絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

島原観光 2

2007-06-15 00:07:34 | 国内旅行
島原の武家屋敷はいまだに当時の儘の区画で保存されている。惜しむらくは、家屋が当時の儘のものと、今風の洒落たデザインのものとが混在してしまっていることだ。
角館の武家屋敷のイメージがあったから、島原の武家屋敷は不揃いでちょっと残念だ。早いうちに市か県が買い上げるなりして保存していれば貴重な文化遺産になっていたのにと惜しまれる。
武家屋敷は4軒ほどが一般に公開されていて、入場料は取っていない。中には座敷まで上がれるものもあって、番人も置かずにおおらかに公開している。
食事をしている人形が置いて有る家は今の職位で言えば係長クラスの家で、夫婦と娘さんが質素な食卓を囲んでいる。係長さんのお膳にはお酒も一本ついていた。
次の家では私も上がらせて貰い、父親が息子に訓話している脇で私も父親のお話を拝聴させて貰った。


島原観光 1

2007-06-14 00:21:13 | 国内旅行
雲仙から島原へ抜けて昼食を摂ることにした。
島原名物「具雑煮」の店に入った。休日には行列が出来るほどの評判の店だと言うから期待したが、名物に旨い物無し、を実感することになった。
量的には食べきれないほどのボリュームだったが、スープがいただけない。化学調味料の味が強く、舌が何時までもおかしい感覚で、安手のラーメン屋も顔負けのひどさだった。入っている餅もコンスターチが半分位は入っているという代物で、何でこんな店に行列が出来るのか理解できない。
食後に店の前に聳え立つ島原城に行こうとしたら入口で駐車代金を払えと言う。
係の人は駐車代の他に城への入場料は別だから、と申し訳なさそうに言い添えた。そして続けて、「この城はコンクリート造りで、たいして見る価値はないから、止めても良いよ。」と、宣うではないか!
私は素直な人だから、係員の言うことをすんなり聞き入れて、Uターンした。実直な駐車場の係員は、更に続けて、「この先の武家屋敷なら、駐車場代は要らないし、入場料も不要だよ。」と教えてくれた。
こうゆう律儀な人には、島原市長は勲章を授与すべきだと思った。
この係員のお陰で私は島原が大好きになったのだから。





*具雑煮と島原城の写真はパンフレットからのコピーです。


黄砂に煙る雲仙岳

2007-06-13 05:57:04 | 国内旅行
長崎に来てから、晴れているのに何となく景色がドンヨリして見えるのを不思議に思っていた。
原因は黄砂の影響らしいと気づいた。
関東にも黄砂は来るけど毎日と言うことは少ないし、黄砂は下に落ちて車のフロントなどにも付着するから目で確認して黄砂と分かるのだが、長崎の黄砂はものずごく細かい粒子で空中に浮遊してしたには積もらないから、黄砂と確認できなかっただ。
ゴビ砂漠辺りで発生した黄砂は黄海を渡り九州から日本を縦断して関東に達する。
日本の上空を漂っている間に、黄砂を核としてまわりに水蒸気やら汚れが付着して粒子が大きくなって重くなり地上に落下してくるのだと思う。
そこで私は黄砂は降ってくるもので何時までも空中を漂って居るものとは思わなかったのだ。

p.s. 例によって黄砂に関する考察は私の頭の中で組み立てたもので、学術的裏付   けはありません。

雲仙山麓

2007-06-12 09:41:00 | 国内旅行
折角長崎まで来たんだから、温泉に浸かりたいと思い、レンタカーで雲仙に出掛けました。
雲仙温泉の近くでキリシマツツジの群落を見つけ、ツツジは盛りを過ぎていましたが、遅咲きのものは未だ残っていたし、初夏の花たちも目を楽しませてくれました。虻やテントウ虫が花に集まっていました。
木苺も沢山実っていて、つまみながら歩いていたら、お腹がくちくなるほど食べてしましました。
自然の恵みを満喫して満ち足りた一時でした。








オランダ坂

2007-06-11 00:09:21 | 国内旅行
オランダ坂は歌謡曲にも良く出てくるのでどんなところなのか気になって見に行った。
泊まったホテルから100m位の所に案内標識があり、坂の入口になっている。
行ってみたらご覧の通り何の変哲もない道で観光地らしいところは微塵もない。
土産物屋も喫茶店もない普通の道で坂の上に学校があるから、学生の往来が多く観光客らしい人は見あたらない。
何でオランダ坂というのかというと、この辺りが往時居留地になっていたから外国人の往来が多かった為らしい。道の途中には外国風の建物がいまだに残っていて、異国情緒があり、観光地特有の喧噪もなく落ち着いて散策できたのは嬉しい。
画面に電柱と電線がありとても気になります。経済大国を自負するなら、この目障りなものは地下に埋設してスッキリした景観にして欲しいものです。



長崎クンチ

2007-06-10 00:01:06 | 国内旅行
グラバー園の出口近くに市が作ったクンチの展示場があった。観光客に自由に見て欲しいとの市長さんのメッセージがあった。
クンチ祭りを見るにはその時期しかないから、こうして展示してあるのだろうが、祭りというのは、その土地と土地の人と行事が一体となって盛り上がるものだから祭りに使われる祭具が飾ってあっても、その熱気も活況も伝わっては来ない。
祭りの様子が大型スクリーンに映し出されては居ても動く紙芝居を見ているようなもどかしさがあり、折角の市長さんの好意も虚しい感じだった。
展示館が無料開放されているのがせめてもの救いだった。

花より更に美しい、、、

2007-06-08 00:05:32 | 国内旅行
グラバー邸の前に花壇がありこのポイントはグラバー園専属の写真屋が記念写真を撮るポイントにしているようです。
写したい人のは本人のカメラで専属写真屋さんが無料でシャッターを押してくれるサービスをしていました。
花壇よりもっと美しいお嬢さん二人がポーズを取っていたから失礼して横からワンショット。(美人さん達の目隠しは肖像権に配慮したためです。)
写真屋さんは写した後、二人を事務所風の所へ誘っていました。おそらくプロの大型カメラで撮ればもっと良い写真が撮れる、とかの勧誘だと思います。
二人の足下の表示板は直ぐに取り込んでしまいました。只で使われたら商売あがったり、だからでしょう。

長崎市街

2007-06-08 00:04:05 | 国内旅行
グラバー邸から長崎市街を眺めた所です。
直ぐ下に見えるのが大浦天主堂、長崎港が穏やかな佇まいで見渡せるし、街の表情も平和そのものと言った感じで拡がっています。
半世紀前に此処に原爆が落とされたなんていう痕跡は見あたりません。
前にも書きましたが、アメリカが何故この場所に原爆を投下しなければならなかったのか、原爆の投下に寄って引き起こされる被害がどのようなものなのか推察することが出来なかったのか?
そうゆう考察力・想像力の欠如がベトナム戦争でも、イラク侵攻でも繰り返されているのは恐ろしいことです。
この平和な光景が、長崎に限らず日本全土に、そして世界全体に平和がもたらされるようにする為に、私たちが何を考え、どう行動していくべきなのか、真剣に取り組んでいかなければならないと思いました。
最初の取り組みは、今夏に行われる参議院議員選挙です。私も棄権しないで日本の将来を任せられる人と党に投票したいと思っています。
でもそんな人物や党があるのかなぁ?
少なくとも今の政権党の多数横暴は阻止しないと!

お前もか! 大浦天主堂

2007-06-07 00:04:38 | 国内旅行

私はクリスチャンでは無いけど、大浦天主堂は長崎観光ではメジャーな場所だと思い寄ることにした。
入口まで行ったらしっかりゲートがあって、入場料を払わないと入れないことが分かった。
奈良・京都の仏教寺院がガメツク拝観料と称する入場料を取っていて入場税は払わないのには苦々しく思っていたら、キリスト様までが同じ穴の狢(ムジナ)だと分かってガックリ来た。
ヨーロッパでは何処の教会も金を取っているところは無いのに天主堂も日本の悪習に染まっているのは情けない。
私は金を払ってまでキリスト様のご尊顔を拝する気はないから入口の外から写真だけ写して退散した。

眼鏡橋

2007-06-06 00:25:06 | 国内旅行
長崎市内を流れる中島川には10を越える石橋が掛かっていますが、その幾つかをご覧にいれます。
眼鏡橋がとみに有名ですがこの橋は皇居に架かっている二重橋を小振りにした形で二つのアーチがあります。水面に影が映ると眼鏡みたいに見えるんでしょうね。
石橋は自重による摩擦力で橋に掛かる加重を支えているので、上からの力に対しては強固な構造になっています。
ヨーロッパでは高さも長さも100mを越える石のアーチ橋の上を大型トラックが荷物を満載して走ってもビクともしません。
2番目の写真の橋にはトラックが走っています。この浅いアーチのカーブで、果たして石の構造だけでトラックの重量に耐えられるのか疑問です。中身はコンクリートか鉄骨で石で飾っているだけなのかも知れませんが、これは私の想像だけで本物の石橋なのかも知れませんが。
3番目の写真は橋脚はなく、アーチが岸から立ち上がった構造でアーチのカーブも深いです。これなら水流の抵抗も少なく、かなりの外力に耐えることが出来そうです。
最初の写真の眼鏡橋は橋脚が3本とも川の流れの中にあります。それが災いして数年前、大水に流され後日復元されました。上からの加重には強い石橋ですが、横からの力には耐えられない弱点が有ったのです。
復元後は橋の両岸に暗渠でバイパスが造られていました。このバイパスで出水時の流れを分散させて眼鏡橋を守るのでしょう。




*ここに書いたことは門外漢のあて推量ですから、鵜呑みにはなさらないで下さい。

長崎歴史文化博物館

2007-06-05 00:02:26 | 国内旅行
タクシーの運転手が長崎観光なら何をおいても長崎歴史文化博物館に行くべきだというので、見に行ったけど、建物は新しいし大きいし、金もかかっている外観でした。
入口は二階になっているのですが、博物館部分の入口は二つに分かれていて、どちらにも係員が3人いて呼び込みもどきの案内をしてくれます。
入場者は少ないから、至れり尽くせりの丁寧な案内をしてくれます。
人件費が勿体ないなぁ! なんて考えるのは私が貧乏性だからなのでしょうか?
館内にはボランティアの説明員もいて、頼みもしないのに説明してくれるのはちょっと鬱陶しい感じです。
展示で気に入ったのは石橋の建設法を模型で説明している所でした。
石のアーチ橋を作るには多分石の重みとフリクションを利用して組み立てるのではないかな? と自分なりに考えていたのが、見事的中していたのを確認できました。
傍には積木でその実験が出来るようになっていたので、私は早速積木のアーチ橋を造って、支えの台を取り除くと見事にアーチが崩れずに完成しました。
帰りに出口で案内嬢に館内のレストランでは何が食べられるのか聞いてみたら、ご親切にもレストランのメニューを取り出して見せてくれました。
人手が潤沢に有ると、こんなサービスもして貰えるんですね。


黒字の市電

2007-06-04 00:08:42 | 国内旅行


長崎市の市電は全国の市電で唯一黒字経営出来ているのだという。
使ってみて納得、①安い②運行本数が多い③市内中心部をもれなくカバーしている。④乗り降りが簡単⑤乗務員の感じが良い⑥E.T.C.(エトセトラです、高速道のETCではありません。)
一日乗車券が500円だというからホテルのフロントで買おうとしたら、フロントマンが観光地は纏まって有るから5回は使わないと思いますよ、それに乗り換えもできるから、、、と教えてくれた。
確かに一日中長崎市内を観光したが市電料金は計400円で済んだ。
車内は学生からお年寄りまで、多くの市民が気軽に利用している。
自動車は市電の軌道内には入らないようにしているし、右折などでも軌道上には停車しないなどの配慮をしている。
偶に線路上にいる車が市電の通行を妨げていると、市電の運転手は派手に警笛を鳴らして、電車様のお通りだ! とばかりの態度を示す。自動車の方は慌ててバックして道を譲っている。
素晴らしい交通ルールだと思った。
自動車の通行を妨げるからと、都電を邪魔者にして撤去し、高い建設費を投じて地下鉄に切り替えた東京都の馬鹿役人に見せてやりたいと思った。





出島の展示物

2007-06-03 22:15:01 | 国内旅行





出島はオランダとの通商機関だったから展示物は当然オランダがらみのものが多い。
何故かフェルメールの水差しをお持つ女性の絵があった。勿論原画はアムステルダムの国立美術館に展示されているが、本物は思ったより小さな絵で、意外に思った程だったのを思い出す。
出島の展示物では、土壁の構造見本が私が一番興味を持ったものだった。
出島の建物は全て日本建築だから、壁の構造も土壁で、私が考えて居たものよりしっかりした造りになっていた。土蔵と同じやり方で作られているから、防火にも配慮していたのだろう。
幕府に献上する予定の時計もあった。パッキンに稲藁が使われているのが面白いと思った。
当時のオランダ人が食べたであろう食事の献立も何故か鯛の尾頭付きがあるのがおかしかった。

出島のミニチュア模型

2007-06-03 00:10:07 | 国内旅行
長崎にはハウステンボスという世界各地の建物をミニチュア化して見せているテーマパークが有るそうだが、私には興味が湧かないから今回の旅では行く計画には入っていない。
尤も私の旅は計画なんていうものを作ったことなど無い行き当たりばったりの気儘旅だが、偽物の街並みをそれも小さくして客を呼ぼうなどという発想にはついていけない。
そこで、出島の模型だが、これは出島のあった場所に、当時の儘の形を縮小して再現したものだからそれなりの意味があると思った。
出島の敷地内には当時の建物が実物大でも再現されている。
カピタン(オランダ商館長)の寝室の隣に女中部屋があり、女中のお役目はカピタンの夜のお相手であることがはっきり分かるなど、館内の展示もリアルであった。
模型を見ていて気付いたのだが、出島は扇形をしている。オランダのアムステルダムの街も運河で仕切られた街の区画が扇形で構成されている。
出島はアムスの街の区画とそっくりに出来ている。海を埋め立てて作った人工島だから、オランダ側から設計案が示されて、それに基づいて出島が作られたのだろうと想像した。

長崎女神大橋

2007-06-02 00:15:46 | 国内旅行
長崎港の出口に掛かる吊り橋は女神大橋という厳かな名前が付いています。Pont(橋)は男性名詞なのに何で女神なんだ? なんて詮索は置いておいて、この穏やかな風光明媚な長崎に、何でアメリカは原爆を落とすことにしたのか? (広島も同じ事ですが)原爆の威力を誇示して日本の戦意を喪失させるだけなら、戦場になっている孤島とかに落とすだけでも、その威力は示せたろうに、、、
この穏やかな景色を眺めていると、そんなおぞましい惨劇が行われた舞台とは思えません。
この静穏が何時までも続きますように、女神様と賢い人々によって守っていかなければならないと思います。