藤棚浦舟通りの霞橋の近くから3分咲きの桜を眺めました。
半世紀以上ご無沙汰の母校関東学院を訪ねようとしています。
戦後の復興期に中学・高校の6年間を過ごした場所です。
坂を下って、関東学院の正門に着きました。
ここから春らしいスロープをゆっくりと上りながら、なつかしい建物を目指しました。
暖かい日差しの中を、咲き始めた桜を楽しみながら近づきました。
屋上に八角の塔が4つある昭和4年(1929)建設の旧関東学院中学校本館が見えました。
当時は何も知りませんでしたが、この校舎はJ.H.モーガン設計で現在は横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
昔も大きかったヒマラヤスギは、今では塔より高くなっていました。
枝に帽子を投げ上げて遊びましたが、今ではそれは出来そうもありません。
入学当時はこの建物にある礼拝堂で説教を聞き、讃美歌を歌っていました。
正面玄関です。
生徒はここから出入りしなかったので、はじめて見るような気分でした。
玄関右手に「人になれ、奉仕せよ」という校則を刻んだ石がありました。
簡明な言葉なので、これは今でも忘れていません。
目的の建物を近くから眺めたので、満足して今来た道を戻りました。
帰り際、入口の格子に大きな校章がついているのに気づきました。
格子越しに見える高台は霞ヶ丘です。
三春台の向う側の霞ヶ丘に上り、学校を振り返りました。
訪ねた旧校舎は木立の中に見えますが、三春台の高みの現在の中学、高校の建物が目立ち、時代の変化を実感しました。