的経済水域(EEZ)内で韓国籍のあなご漁船「502シンプン号」(総トン数77トン、乗組員10人)が巡視艇「たつぐも」に発見されたが、停船命令を無視して逃走するという漁業法違反(立ち入り検査忌避)事件が起きた。
 巡視艇が漁船に強行接舷し、海上保安官2人が乗り移ったが、漁船は2人を乗せたまま韓国側EEZへ逃走。韓国海洋警察庁の警備艇に接舷し、海保の巡視艇と韓国海洋警察庁の警備艇が漁船を挟んでにらみ合う事態に発展した。韓国海洋警察庁は捜査権の譲渡を求め、海保が拒否したが、事件は、韓国の対馬周辺海域に対する関心の高さをうかがわせた。

 海保は、昨年、日本の領海やEEZで5隻の外国漁船を違法操業で検挙したが、うち4隻は韓国籍漁船。しかも3隻はより領土に近い領海内だった。
 15年から昨年までの5年間をみても、韓国籍の漁船の検挙が3割から8割を占めた。
 昨年の傾向としては、荒天の日や夜陰に乗じて日本の水域に侵入。高性能のエンジンで高速で逃走したり、衛星利用測位システム(GPS)や浮沈機能を備えた漁具を使って証拠隠滅を図るなど悪質化しているという。

 ■密航船出没、警戒強化へ
 さらに、密航や密入国の危惧(きぐ)もある。対馬では海岸が近くなるに従って、「ストップ・ザ・密航」「密航・密漁・密貿易 見たら聞いたら110番」の看板が目立つ。
 「5年ほど前から密航船がやってくるようになった。海に囲まれているから、海上保安部の目をかいくぐりさえすれば自由に出入りできる。そういう連中が、韓国人が経営する民宿や釣り宿に潜り込めば、捕まえようがない。海上警備を強化して水際で対応してもらうほかない」(国境離島活性化特別委委員長の作元義文・対馬市議)という島民も多い。

 国境を背負うが故にさまざまな問題を抱える。それに追い打ちをかけるように明らかになった韓国資本による不動産の買い占め問題。

 海保政策評価広報室は「対馬海域は韓国との中間線まで25キロしかなく、重要な海域と認識している。引き続き、警備・監視を行っていきたい」としているが、不動産が買い占められるなど、対馬の実情が急変していることについては、海保内部でも「巡視船の航行状況を監視されたり、民宿や釣り宿が密航・密輸の拠点になる可能性がある」として危機感を強め、警戒を強化する方針だ。


 韓国漁船の密漁は、漁具の不法投棄にも繋がっていて、関係県の漁業協同組合、全国底びき網漁業連合会が水産庁の指導のもとに海底清掃を実施していますが、こうして資源の保護をおこなっている海域に、乱獲で資源の減少した韓国からの漁船が押し寄せているのです。
 
 また、産経の記事で指摘している様に、韓国資本の民宿や釣り宿などが増えることで、巡視船の航行状況を監視されたり、密航・密輸の拠点になる可能性が出てきていることは、密漁船の行動の手助けを行ったり、犯罪の温床となります。
 観光客の使うお金のほとんどは韓国資本に流れる仕組みとなっているのですから、そのわずかな観光客需要に頼らざるを得ない島の経済に、日本の国や国民が手を差しのべなくて、どうして国防と言えるでしょうか。


 「防人の島新法」は、対馬市が独自に作成した「国境対馬振興特別措置法」(通称・防人の島新法)原案に沿ったものだそうですが、島の農林水産業の低迷からの脱却に、第1次産業に対する特別措置や地方債(国境離島債)の創設、観光振興に対する特別措置などを求めています。
 5,500坪(島全体の0.26%)の韓国資本による不動産の買い占めにたいしては、国防等に関連する機関の設置や領土保全に対する特別措置などを盛り込むよう求めているのだそうです。
 内閣官房、総務省、防衛省など7省庁の担当者も出席した会合だそうですが、原案の内容は盛りだくさんの「防人の島新法」ですが、ひとつでも多くの項目が早期に実現されることを願ってやみません。

 昨日、近所のスーパーにお昼ご飯を仕入に行ったら、対馬産鯖の棒ずし(特別価格660円)を売っていたので、迷わず買って帰りました。醤油、箸、ナイフまで付いていて、昆布のおいしさが際だっていました。
 国民の一人として、とりあえず出来る微々たる応援ですが...。
 
 

「国境対馬振興特別措置法」(通称・防人の島新法)案の主な概要 (11/13 産経)

 (1)国防等に関連する機関の設置
 ・陸上、海上、航空自衛隊の施設拡充及び増員による国防の警備強化
 ・防衛大学校の分校、研修所、訓練所を設置
 ・海上保安大学校の分校、研修所、訓練所を設置

 (2)領土保全に対する特別措置
 ・国土の保全、管理、排他的経済水域の管理に対する特別措置
 ・外国資本による不動産買収を規制する特別措置
 ・買い上げ制度の創設(防衛上)

 (3)第一次産業に対する特別な措置
 ・農林水産業への新規就労者に対する特別措置
 ・資源管理、回復研究実施機関の設置

 (4)財・税制措置
 ・地方債(国境離島債)の創設
 ・誘致企業に対する法人税の免除
 ・地方交付税の国境離島枠の創設

 (5)新規企業及び中小企業への特別な金融措置
 (6)大気、水質汚染の観測、研究、協議機関の設置
 (7)海洋にかかる試験研究機関の設置
 (8)観光振興に対する特別措置
 ・資源を活用した観光振興に対する特別措置
 ・体験型観光に対する特別措置

 (9)人材育成に対する特別措置
 ・独立行政法人の付属専門校の設置
 ・地域活性化リーダーの育成に対する特別措置


# 冒頭の写真は、巡視艇「やえぐも」です



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6 コメント

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対馬を守れ (彩雲)
2008-11-22 08:19:27
>産経の記事で指摘している様に、韓国資本の民宿や釣り宿などが増えることで、巡視船の航行状況を監視されたり、密航・密輸の拠点になる
↑本当に心配です。対馬では、密航がすでに起きています。

「防人の島新法」の早期制定・施行を心から望みます。日本人は、良くも悪くも「冷め易い」という欠点がある民族ですから、鉄は熱いうちに打つつもりで、早く手を打ってもらいたいものです。私としては「防人の島新法」に、「民間による沿岸警戒」の項目を加え、対馬住民を構成員とする自警団もしくは沿岸警備会社を創設してほしいと考えています。密航や密輸の摘発には、住民の危機感と協力が絶対に必要です。密航の大半は、民間人の通報によって摘発されてきました。

対馬で、先月、本土の市民団体が視察と演説をしたようです。
http://jp.youtube.com/watch?v=wKT5n3FWjXI
この女性の演説には「とてもいい」という印象を受けました。
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Re: 対馬を守れ (遊爺)
2008-11-22 19:20:51
 彩雲さん、初めまして。
 彩雲さんも対馬に行って来られたのですね。国境の離島に住んでおられる方々への感謝と支援は、国も国民ひとりひとりも意識を持ち、実行が必要ですね。
 「沿岸警備会社」は、雇用を生み出す事も出来るので、賛成です。日本の警察も、戦後しばらくは二種類ありました。今では、民間警備会社の実力やノウハウは、相当高いレベルにあるようなマスコミの紹介を見聞きします。大変な危険をともなうので、範囲やレベルの警察や海上保安部との分担が必要ですね。
 議員さん達の動きに期待ですね。
返信する
対馬人に連帯を・・・ (容子の部屋)
2008-12-06 14:38:41
遊爺さま

ご無沙汰いたしております。貴方さまのブログを見て、対馬ノ置かれている現状に改めて怒りを感じます。

特に動画を見ると、わすかな心ある日本人が、この対馬で韓国人のあまりに酷い行動に怒りの抗議をしています。

私はこれを見て、この対馬の買占めに統一協会が関係している事を始めて知りました。日本人の中にもこのかいの会員がいるようです。それらの人達や韓国、北朝鮮ノ政府の意図を汲んで対馬を韓国・北朝鮮領土にしようと多くの韓国客を送り込み、知れらの人達が行っている行動は、密漁だったり、ゴミの不法投棄だったりと多くの日本人が知らない悪事を行なっているようで到底許す事ができません。

このような対馬のおかれている現状を日本人はあまりに関心がなさ過ぎます。対馬の日本の領土です。対馬の人に連帯して欲しいと強く感じました・・・
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Re: 対馬人に連帯を・・・ (遊爺)
2008-12-07 16:41:17
容子さん、こんにちは。

 国会の紛糾で遅れていた、自民党の「真・保守政策研究会」(中川昭一会長)と超党派の「日本の領土を守るため行動する議員連盟」(山谷えり子会長)の議員さんの対馬視察が、12/20に実行される事になったようですね。
 各種対策の、早期実現が望まれます。

 一方では、欠陥というか悪意ある外国に利用されたら、対馬などひとたまりもなく占有されてしまう「改正国籍法」は、参議院で議論し、DNA鑑定などの条件を追加する動きでしたが、公明・民社の強引な推進で、形だけの付帯条件を追加しただけで、拙速に成立させられてしまいました。
 マスコミや国民が疑問を投げかける中を、自民・丸山和也議員の質問を打ち切ってまで急いで成立させた、公明や民社にはその理由は不明で「?」がつきます。
返信する
対馬 (原木庄助)
2009-01-09 07:37:33
昨暮 4日間 取材旅行しました。

 対馬が危ないと騒いでいるのは 東京の人で

 島の人は 迷惑そうでした。

  神代の昔から 島で暮らして行くには、遠い日本
 
  より 近い韓国と仲良くした方が便利だからで

  す。四国のように橋を架けて呉れれば話は別です
  
   が 130キロの連絡橋が出来るか否か?
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Re: 対馬は危ない (遊爺)
2009-01-11 00:45:40
原木庄助さん、こんにちは。

 現地での取材最新情報をありがとうございます。
 本土から遠く離れた国境の島で暮らしておられる方々の生の声ですねぇ。土地を売った人はまさにそういうお考えだったのでしょうね。
 台湾と交流を深めている、与那国のかたたちとは、少しニュアンスが違うような...。

 沖縄も含め、国境に暮らしておられる方々のご苦労を、日本人全体がシェアしなくてはいけませんね。
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