絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

塩谷岬   水彩・F0

2006-04-08 11:59:11 | Weblog

前掲の「塩谷岬」よりもっと写生地点を近くにしたものです。
漁港の岸壁から描きました。岬の灯台がはっきり見える位置ですが、周囲に色んな雑物があって、それを避けて描く場所探しに手間取りました。
要らない物は描かなければいいようなものですが、私は不器用だから、なかなかそうゆう訳にもいかないのです。
20年ほど前には、ここには廃船があったり、廃屋があったり、葭(あし)が生えていたりと、どこから描いてもそのまま絵になると言う、得難い写生ポイントだったのです。
列島改造の波に呑まれて、漁港が整備され、コンクリートで固められたり、船は新品のグラスファイバー製になってしまっては、絵心を掻き立てられるという気持ちは萎えてしまいました。
折角ここまで来たんだから頑張って描くぞ!と、自分の気持ちを鼓舞しないと、スケッチブックに向かう気力が湧きません。
嫌々描いたのでは見て下さる方に申し訳ないですから、土俵に上がった力士が、仕切りを続ける間に闘争心を掻き立てて行く、あの心境に似て気持ちを高揚させて描き始めます。
好きな仕事ですから、一旦描き始めれば、キャンバスに気持ちを集中出来、気が付くと思わぬ時間が過ぎていたりします。


紫菜の花(むらさきなのはな)   水彩・F0

2006-04-08 11:10:52 | Weblog
紫菜の花は、中国からの帰化植物です。
紫根菜(紫紺菜?)とか、諸葛菜とかの別名も有るようです。
戦後、中国からの引き揚げ者が持ち込んだという話を聞いたことがあります。
摘み草などが好きで良く近くの休耕田などへ芹とかを獲りに行く私ですが、この紫菜の花は食べたことがありません。もっぱら観賞用です。
この花も繁殖力が旺盛で、わが家に留まらずにご近所にも侵出しています。

立壺菫(たちつぼすみれ)   水彩・F0

2006-04-08 10:55:13 | Weblog

立壺菫の名前の由来はおそらくこの花のお尻の部分が立っている壺のような形をしているからでしょう。
わが家の狭い庭に所嫌わずに蔓延っています。
伊豆高原駅の片隅にひっそり咲いていたのを一株持ってきたのが、今では庭中に散らばっています。
ここ数年は、草取りの時に除草の対象にしている程です。
でも、こうして花瓶に活けてみると、清楚な美しさです。
私の描写力が未熟だから、十分にその美しさを表現出来ないのが残念ですが。