オダマキの語源は、紡いだ麻糸を中が空洞になるように丸く巻いた糸車の事。オダマキの花の形がこの糸車に似ていることから名付けられた、のだそうだが、私はこの糸車を見たことがないから、この花から糸車の形を想像してみたが、イメージは浮かんでこない。
謡曲の方で、「静やしず しずのおだまきくり返し 昔を今に なすよしもがな」と義経を探す頼朝の前で、義経を慕う舞を舞った白拍子静御前の話の方が現代でも通用するさわりの部分ですね。
私の絵が謡曲の幽玄な世界を彷彿させるかどうかは、いささか自信がないですが、少しでも春の息吹を感じて頂ければ嬉しいです。