うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

ギボウシ「薫風」の花

2020年08月22日 12時20分16秒 | ぎぼうし栽培日記
梅雨が明けてからかれこれ3週間になる。こちらでは雨もゲリラ豪雨もなしで、相変わらず猛暑、酷暑の日々が続く。ギボウシたちは直射日光にやられて一部は葉枯れを起こし、今年は花も他のギボウシは咲き終わりタマノカンザシ系だけが芳香をまき散らし咲いている。
 ここでは、初めてですが 薫風 の花の画像をアップする。ついでに マルバタマノカンザシ の花と以前まとめたタマノカンザシ系の系統分類の話題を加える。
撮影日時:8月20日午前8時過ぎ

           
           

○○薫風 Hosta ‘Kunpuu’
【栽培難易度:易】(大型大葉・青緑色・裏白;青紫花・芳香花・花茎;中・結実;?:発芽率?・・芽出し;極早・成長度;極早・伸長時期;春)----タマノカンザシ系。
 

          
****・****・****・****・****・****・****
 ■マルバタマノカンザシ■
学 名:Hosta(属)― Hosta(亜属)―plantaginea Aschers(節)―var. plantaginea
英 名:Plantain Lily Funkia
原産地: 中国北部
分類体系の学名の plantagineaとは、あの踏跡植物で雑草のオオバコ(大葉子)のような、という意味か? なんだろう、葉が似ているということか。原産地が中国北部とはいわゆる、旧満州のことか?
タマノカンザシ系統は匂いギボウシと別称されるとおり、花には斑入り種・青葉種ともすべてに芳香がある。芳香の種類は、なるほどこれがユリ科と思わせるほど似ているが、百合のような癖のある刺激臭ではなくフルーテイで甘い香りだとおもう。関東地方では、開花時期がギボウシの中では遅咲きで梅雨明け前後から秋の彼岸過ぎまで、長い間咲き続ける。ダイナミックに花茎を伸ばし大きな花をつける、それは華やかで堂々としており、ギボウシでは唯一、この系統の玉の簪が切り花にできるのではないだろうか。
 ただし、このなかで <スウィート スーザン> だけは草姿が小ぶりである。
この品種系は見かけとちがい丈夫でしかも成長は早い方に属し、栽培は比較的簡単な部類にはいる。株分けは容易であるが、どうも結実しにくいようだ。もっと大株でないと駄目なのかな。
 わたしのおすすめの品種は、実は、ギボウシに詳しからずとも一般的に人気のあるタマノカンザシではなく、白の縁取りでアップルグリーンの葉を持つ <フレグラントブーケ> である。
品種名 ***・****・****・****・****・****・****
丸葉タマノカンザシ
玉の簪Hosta plantaginea Aschers. var. japonica Kikuti et F. Maek
八重丸葉タマノカンザシ(品種名:Aphrodite)
八重丸葉タマノカンザシ(ヴィーナス) Hosta plantaginea‘Venus’
サマー フレグランス(タマノカンザシ×Beatriceの実生選抜種)
フレグラント ブーケ(サマーフレグランス×)
ソー スイート(フレグラントブーケ×)
フレグラント ブルー(フレグラントブーケの変種)
グァカモール(フレグラントブーケの突然変異種)
ステンド グラス(グァカモールの突然変異種)
ダイアナ リメンバード(タマノカンザシの交配種Seventh Heavenの改良種)
ロイヤル スタンダード(タマノカンザシ×コバギボウシの交配種)
スウィート スーザン(タマノカンザシ×エレガンス系の交配種)
フレグラント ゴールド?
インビンシブル
ハニー ベルズ(タマノカンザシ×)
ニオイノマイマイ(タマノカンザシ×セトウチギボウシの交配種)
シェイド ファンファーレ(Flamboyantの枝分かれ)
シュガー アンド クリーム
薫風
   ****・****・****・****・****・****・****

                                   
 <ギボウシのご注文に際して赤字下線部分を左クリックすると、別画面を開くことができます。>
 ※各品種の単価一覧表は、R2/4/25付けのこのブログで公開しています。販売するギボウシはすべてポット栽培品です。それゆえ掘り上げ時に根を傷めていないので、ほぼ一年中、植え付けが可能です。(地上部のない冬季などの季節を除いてですが。)
なお、【ご注文にあたって】と【購入時、栽培上の注意事項】もお読みください。また、ブログのトップページからたどる等、必ず、最新の情報をお確かめください。
 ※ご注文、ご質問やお問い合わせは H・P有限会社グリーンワークスのお問い合わせフォームにてお願いいたします。サイトが展開しない場合は直接メールで  うざね博士 (hah05551@ams.odn.ne.jp)   にて受け付けます。   
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シダレザクラの移植をおこなう。

2020年08月17日 06時52分55秒 | ガーデニング・庭づくり
入梅直前にシダレザクラの移植をおこなった。個人の庭から近くの地区公園に持っていく。大きくなり手に余ったサクラは植えて5年目、わたしの推定では品種名は 八重紅しだれ桜 と思う。この品種は都内の小石川後楽園に大木があり、関東ではポピュラーなサクラだ。ちなみに、当地の今年の入梅6月11日、梅雨明けは8月 1日である。
 わが住宅地は30年前に開発されて、1戸あたり50坪前後の400戸余りの分譲地であり、施設管理組合は市とは独立してインフラ面では雨水・汚水の排水設備、防犯灯などを管理し、共聴アンテナを廃し市民ケーブテレビに加入している。
 本来、落葉樹であるサクラは休眠し葉のない秋から早春までが植栽適期であり、樹木に対しての外科治療行為ともいえる移植作業の時期もそれに重なる。顔なじみの前自治会世話役から声がかかった時点では 「時期が遅すぎる、どうしてもということであれば入梅前がいい。」 と答えて急にその週の土曜日におこなうことになった。移植工法としては、今回は老木や貴重な樹木におこなう 『根廻し移植』 ではなく、リスクのある 『直接移植』 である。

 移植作業は6月7日の午前中で2時間ほどだ。造園施工業者を頼まない、言わばボランティアのみだ。資材は皆さんが持ち出しであり、また、その代用品を用意する。参加の顔ぶれは近所の人たちとかつてのガーデニング教室の面々、10人弱だが、皆さんは草花、園芸好きとはいえこんな樹木の移植作業は初めてと思われる方々だ。わたしの役割は作業の段取りを考えて順番に指示を出す。能書きは後まわし、言葉数を少なく、冗談を交え、作業時は活き活きと動く。次の作業を口頭で言い、少し進んだらその内容や意味を持参のホワイトボードに図と文字で書いて説明していく。わたし自身はできるだけ手出しを抑え気味にしていくがなかなかそうもいかない。口幅ったい言い方だが素人は作業の意味が知らないから自然と荒っぽくなるし、剪定ばさみや鋸やスコップなどの道具の使い方が危なっかしい。重要な細根の発根を促す切断部の根の切り戻しはわたしが直接おこなう。

 移植前と移植作業の画像は撮り損ねたので下段に文章でまとめる。

シダレザクラの形状寸法:樹高2.3m 根元周45cm 枝張り1.6m
≪作業のポイント≫
掘り取り
 ブルーシートで揚巻 根鉢の大きさ 直根と側根 土付きの根鉢 切断根の切戻し(切口調整)  枝抜きと葉むしり
運搬
 人力積込、下し+軽トラ
植え付け
 植穴掘り 培養土の封入(25ℓ× 2袋) 立込みと埋戻し 水極め(植穴内で培養土と根鉢の根を密着させる⇒大量の水で土中から空気の泡が出なくなるまで注水する。) 簡易丸太三脚支柱  水輪の製作  幹焼け防止の幹巻きをしない 残存枝葉量の調整

 以下に、その後のシダレザクラの経過を時系列の画像でたどっていく。定期的に活着状況ー樹形全体、枝葉の枯れ下がりや葉振るい、水揚げや残存枝葉に新芽の伸長を確認する。

           

           
6月12日 移植から5日目、樹木の全景は移植直後と変わらず、いい兆候だ。6/11の梅雨入りのせいもある。

           
6月20日 13日目、上から下まで全体的に樹木自体が葉を振るう、生理的にいい現象だ。今後、多雨が見込まれることから水輪の土手を一部分を崩す。また、ややもすれば根腐れを起こしかねないので、近所の方々に水やり禁止をお願いする。

           
7月7日 移植してからほぼ一ヶ月、 再萌芽 や 胴吹き を数カ所の枝に確認する。多分、土中内では新根も伸びていると推測。わたしは、この段階で活着の可能性を確信する。

           
7月13日

           

           

           
8月14日 移植以来、67日目になる。8/1の梅雨明け。同日、水輪を元通りに補修する。根元には  ひこばえ もあり、新芽が主要な枝に出ていて、不要になった先端近くの枝が枯れ始めている。以後の多少の樹形のくずれはやむを得ない。あとは主幹の誘引・仕立てや剪定次第だ。これから9月の長雨をむかえれば、もう大丈夫だろう。
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イヴの夏

2020年08月16日 06時23分37秒 | わたしの日常です。
暑い、暑いの一日、わがイヴの姿態です。これはオスの家猫、日中はガラス戸越しに飽きもせず外を見るのが日課ですが、飼いだして7,8年、おとなしくてめったに鳴かず人に触られるのも嫌で、来客があるとどこかに隠れてしまう。家の中でも行方不明になることがある。扱いにくい猫は自己中心的なペット。無防備とお気に入りのポーズ。この頃、誰に似たのか、段々とその性格は気難しくなってきている。
 イヴはコロナウィルスには無関係ではあるが、涼しくなるようにすぐにあちこち場所を移動しますが、毛むくじゃらの生活が大変そうです。

          

           

           

            
       
          

          
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わが家の草花、樹木、野菜とかの植物をアップする。

2020年08月05日 02時59分49秒 | ガーデニング・庭づくり
ここでは現在のわが家の庭の草花、樹木、野菜というか植物をアップする。
 撮影日時:8月2日11時半頃
            
 これはある方から提供された、チュベローズ、ほとんど植物分類的にはギボウシに近いものであるらしい。メキシコ原産。どうやら、この白花はハワイでは首飾りのレイにもなるとのこと。昔は李香蘭の歌で有名になった 「夜来香」 とされたが、現在は漢語では 「月下香」 と言う。 この植物の花からはオーデコロンや香水の原料を採取する(香料)。嗅いでみると確かにきつい、香水としては完成された感じがする。蠱惑的ともいうだろうか。ほかに、その類いの草花にはわたしの身近には ニオイスミレ もあるが・・・。
 追記:この花の香りを体験したい方、株をを欲しい方はご連絡ください。有料ですが10株程度は要望に応じられそうです。
             
 ご存知、食用になる花オクラです。お盆過ぎぐらいに急速に花穂を伸ばし大輪の黄花を付ける。 
     
 ハナトラノオ、これからの時期、桃色の花をブラシ状に付ける。地下茎で殖えていく雑草のような強権種です。 
             
 紫蘇とも大葉とも言われる。毎年こぼれ種で殖える、それをプランターに定植した。わたしの家では茗荷とともに夏場の貴重な香味野菜です。      
            
 合歓の木、以前実生で蒔いたら育ってきた。そういえば、まだ花を見ていないかもしれない。     
            
 ブッドレアの白(ホワイトプロヒュウジョン)、 品種も色々だが、やっと紫花も入手した、黄色も欲しい。  
            
 百日紅、園芸品種名は未だ不明であるが、燃え上がる火焔のようでこの花色が一番好きになった。この樹木は分譲時の庭付きの樹木だ。わが家族がこちらの分譲住宅に引っ越し以来30年弱、捩じ幹じみて幹肌も少しは老木になってきた。
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ギボウシ・ 長大銀葉 と 天竜 の長い花茎

2020年08月04日 15時37分57秒 | ぎぼうし栽培日記
8月1日午前、関東も梅雨が明けた。ここではギボウシでも 長大銀葉(左) と 天竜(右) の花を掲げる。どちらもトウギボウシ系で似たもの同士であるが、草丈のサイズが異なる。
 葉の枯れが葉縁部に入っているのは、長雨直後の一時的な直射日光による被害だ。葉内の組織における蒸散作用が阻まれた、突発的な生理障害だ。しかし、現れた症状としては水枯れと全く同じである。スタッフをあてて測った花茎の長さは、長大銀葉が1.0m、天竜が1.0m30cmで、数あるギボウシ品種群でも長い方だと思われる。寒河江系でもこれほどはいかない。
 また、下段に新しく入手した極小型の 羅紗葉ギボウシ を含めた。この品種はわたしにとって初めてでこれから栽培情報を加えていく方向でいる。
 撮影日時:8月2日11時半頃
           
○○トウギボウシ(品種名:天竜)Hosta sieboldiana‘Tenryu ’
【栽培難易度:中】(大型大葉・濃緑色・淡紫色系花・花茎;長・結実;○:発芽率?優・良・不良・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春?)----Japan/Yoshie1985年登録。トウギボウシ系。長野県の辰野で見い出され栽培されていたもの。葉丈1m以上で花茎は2mを超える、超大型種。生花で切り葉に利用される。食用可(うるい[オオバギボウシ]よりも美味とされる)。
○○トウギボウシ(品種名:長大銀葉チョウダイギンバ・ヨウ)Hosta sieboldii ‘ChodaiGinba ’
【栽培難易度:易】(大型、細長葉カップ形・灰緑色、粉白、立ち性・淡紫色系白花・花茎;長・結実;×:発芽率?優・良・不良・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春)----天竜に似る。生花で切り葉に利用される。草姿に似ず根量(細根のみ)が少なく浅根性、株分けや植え付け時注意が必要である。
 
○○00704 ISO-1 -2コバギボウシ 渦の舞萌黄覆輪? Hosta ‘Uzu-no-mai-moegi-fukurin’
【栽培難易度:中】(極小丸葉 羅紗葉 萌黄覆輪・花色;紫色・花茎; 結実; :発芽率 ・・・芽出し; ・成長度; ・伸長時期;)---
                                   
 <ギボウシのご注文に際して赤字下線部分を左クリックすると、別画面を開くことができます。>
 ※各品種の単価一覧表は、R2/4/25付けのこのブログで公開しています。販売するギボウシはすべてポット栽培品です。それゆえ掘り上げ時に根を傷めていないので、ほぼ一年中、植え付けが可能です。(地上部のない冬季などの季節を除いてですが。)
なお、【ご注文にあたって】と【購入時、栽培上の注意事項】もお読みください。また、ブログのトップページからたどる等、必ず、最新の情報をお確かめください。
 ※ご注文、ご質問やお問い合わせは H・P有限会社グリーンワークスのお問い合わせフォームにてお願いいたします。サイトが展開しない場合は直接メールで  うざね博士 (hah05551@ams.odn.ne.jp)   にて受け付けます。   
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