Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

L change the WorLd

2009-01-18 | 日本映画(あ行)
★★★☆ 2008年/日本 監督/中田秀夫
「ちゃちいなら、ちゃちいなりに」

まあ、Lが売れたんで「やっつけ」映画ですよね。ダメなところも多くて、言い出すときりがないんですけど、「20世紀少年」よりは好きですよ。それはダメを隠そうと虚栄を張っていないこと。どうだ、どうだ、と何とか大きく見せようという意思があまり感じられないんですよ。できる範囲でがんばってます!って感じでそれが好印象なの。見た目と内容より、作り手の意識の問題ですね。また、松山ケンイチ、工藤静香、福田麻由子。主要3メンバーを何とか引き立たせようという意識のもと、その3人がきっちり仕事してます。松ケンは元ロッカーに見えない唐沢寿明なんかよりは何倍も主役然としています。工藤静香も雰囲気あるんじゃないでしょうか。

それにしても、セットがチープ過ぎです。Lが住む地下室なんて、日曜朝の「○○レンジャー」の方がまだちゃんとしてるかも。セットにもう少し予算がかけられたら、もっとマシになっていたような気がします。ともかく、エンディングがレニー・クラヴィッツなので、終わりよければすべて良しです。映画と何の関係もないタイアップのJ-POPがエンドロールに流れてくるだけで脱力するんです、ワタシ。見なきゃ良かったとまで思うんです。でも、レニー・クラヴィッツが流れてくると、まんざらでもなかったんじゃないのか、なんてつい思い直してしまいました。エンディングは本当に大事だぞ。