絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

谷川岳遠望C  水彩・F2ワイド

2006-04-17 15:46:36 | Weblog

谷川岳遠望の第三作です。何のことはない、段々山に近づいて描いている、これ以上近づくと近景に谷川岳が蹴られてしまい見えなくなります。
未だ近づける?  そうなんですが、谷川岳が山頂だけ頭を出していては、題名に谷川と付けるには具合が悪い。山里を描くとかなら、もっと寄れますけど、、、、
道路の雪が溶けて、木々は芽吹きを目前にして枯れた乾いた茶色から、赤みを帯びた、色っぽい感じになってきます。
田んぼ脇の日だまりを探すと、蕗の薹が顔を出したりしていて、辺り一面が春本番に向かって準備完了と言った趣です。都会にいては感じ取れない生き物たちの息吹が感じられます。


山吹   水彩・はがき

2006-04-17 10:16:10 | Weblog
山吹は八重と一重がありますが、これは一重の方です。庭木には八重咲きが多いのは、見栄えが良いからでしょうか?
昔むかし・・・太田道灌が狩りの途中で雨に降られ、近くの農家に雨具を借りに寄ったら、そこの娘が黙って和歌を書いて道灌に差し出しました・・・とさ!
ご存じ、「七重八重、花は咲けども山吹のみのひとつだに無きぞ悲しき」という歌です。
「蓑」と「実の」を引っかけた、断りの意思伝達(表現が堅いね?)でしたが、和歌には造詣のない道灌には通じなかったのです。
それに恥じて、以後、道灌は学問にも精を出し、和歌も一廉の歌人になったという言うお話ですが、どうもこの話は眉唾物です。
関東の豪族だった道灌が狩りに出掛けるのに、お供の者が蓑を用意しなかったとは考えにくいし、当時はド田舎だった農家の娘が和歌に通じて居るというのも不自然です。
学問の薦め、の為の国定教科書執筆者のでっち上げではないのかなぁ?なんて考えていますが、うがり過ぎかなぁ?
山吹に実がならないって言うのも、真偽のほどは私は知りません。