絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

出島の展示物

2007-06-03 22:15:01 | 国内旅行





出島はオランダとの通商機関だったから展示物は当然オランダがらみのものが多い。
何故かフェルメールの水差しをお持つ女性の絵があった。勿論原画はアムステルダムの国立美術館に展示されているが、本物は思ったより小さな絵で、意外に思った程だったのを思い出す。
出島の展示物では、土壁の構造見本が私が一番興味を持ったものだった。
出島の建物は全て日本建築だから、壁の構造も土壁で、私が考えて居たものよりしっかりした造りになっていた。土蔵と同じやり方で作られているから、防火にも配慮していたのだろう。
幕府に献上する予定の時計もあった。パッキンに稲藁が使われているのが面白いと思った。
当時のオランダ人が食べたであろう食事の献立も何故か鯛の尾頭付きがあるのがおかしかった。

出島のミニチュア模型

2007-06-03 00:10:07 | 国内旅行
長崎にはハウステンボスという世界各地の建物をミニチュア化して見せているテーマパークが有るそうだが、私には興味が湧かないから今回の旅では行く計画には入っていない。
尤も私の旅は計画なんていうものを作ったことなど無い行き当たりばったりの気儘旅だが、偽物の街並みをそれも小さくして客を呼ぼうなどという発想にはついていけない。
そこで、出島の模型だが、これは出島のあった場所に、当時の儘の形を縮小して再現したものだからそれなりの意味があると思った。
出島の敷地内には当時の建物が実物大でも再現されている。
カピタン(オランダ商館長)の寝室の隣に女中部屋があり、女中のお役目はカピタンの夜のお相手であることがはっきり分かるなど、館内の展示もリアルであった。
模型を見ていて気付いたのだが、出島は扇形をしている。オランダのアムステルダムの街も運河で仕切られた街の区画が扇形で構成されている。
出島はアムスの街の区画とそっくりに出来ている。海を埋め立てて作った人工島だから、オランダ側から設計案が示されて、それに基づいて出島が作られたのだろうと想像した。