この花は、正月頃店頭を飾る葉ボタンの花です。植えてそのままにしておくと薹が立ち、こんな花が咲きます。
キャベツの仲間だから、花も似ています。
アブラナ科の植物はみな菜の花にいた花を付けますね。
「長生きな椿」 絵の題名にしては変ですよね? まあ、ブログの表題だと思えば、それなりかな?
裏のお宅で3輪だけ戴いてきたのが、一日目に一輪落ち、二日目にもう一輪、残ったのがこの椿、健気で可愛いから葉書サイズで描きました。そんな訳で同じ椿が二日続いた訳です。
椿の花は、ポトリと首を落とすから、昔、お侍は椿を縁起の悪い花として、庭には植えなかったという話があります。
黒澤明の椿三十郎なんて映画が有るから、全部の侍が忌み嫌ったと言うことではないのかも知れませんが、、、
そうだとすると、今は勤め人が椿を植えるのも拙いという事になりますね。
同じ「首が飛ぶ」でもお侍は、本当に打ち首だし、今の勤め人は、首切り、つまり解雇ですから、ちょっと首の重みが違いますけどね。
同じ発想で武家の家で赤飯を炊く時には、小豆は使わずにササゲを使ったという。
小豆は茹でると腹が切れるから、と言うのが理由で、腹切りもやっぱり武士だってやりたくはないだろうからね。
でも、腹切りは何かの責めを負って自刃する訳だけど、この死に方は、名誉のある死に方で、前述の打ち首は、罪人としての処刑だから、非常に不名誉な死に方であったという。
蛇足になるけど、切腹では簡単には死ねないから、自分で腑(はらわた)を掴みだした、なんて言う豪傑もいたと言うが、一般には介添人が後ろに待ちかまえていて、脇差しの切っ先が腹の皮を突いた時点で一刀のもとにばさりと首を打ち落としたようだ。
切腹をした本人はチクリとした痛みだけで昇天できたというわけだ。
三島由紀夫は、かなり苦しんだんだろうなぁ?