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うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

「殺人者はいかに誕生したか」を読んで・・・

2024年01月23日 12時27分17秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
やっと20日の大寒が過ぎて、いくらか寒さが和らぐ。2月4日は立春、草木の芽や花も綻ぶ準備をしているだろう。
          
『殺人者はいかに誕生したか』長谷川博一著 新潮文庫 を読んだ。副題に 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く とある。ここでは、文庫本ならではの良さでもあるが江川紹子さんの解説がつく。そこで、元家裁判事の次のコメントを付記している。「なぜ防げなかったを検証し、教訓を得るためには、事実経過をすべて公開するべきだ。それは社会復帰後の本人の更生のしやすさにもつながる」。
 どうしても、現在の裁判制度では事件の真実を追求できない現実がある。そこに至った加害者・犯罪人の社会背景、特に複雑な家庭環境での成長過程や子育ての経緯を探そうとする。そこで、臨床心理士の資格を持った著者は、おどろおどろしい殺害事件の犯罪人に繰り返し拘置所を訪ねていく。かつてマスコミを騒がせた死刑囚や無期懲役刑の人たちに自ら望んで面会し対面するのだ。なんども手紙を出すなど手間暇をかけている。しかも本人の了解のもとに手記を入手し公開までしているのだ。
          
 わたしはここではあまり触れて来なかったが、個人的には、こういった事件物に対し小説的な展開に興味を示していて、多少なりとも詳しい。刑事事件の裁判に関しては戦争直後の事件物を探してみたり、酸鼻な極悪犯罪物の渉猟してきている。かつてはこの「十大凶悪事件」のうちの 〈光市母子殺害事件〉 について触れたことがあった。また、現在だとまだ全容が明らかになっていない昨年7月に起きた 札幌すすきのホテル殺人事件 とかがある。
 ほかの内容には 〈秋田連続児童殺害事件〉 について、畠山鈴香は精神鑑定では解離性同一性障害(多重人格)と診断されたのだが、わたしは事件当時のマスコミ報道を思い出し、東北の一寒村における生活・家庭環境でのその索漠とした成長過程には寒気と怖じ気を感じる。
 〈大阪自殺サイト連続殺人事件〉 は3人を殺害した事件で、わたしはこの事件の経過や構成に驚きを隠せなかった。前上博ははじめから死刑を望み、著者に対して進んで心理分析を依頼する。対面的には真面目で温厚な性格、話し方も丁寧で、犯した罪とのギャップの大きさは信じがたいものがある。また本人はIQ128で秀でた記憶力があり、「サヴァン症候群」とされる。精神鑑定上は自閉症スペクトラム(アスペルガー障害‘高機能自閉症')と言われる。
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amazonの本の注文

2023年09月25日 18時33分01秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧

 わたしは本については、amazonに注文しているというか、amazonに依存している。アマゾンマーケットプレイスという機会を利用していることになるのかな。amazon独自の会費¥500.、アレッ何か月ごとかな。支払いはPC画面でのクレジットカード処理だ。
 わたしは昔から手元の大学ノートに図書控えをまとめていて、購入書籍予定を記録している。余談だが、わたしの周りで本好きはどちらかと言えば貸し借りにイージーで無頓着な人が多くて、その為に以前は無償だが貸出し簿も作ってあった。まあ一般的には、本はタダで図書館などで借りるものとの下地があったか。ちなみに、わたしは清潔じゃないと感じていて図書館から本は借りない。本は身銭を切るものとの思いが強い。
 それ以外に利用内容は最近はキャットタワーや猫の薬などをamazonに頼む、わが子供たちも頻繫に利用しているようだ。

          
 これは、漫画本(ムック)を発注した小学館の《田中角栄の戦い》5巻シリーズだ。今回は、たちどころに国内各地の古本屋から矢継ぎ早やに宅配便や郵便でとどいた。漫画というより我々世代では劇画と言う。原作は戸川猪佐武の「小説・吉田学校」で、われわれの当時の世代のせいもあるだろうが、内容も筋もなかなかよく出来ている。作画はあの さいとう・たかを さんだ。
 ちなみに、古本屋さんと思しき出品者の住所は国内の北海道札幌市、愛媛県松山市、大阪府堺市、岡山県倉敷市にわたる。なんとなく、荷姿から、わたしにはその店構えが想像できる。
 新刊本、新品はamazon(アマゾンジャパン合同会社)では関東の埼玉県比企郡川島町所在のの倉庫・発送センターから送られてくる。ほぼ、翌日に配達、場合によったら午前中に注文し当日中に届くというスピードだ。あっという間だ。
 現代は、エンドユーザーをつかむ商売が全盛の世の中だ。アメリカ発の企業amazonは巨大なネットワークショップシステムを構築しマーケットを覆っている。
 隆盛しているコンビニの業界などのように、古本屋などの業者へのお金がらみの送料、支払方法など裏事情ではダークな部分がありそうだ。
 わたしの20代は神田神保町に集まっている古本屋巡りをしたくちだ、地方都市にも古本屋が数軒はあった、生活苦もあり私の場合は売り買いに一生懸命だった。だからある意味で本や資料の調査、渉猟能力、蒐集については年季が入っている。威張るのも滑稽だが・・・。
 また、読了済みの本は廃棄していたが、郵送でも有価で引き取ってくれるらしい。一度試すか。
 しかし、現在でも、たまにはamazonにはない本もあり、楽天にも電子口座を開くことも考慮している。
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猛暑の暮らしのなかで、橋本治の『小林秀雄の恵み』を読む

2023年08月02日 04時52分29秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
7月22日に関東地方は梅雨明け宣言が出されたが、雨は7月上旬に一度あったきり、猛暑が続く。もう少しで立秋だ。最近の千葉の天候は少雨傾向にある。こんな天気ではと思って、わたしは今までの経験則で2週間に3回の頻度で水を撒く。時刻はほぼ4時過ぎの夕方近くだ。今までに7回それぞれ水撒きをおこなう。庭の植込みは露地植えもあるが鉢物が過半数であり管理に慎重さを要する。場所は東南側の庭と市道側だ。所要1時間弱か。これは、リタイア後の唯一のスケジュールと化しているのが我ながらおかしいのだが・・・・・。
    
 そんな日々、室内でパンツ一丁の裸同然の起居のなかで、自堕落なわたしは暑さをこらえて本を読む。ここでは、橋本治の『小林秀雄の恵み』を読む。橋本治の本については、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』が小林秀雄賞を受賞したと聞いて意外な気がしていた。間違いではないのか。橋本治の特徴はおしゃべりめいた文章が特徴でわたしにはなかなか馴染まない。
 まず、『「三島由紀夫」とは・・・』だが、第三者的には毀誉褒貶のある内容であると思う。やがて、とりとめのない文章と記述で文意をつかむのが面倒になり放棄する。
 しかし、『小林秀雄の恵み』は小林秀雄の「本居宣長」を題材にしていてやっと読みこなすことが出来た。今まで小林秀雄は日本の文壇では神様扱いされているが、ここではある意味で橋本治の微に入り細を穿つ分析力で見事にこの作品を解体している。その手法は野放図でいやらしいほどだ。小林秀雄について、表面的に高評価をおこない中らずと雖も遠からずのような迂遠な評価をしてきた今までの文壇の現状を突破しているように感じる。どんな場合でも、偶像化を避けることは大事なことだ。そこで、振り返り、わたしは「本居宣長」を再読中である。
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『三国志』『史記』を読む その1

2023年07月11日 12時07分35秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
リタイヤして一日を送ることになると余裕の時間があることになり、日常の瑣事や始末ごとの整理が出来てくると、次第にわたしの悪い癖で読書に淫する日々が続いている。
              
 昨年の春に仕事先の町の図書館で蔵書の無料頒布のお知らせがあり(図書館を解体し更地にして住宅地域にする)、わたしの身辺では本には個人的には無縁ではないのでその書籍を見に行った。その中でもらってきたのが中国の古典である筑摩書房の『三国志』だが、その内容に全く歯が立たずそのままにしていた。アマゾンで検索し、次に角川書店の『三国志演義』を入手、数ヶ月かけて難儀しながら読み通す。それでもわたしは読了感が得られず調べてみると古くは吉川英治の本があることが分かり5月いっぱいで読み終えた。吉川英治は通俗小説の作家とされるがこの著者の小説はわたしははじめて読んだ。ついでに自伝物も読むことになる。
 こうして、手探りながら『三国志』を読むことになった。しかしこの本がこんなにも裾野が広く深いとは思わなかった。付け加えておくが、アマゾンの読者ブックレビューを見るとやはりこの手の読書には手を焼いていて読了するまでは数年がかりとのこと、やはりと納得がいく。
 読書時間をシリーズ物で言うと、過去に橋本治の『窯変源氏物語』は中途まで。中里介山の長編で机竜之介の『大菩薩峠』は読了する、大佛次郎の『天皇の世紀』を読んだことがあったか。当時の読む場所は自宅と通勤電車の中、それぞれが半年がかりである。
 なお、『史記』については『三国志』と当初似たものだろうと読み始めたが、どうやら『三国志』の前の舞台である紀元前の春秋時代であることに気付いた。冗談みたいな話だが、なかなか頭の整理が追い付かないのが実情だ。なお、現代でも言われている故事(来歴)ことわざについてこの古典を出典とする文章が多いのにもあきれるばかりだ。
 この後、吉川英治の『私本太平記』と『春秋左氏伝』を取り寄せるつもりだが、どうか。
        
 以下に現在の時点での入手順、読書順に挙げてみた。

・『三国志演義』(1~4) 羅貫中 立間祥介訳 角川ソフィア文庫 角川書店¥1,480+税×4
  4/末読了 

・『三国志』(一~八) 吉川英治歴史時代文庫 講談社 ¥800+税×8   5/末読了

・『三国志』(Ⅰ~Ⅲ) 今鷹真/井波律子訳 世界古典文学全集24A 筑摩書房 価格不明
  一年前に入手した町立図書館で蔵書の無料頒布品。この『三国志』の複雑な登場人物や構成
  や筋に全く歯が立たず読めない。回り道だが、これがきっかけにしてほかの読み易い書籍
  『三国志』本を渉猟し読み始める。

・『史記』(一~五)田中謙二/一海知義訳 中国古典選 朝日文庫朝日新聞社¥360~¥400×5
  6/30読了
  この文庫本はわたしの書棚を探していたら見つかる、いつかチャレンジしようと、どうも大
  学時代の20代に買い求めていたもののようだ。
  外観はページが茶褐色に変色しすぐにでも破れそう、なんだか昔のわら半紙のよう、紙魚は
  いないか?、文字も小さくて読むのに難儀する。今は老眼鏡に拡大鏡もあるのだが・・・

・『史記』福島正編、訳 角川ソフィア文庫 角川書店 ¥880+税 7/1読了

・『三国志入門』 宮城谷昌光 文春新書 文藝春秋 ¥950+税 7/3読了

・『三国志の世界 後漢三国時代』 金文京 講談社学術文庫 ¥1,300+税 6/26読了
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濫読の極み

2023年02月13日 05時34分22秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
2月、立春も過ぎて、当地では雪が降ったりしているが、少しづつ暖かくなってきた。わたしは3か月ごとの病院で予約診療を受けるために実家へ戻る。高速道路を利用して二泊三日のとんぼ返り状態だ。
 ところで、わたしは外での飲食は苦手だ。飲みにも行かず。(カラオケなら別だが。)実は店舗で待つのが嫌い。別に交友関係が少ないわけではない。単身生活のかかりも引き締めているが、金銭的に通常の生活よりは3割増しと心得ざるを得ない。
 結局、生活費全般の中で、本はわたしにとって経済的に安いものだと常日頃から思っている。
 その間にこちらからAmazonへ本を実家あてに注文する。今回、お値段は5冊で〆て¥5,974.であり比較的安くて済んだ。相も変わらず、乱読、濫読の極みである。
・『人が好き』瀬戸内寂聴 講談社文庫
・『天才・菊池寛』文春学芸ライブラリー
・『曾根崎心中』 近松門左衛門 諏訪春雄訳注 角川ソフィア文庫
・『史記』福島正 ビギナーズクラシックス 角川ソフィア文庫
・『松本清張推理評論集』 1957-1988 中央公論新社

 この中で、読後の感想は、特に単行本である『松本清張推理評論集』が面白い。松本清張は小説や自伝物も含めてほぼ読み切っているがこの評論集は編集的に難があるが、結構読みごたえがある。
 画像では『三国志演義』(全部で4巻)が載っている。この本は昨秋から読み始めて二冊目か、読み始めると熱中するが遅々として進まない。言ってみれば、これは中国古代100年余りの実話をもとにした戦記物、人を殺し合う殺伐な読み物、誰もが言うだろうがその登場人物の多さに辟易する、だがくじけずにわたしは読み続ける。
          
 
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白川静さんの “字通” を購入する。

2022年09月20日 05時06分35秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧

 お盆休み中は飽きてくると、わたしは松本清張や水上勉の世間染みて推理っぽいものを好んで読む、再読三読でも構いはしない。
 ところで、最近、本格的な読書では今まで金坂清則さんが訳した本に衝かれている。最近は「中国奥地紀行1.2」「イザベラ・バードと日本の旅」平凡社新書などを読む。そしてイザベラ・バード女史の「完訳日本奥地紀行1」¥3,000.平凡社・東洋文庫をもとめた。残り2,3は順次読了後、購入予定。ついで、羅漢貫中・立間祥介訳の「三国志演義」¥1,628.×4巻 角川ソフィア文庫をもとめた。これはいずれ「三国志」を読みこなすべくいたのだが全く歯が立たず、調べてみると一般的には「三国志演義」が読まれていることが判明して思い切ったもの。
 そして読書的には、白川静ものは、数年前からかかっていたのだがなかなかこれもとっかかりが難しく及び腰になっていた。ところがそのうちに、ネットで有名な松岡正剛さんの❛千夜千冊❜のサイトを渉猟するに及んで読書範囲が広がり、その流れで彼の「白川静 漢字の世界観」平凡社新書を読み、やっと白川静さんの世界の入口に立つことが出来た思いであった。「漢字」岩波新書、「孔子伝」中公文庫、「白川静 読本」平凡社を読む。
 そこでこの休暇中に白川静さんの “字通”普及版¥11,000.平凡社を上記の手配通り、今までと同じようにAmazonに注文したものである。同じく、過去に“字訓”¥6,600.、この2月に“字統”¥6,600.を既に入手済みでこれで三部作をそろえることが出来たことになる。
 おっととっと、わがイヴのために キャットタワー もAmazonに注文して、家内が進んで組み立ててくれた。
〈追加記述予定です〉
          
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作詞家の西條八十についてですが・・・

2022年02月23日 05時41分27秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
 今年は春一番が吹くかどうか、間もなく 啓蟄 の三月だ。まだまだ寒いわたしの日々は、コロナ禍のせいにしているが2か月以上も家から外出せずにいて、先日来、amazonで発注した本を読み切れずこの頃は読書三昧が続いている。この中で今回は、かなり古い時代のことだが、 西條八十もの をとりあげる。西條八十は詩、童話、翻訳、それに歌詞を多彩に多面的に残しているが、内容は叙情主体、リリカル、センチメンタルなものが多くて、誤解を恐れずに言えばその本質は天性のロマンチストであろうか。

 西條八十:東京牛込払方町に明治25年1月15日(1892年)に生まれた。家業は石鹸製造業。
      昭和45年8月12日(1970年)急性心不全で死去。

・「流行歌のつくり方」西條八十 平凡出版 はこの程入手したのだが、紙魚(紙を喰う虫のことです)はいないが紙質は茶褐色になり千切れそうだ。相当古くて、なんと奥付きを見るとわたしが小学2年生の年に発行されたものである(昭和33年7月5日第一刷)。

・「流行歌 西條八十物語」吉川潮 ちくま文庫 は 芸能評論家がまとめた伝記もの。
・数々の賞を受けた「西條八十」筒井清忠 中央公論社 は大学の教授でありながらも、意を決して評伝を著したものらしい。
           

           
      「昭和の歌芸人 三波春夫・さくら舎刊」と「演歌巡礼 船村徹・講談社刊 」

 わたしは戦後生まれ、今はテレビ好きであるが、小さなころからラジオから流れてくる歌謡曲が好きだった。後年この方向は音痴にもかかわらずカラオケ好きに至る。当時は軍歌や民謡が耳に入り、どうも身についている如しのようだ。その後、好んで演歌だけということでもないのだが、いつだか、このブログでも取り上げた 船村徹 の楽曲にはノスタルジーを感じていて過去に日光市の記念館にも行った。また一年ほど前には山口県の周防大島の星野哲郎記念館にも立ち寄った。数年前にNHK朝のドラマで 古関裕而 を取り上げていたが、今でも現代の若い歌手の方の歌も聞く方であるが、昔の時代を思い出すと、後で気づいたらこの西條八十の歌であることが多い。彼は多作家で歌のジャンルや題材も広くておびただしい数の曲があるのだ。ご自身は早稲田大学文学部の教授でありながらもこんな活動で少なくない収入を得ており、温厚で都会的、ダンディな性格でありながら当時の知識人たちやインテリ層の一斉無視や嫉み嫉妬を買ったとされる。ちなみに大学ではフランス文学専攻で詩人アルチュール・ランボオ研究であった。
 戦争中の軍歌もさまざまでありここでは 古関裕而 の「露営の歌」などもあるが、わたしたちの学校の運動会の応援歌として「同期の桜」を何の気遣いもなく大声を張り上げて歌ったものである。
〈同期の桜〉
貴様と俺とは 同期の桜
同じ兵学校の 庭に咲く
咲いた花なら 散るのは覚悟
みごと散ります 国のため

貴様と俺とは 同期の桜
同じ兵学校の 庭に咲く
血肉分けたる 仲ではないが
なぜか気が合うて 別れられぬ

貴様と俺とは 同期の桜
同じ航空隊の 庭に咲く
仰いだ夕焼け 南の空に
未だ還らぬ 一番機

貴様と俺とは 同期の桜
同じ航空隊の 庭に咲く
あれほど誓った その日も待たず
なぜに死んだか 散ったのか

貴様と俺とは 同期の桜
離れ離れに 散ろうとも
花の都の 靖国神社
春の梢に 咲いて会おう

その他に西條八十の作詞を以下にざっとあげると、こんな内容だ。まあ、出来るだけ時系列に沿っているつもりである。
〈銀座の柳〉〈東京行進曲〉〈東京ラプソディー〉 愛染かつらの〈旅の夜風〉、〈誰か故郷を想わざる〉〈支那の夜〉〈蘇州夜曲〉〈青い山脈〉 美空ひばりの歌の〈越後獅子の唄〉、島倉千代子の〈この世の花〉、舟木一夫の〈花咲く乙女たち〉、作曲家船村徹と村田英雄の〈王将〉などなど。


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最近の読書癖です・・・

2022年01月19日 10時56分57秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
12月中旬から今に至るまでわたしの読書癖が凄くなっている。身近な今住んでいる環境でやることをほぼ済ませると、空いた時間の過ごし方がそれのみに没頭気味になるのだ。本当に読書三昧だ。
 まずは日常に気になっていた事柄を確認するために書棚の本を引っ張り出した。建設などの技術関係の仕事関連、樹木図鑑、文学書などだ。わたしは仕事を離れて有り余る時間の内で、それはまるで不安に駆られているようで、なんだか病的だ。しかもその格好や姿態はベッドに寝転んで読む、不活発でまことにいぎたないのだ。常用しているインターネット発注先のamazonにとって、わたしは実にいいカモだ。ここでのもとめる内容は主に新刊が多いが、古書古本も多い。
 次に、年末年始の休暇中に読む本としてamazonを利用するが、それが矢継ぎ早やである。
 松本清張の「ミステリーの系譜」、遠藤周作の「海と毒薬」と「わたしが・棄てた・女」、アーネス・メイスン・サトーの「一外交官の見た明治維新」と古書「日本旅行日記」(1.2)、森村誠一の「老いる意味」と「遠い昨日と近い昔」、岩中祥史の「不思議の国の信州人」、田中修/丹波邦和の「植物はなぜ毒があるのか」、古書のヘンドリック・ハメルの「朝鮮幽囚記」、安田隆夫の「安売り王一代」である。
 「わたしが・棄てた・女」については再読だが、ある個人的な思い出があり別に触れる。幕末や明治維新の外国人の書いた書物は渉猟していてひと通り読み込む予定、森村誠一のベストセラー本、推理小説は未読であるが、この人のエッセイは中身が薄くて買うほどではない。岩中祥史の「不思議の国の信州人」は興味津々、この扱う分野は学問的には文化人類学にまで至るらしいが、長野県は山国で県民性としては北信と南信の軋轢等は世上よく聞くが、さもありなん、面白いの一言に尽きる。ドン・キホーテ創業者の安田隆夫の「安売り王一代」は、色々な経験を踏まえた独自な逆張りの発想法に経営方針や店舗展開には刮目するべきものがある。
 以上ですが、12月の購入費は12/22 ¥5,615. 、12/26 ¥4,807. 、12/28 ¥4,731. 合計して ¥15,153.になる。実はこのamazonでの手配は6月以来になる。
 また今月は、古書は西城八十の「流行歌のつくり方」平凡出版、川端要寿「堕ちよ!さらばー吉本隆明と私」河出書房、藤生京子の「吉本隆明のDNA」朝日新聞社、大牟羅良の「ものいわぬ農民」岩波新書であり、新刊では工藤美代子の「サザエさんと長谷川町子」幻冬舎新書の併せて5冊である。〆て1/17 ¥5,220.になる。
 果たして、わたしのこの読書傾向を 皆さんはどう思われますか。まあ雑学のてんこ盛りです。文系人間は理系と違って関心の及ぶ範囲は広いに決まっておりますが(しかも深い!)。しかし何だか、これでは、インプットばかりで消極的でアウトプットが少ないことになっている。以前、自分史コンクール応募や自費出版も計画(製本レイアウト、下原稿までは揃えた)したことがあったが・・・。
 これから読む予定の本は、清水潔の「殺人者はそこにいる」、サザエさんものの3冊と、アーネス・メイスン・サトーの「明治日本山岳記」、ロシア人のV・M・ゴロヴニンの「日本幽囚記」1~4がある。

 既に読書用の記録帳として、平成10年からで初めは縦の赤い罫線入りの金銭出納帳ノートを転用した、また次からはノートに購入予定や貸出簿の役割で〈書籍、図書資料〉として記入してきた大学ノートも数十年にわたり、現在は足かけ24年?で、三冊目になる。最初の頃は、資料として重要なものには私製の蔵書印で本の表紙の次の見返しのページに番号を振り捺印してきたものである。
          

           
 愛煙家のチェーンスモーカーのように、わたしは購入した本の文中の脚注、引用文献などの参考資料や出版社のその巻末を読み込んで芋づる式に次に読む本を決めていく。今まで、生来、身銭を切り造園や植物図鑑などの専門書類は当初からコンスタントに購入してきていたが、仕事上の展望が開けてからはやけに業務以外の文学系が増えてきたのは、人生で言えば40代ころからか、それが今に続いている。
 しかし、その後わたしは、書庫不足もあり5,6年前に思い切って2トントラック一台分をゴミとして処分した。ご時世ながら、当然、古本買取チェーンの利用も検討したがなんだか味気なさを感じる。当初は田舎の図書館に寄贈も考えたが、面倒になったものである。

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自由気ままな読書

2020年11月21日 05時35分55秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
またまた、読書に熱中することがつづく。中国の毛沢東時代の大躍進、文化大革命の記録や韓国の奇妙奇天烈な民族と歴史など、アメリカの第二次世界大戦中の記録、そして老人を扱った文学物である。入手はカード決済のAmazonだが、その便利さにひかれて結構な出費が重なる。3か月で14冊、〆て¥17,216.である。まあ書棚から引っ張り出しての再読、三読もあるが、今までも常に月に5、6冊は読んでいるのだろうか。 
 老人物はのぞくとして読んだ内容は以下のごとくである。

 毛沢東のものとしては、
 『文化大革命』上下 フランク・ディケーター著 今西康子訳・人文書院 各¥3,300.
 『毛沢東の大飢饉』フランク・ディケーター著 中川治子訳・草思社文庫 ¥1,760.
 『毛沢東五つの戦争』鳥居民著・草思社文庫 ¥1,045.
 中国は大躍進政策により、餓死者が4,000万人、文化大革命で暴力による死者が300万人とされている。わたしはどうしてこんなにもの人が?と思っていた。当時、日本内外の情勢は朝鮮動乱以後、中国共産党は国民党軍に勝ち、中華人民共和国を建立宣言、日本は高度成長期に入りアメリカによるベトナム戦争、60年安保、 70年安保を経ている。20代前半、わたしの生活はバイト先の新聞販売店で働き「人民中国」を購読し紅衛兵の赤い毛語録を持ち日常的に菜っ葉服を身に着けて気取っていた。大学浪人してから、再入学した大学へはたまに顔を出す。店の宿舎は古ぼけた賄い付きの穴蔵のようなところ、通称ハコ部屋で室内は立てなくて屈んで動く、しかも前面道路の交通騒音がうるさい。そこは、色々な若い勤労学生が出たり入ったりしていた。世情はミニスカート、テニスルック、ボウリングブームに涌いていた。
 今回で大分当時の中国の情勢が読めてきた。だが内容は、こんなことが起きていたなんて、なんておどろおどろしいことだろう。

 韓国本は、
 『反日への最後通告』池萬元著・ハート出版 ¥1,980.
 今まで韓国内外で大騒ぎになりベストセラーになった昨秋出版の李栄薫編著の『反日種族主義』を読み、その反対意見に答える形式の『反日種族主義との闘争』が今年発売した。
 ほかにも櫻井よしこ/呉善花の『赤い韓国』、呉善花の『攘夷の韓国 開国の日本』、崔基〇の『韓国 堕落の2000年史』、久保田るり子の『反日種族主義と日本人』、高山正之の『韓国への絶縁状』、古くはイザベラ・バードの『朝鮮紀行』を読んできた。 
 以前にも韓国情勢はこのブログにアップしたことがあるが、20191202の記事「『反日種族主義』ということ」https://blog.goo.ne.jp/uzanehakase/d/20191202をご覧になっていただきたい。

 アメリカの第二次世界大戦中の記録は、
『誰が第二次世界大戦を起こしたか-フーバー大統領「裏切られた自由」を読み解く』渡辺惣樹著・草思社 ¥1,870.であるが、これは面白い。実はこの本は『裏切られた自由』上下 ハーバートフーバー元大統領著 渡辺惣樹訳・草思社 ¥9,680.の解説や分析した著作である。『裏切られた自由』自体を読みたくていたが大部で値段も高いので二の足を踏む思いでいたもの。ほかにも『昭和天皇実録』東京書籍 全19巻×¥2,079.があるが、何とか近いうちに頼むつもりである。フーバー元大統領の記録は入手し読んだらこのブログに感じたことを載せる予定。


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「言葉の海へ」高田宏、これは≪言海≫という辞書をつくった大槻文彦の伝記である。

2020年07月27日 05時25分57秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
わたしは、現在は週3以上の休みをいただく。6月は直前の検査と是正事項の処理。7月は末の完成検査のみでその検査説明資料作成業務のみになる見込み。今は仕事的には終末を迎えている時、だが、まだその全容が見えずにいる。先のことは分からない。
 しかしながらと言うかしこうしてと言おうか、今年は、日照不足の梅雨、それでもってあのコロナウィルス騒ぎの日々でわたしの日常はダラダラとしている。特に読書傾向はひどい。活字中毒、古風に書痴、見境いもなくというものだ。
 近年はわたしは韓国人の奇妙奇天烈さ、面白さに惹かれて、久保田るり子さんの 「反日種族主義と日本人」を読む。それに今までに読みはぐっていた山本周五郎の 「ながい坂」、伊達騒動を題材にした 「樅ノ木は残った」。織田信長の実録とされる戦記物 「信長公記」、幕末に志のある人たちに読まれた 「靖献遺言」。
 石井妙子さんの名著 「女帝・小池百合子」 小池百合子は虚偽を苦にしない自己演出とパラノイアふうの周囲を振り回す性格は精神分析学の対象としても面白いし、現在は東京都知事の特徴的な政治理念もなく権力志向を持ち、父に似た風変わりな個性を持つ政治家の原点を丹念に執拗に追う。それに、私にとってはお馴染みの、再読三読、 山本七平の 「裕仁天皇の昭和史」である。
 随分とわたしは、amazonとJCBの売り上げに貢献してしまった。

 そして、 「言葉の海へ」高田宏。これは、≪言海≫という辞書をつくった大槻文彦の伝記である。
           

           

           
 この本は中古品で入手以来読み通すのに時間がかかる。高田宏氏の構成や記載方法が珍しく骨太で、説明的でない。この文体は強靭だとさえいえる。内容としては幕末から明治維新にかけての時代背景も描いているからだ。これは時代のパラダイムをつかむというよりも作者としてのパースペクティブが秀抜ということになる。様々な文学賞受賞もむべなるかなである。
 ≪言海≫の内容では,文法や採用基準について触れた 【語法指南】 が要望に応じて別に頒布されたという。また、 【ことばのうみのおくがき】 には大槻文彦のこれまでの著作・編纂の思いがありったけに吐露されていて面白い。
 しかも、大槻文彦がわが仙台藩支藩の一関藩出身ということで、わが郷里のことに及んでいるからだ。と言うことで、わたしとしてはなかなか身近過ぎてこの感想文を展開しにくい。
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わたしのこの頃の読書傾向です。

2020年03月23日 04時55分00秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
わたしのこの頃の読書傾向です。最近は、一か月に一度の頻度、思いついてPCでamazonにて数冊注文する。これがあっと言う間に手元に届くから便利だ。中古本も見つかる、今までにない本はなかった。わたしは以前からノートとして≪書籍・図書・資料≫の購入予定、貸出し簿を作っていて、それを値段と懐具合でクレジット決済で頼むのだ。

 靖献遺言 講談社学術文庫
 啓発録 致知出版社
 信長公記 新人物文庫
 日本の庭 立原正秋 新潮文庫
 言葉の海へ 高田宏 新潮文庫
 よくその人の性格を判断するのにその書棚を見ればわかると言われたが、どうだろうか。たしかにわたしの場合は雑学に満ちているだろうが。
            
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『反日種族主義』ということ

2019年12月02日 05時43分11秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧

 韓国国内ではベストセラーになったと聞いて、予約しておいた『反日種族主義』編著・李栄薫 文藝春秋 という本がやっと日本語訳されて出版された。amazonから11/15日に宅配便で、早速、届く。
 意外にも読みやすくて、これでいいのかどうか、なんだかこちらの予測していた内容になっている。わたしは、韓国や北朝鮮については以前から関心があり書物を集めて、数年間読み続けてきた。妙にその韓国の国情や韓国民族の特徴に興味を持ったもので、何故に国民はあんなに大げさで、感情の起伏が激しいのだろう、それから色々な観念や作り話を持ち出しそれを繰り返していって事実として既定のものにする国民性がある。それらは国際関係間で特に顕著になる。儒教でいう正義が一番重要であり善悪の判断が一番でありそれ以外の事柄はないと、生活上必要だと思われるグレイでニュートラルな選択肢はない。そして、自分たちだけが被害を受けたと思い込む。その最大なものは恨(ハン)という意識という形になって残る。物事の認識と行動は事大主義的で、激しい討論はあるが対話の基盤がない国と思う。この気質がかたくななのである。世間の通り相場では大体のところ、オープンなところはいいが討論は大きくて巧みな声と身勝手なロジックで勝つのだ。
 なぜ、その行動パターンが変てこりんなのだろう。韓国国内で通用することは、日本にも通用するとどうして簡単に思えるのだろう。彼らはあまりにそのことに無頓着なのである。はっきり言って噓をついたという認識すらもない。どうやら社会全体のすべての物事は戦いと駆け引きだけ、それに勝てさえすればいい、と思っているらしい。だから、悪い一面で恩を仇で返すとか、手のひら返しということになり功利的にしか判断できないものらしい。したがって、必要もないから相手の心情を推し量ることがない。
 韓国はどうやら、社会全体が生存競争の激しい生きにくい国のようだ。個人主義的傾向がはなはだしい。今でも、朝鮮王朝時代からつづく社会の、両班、という身分制度が国民の深層意識のなかに居座っているらしいのだ。そして、その背景にあるのはシャーマニズムと風水・運気の判断する気風が残っており、そこには祈祷師がいて十分に職業として成り立っているらしい。
 
 結論から申し上げると、日本にとって、韓国は着かず離れず距離を置いて付き合う国だ。韓国人の心情をおもんばかり良心的な行動や同情心で親切に対応すると誤った印象を与えるのだ。悪く言えば笠に着る場合があるのだ。韓国に対してわたしたちは言う、わが国内のことはほっといてくれ。ごく日常的に言えば、一般的にははた迷惑なご近所さんである。
 イザベラ・バードの「朝鮮紀行」講談社学術文庫 について、明治時代中頃、同じ「日本奥地紀行」の時の日本と比べてよりも朝鮮に好意的な印象を与える。この本を並行して読んでいたが、旅先の社会はそれより遅れて日本統治時代になるが、シャーマニズムと宗教についてルポルタージュよろしく詳しい。韓国のこの社会的な背景は、多分現代でも変わらない。日本訪問の場合はアイヌ民族への文化人類学的な関心がのみが高くて女史にとってそれが主目的だろう。 
「赤い韓国」産経新聞出版、呉善花氏と櫻井よしこさんとの座談集が以前から発売されている。この本でわたしはその呉善花の言い方を繰り返し再確認する。彼女は韓国の済州島出身、兵役経験がある。自身が苦くて悲しい色々な実体験を踏まえた同氏は、結果的に日本へ帰化した。変わった読み方だが、わたしにとって韓国人の感情の流れが理解不能に陥った場合は、彼女の発言内容を何度も読む。
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今、読んでいる本

2019年07月24日 10時22分55秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
どうやら、本日、梅雨明けになりそう。昨日は用務で午前に都内に電車で出る。時刻は通勤ラッシュを1時間は遅れている思うが、最近の車内は本を手で持って読んでいる人は見掛けない。それぞれがスマホや携帯にタブレットを人差指でいじっている。ラインやメールのほかにゲームやインターネット検索してホームページなどを読んでいるのだ。そういう作業を皆んなが皆んな、一斉におこなっている。
 ところで以前は、家で、会社で、車内で内容によってこの本を読むこととかの習慣づけがあったが、今そんなことはすっかり廃れてしまったようだ。それに加えて車内は電車の運行走音のみで人声もないものだから、その静謐な光景は一種異様な状況だ。なるほど、こんな時代だから本も売れないはずだ。
 読書習慣の良しあしもあるだろうが、目で文字を追い想像することの良さもなくいよいよ自らの頭で考えることもないだろう。
 わたしの日常ではベッドの中で寝転んで読むことが多い。今は時間に余裕がある方だから、かなり読書量が多い方に入るだろう。また、ここ数年来にAmazonでの安直な入手方法を知ってしまったからかもしれない。
 以下に読んでいる本を挙げる。これらを同時進行で読む。しかし、その読書傾向には他人が見たらあまりの無節操ぶりや広いジャンルに戸惑うばかりかもなあ。しかし、関心があるのだからしょうがない。怠け者のわたしの読書感想文はいつか機会があったらここに記したいものだ。
           

           

・「続 昭和の怪物七つの謎」保阪正康

・「攘夷の韓国 開国の日本」呉 善花

・「怒りを抑えし者」稲垣 武 山本七平の一生というか自伝ふう風に詳細にまとめた大部。山本ファンなら虜になる本である。

・「伊吹山の植物」大川勝徳 は専門的な植物ネタだが、この手の図鑑としてはしっかりした内容である。いつかこの 伊吹山 のお花畑へ行ってみたいものだ。

・「死の淵を見た男」門田隆将
・「「吉田調書」を読み解く」門田隆将

・「『都鄙問答』」現代語訳 城島明彦 は石田梅岩の本で江戸時代の著書、非常にまともな内容だ。古典はどうも、と食わず嫌いなかたもどうぞ。

・「植物分類表」大場秀章 編著
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最近の読書傾向は、

2019年03月08日 06時58分19秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
 最近の読書傾向は、私の生活が変動していて色んな分野になった。 
 中公新書の 『斗南藩』 は、戊辰戦争後の会津藩の没落で、明治新政府から処分先で青森県の下北半島の地にあった、かつて一時あった斗南藩の幻の話である。
 『パンツの面目ふんどしの沽券』 は米原万里さんで、以前から読み残していたもの。相変わらずユーモアたっぷりの軽快な内容だ。父君は日本共産党の参議院議員の米原昶である。当時、世界にあった各共産主義国独特の挿話が面白い。
 福田和也の 『地ひらく』 は戦争中の動きを読んでいる内に石原莞爾という人物に興味を持ち読んだもの、この人は文学評論家でありながら文意が緻密さに欠け、文章の構成が悪くて読みずらい。多分、このことは文体意識が薄いことに由来する、慣れるまで時間がかかる。続いて石原莞爾本人の本 『最終戦争論』 『戦争史大観』 を読む。なるほど、内容は独創にあふれていて半世紀以上のことながら新鮮である。
 下らなかった本は 見城誠の 『たった一人の熱狂』 で編集者上がりのあの幻冬舎の創業者であるが、支離滅裂そのものの内容である。人生論や経営論を文学ぽく記すのは愚の骨頂だろう。
 『これいいのか岩手県』 はシリーズ物でわが出身地をうまく分析してコンパクトにまとめている。わたしは自虐気味に読んだ。
 週刊新潮の記事で知った 『身体する数学』 森田真生は現在読み進めているが、この本は知識欲で読むと空虚な目に遭う。たとえば、概念から派生する観念や想念を日常生活に即して感情的に記すとこうなるのか。森田氏は若くて大学とか民間の研究所に在籍しているわけではなく、いわゆる在野の物書きであるらしくて好感が持てる。
 地元新聞社による 『櫃取湿原の四季』、場所は北上山地の早池峰山から閉伊川をはさんだところ、わたしの仕事先から近くて高層湿原に似た地域ををテーマにしているが、残念なことに科学的な生態系や植生には触れていなくて写真や詩文めく編集で物足りない。まあ、この手の著作物にはありがちな内容である。
 わたしはこんどの海外旅行先としてベトナムを検討中なので 『地球の歩き方 ベトナム』 をもとめ、また 『フェルマーの最終定理』を読み進めている。
 日常的には、ほかに地元のマップ関係、定期的に読んでいる 週刊新潮 がある。わたしは、地元の書店では物足りなくて、Web上でカード決済をしてAmazonで注文する。その入手方法はわたしにとって驚異的なもので、検索していくと中古書も必ず見つかる、2日中に届く。手間暇がかからない。書店での取り寄せ日数や、わたしなどが昔の古書店巡りをしていた時代とは大変わりである。
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白川静さんの本と中尾佐助著作集

2016年07月26日 08時46分16秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
読書遍歴の後にいよいよこの大部のものが残った。いつごろかすぐに読みもせずに蔵書量を誇るため(?!)に用意していた本である。どちらも高価な函入りの本だが、今でも刊行しているかどうか不明である。
白川静さんの本と中尾佐助著作集
白川静の「字解」、三部作の「字訓」・「字通」・「字統」(平凡社)の在庫状況は写真の通りだが、漢字の成り立ちを終生研究してきた方だ。
 同じようにこの世界では有名な京大の中尾佐助の本であるが、懐に余裕があった時に大名買いしたもの。植物学的には 日本の農耕文化の起源は中国の華南をはじめとしたトライアングル地帯にあり。 を提唱された行動的な学者である。価格は一冊¥12,000.でこれから未入手の巻を集めることは厳しいだろう。中尾佐助著作集全6巻(北海道大学図書刊行会)。
                

                
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