うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

どのくらい、木は大きくなるのか?

2010年07月02日 12時47分13秒 | マンションの植物管理

 ここでは、木はどのくらい大きくなるか?という素朴な疑問への答えを話題にしたい。わたしとしては業務に支障のない範囲で、先日調べたばかりのある緑地の樹木データを公開する。その当時、わたしが少し植栽計画にもからんでいたもので工事も担当したが、ここでは関東近県にある樹木(郷土種)が選ばれた。植栽樹木としては、関東地方に自生する落葉樹主体の雑木林の構成樹種である。植木市場としては、クスノキ、モッコク、マキ、ハナミズキなどの庭園向きの樹木ではなく自然木の扱いになるだろう。
 樹木のサイズがどう変わったか。
 植栽してから23年と 3か月経った場合である。これに植木畑での育成期間を7、8年加えると樹齢になるだろう。ここでは高木のみのケースである。
     
     
     

◎現況樹木調査日; 平成22年6月10日
◎植栽工期(初植栽時期) ; 昭和62年1月 8日~昭和62年3月18日
◎数量/樹種;
 【初植栽時】
;常緑樹 なし
小計 0本
;落葉樹 イヌシデ28 エゴノキ10 エノキ2 クマノミズキ1 ケヤキ7 コナラ22 ミズキ17 ヤマモミジ10 ヤマザクラ7
  小計 104本
数量; 合計 104本   樹種数;  9種
【調査時】
;常緑樹(特殊樹含む) シラカシ7 スダジイ1 モウソウチク11
  小計 19本
;落葉樹 アカメガシワ2 イヌシデ24 エゴノキ4 エノキ2 ケヤキ6 コナラ18
     ミズキ10 ヤマモミジ8 ヤマザクラ4
  小計 78本
数量; 合計 97本  樹種数;  12種
 
◎成長の比較:(サンプルのみ)
・生育期間; 昭和62年(西暦1987年)3月 ~ 平成22年(西暦2010年)6月
    =23年 3月  
 *** **  ***  **  ***  **  *** 
    凡例: H;樹高 m C;目通り周 cm W;葉(枝)張り m
 *** **  ***  **  ***  **  ***
№1 ヤマモミジ H3.5 C20 W- → H6.0 C48 W5.0
№2 イヌシデ H6.5 C - W - → H13.0 C82 W4.0
№3 エノキ H4.5 C- W3.0 → H10.0 C84 W5.0
№4 イヌシデ H6.5 C- W- → H9.0 C54 36 W5.0
№5 ヤマモミジ H5.0 C株立ち W- → H7.0 C69 72 68 W4.5
№6 ミズキ H4.0 C- W- → H10.0 C112 W7.0
№7 ミズキ H5.0 C- W- → H9.0 C93 W7.0
№8 エゴノキ H3.5 C- W- → H8.0 C12 13 22 29 24 22 16 W6.0
№9 ヤマモミジ H5.0 C株立ち W- → H6.0 C22 8 27 15 18 24 22 15 W6.0
№10 ケヤキ H6.0 C- W- → H9.0 C45 60 40 W6.0
№11 ヤマザクラ H5.0 C- W- → H8.0 C31 41 43 W5.0
№12 ケヤキ H4.0 C-  W- → H10.0 C95 W5.0
№13 ヤマザクラ H5.0 C- W- → H11.0 C108 W7.0
№14 ケヤキ H3.5 C- W- → H10.0 C64 W3.0 
№15 ミズキ H5.0 C-  W- → H9.0 C80 W3.0
№16 ケヤキ H3.5 C-  W- → H12.0 C92 W5.0

 ここの生育環境はある程度人間に都合いいように機能的な役割を与えられており、多分に維持管理目的の人間の手が入っている。現地での感覚では、個々に樹冠が上空をおおいすでに完成した樹林を形づくっているように見える。したがって、景観的な視点も必要になってくるであろう。

 また、数量的には、生態的に自然淘汰が進み2割以上は減っているのが分かる。
 個別に成長を比べると樹高的にほぼ 2倍強以上であり、樹木の太さをあらわす目通り周は 3倍から 5倍になっていく。しかし、本来の生長の度合いをあらわす成長量で見ると、実はそんなレベルではすまない。地中の発根量ももちろん、顕著に分かるのが幹や枝先の着葉量になるのだが、それが膨大なのだ。
 ここで、樹種的には エノキ や ケヤキ などの ニレ科の成長速度が早いことが明瞭である。
 なお、私見では寺社林をのぞき、人間の居住する里山や都市のオープンスペースではせいぜい樹高が11m、高くなっても15m止まり、との認識を持っている。
 ただし、材木生産の山林樹木と異なり、鑑賞目的の仕立て樹木は別にして、造園やランドスケープの世界でもとめられているのは緑量である。

 維持管理の方向としては、以下のように提案することにした。
 ①さらに数量的に10%の樹木を根元部分でカットし、その後に “ひこばえ” が発生したら株立ち状に仕立て直す。つまり伐採である。こうすることによって、樹形の最小化をはかりそのうえでその株数を管理していく。この方法は雑木や強い樹木にのみ対応する、しかしあまりにも強い樹種は根を抜くことも必要になるケースがある(根絶やし)。
 ②芯止め作業も含め、枝や幹を切り詰めて樹形のコンパクト化をすすめる。
 ③各樹木の樹冠や下枝を透かせて地際に日照が届くように緑地全体で管理する。
 実はここの場合、緑地全体が成長経過的にはマックスになっており、施肥は不要だし(自己給肥系と言ったかな・・)、水やりもある意味で放任していていいのだが、それよりもむしろ、緊急時の病害虫対策と大量に降り積もるであろう落ち葉の処理作業に意外と手間と費用がかかることになるだろう。

 もし、緑地のメンテナンスの問題でお困りの方がいましたら、どうぞ、遠慮なくご相談ください。これはあくまで参考ですが、下記のサイトもついでにのぞいてみてください。
  詳しい内容、ご予算の目安はこちらです。

 お問い合わせ、ご質問に際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお願いいたします。
          
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つる植物が繁るマンション

2010年06月19日 06時32分11秒 | マンションの植物管理

 これはあるマンションの外階段の蔓(つる)植物の現状です。この太い蔓は高さが12m以上はあり、20数年経った モッコウバラです。柱にホリアンカーとピアノ線を用いて垂直に誘引している。
 このマンションを担当した設計事務所は、建築設計の分野では戸外の環境とのかかわりあいを重要視してデザイン的には、入り隅・出隅やファサードは意匠や骨格が大胆で、連関している見えがかりなどの生活感覚上のデティールをおざなりにしないことで有名です。数々のマンションを手掛けているが、緑や樹木も多く持ち込み、強固なRC構造の躯体と外壁はコンクリート打ち放し仕上げが多い。

     
 また、ここではこのトラス状の外階段の踊り場に人工地盤の花壇が設けられている。植栽されているのは モッコウバラと ナツヅタですが、なんと、実生とおぼしき ヤマモミジも生えている。多分、これは風(野鳥ではない?)が運んできたものである。

 これからの管理は、モッコウバラの芯止めと、混んだ枝の間引きをおこなうプランで検討している。実はモッコウバラがこんなにも繁殖力が旺盛で花つきが良いとは思わなかった。だから、葉の入れ替わりも頻々で落ち葉清掃が必要になってくる。モッコウバラの特性が不明であった。その当時、植栽時点では造園的に利用する方法が明らかになっていなかったのだ。
 ちなみに、よく見かけるモッコウバラは原種で黄色い小花をびっしりつけますが、白花のものは園芸品種です。つるが上に伸びていく旺盛な性質で(斜上成長だったかな?)、他へ本体もからまず吸着根やひげも出さず、幹や枝本体が他の支持体に寄りかかりながら成長していきます。正式には、もたれかかり植物、と言われる。

 もし、マンションの緑のメンテナンスの問題でお困りの方がいましたら、どうぞ、遠慮なくご相談ください。これはあくまで参考ですが、下記のサイトもついでにのぞいてみてください。
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現代の植物のメンテナンスの考え方

2010年06月09日 09時10分33秒 | マンションの植物管理
 一時
 ここでは、今、やっているマンションの植栽の管理の考え方について、ちょっと感じていることを記したい。
 わたしの今までの業務経験は、大きな例では天王洲アイルのように、植栽計画から施工とメンテナンスと、一連の流れでおこなってきたことが多いのだが、実はこのこと自体が珍しい。昔から造園会社の業務の範囲が分業化されていて、ひとつのものととらえることがなされていない。わずかに、町場の仕事として、戸建や一般の庭の管理で考慮されているのみである。
 ところで一方、マンションの植栽の管理について言うと、マンション開発が本格的に建設されたのは、高度成長ののち、公共の住宅公団や県の住宅供給公社の集合住宅の供給があり、それはバブル景気の前の頃から急激に需要が拡大して始まっている。
 バブル景気の前の頃と言えば、樹木を植栽してから優に30年程は経つことになり、建物の改築や建て替えて新築もあるがたいていのマンションは修繕の必要に迫られているケースが多い。その対象は建築の住居部分については通信ネット、ELV、駐車場、ほかのユーティリティスペース、機能面は屋上部防水、外装、給排水設備の老朽化対策などである。
 
 樹木については、その時代は緑地を増やそう、木をもっと植えようという時勢であったが、樹木が成長してきた今は新たな維持管理のノウハウがもとめられている、と感じる。造園業界では、昨今の景気不振に伴いなかなかいい案が出てきていないし、学術的には、そういう樹木の経年変化に伴う生態特に質的変化などのミクロの業務にはあまり関心がいっていないように感じる。

 コストパフォーマンス(費用計画)

(書き込み中)

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剪定したあとの枝葉の処理は・・・

2010年06月04日 05時09分23秒 | マンションの植物管理
◇発生材の処理
・この維持管理作業からは, どうしても樹木の剪定枝葉, 草刈りや除草による雑草などの不用物が発生する。敷地内での焼却処分は  [消防法]  の関係で違法である。
 敷地外に持ち出すと, 産業廃棄物の 「木くず」に分類されて収集し運搬焼却するが,処理費のみでも、いくらかと有償になる。本来であればこのこの敷地内で処理するのがベストである。
 その場合は,
 1.地内の樹木の根元にチップ状にして敷きならべる。
  2.専用のスペースを確保して自家製堆肥の製造をおこなう。
 3.あらかじめ緑地内の土中に掘り下げてボックス状の処理場を設け堆積していき満杯になったら埋めていく。
 などの方法がかんがえられる。

 ここで、好悪の問題もあるが、ついでに昆虫好きのマニアックな方のために言うと、緑地内の目立たないところにラフにその枝や幹を重ねるて置くといい。かなぶんやかみきりむし、玉虫にとって、木が朽ちてくると格好の棲み家になるのだ。

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マンションの大きくなった樹木のメンテナンスを考える

2010年05月27日 06時54分29秒 | マンションの植物管理

今わたしは、市街地のマンションの維持管理計画を作成しているのだが、その中で樹木の経年変化をどうとらえるか、思案中である。植栽の管理業者は、通常、樹木を植える植栽工事の施工業者である場合が多いのだが、でも、この業者の特徴として一年ごとの見方しかできない場合が多い。マンションは個人の住宅の庭と異なっていて、仕立て物の樹木は使われず、「緑化樹木」として人工的に苗圃で促成栽培的にされた自然樹形のままに配植されている。そうすると、結果的に管理の主業務は、消毒?は、剪定?はとかである。
 そして、その費用について管理主体側は、言わばルーティン化された作業に見合うものとして予算を計上する。
 樹木は生垣などを除けば、伸びる方向は上長生長がほとんどであるが、適切な大きさに目標をさだめて樹姿や総体としての樹冠を維持していく必要がある。
 ところが、今わたしが担っているマンションの維持管理計画の場所はすでに植栽後25年弱経過していて比較的順調に生育しているのだが、これは計画段階で関東の一地域によく見られる樹種構成や郷土樹種が選ばれたことにある。完成した樹林、つまり成功したともいえる。そしてそこでは、メンテナンスフリー的に管理されてきたようにも見受けられるのだ。
 そして、この年数、スパンは樹木にとってある一定の大きさまで伸びて来た指標でもあるのだ。

 ここでわたしの素朴な感想を述べると、樹木の大きさも緑量も、もういいじゃないかということになる。ここで明確な技術管理資料や学術的な研究書を探ろうと思うのだが、わたしの30年近い経験による知見では現実的にそれはあまり期待できないと思われる。そこで人が住まいに供するマンションの維持管理は、樹木という植物自体から見れば、わたしには人里にある里山の生育環境を参考にする方がいいという判断に落ち着く。そうすると、ここ関東での樹木の平均的な樹高は11.0m まで、高くても 15.0mぐらいと経験的に判断できる。

 なにも、極相林やサクセッション(遷移)などという大げさな植生的な視点に立つまでもなくて、やはりここでは樹木の自然淘汰を補う成長管理が重要なポイントになる。成長抑制管理になる。
 そこで、検討せざるを得ないのが、その場合、伐採も視野に入れて維持管理プランを策定することだ。幸いなことに、このマンションのケースでは、コナラ・エゴノキ・ヤマザクラ・イヌシデ・ヤマモミジ・ミズキの構成樹種では根際の切株からひこばえが発生しやすく株立ちになるので、極端に伐採から抜根までの作業は不必要で、二次林的な薪炭林のように更新していく方策になるだろう。

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昔の植栽図面を探す

2010年05月14日 07時20分47秒 | マンションの植物管理
のち
いやはや大変なことになった。わたしが、以前携わった、かっての植栽計画の資料を探さなければならない。あらためて考えると、なんと、23年前の工事だ。

 今は埼玉県草加市内の産婦人科医院のプランをいじっているのだが、そこの成果品や工事書類の資料作りをおこなっている。多分、作業の指図や手配もすることになりそうだ。
 なにせ業界的には古い人間、現代ではどんなものが必要か、と考え考え進めている。デザイン担当の若い女性の感性を生かしイメージをこわさず、まとめていくのだが、その場所が、結構にぎわいのある場所であり、交通量のある交差点だ。リアルにその場と、利用する妊娠されている女性の方々の気持ちを考慮して図面上のイメージを再現しなければならないのだ。
 特に、街のスポットとして印象的に風景がやわらかいもの、一年草や多年草を組み合わせた草花( 1,500株程か)中心のガーデンになる予定である。整形的ではなく、花々が咲き乱れる ナチュラルガーデンになりそうだ。今の時期は春から初夏にかけて、パステルカラーの色調の花と草姿や、移り変わる生き生きとした青葉の光景をめざしていくことになる。この緑地は樹木よりも、むしろ、これからの 夏⇒初秋⇒秋⇒早春⇒、と一年を通じて入れ替え可能な花壇づくりになりそうだ。
 どうぞ、6月上旬に完成したらご近所の方々は足を運んでみてください。

 もうひとつ、最近、あらたに神奈川県の川崎市内にあるマンションの緑のメンテナンスを依頼された。昨日はその設計図書探しにあけくれた。紙ベースの図面はなんとか探し当てたが、原図が行方不明、他に、当時は習慣化していた工事記録を記す大学ノートや工事写真も、収蔵してある段ボール箱を開封するつもりだ。
 見つかった竣工図を見ると、むろん手書きだが、未熟なプランニング、コンセプト、それに加えて稚拙な表現と粗っぽさに恥ずかしくなってくる。
 わたしは、なんとも消え入りたい心境だ。なんだ、その頃37歳か、わたしたちはドラフター世代、T定規や三角定規こそ使わなかったが直角スケールで描いていた時代だ。
 今度、現地での打ち合わせに行くのだが、植栽時 樹高6.0mの エゴノキ・コナラや ミズキは、一体どうなっただろうか。また、直立のRC擁壁へ這わせた当時の最新のアイビー ヘデラ・コルシカ・デンタータは上手くいったのだろうか。
 所在地は小田急線沿線の駅の近くだ。一般的に23年間と言えば、結婚して家庭的にマイホームを持ち子供が手離れする年月だ。(変なたとえになるが、スギを山に植林後やっと伐採する時期に差しかかった頃だ。建築木材として商品化する年数だ。)

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自動給水鉢の植物たち

2010年01月01日 07時29分22秒 | マンションの植物管理
これは、自動給水鉢という容器に活けた植物たちです。植物自体はわたしが株分けで増やしたもの、そこに面白半分で植え付けた。スパティフィラムやミントなどの小品を台所に飾ったのだが、水やりの省力化を売りにしているもの。
 いつだか、農産物市で300円とか500円でガラスケースの中で売っていたのを見かけた。プリティグリーンとか、コンパクトな商品とするのに工夫したものだ。
 わたしには割高だと思うのだが、この価格帯だと、思わず、何個も買ってしまうのだろう。企画商品ということになる。
 今の時代、なんとなく、かわいらしいというイメージを与えてしまうのだ。わたしには軽薄で少々疑問を感じるのだが、消費型経済には強力な商品アイテムということになる。
 こういう緑のパッケージはマンションのインテリアとか出窓にはフィットする。室内感覚とでも言うか、軽く、遊びの空間処理にはとても具合がいい。

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マンションの植栽補修工事

2009年04月21日 04時03分30秒 | マンションの植物管理
 補修・補植計画

 ・あらかじめ設定された枯補償の期間にかかわらず, 補植はある一定の期間のあいだにはどうしても必要不可欠な作業である。既存樹木に合わせて追加植栽については高木以上, 数量が多い場合は業者に依頼する。植栽用の大量の客土補充, 支柱工事の場合も同様である。
しかし団地自治会が独自に考えて, ほしいスペースに植物を持ってくるとしたら,少しの樹木の栽培知識があれば, 季節を選んで中木. 低木クラスの配置替えも可能である。緑地内一部分の緑による修復再生または補助的な植栽計画を考える場合, 今回植えられたグラウンドカバープランツ (地被植物) を活用し補植すると簡単である。この植物は生長が早く丈夫であり, 時期を選べば株分け. 挿し木が容易にできる。それを増やして緑地内の植物のまばらなスポットに植え付ける。ただし, 大幅な樹種変更, 植え替えは植栽計画担当者に相談したいものだ。     
 ・クローバーの発芽状況の判定,発芽不良地の追い播きスケジュールの確定などはある程度専門業者に委嘱し, 二回目以降は常駐作業管理の範囲内で種子を手播きし必要な一定期間は散水をおこなう。播種時期は 3月から 9月が適期である。
                          
 天候異変時の対策

 ・進行/ 処置内容 (作業名)
   ◇被害状況による樹林の症状例
    ・倒伏/ 傾斜/ 折損壊 
    ・立て起し
    ・幹揺れによる根浮き/ 根返り/ 根系断裂の場合は樹木の活力が衰弱していく。
    ・植え直し: 根鉢付近の掘削→根の切戻し→埋戻し
    ・変色葉/ 葉枯れ ・葉面洗浄
    ・樹幹損傷     ・外科治療
    ・落枝/ 落ち葉/ 吹き寄せゴミ ・清掃

   ◇台風時養生
    ・一般的に, 関東地方の東京湾沿いでは, 上陸時.接近時の台風が毎年それぞれ 2つから 3つ程度の影響を与えている。その結果, 樹木が損壊. 倒伏するが,樹幹よりも光合成の役目をもつ枝葉に激しい被害を与えることになる。樹木が,充分に活着するまでは暴風による倒伏や枝や葉の飛散が考えられるので,敷地内を通行する際は十分に注意を要する。台風は雨をともなった台風よりも強風をともなった ‘風台風' の場合には, 樹木の支柱結束箇所のチェック等敷地内の安全をはかることが望まれる。
    ・支柱の補修・補強・交換/ 結束直し/ 支柱の結束 /枯損枝の切除処分

   ◇季節風. 強風時養生
    ・一年の気象のなかで, 季節風では特に北風. 5月のメイストーム( 青嵐).木枯らし( 11月) は突風をともなった風が吹く。気を付けなければならないのは常時吹いてる一定速度の恒風ではなく瞬間風速の与える影響である。

   ◇局地風養生
    ・ここでは局地的な風と言えば海風であり, イコール植物がダメージを受けやすい潮風である。
    ・水洗い洗浄
    ・ビル風にくわえて卓越風/ 風の通り道/ 風の吹き溜まり/ 防風/ 防塵
    ・点検調査/ 巡回管理で対応する。

 いづれのケースでも災害が起き次第, 速やかにケアをおこなう。なぜなら, 植物という生き物は時間の経過とともにダメージによる症状が悪化するだけである。樹木の補植作業は植え付け適期をみて迅速におこなうことが好ましい。

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コニファーをマンションに植える

2009年03月15日 04時33分08秒 | マンションの植物管理

 最近のマンションの植栽計画では、コニファー(球果樹木≒針葉樹)をよく植える。それはコニファーの素材自体を活かした簡素なプランニングである。
 かつては芝生にシラカバなどの落葉樹を主体にしたガーデンスタイルが主流であった。その後、時代的に、南仏のプロヴァンス風、イングリッシュガーデン、ナチュラルガーデンが流行って来るのだ。つまり、一過性のもの。
 この場合、洋風庭園ということになるのだが、ガーデンデザインがデフォルメも含めフォルムがやたら直線、正円を用いて幾何学的になり過ぎるように思う。多分、今の世代にとって、良くも悪くも庭はインテリア(室内感覚とでも言うか・・)の続きの発想があるのではないだろうか。商売もあるから控えたいのだが、正直に言うとこういう庭は個人的にはあまり好まない。かえって、ゆがんだ生活感のあらわれのように思うのだ。わたしたちの住む世界はもっと雑多で猥雑感に満ちており不連続と任意の線と形に錯綜している。
 わたし自身も、この頃、あれれっまあっ、という思いではある。というのも、この世界に時代の移り変わりを自覚させられるからだ。
 ガーデンデザイナーの独創性は何処に?
 それゆえ、わたしには、ガーデンスタイルとしてはどうしても、日本庭園に見られるようにフリーハンドで描いたフォルムが最終的に残るような気がしてならない。

 ともあれ、そこで、都内目黒区にある新築の分譲マンションへ3月上旬に植えたコニファーを紹介する。植栽工事が夕方までかかり撮影もその時のもの、画像を調整したが画質がまだ粗っぽい、どうかご辛抱をねがう。


 なんだかぼんやりと幻想的な絵であるが、これは、エントランス横の樹高がH2.0mのエメラルドグリーン(ニオイヒバ/樹形は円錐形、冬季は緑葉、芳香性)と、庭園灯そばの低木はゴールデンモップス(サワラ/フイリフイリアオーレアの変異種、樹形は球形、黄金色)。

 居室前の目隠しを兼ねた、銅葉色に紅葉したH1.5mのバーキー(エンピツビャクシン/樹形は円錐形または広楕円形、刈込みに耐えトピアリーにできる)の列植、グアウンドカバープランツはフクリンヴィンカミノール(覆輪姫蔓日々草)。

庭づくりの詳しい内容、ご予算の目安はこちらです。

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マンションの花壇づくり

2009年03月07日 06時04分18秒 | マンションの植物管理
 野外に出ると、少しは空気に湿気を帯びて過ごしやすくなってきた。カサカサ感やギスギスした陽気も変わっていく。ひとの五感も解放される。もうすぐ、春本番だ。
 行く人をわれもと追いつ日脚伸ぶ

 これからは春になり、フラワーガーデン・花壇づくりの最適期をむかえます。これはあるマンションの花壇づくりの一例。生硬な記述でいやはやという思いもあるが、紹介する。

 【花壇計画】
 花壇計画の進め方は, まず入居者に呼びかけ多くの参加者をつのり園芸. ガーデニングの愛好会. サークルをつくる。参加者自身がそれぞれに地ごしらえをして種まき.植え付けから開花後の花がら摘み, 古株の処理までの共同作業を一貫して引き続きおこなう。もちろん,その間の水やり,除草. 消毒の作業もみずからの手でおこなう。それは業者任せではなく自発的で自治的な運営方法であるが,この場合アドバイザーとして若干名の専門家の参加を検討した方がよい。要する雑費. 諸費用については,団地自治会,参加者どうしで打ち合わせをして決める。
“レジアスフォート新浦安" には現在15種の多年性の草花が植えられており,それにプラスさせるように, 花壇計画については既存緑地の植栽樹木との取りあいと調和をかんがえていく。既存緑地のなかに花壇の位置をもうける場合には, 緑地と別個につくるかあるいは関連づけてつくるかを検討する。いづれの場合でも草花の花々が季節ごとに咲きほこり見やすく手入れしやすいエリアを選ぶ。特に,コモンズストリート(メインエントランス) とKingdom Gardenやパセオパークの通行ルートや歩行導線とプレイゾーンなど人の集まるスポットなどの緑地が良い。
 花壇の構成については, その背景に多年草と新しく一.二年草の草花を組み合わせる方法にすると費用をかけずに花を長く楽しめて効果的である。またその場合, 現在多く出まわっている外来輸入種の草花をすすめたい。これは日本の古典草花と比べて管理が手軽で丈夫であり, また草丈(くさたけ)が高く花つきが大輪性のものか小輪多花性の草花を選べば華やかさを演出し, しかも花壇全体がビビッドになり見映えがする。
 花壇プランは, 高低. 奥行き. 目線(アイレベル) を基本にデザインをする。たとえば空間を遠近法的に立体感を演出し, 植え付け方は後部に遠景として大柄な草丈の草花を採用し手前には小花の草花をあしらえる。
 また, より効果的にするには数種の球根類他を追加したりする方法がある。スイセン. ユリ. ヒガンバナなどの球根植物, カラープランツなどの草姿. 葉色花色は樹木と異なり多彩であるが,花壇材料として組み合わせるとより良い色彩効果をかもし出すことができる。植物の四季変化を出すには, それに加えて, 花も実も眺められ紅葉を楽しめるはなもも. ひめりんご. ブルーベリーなどの小果樹を入れてもおもしろい。
 種まきは,購入した草花苗を植えるのとは異なり長い期間の世話をしなければならないので気長に構えておこなう。今では手軽に種まき作業ができるようにシードテープ. コーティング種子が市場に出回っている。現在では栽培技術が進み,草花の発芽状態を整えているのでこれを利用すれば失敗が少ないとおもわれる。なお,開花後の種子を来年用に採取することを心掛ける。このケースでは基本的に草花栽培が好きでないとむずかしい。
 園芸店などから購入した草花は植え付け時が開花期であり鑑賞期間である。それをいかに長く多く花を咲かせ続けられるかがその参加したメンバーの根気とテクニックである。なお,春夏秋冬の季節の移り変わりにつれ,温室の圃場で促成栽培により育てれられた草花苗の市販時期と植え付け時期に ‘ずれ' があるので入手には注意する。鑑賞上, 花壇計画の際に季節感の出しかたに注意する。だいたいは実際の季節に先がけて咲く草花の構成にするとよい。
 花壇計画の技術レベルが上がってきたならば, 試みにプランのテーマを決め, たとえばもとになる図案として洋服のデザイン. 模様を模写してみるのもおもしろい。図案はチェック(格子柄).ストライプ(縞状). ○. □. △などの幾何学模様の形をベースにした人工的な意匠から始めてみたら良い。色彩は, それぞれの草花の花の色. 葉の色. 葉姿を組み合わせて配色をおこなう(カラースキム)。ちなみに現代の花壇プランは, 絵画的なデザインと自然風が好まれているようである。

 【花壇計画の概要】
 1. 植え付け間隔は,1・あたり草花苗10~35株を標準として割り付ける。
 2. 入れ替え回数は, 理想的には, 鑑賞時期ごとに四季に応じ早春花・春花・初夏花菜・夏花・秋花・冬花に分けて 1年間に 6回程度が好ましい。ただし,常緑性の多年草を花壇の一部に配植し植え放しにするとその回数と費用を減らすことができる。
 3.  1回あたりの花壇予算として 1㎡あたり¥2,000.から ¥6,000. ぐらいを見込む。主な費用に含まれるものは草花材料. 培養土などである。
 4. 花壇管理は生育と気象にあわせた作業暦をつくったうえで, その期間の役割分担を決める。おもな作業は散水と除草である。
 5. 花壇管理を 1年間の気象の変化に関連づけて言えば, 肝心なことは基本的に草花をいかに梅雨越し, 夏越し, 冬越しさせるかである。
 6. 花壇計画は花壇の位置を平面図に落とし, あらかじめ草花の花色( 葉色) を種類ごとにを色鉛筆で線と面をなぞりイメージを決めていく。
 7. 植え付けは地ごしらえ. 整地作業ののちに, まず配植位置を決めるために地面にマーキングをおこない, 次に草花苗を仮りに置き花壇全体のレイアウトをいろいろな方向から見て調整する。それから植え付け地盤を荒らさないよう草姿. 草丈に気を付けて植え付ける。
 8. 植え付け後は花壇ごとにそれぞれグループ内で管理の作業担当を決める。

 【花壇の設定位置・花壇面積】
 下欄には “レジアスフォート新浦安" に提案する花壇の花壇様式をまとめた。

 1.コモンズストリート(メインエントランス) 5.0カ所 50.0㎡
  ・スモールガーデン
  ・沿道花壇 orリボン式花壇(ライン花壇)
 2.Kingdom Garden          15.0カ所 60.0㎡
  ・ナチュラルガーデン
  ・ボーダー花壇 or 斜面花壇 or 毛氈(もうせん)花壇
 3.パセオパーク            6.0カ所 35.0㎡
  ・スモールガーデン
  ・ボーダー(縁取り) 花壇(境栽花壇)

 参考のために, 今までの実例をもとに次ページにまとめてみた。
  1.花壇計画表
  2.花壇管理シート
  3.花壇材料シート(早春花・春花・初夏花・夏花・秋花・冬花・シンボル草花)
 
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マンションの植栽管理とは・・・

2009年02月27日 04時58分00秒 | マンションの植物管理
もう少ししたら啓蟄、この地でも露地の凍結が見られなくなった。時に思い出したように霜柱が立つ。これからは寒の戻り、遅霜に気をつけなくてはならぬ。
 などと、これではまるで農家の人間のようだ。だが、どんな仕事に従事してようがわたしたち日本人は春夏秋冬のはっきりした農耕民族の社会に住んでいる。気候区分上、日本は北東アジアのモンスーン気候に入る。
 そんな自然の影響のもとで、わたしたちは日常の暮らしをおくっている。
 
 マンションの緑もその日本の四季に左右される。文章が硬い表現の羅列で恐縮であるが、次にそのケアの要旨を記す。

 ◇マンションの緑の維持管理について◇
 植物維持管理の理想は、人手をかけないという意味で言えばメンテナンスフリー( 無管理) である。それは自然淘汰により当初植えた植物が減ったり消滅したり, 植栽密度が小さくなり各植物が個々に樹木の幹. 枝. 葉が大きく数量などボリュウムが増えていく。その結果, それぞれの植物個体がおのずから複雑に組み合わさった生物環境が成立した緑地である。将来的には生態系が動植物の豊かな予定調和とされる植物をもとにした自然度の高い植生景観である。しかしながら,目標としてローメンテナンスの維持管理を運営していきたいものである。
 植物の生育を左右する環境圧の影響を見る場合, その物差しは人間になぞらえれば植物にとっての体感照度. 温度. 湿度を想像すれば推し量ることができる。地下の見えない部分では, 植え付け当初は新しい植栽地に植物が若い白根を地中に伸ばし水分. 肥料分を自前で吸収する。このように植物の活着とは根付くことである。外観の現象として樹木が葉を振るうなどの, 植え傷みを経過して徐々に活着していく。
 この場合はこういう厳しい気象条件と植栽基盤のなかで, 肥培. 肥育計画をたて健全な肥大成長を樹木管理の最終目標にして扱っていきたい。とりあえず, そのためには地上部はコンパクトな樹姿でも構わないとおもう。維持管理の第一目標は地下部の発根. 伸根を活発にして新根量を増やし根張りを充実させるはたらきを促し, 芯止めなどの成長管理はおこなわない。それにより緑化という視点から, 配植された植栽木の枝葉が密になりそれぞれが樹林化するように誘導していく。植物が人為的に維持管理手法によって手助けをし繁茂させるべくスピードアップの緑化をはかる。
 今までの維持管理の実例を振り返ると, 初期のケアつまり植栽直後の数年の維持管理作業の重要性をあげることができる。維持管理と言えば, しばしば無自覚に作業をおこない樹木の活力を削ぎ剪定と薬剤散布に偏ったものになりがちである。イージーな作業偏重ではなく, 樹木の実態を観察しながら効果的な計画を策定し効率よく無駄な作業, 樹木の勢いをそぐような過剰剪定と刈込み, 成長量をチェックしない肥料過多を無くしていく。それには連年的に植物の変化を観察しそれに対応する適切な作業をすることが重要である。
 そしてその年ごとの気象状況と定期的にあらかじめたてた年次計画と結果を見比べる。その効果により, 次回の植物維持管理計画の見直しをおこなう。
 厳密に言えば樹木の生理を熟知したうえで維持管理作業を着実に実行することが重要である。樹木の管理目標として樹木を丈夫にコンパクトに育成し仕立てていく。
 併せて、管理組合によるイベント. セレモニーにフィットさせていく。

[重要アイテム]
 コンサルティングの必要性 コストプランニング 作業別費用曲線 樹木調査 放任 活着優先 共用部分 専用部分 無計画 的確 過度 土木的な手法な自然再生工法 粗放管理 作業頻度 伸長生長 成長管理 肥培管理 管理目標 管理基準 管理程度 作業レベル 技術レベル イルミネーション 植物説明板/ 開花掲示板の設置

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グリーンメンテナンスの費用対効果

2009年02月18日 03時56分53秒 | マンションの植物管理

 これはある方へのメール文です。メンテナンスコストについて触れておりますので参考までにここに転載いたします。
 内容はあるマンションにある25年以上にもなる緑地内の成熟した樹林の伐採計画に反対する意見です。それが、おもに管理組合の理事長の独断で進められており、その見直しの動きに対してです。住民全体の意見集約が遅きに失した感がありますが、合理的な費用算出について説明したものです。

 U様
 お世話になっております。
 今回のことは、総会日時を事前に確認の上で直接の打ち合わせ、現地確認などのアクションを起こせばよかったですね。まことに残念でした。

 一般的に造園工事業者は、樹木の維持管理をする時にはその年限りの判断で作業・工事を主体に見がちです。今までの樹木の生長については多少分かったとしても、今後の数年先の予測は苦手なものです。わたしは、特に天王洲アイルの開発計画・現場の場合がそうですが、たまたまプランを担って工事を行い、しかも10年以上のメンテナンスをしてきてよくわかりました。
 そうすると、樹木の生長は一年ごとに変わりますので、そのことを基礎に3,5,10年後のメンテナンスのスケジュールたてさえすればいいわけです。(天変地異による補修も予備項目として見込みます)
 その中に作業量を算出し費用を積算していく。同時に合計の今期の管理費、長期コストプランも落とし込んでいく。もちろん、年度ごとの作業の可否・費用の検証と見極めは必ず行わなければなりません。そこで、スタート時はもちろんですが、予算額、年度計画をたてて作業内容の取捨選択をします。簡単にいえば、費用対効果です。(もちろん、植物の知識・管理技術と適正なコスト算出と予算設定に経験知が必要ですが)
 私の経験では、この方法が一番作業効率もよく合理的なメンテナンスコストで運営できるものと思われます。

 私も緑の保全、樹木の保護について人後に落ちるものではありませんが、日頃感じていることを蛇足ながら記しました。
 なお、参考になればと思い同封した雑誌コピー記事は、私個人が理想と考えているかたちのものです。
 また、なにかございましたらご相談をお受けしたいと思います。今後ともどうぞよろしく願います。                以上

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手間を省く水やり--マンション管理

2009年02月07日 06時49分48秒 | マンションの植物管理
 
 雑草処理につづいて、多い作業は水やりだ。日本の気候の場合は、特に夏場、梅雨明け直後から1カ月以上は亜熱帯性気候が続く。ここでは、人の手間を省く作業の勘どころについて、その場合の注意点をあげていきます。

 ◇水やりの必要性◇
 一般的に植物に与える灌水の必要量は、 その地域の年間を通じての平均降水量を補う量とされているが、造成により盛られた緑地では地表・ 地中からの蒸発量の割合が多いとかんがえられ、新しい植栽土壌では保水量もあまり期待できない。
地表に注ぐ水のゆくえについて、 灌水であれ自然の降雨であれ1/3 は空気中に蒸発, 1/3 は土にとどまる、1/3 は土中を流出するとされている。
 ちなみに関東地方の年間降雨量は約 1,600mmである。その内訳は、 梅雨期約 250mm、九月の長雨( 秋雨) の時期は約 300mmである。その間の日本の夏には数mm程度であり干害のおそれがある亜熱帯性の気候である。冬期は寒さよりも乾燥気味である。植え付けてから 1~ 2年間は無降雨であれば冬でも水やりが必要である。
 自然の降雨では梅雨時の降り方のようにシャワー性・ミスト(霧雨)状が理想とされるが、人力でおこなう場合は、灌水方法は少しずつ何回もやるよりもその間隔をあけておこない、灌水時にはたっぷりおこなう。そうすれば灌水使用水量を合理的に効率よく利用できる。
 植栽地への人力の灌水は、 えてして植物自体の伸根を薄弱にし( 浅根化) 土壌緊縛力のない自然現象・ 天候等に弱い植物に育つケースが多い。耐性を持った植物は自力で健全な成長をする。

 ◇水不足の判断基準◇
 水が不足したことを見分けるポイントについて言えば、草花などの草本類はしなだれたりしてわかりやすい。一方、木本類の場合は、樹木の樹幹である若木、 小枝の順に付着する葉が異常な落葉もしくは火事にあったかのような褐色に変化する。急激にあおくちぢこまったりする。または秋になり紅葉したかのような現象をしめす。樹姿は梢端枯れの状態を呈する。これはいずれも植物の水収支ストレスによる生理上の結果である。判断に格好な樹木として一例をあげれば、ドウダンツツジ、ヤマモミジなどの葉の薄いものがある。

 ◇水やりの回数◇
 日照量が多い、フラットな箇所、風通しの良い地域の場合, 常時風が吹いているために通常の緑地よりも空中湿度の低い乾燥した生育環境に植物がさらされている。それゆえに水分の要求度が高いと判断できる。自然の降雨量を補う灌水の作業頻度として、おおよそ経験的に以下のように設定できるとおもわれる。

 ・7月中旬から 8月までの渇水期間 
    ~散水頻度:無降雨時 最低 1週間に 1回
 ・1月上旬から 2月の立春までの期間
    ~ 〃  〃 10日から 2週間に 1回

 ◇大面積の水やり◇
 大きなエリアには自動散水設備の点滴散水チューブの布設が望ましい。その場合は毎分 4mm程度を標準にして分刻みで時間を設定する。そして、水道使用料金を算出する。ただし、電気代と水道代は使えば使うほど割高になる従量制になっているのでこまめな節水量管理が必要であり、天候に注意して間断間隔(日数・時間 )を調整したい。
 なお、公共水道の水道代はそれぞれの自治体により異なります。
 
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マンションのやっかいな草取り

2009年02月05日 10時45分48秒 | マンションの植物管理
まだ寒い日々がつづく。
 今回は、植物のメンテナンスで最大のやっかい事で、その作業量がもっとも多い草取りについて書き込みます。いかに手間ひまを少なく、コストを安くするかという合理的な方法です。

 ◇草取りのタイミング◇
 大雑把に見れば、1年のうちで、 3月の中旬. 春分の頃から雑草が芽生え始めて、 大体秋にかかった10月頃にその旺盛な生育が止まる。したがってその作業の頻度は、最低限、 雑草の除草の回数は 6月上旬の入梅直前に1 回、 梅雨の後半頃から 7月上旬から 8月の立秋の頃できれば旧盆までに終わらせたい。あとは 9月の長雨後に伸びた箇所の雑草を処理すればよい。
 
 ◇雑草の生育に応じた草取り◇
 マンションの場合、大きな緑地を敷地周辺に設けていることがあり、おうおうにして雑草の種類は耕地雑草のほかに、 よそから逸出してきたこぼれ種によって侵入した雑草が多く見受けられることがある。この雑草を手抜き作業のする場合は, 降雨直後に引き抜く方が労力的に楽で効率が良い。雑草を根絶やしにするには除草剤を散布するか、市販されている防草シートの布設しかないのが現状である。

  ◇効率的な除草◇
 緊急的な雑草の除草作業の場合は、 大型雑草のみを手抜きするか, 花穂や果実のみを削ぎとる、つるものは根元のみを切るなどの方法も一時的には効果があるだろう。この選択的な作業は雑草の繁殖を抑える効率のよい方法である。見映えを気にする場合は通常の作業をおこなうしかない。

 ◇除草・草刈りと刈り敷き◇
 緑地への雑草の刈り敷きは、一般ごみ扱いになる場外処分量の軽減と、作業の省力化、地表からの乾燥防止には良いので検討すべき作業である。これは農業の世界ではマルチングと呼ばれる作業です。その時期としては、八重桜の咲き始めから5月の連休期間と梅雨明けの7月中旬から8月いっぱいをおすすめしたい。

 ◇重点箇所を選ぶ◇
 緑地ごとに美観上の視点、または雑草の生長量・種類に応じて作業の優先順序をつけて、あらかじめ集中的に作業が必要な重点箇所を選ぶことも大切だ。

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マンションの緑を守るには、

2009年01月29日 06時28分55秒 | マンションの植物管理
もうすぐ2月、やがて節分、それに立春だ。 
 先日、ニュータウンにお住まいの埼玉県所沢市内の方から問い合わせが入った。出来て25年ほど経った樹木・樹林が、管理組合の方針では、今、コスト削減のために伐採予定になっている。せっかく緑が綺麗に茂っているのでなんとか、デザイン、機能的に残す方向で調査していただけないか、というもの。地域的にはあの、マスコミで知名度が上がった “トトロの森”の近くであるらしい。
 このブログを見ている方はご存じのとおり、わたしは緑にかかわって(かかずらわって、かな?)30年ぐらいになる。最近の実例では、千葉県浦安市内の750戸の分譲マンションに関係していた。
 そのデザイン・プランニング、施工、グリーンメンテナンスの裏表など、実態、いや実情は想像できる。仕事ではあるが、わたしには、持ってこいの業務、大賛成である。
(それに、以前は無償ボランティアで管理組合の理事長を務めていた経験もあり、その背景と考え方も予想できないわけではない)
 この件について、もろもろの事情が許されれば、その後の経過をUPしていきたい。
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