Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ベストキッド

2010-09-08 | 外国映画(は行)
★★★★ 2010年/アメリカ・中国 監督/ハラルド・ズワルト
<MOVIX京都にて観賞>

「ジェイデン・スミス・スター化計画、着実に進行中」


上映時間140分。ちょっと長いかもね。紫禁城に万里の長城。中国資本がどれだけこの映画に投入されているのか知らないのですけど、ちょっとした中国観光ムービーになっていて、それが長い上映時間の一つの要因なっていると思う。とはいえ、途中で退屈になることはありませんでした。ただ、ストーリーがストレート過ぎでもう少しひねりが欲しかったなあ。

主役のジェイデン・スミスくん。すぐに泣きべそかいて、カワイイです。ジャッキー演じるハンが少年ドレのことを「小さい」を意味する「シャオ」を付けて「シャオ・ドレ」と呼ぶんですけど、その響きがとても合ってます。カンフーはとっても練習したんでしょうね。今からこれだけ練習しておけば、将来はアクション・スター間違いなし。っていうか、ウィル・スミスは息子のステップアップを兼ねてこの仕事企画したりしてませんかね。

翳りのある初老の管理人を演じるのがジャッキー・チェン。コミカルなシーンは一切なくて、ジャッキーらしい陽気さが見られません。でも、本作に関してはあくまでもジェイデンをバックアップするという役柄なので、そこに徹したんでしょうね。多数のいじめっ子たちを次々となぎ倒すシーンは、キレとか強さで押すのではなく、片手でひょいとねじ伏せるような熟練技で魅せてくれます。

映画館を後にして息子と「武道を教える人にあんな人はいないよね~」という話になり。悪人の設定がちょっと古めかしいというか、無理矢理な感じもなきしもあらずでした。