ハマスへの本格的な地上作戦を控えるイスラエルが「暗殺部隊」を新設した。多数の犠牲者が出た７日の奇襲に関与したハマスの幹部や戦闘員の殺害が目的。
国内治安機関「シンベト（イスラエル総保安庁）」が新設した部隊名は「ニリ」。
７日の奇襲に関与した全てのテロリストを排除することを目的とし、現場の工作員や諜報員から構成される。
イスラエルの特殊部隊はこれまで、ハマスや、パレスチナ解放機構（PLO）幹部ら敵対組織のメンバーの暗殺に従事してきた。
ニリについて軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「テロの首謀者を捜査し、可能ならば処刑するという特捜チームのようなもので、特殊部隊というより〝特殊班〟に近い。
これまでもテロリストを追跡する部署はあったが、今回、新たな看板を付けて意気込みを示す狙いだろう」と。
部隊が特に標的とするのはハマス幹部 2人だ。7日の奇襲に深く関与したとみられるガザ地区責任者のヤヒヤ・シンワール氏と、軍事部門トップのムハンマド・デイフ氏とされる。
地元メディアによると、シンワール氏にはイスラエル兵を殺害した罪でイスラエル当局に拘束され、二十数年服役した過去があるのだそうです。
シンベトは、主に国内治安を担当する警察のような組織で「ガザ地区の中で情報屋を雇ったり、盗聴器を仕掛けることなどを任務とする。ガザに残る情報源をフル活用するのではないか」と、黒井氏。
軍傘下の特殊部隊「サイェレット・マトカル」は1976年、ウガンダでエールフランス機がパレスチナのテロリストらにハイジャックされた際、人質奪還作戦を敢行した。
対外諜報を担うモサド（イスラエル諜報特務庁）は、72年のミュンヘン五輪でイスラエル選手団を殺害したパレスチナゲリラ「黒い９月」の幹部10人以上を追跡、報復したとされる。
暗殺作戦はどのように行われるのか。
黒井氏は「シンベトはネタニヤフ首相直結で独立した組織だが、今は戦争状態のため単独行動では味方の攻撃で被害を受けるリスクも高い。シンベトが情報収集で協力し、軍が空爆や特殊部隊を用いて殺害するのが現実的だ」との見方を示したのだそうです。
一般市民を盾にして、地下トンネルに人質と共に立て籠るハマス。
市民の犠牲を抑えながらの、自国の市民を襲われたイスラエルの反撃。
イスラエルの反撃を非難、イスラエルへの侵略・一般市民を殺戮、人質を略奪したハマス側を擁護するかのワイドショー番組の解説者の声が多いようですが、軽薄な表面だけを観たポピュリズムではなく、複雑な経緯の歴史を勉強しなくてはと考えさせられる戦争ですね。
# 冒頭の画像は、イスラエルの警察部隊
女郎蜘蛛
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国内治安機関「シンベト（イスラエル総保安庁）」が新設した部隊名は「ニリ」。
７日の奇襲に関与した全てのテロリストを排除することを目的とし、現場の工作員や諜報員から構成される。
イスラエルの特殊部隊はこれまで、ハマスや、パレスチナ解放機構（PLO）幹部ら敵対組織のメンバーの暗殺に従事してきた。
標的はハマス幹部２人 イスラエルが新設「暗殺部隊」の正体 復讐は〝永遠の意志〟歴史は繰り返すのか - zakzak：夕刊フジ公式サイト 2023.10/30
ハマスへの本格的な地上作戦を控えるイスラエルが「暗殺部隊」を新設した。多数の犠牲者が出た７日の奇襲に関与したハマスの幹部や戦闘員の殺害が目的だという。イスラエルは過去にも自国民を殺害したテロリストらを諜報機関が追跡し、復讐を果たしてきた。歴史は繰り返すのか。
国内治安機関「シンベト（イスラエル総保安庁）」が新設した部隊は「ニリ」。第一次世界大戦中、オスマン帝国と戦う英国に協力したユダヤ人地下組織の名称に由来する。エルサレム・ポスト（電子版）によると、「イスラエルの永遠の意志」を意味するヘブライ語の頭文字だという。同紙は、ニリは７日の奇襲に関与した全てのテロリストを排除することを目的とし、現場の工作員や諜報員から構成されると報じた。
ニリについて軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「テロの首謀者を捜査し、可能ならば処刑するという特捜チームのようなもので、特殊部隊というより〝特殊班〟に近い。これまでもテロリストを追跡する部署はあったが、今回、シンベトも奇襲を許した責任があることから、新たな看板を付けて意気込みを示す狙いだろう」とみる。
部隊が特に標的とするのはハマス幹部２人だ。７日の奇襲に深く関与したとみられるガザ地区責任者のヤヒヤ・シンワール氏と、軍事部門トップのムハンマド・デイフ氏とされる。２人はガザに張り巡らされた地下トンネルに潜伏しているとみられる。地元メディアによると、シンワール氏にはイスラエル兵を殺害した罪でイスラエル当局に拘束され、二十数年服役した過去がある。
黒井氏によると、シンベトは、主に国内治安を担当する警察のような組織で「ガザ地区の中で情報屋を雇ったり、盗聴器を仕掛けることなどを任務とする。ガザに残る情報源をフル活用するのではないか」という。
軍傘下の特殊部隊「サイェレット・マトカル」は１９７６年、ウガンダでエールフランス機がパレスチナのテロリストらにハイジャックされた際、人質奪還作戦を敢行した。
対外諜報を担うモサド（イスラエル諜報特務庁）は、７２年のミュンヘン五輪でイスラエル選手団を殺害したパレスチナゲリラ「黒い９月」の幹部１０人以上を追跡、報復したとされる。
暗殺作戦はどのように行われるのか。黒井氏は「シンベトはネタニヤフ首相直結で独立した組織だが、今は戦争状態のため単独行動では味方の攻撃で被害を受けるリスクも高い。シンベトが情報収集で協力し、軍が空爆や特殊部隊を用いて殺害するのが現実的だ」との見方を示した。
ハマスへの本格的な地上作戦を控えるイスラエルが「暗殺部隊」を新設した。多数の犠牲者が出た７日の奇襲に関与したハマスの幹部や戦闘員の殺害が目的だという。イスラエルは過去にも自国民を殺害したテロリストらを諜報機関が追跡し、復讐を果たしてきた。歴史は繰り返すのか。
国内治安機関「シンベト（イスラエル総保安庁）」が新設した部隊は「ニリ」。第一次世界大戦中、オスマン帝国と戦う英国に協力したユダヤ人地下組織の名称に由来する。エルサレム・ポスト（電子版）によると、「イスラエルの永遠の意志」を意味するヘブライ語の頭文字だという。同紙は、ニリは７日の奇襲に関与した全てのテロリストを排除することを目的とし、現場の工作員や諜報員から構成されると報じた。
ニリについて軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「テロの首謀者を捜査し、可能ならば処刑するという特捜チームのようなもので、特殊部隊というより〝特殊班〟に近い。これまでもテロリストを追跡する部署はあったが、今回、シンベトも奇襲を許した責任があることから、新たな看板を付けて意気込みを示す狙いだろう」とみる。
部隊が特に標的とするのはハマス幹部２人だ。７日の奇襲に深く関与したとみられるガザ地区責任者のヤヒヤ・シンワール氏と、軍事部門トップのムハンマド・デイフ氏とされる。２人はガザに張り巡らされた地下トンネルに潜伏しているとみられる。地元メディアによると、シンワール氏にはイスラエル兵を殺害した罪でイスラエル当局に拘束され、二十数年服役した過去がある。
黒井氏によると、シンベトは、主に国内治安を担当する警察のような組織で「ガザ地区の中で情報屋を雇ったり、盗聴器を仕掛けることなどを任務とする。ガザに残る情報源をフル活用するのではないか」という。
軍傘下の特殊部隊「サイェレット・マトカル」は１９７６年、ウガンダでエールフランス機がパレスチナのテロリストらにハイジャックされた際、人質奪還作戦を敢行した。
対外諜報を担うモサド（イスラエル諜報特務庁）は、７２年のミュンヘン五輪でイスラエル選手団を殺害したパレスチナゲリラ「黒い９月」の幹部１０人以上を追跡、報復したとされる。
暗殺作戦はどのように行われるのか。黒井氏は「シンベトはネタニヤフ首相直結で独立した組織だが、今は戦争状態のため単独行動では味方の攻撃で被害を受けるリスクも高い。シンベトが情報収集で協力し、軍が空爆や特殊部隊を用いて殺害するのが現実的だ」との見方を示した。
ニリについて軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「テロの首謀者を捜査し、可能ならば処刑するという特捜チームのようなもので、特殊部隊というより〝特殊班〟に近い。
これまでもテロリストを追跡する部署はあったが、今回、新たな看板を付けて意気込みを示す狙いだろう」と。
部隊が特に標的とするのはハマス幹部 2人だ。7日の奇襲に深く関与したとみられるガザ地区責任者のヤヒヤ・シンワール氏と、軍事部門トップのムハンマド・デイフ氏とされる。
地元メディアによると、シンワール氏にはイスラエル兵を殺害した罪でイスラエル当局に拘束され、二十数年服役した過去があるのだそうです。
シンベトは、主に国内治安を担当する警察のような組織で「ガザ地区の中で情報屋を雇ったり、盗聴器を仕掛けることなどを任務とする。ガザに残る情報源をフル活用するのではないか」と、黒井氏。
軍傘下の特殊部隊「サイェレット・マトカル」は1976年、ウガンダでエールフランス機がパレスチナのテロリストらにハイジャックされた際、人質奪還作戦を敢行した。
対外諜報を担うモサド（イスラエル諜報特務庁）は、72年のミュンヘン五輪でイスラエル選手団を殺害したパレスチナゲリラ「黒い９月」の幹部10人以上を追跡、報復したとされる。
暗殺作戦はどのように行われるのか。
黒井氏は「シンベトはネタニヤフ首相直結で独立した組織だが、今は戦争状態のため単独行動では味方の攻撃で被害を受けるリスクも高い。シンベトが情報収集で協力し、軍が空爆や特殊部隊を用いて殺害するのが現実的だ」との見方を示したのだそうです。
一般市民を盾にして、地下トンネルに人質と共に立て籠るハマス。
市民の犠牲を抑えながらの、自国の市民を襲われたイスラエルの反撃。
イスラエルの反撃を非難、イスラエルへの侵略・一般市民を殺戮、人質を略奪したハマス側を擁護するかのワイドショー番組の解説者の声が多いようですが、軽薄な表面だけを観たポピュリズムではなく、複雑な経緯の歴史を勉強しなくてはと考えさせられる戦争ですね。
# 冒頭の画像は、イスラエルの警察部隊
女郎蜘蛛
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