うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

石原慎太郎のこと

2012年10月27日 19時05分15秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
 八十一歳の石原慎太郎が知事を辞めて、新党を立ち上げて、また衆議院選挙に立候補して国政に参画するとのニュースが流れた。まず、これを聞いたわたしの印象では非常に好ましいこととおもった。千葉県知事の森田健作が国会議員の時に石原慎太郎も同じようになにをやったか(比べるのも失礼千万かとも思うが)、についてわたしは記憶にない。人気だけはあった。しかし、都知事の時の実績は評価するものがあった。

 社会は色んな職種の人たちの働きで成りたっているが、天才的な才能を所持すれば別であるが、多かれ少なかれ、みんなその職責を全うするためにはなんらかの資格や免許を持つことが前提になっている。
 ところが、政治家は志だけあればいい。正義を標榜し、まるごと人間を相手にする人間的な職業である。その志とは能書きや絵空事や理想という妄想であり、それを持ち続けて実現していく実務家が職業としての政治家と言える。そしてそれは、自分自身の損得や利益はあくまでも捨象して考えられるものでなければならない。はたして、現代の政治家に身を捨つる覚悟ありや。民主党政権の韻を踏む言い回しやレトリックなど巧みで面白い演説のみやディペートなど色んな議論のしかたは必要ない。現実をありのままに見る目や自身の気持ちと客観的な事象と照らしあわせて行動する。みずからの頭でアイデアやその対応策を産みだす。しこうして、右顧左眄せずおのれの信条にしたがい愚直な思いを吐露していく。それこそが政治家という職業の長所である。
 それは有名大学卒や高級官僚上がりや司法界やマスコミ出身を必ずしも必要としない。このごろの民主党議員や政権には、松下政経塾という「政治家養成学校」あがりやエリートや優等生ばかりであり、なんのことはない、国民の税金が原資の安定した高給の就職先とばかり考えているように見受けられる。あるのははき違えた見栄という自己保身の卑しいプライドのみ。人間性として見ると質的な低下は認めざるを得ないだろう。今回の内閣改造は、「想い出づくり内閣」、と揶揄されているがまさに生活互助会内閣であり、こんなのは必要ない。
 石原慎太郎の環境を見ると、本当に志だけのようである。向こう受けを狙ったとも言えるが、これはこれで見上げた根性。かれは、情報発信力があり国民の人気はあっても、政治家個人として人徳のなさや統率力に難点があり、それほど数的な改革勢力にはならないだろうが、実はこの職業にこそ、本質的な意味で老若男女の区別はないと言えるだろう。石原慎太郎の今回の行動は、「晩節を汚さず」に人生の終盤を迎えるべきだという見方も、「年寄りの冷や水」も全く無縁のことである。

 ちなみに、このブログを読んできた方なら分かるだろうが、わたしには石原慎太郎のあのベストセラー小説「太陽の季節」は下らないし、今までの文学的な評価は全くしていない。
       
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白花のブッドレア

2012年10月24日 15時40分28秒 | 個人の庭・エクステリア
暦の上では霜降、そのうちに立冬だ。
 この花は蝶々を呼び寄せることで知られるブッドレア(房藤空木・フサフジウツギ)、円錐花序、珍しい白花の品種です。花びらに鼻腔を接するとかすかに高級なパヒュームの香りがする。通常出回っている濃紫色(品種名:ブラックナイト)とは違う園芸品種 ホワイトプロヒュージョン、どこからか黄花と一緒に頂いた枝を挿し木して、鉢上げ後5,6年にはなるか、やっと花開いた。その辺の野山に見かける日本原産の フジウツギ になんとなく近いイメージだ。

 わたしは、庭には日に何度も出たり入ったりしているくせになかなか気付かない。ある日株分けしたギボウシの様子を眺めていて、雑多な庭の隅にひょいと目をあげたら西陽を受けひかえめに咲く花穂があった。ブッドレアは、今年の秋もたけなわ、そろそろ木枯らし一号が吹いて、小春日和の時節、楚々として清らかに咲いている。
       
         
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播種ギボウシの苗

2012年10月21日 06時56分42秒 | ぎぼうし栽培日記

 ギボウシの播種について、ここでは一例として キャプテンクック、 マルバタマノカンザシ、アルポピクタ を紹介する。
 わたしの場合のギボウシの採実方法は自然交配で、新しい品種作出のための花粉を人工的に自家受粉や交雑を目的とした他家受粉をおこなっていない。したがって、ハナバチ類、アブによる授受粉に頼っていることになるだろう。それゆえに高度な経験と技術を持つ育種家のように、戻し交配や品種選抜の操作などは時間や技術面の上でできない。ただ単に、わたしは効率よく種子繁殖が可能な多量栽培向きのようにユーティリティのある品種を探しあてることをめざしている。

 一般的にギボウシの種子は原種や原種に近いと開花しても実を結び空莢(カラサヤ)にもならず、その種子を播くと発芽の可能性が高い。つづけて育成していくとその株(母株)の特性が子株に引き継がれる。しかし系統分類的に見ていくと、選抜品種は別にして、人工的に株分けや組織倍養したり交雑した品種またその過程であらわれた突然変異種にはその特性があらわれにくい。ちなみにそれらが市場に出回って新しい園芸品種ということになる。


■フォーチュネイ系
学 名: Hosta(属)― Bryocles(亜属)― Helipteroides(節)― sieboldiana ― var.fortunei
原産地: なし 
 レンゲギボウシ(Fortunei)の系統。フォーチュネイ系は、園芸種を便宜的に分類するための系統で自生種はない。したがって、形態的な特徴をあげても個々にバラバラでありそれほど意味がない。具体的な育種履歴・栽培経験で見ていく。これは、オオバギボウシの突然変異種などを交配したもので、19世紀後半以降に欧米でつくりだされた品種が多く、形態は小型、中型種である。斑入り種・青葉種とも存在する。花の色はすべてラベンダー色になる。
 一般的にこのフォーチュネイ系には、一部に後暗みの徴候が見受けられるが、季節による斑の変化は少なくそのまま秋まで美しいものが多い。ここでは キャプテンカーク(クック) と アルポピクタ があてはまる。

 下の画像では左から右へ 昨年播種のキャプテンクックの2年生、 今年播種のマルバタマノカンザシ1年生、 昨年播種のアルポピクタ2年生 の品種だが、どうやら今の幼い苗の段階では マルバタマノカンザシ は親株の特徴を受け継いでいるが キャプテンクック と アルポピクタ 葉の斑入りは見受けられず、シンプルな青葉である。植物の世界では‘先祖返り’という現象だが、先祖の形質にもどるものらしい。
 また、近いうちに、ここ4年間のギボウシの各品種ごとの種子繁殖のあれこれについて、試行錯誤の痕跡をわたしなりに公開していきますのでギボウシのコレクターはご期待ください。

 
 なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

撮影日時:平成24年1015日(月曜日)14:00頃
        

●キャプテンカーク(クック)Hosta‘Capten Kirk’
(中型大葉・クリーム色葉・濃緑覆輪・白色花・花茎;中・結実;○発芽率;良・・・芽出し;中・成長度;早・伸長時期;春~初夏)Δ---フォーチュネイ系。ゴールドスタンダードの芽変わり。H20.6.27.入手。
【販売予定:数量・価格⇒ 6株・900円】 

●丸葉玉の簪(マルバタマノカンザシ)Hosta plantaginea
学 名:Hosta(属)― Hosta(亜属)―plantaginea Aschers(節)―var. plantaginea
英 名:Plantain Lily Funkia  中国名:玉簪
(大型大葉・淡緑色・白芳香花 ・花茎;長大・結実;○:発芽率 良:芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春)★----タマノカンザシ系野生種?中国北部原産。タマノカンザシより全体にボリューム感あり。葉幅が広い。新芽が黄緑色。H21.9.26.入手。
【販売予定:数量・価格⇒ 6株・1,000円】

●アルポピクタ(黄中斑レンゲギボウシ)Hosta fortunei‘Albopicta’
(中型中葉・黄覆輪黄緑色・濃紫色系白色花・花茎;中・結実;○・・・芽出し;中・成長度;中・伸長時期;春)---フォーチュネイ系。H21.8.23.入手。
【販売予定:数量・価格⇒ 2株・680円】

 ※今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。

 ※ほかの品種のギボウシの単価・購入方法については、その内容が長文になり恐縮ですが、どうぞ 6/4付けブログ記事9/3付けブログ記事をご覧ください。

 ※購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は、ハンドルネームにて下段のコメント(0)をクリックし書き込むか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。必ず、返信をいたします。再確認を必要とされる場合がありますので、その際は、社会マナー上最低限必要な、氏名と電話等を明記してください。提供された個人情報は厳守することを確約いたします。
 なお、ダイレクトな連絡先のメールアドレスは hah05551@ams.odn.ne.jp になります。
             

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柿の紅葉と果実の話をしたい

2012年10月17日 00時54分34秒 | 個人の庭・エクステリア

 ここでは、柿の話をしたい。わたしは、今までなんどもブログで掲載してきたわが家の 甘百目柿 は今年は不作のようだ。今年は40個いくかどうか分からない。昨年は173個だったか、晩秋には思い切って上部の枝を芯止めし全体的に枝抜きをした。要するに樹形をコンパクトにしたせいなのか。根元周りにグリーンパイルもここ数年は打ち込んでいない。
 ただ、今年は遅くまで暖かったせいで紅葉はずれこみ葉はいまだ青々としていて、例年より果実も熟すのが遅れている。ということは、光合成生産量が増えて樹木自体は平年よりも養分をたくわえていることになりそうだ。このことは、栽培経験上感じて言うのだが。 
 ところで、食べる柿の話ではなくて、過去にガーデンデザイン的にきれいな葉の紅葉や果実の形状にこだわって調べたことがある。柿紅葉(カキモミジ)という観賞の面からも含めてだが。それからすると、品種的には 太秋 蜂屋 いさはや がいいなあと思い描いていたものである。

 次に、先日行った東金緑花木センターの柿の話。
 わたしには、柿はただ単に、赤い紅葉と果実の赤みを一緒につけているのが樹木が情景的に面白くて写真を撮ってみた。ということで、これは 西村早生(甘) という品種である。
     

     
 筆柿 は基本的には渋もあるが甘柿が多かった気がする。わが田舎では 妙丹 という渋い品種が多かった。干し柿として皮をむき、もっぱら軒先へ吊るしたものである。後方は次郎柿である。
 右側の 豆柿 は小粒な実で鈴なりになる。中国品種ではなくて日本古来のようでわたし個人は故郷を思い出す懐かしい柿だ。元々渋くて、柿の葉が落ち霜が降りる時期にしわがより果実は暗い赤から焦茶色になった頃合いが熟してきた証しで落下する。地面も凍り寒さに震え、凍てつく時節に食べる素朴な甘さは格別だった。
 ちなみに、以前は望郷にかられて(!)、入手したくて探したものだが、この接ぎ木苗で値札は3,000円とつけられていた。
      
             
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大東亜戦争(太平洋戦争)のこと ②戦争の記録

2012年10月15日 04時57分22秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
 二回目になるがつづけて、大東亜戦争(太平洋戦争)のことを書く。ここでの話題は、つらく悲しくて厳しい話だが、愛国心に燃える二十歳代前後の若きの特攻隊(特別攻撃隊)のことである。初発は、昭和19年、フィリッピンでおこなわれ、日本軍は次第に追い詰められて九州の飛行場に移っていく。これは後年、共産主義国家の北朝鮮、それにイスラム教のアラブ諸国のジハード(聖戦)、捨て身の攻撃パターンにとりいれられるようになる。最近の顕著な例はご存知のようにニューヨークの9.11である。

 戦争ということについて、わたしは文学の大岡昇平や島尾敏雄、古山高麗雄の戦記で知った。もっと若いころには高校時代に読んだのだが、あのベストセラーになった学徒動員の遺言の手紙集「きけわだつみの声」がある。

 たまたま見た雑誌「中央公論2011 -12」にあった次の文章を転載する。
 早坂隆の鎮魂の旅--特攻隊発祥の地を歩く-敷島隊員・谷暢夫の生涯を追って

  十月二十日の朝、予定通り、「体当たり攻撃」に関す
 る編成が通告された。「体当たり攻撃」を実施する部隊
 「神風特別攻撃隊」と命名され、さらに隊「敷島隊」
 「大和隊」「朝日隊」「山桜隊」という四つに分けら
 れていた。これは本居宣長の「敷島の大和心を人問わば
 朝日に匂う山桜花」という歌に因んだものである。
 谷暢夫の名前は、敷島隊の四名の中に含まれていた。
 神風特別攻撃隊の隊員たちは、第二〇一航空隊本部の
 前庭で大西長官から訓示を受けた後、飛行場で出撃待機
 となった。
  死を目睫にした谷は、辞世として幾つかの和歌を詠ん
 でいる。

  身は軽く 務重きを 思ふとき
     今は敵艦に ただ体当り

  遺書としては次のような言葉を綴っている。
 「何一つ親孝行できなかった私も最初で最後の親孝行を
 します。ご両親の長命を切に祈ります」。
  幾多の自問の末、深甚なる想いの氾濫を最後まで両親
 に捧げる息子であった。
  午後三時過ぎ、マバラカット飛行場で出撃を待つ隊員
 たちのもとを、大西長官が自ら訪ねた。飛行場の脇を流
 れるバンバン川の河原で、大西長官と隊員たちは別れの
 水盃を交わした。
          
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明け方のムクドリ

2012年10月14日 06時30分21秒 | わたしの日常です。
この画像は、仕事で関係している事務所からの光景である。
 これは明け方の ムクドリ の集合写真、何かを一斉にたたくような音で何気なく上空を見たら、3,300ボルトの送電線にかたまっていた。ある人からこの駅前の数本のケヤキをねぐらにしている話は聞いていたものの、ここで、わたしは初めて見た。
 ケヤキ はニレ科で、甘い果実を狙い近縁種の ムクエノキ(ムクドリ・椋鳥由来の木である) や エノキ と同じ樹形樹姿の樹木に集まるものらしい。今日は快晴になるだろう北東の方角、かれこれ、パッと数えると千羽はいるだろうか。これから、採餌場である周辺の里山、田園地帯をめざして、ここで出発準備中であるのだろう。現代、都市部では、カワウ や ダイサギ とともに益鳥のはずがすっかり嫌われる野鳥になってしまった。
 早朝の5時40分、当日、ラジオ放送での日の出時刻は5時43分ということだったので、その直前の光景になる。

 鳥たちが電線上で隣りあい首や尾羽を振り振り何かをせわしく語らっている拡大画像はピンボケで失敗したので、遠景のみをアップする。
     
          
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東金緑花木センターへ行く。

2012年10月11日 22時42分16秒 | ぎぼうし栽培日記
 先日の土曜日、全国的に植木生産地として知られる東金市内の東金緑花木センターへ行った。ここはあのサーフィンのスポットでもある太平洋の九十九里海岸に近くて、この間の東日本東大震災による津波の被災箇所にも近い。蓮沼とか、クルマで一時間強ぐらいだろうか。
 わたしは夜勤明けの睡眠不足をがまんして、今年最後の、二か所目のギボウシの品種探しである。一昨年だったかの春先には キヨスミギボウシ の「清流」や「パトリオット」、品種不明の コバギボウシ が出品されていた。植木溜区画内や盆栽棚コーナーには生花市場で仕入れたばかりのギボウシ苗がポツンポツンと並べている。ここの出店業者はおもに個人の植木生産者や造園業者である。

 その結果は、購入しなかった。
 ここの場合は出店業者がセリで落として盆栽向きの山草だったり、家庭園芸向きのもをそろえる。その理由は、この地域にギボウシ栽培業者がいないことによるようだ。だから、ギボウシの品種についての知識も持ち合わせていなくてはなはだ心もとない。
 おまけに札落ちのギボウシが多い。また、名札が付いていても間違えている場合が多い。だから、わたしはこちらに時間の余裕がない場合は、よほど気に入った品種でもあれば別だが買わない。
 というのも、関係ない人には想像できないだろうが、実際のところ、ギボウシの品種は数百もあり確定するのに大変な思いというか労力が必要とされるのだ。わたしの場合は、今のところ最終的に英文サイトにあたることになる。
 ついでに、下に閑散としている会場の風景を載せてみる。
      

      

 それはともあれ、ここでは珍しい 台湾椿 を見つけたのでアップしたい。椿の枝葉というよりもユズリハや珊瑚樹にちかく、白い花びらは夏椿に似ている。この樹木の印象はぼってりしたという感じか。ちなみに、左側の濃紫色の花はシコンノボタンである。
      

      
          
      
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大東亜戦争(太平洋戦争)のこと ①戦役

2012年10月09日 07時00分00秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
 
 大東亜戦争(太平洋戦争)のことを書く。
 わたしは数年来、書籍では文学者のいわゆる戦記物、それから軍体験のルポルタージュや記録物を読んできた。それにくわえ、わがPCで簡単にDVDが見られるようになって、出回り始めたアメリカの実写記録やプロパガンダ映画を編集しているDVDの安価なものを収集し見てきた。
 今回はTVなどで大々的に宣伝していたある通販会社の 「太平洋戦争」全10巻を入手。1巻あたり60分前後の収録時間だ。完払いまでは分割払いで二年かかる勘定だ。

 戦後生まれのわたしでも、第二次世界大戦のことには興味がある。ここで、まとまらないままに各戦役を羅列する。わたしたちのかなしい経験である個々の戦役の分析は、いつの日にかおこないたいものだ。わたしたちの親たちが悲惨過ぎて口にできず胸奥にしまっていたもの、それに戦友として海外に遺骨として残されていること。陸海軍官僚の思い上がった戦争指導方針、それに新聞報道に見られるマスコミの犯した犯罪。などなど、悲痛な思いとともに振り返りたい。

 戦役としては時系列に見ていくと、ノモンハン事件 盧溝橋  ハワイ真珠湾攻撃 マレー半島進攻 ミッドウェー海戦 アッツ島玉砕 ニューギニア ソロモン諸島のガダルカナル ラバウル ポートモレスビー攻撃 インパール作戦 ギルバート諸島のマキン、タラワ玉砕 マーシャル諸島 トラック諸島 マリアナ沖海戦 サイパン グアム フィリピン海戦、レイテ沖 硫黄島 沖縄本島 であろうか。

 大東亜共栄圏  絶対国防圏 「ろ号」作戦 「捷一号」作戦 
 シベリア抑留  米軍の日本占領政策  終戦ではなく敗戦ということ

 特に分析した内容の本としては、以下の2冊、どちらも同じ防衛大の教授他6氏によって討議の末にまとめられたものである。特筆すべき内容だ。
 「失敗の本質」--日本軍の組織論研究 中公文庫
 「戦略の本質」--歴史に学ぶ逆転のリーダーシップ 日経ビジネス人文庫

 この戦争で日本は昭和16年から3年半で死者数では300万人とされる。

 歴史というものは、ものごとを国の内外における死者数の多い少ないで見るとよくわかる。民主集中制を標榜する中国の文化大革命は1966年から10年で3000万人が殺されたりして死んでいる。言わば内乱の時代だ。日本の時代は70年安保である。
 このころはわたしも人民服を模し好んで菜っ葉服を来ていて、「人民中国」を定期購読し赤い手帳「毛沢東語録」を入手し、若さをもてあそぶ変な時代であった。
 ところで、最近の中国は第二次世界大戦前の日本や欧米列強のように帝国主義国家になっている。無分別な膨張主義の根っこにあるのは野蛮な中華思想だ。国内感覚イコール国際感覚だとする野放図なお国柄。民主主義などは無縁な国。なんだか悪い意味で、遅れてきた国という感じだ。 
 もうひとつあげると、北朝鮮ではここ最近の餓死者数が200万人にのぼるとされている。どちらの国も恥ずべき国情として一般に公開していないが、その真実は漏れてくる情報によって時系列的に明らかである。国際間の現実感覚よりもイデオロギーをかさぶたを重要視するごとくに時の政治担当者が歴史的事実をつくりかえている。「歴史認識」という得手勝手なデマゴーグをまき散らす。すべからく他者を攻撃することのみ、無自覚な自分自身のみを良しとし、国民として国民たらしめているアイデンティティをつかめずにいる人たち。共産党独裁ならではというこのような全体主義国家は、隣国として大変つき合いづらい。
 いづれにしても、国民を公開銃殺したり、平気で死なせたり飢えさせる国家は最低である。
          
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ギボウシ・アフロディーテ(八重丸葉玉の簪) を入手した。

2012年10月05日 01時20分40秒 | ぎぼうし栽培日記

 ここでは、最近、ギボウシ 八重丸葉玉の簪[アフロディーテ] を入手したので披露する。かたちは原種の 丸葉玉の簪 と比べて花以外の違いしかないのかどうかは、今のところ不明だ。一般的な特性は下に記載しているので、●栽培メモにゆずりたい。それゆえに、今後は栽培経験を踏むことによってその詳細を明らかにしたい。
 2006年に品種登録された 八重丸葉玉の簪 は 丸葉玉の簪 や 玉の簪 よりも作出が新しいが、やっと、一般受けする要素もあり市場に出回り始めた。今後は、身近な園芸のみならず造園業界的にも香りある大型草花として大いに広まってほしいものである。
 
 わたしは他のギボウシ繁殖と同じようにこの 八重丸葉玉の簪 も株分けの方向で検討中である。そこで、ここでは特にその部分の拡大画像もアップしているが、現在の株の根元に注意していただきたい。この品種は根茎(バルブ)が分けつして増えるが、微小な子株と、新たな株分れを予測させる草茎がある。この場合は繁殖時に鋏で大胆に根鉢から草茎に垂直に切り分けてもOKである。現状の根鉢を見て感じるのは2年前に12.0cmポットに鉢上げしたようで、明らかに窮屈であることだ。鉢の地表に根上りや鉢底から根が伸びて出ているのはそのあらわれである。あらかじめ、最低15.0cmの大きさはほしいもの。鉢の用土は培養土単用で、このやりかたはあくまでも促成栽培、出荷用であって実際の栽培向きではない。丈夫に鉢植えで育てるとしたら、本来はゴロ土や堆肥や埴壌土(鹿沼土や赤土など)の自然の土壌に近い構成で用意すべきである。

 このタマノカンザシ系の品種はギボウシのなかでも強権種であるが、毎年、花を見ようとするならば1,2年ごとに鉢替えが必要だろう。露地植えでは、ぜひともマグアンプなどの人工的な化成肥料ではなくて有機分の多い施肥をするほうがいい。また、どちらかといえば、半陰地よりも陽地向きだろうか。

追記
 追って画像を追加する。ポリ鉢から根鉢を引き抜くと根が全体にまわっているのが見てとれる。その後株分けをおこなったが、二重根になっていた。多分深植えしすぎたようである。新たな鉢はプラ鉢8号1個、6号2個になるが、来春は芽数を見て株そのものを剪定鋏で切り分ける予定である。

撮影日時:平成24年10月1日(月曜日)14:00頃
撮影日時:平成24年10月9日(火曜日)11:00頃
     
        
        
        

        

 以下の記述はわたしとしては安直にウィキペディアからの引用ですが、品種名のアプロディーテの命名起源の説明になります。ミーハー並みで生煮えの文章で恐縮ものではありますが・・・。
【アプロディーテー(古典ギリシア語:ΑΦΡΟΔΙΤΗ, Ἀφροδίτη, Aphrodītē)またはアプロディタ(アイオリス方言:ΑΦΡΟΔΙΤΑ, Ἀφροδιτα, Aphrodita)は、愛と美と性を司るギリシア神話の女神で、オリュンポス十二神の一柱である。
 美において誇り高く、パリスによる三美神の審判で、最高の美神として選ばれている。また、戦の女神としての側面も持つ。日本語では、アプロディテ、アフロディテ、アフロディーテーなどとも表記される。
 元来は、古代オリエントや小アジアの豊穣の植物神・植物を司る精霊・地母神であったと考えられる。アプロディーテーは、生殖と豊穣、すなわち春の女神でもあった。】

●八重丸葉玉の簪(ヤエノマルバタマノカンザシ)
 [品種名:アフロディーテ]Hosta plantaginea ‘Aptrodite’
(大型大葉・淡緑色・白芳香花八重咲き ・花茎;長大・結実;?:発芽率:?・・・芽出し;?・成長度;?・伸長時期:?)★---作出は中国とされ、トリプル咲きの ビーナス はt/c(組織培養)の変異種とされる。ボリウム感あり。葉幅が広い。八重咲き(二段咲き)。
【販売予定:数量・価格⇒ 2株・1,200円】

        
 ※今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。

 ※ほかの品種のギボウシの単価・購入方法については、その内容が長文になり恐縮ですが、どうぞ 6/4付けブログ記事9/3付けブログ記事をご覧ください。

 ※購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は、ハンドルネームにて下段のコメント(0)をクリックし書き込むか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。必ず、返信をいたします。再確認を必要とされる場合がありますので、その際は、社会マナー上最低限必要な、氏名と電話等を明記してください。提供された個人情報は厳守することを確約いたします。
             

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秋の花--大反魂草

2012年10月04日 00時21分01秒 | ガーデニング・庭づくり
 
 早朝、現場の近くの交差点の路傍にあれっと気づくと黄色い花々が固まって咲いている。こんもりと2,3メートルの高さで密集し、配色も好ましくて極めて目立つ。秋の野の花であるオオハンゴンソウ(大反魂草)だ。北米からの帰化植物であり、キク科ルドベキアの仲間である。これは、先年、環境省が決めた外来生物にあたり、できれば除去が望ましいとされる野草だ。理由としては他の植物を被圧し駆逐する恐れがある、というわけだ。これから咲くセイタカアワダチソウも、そう。
 わたしには、今頃の季節には、最近、街中でとみに多くなったロシアヒマワリとあわせてこのままでもいいという気がする。中輪の黄色い花々と絡み合った草茎の猛々しさがマント状に繁茂する。この情景には、ハラハラと夏も過ぎてその名残りのような景観を見せてくれるようにおもう。
 やがていづれ、これからは、萩や菊、それに石蕗が咲く。

 なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

           
       
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丸葉玉の簪の種子繁殖--結実

2012年10月03日 06時22分42秒 | ぎぼうし栽培日記

 ここでは再度 マルバタマノカンザシ に触れたい。その後 マルバタマノカンザシ の結実が確認されたので同一株の経過を画像で知らせたい。今のところ数株あるうちの1株のようだ。まだ他にあるか、探している状態だ。この株の花序数は12個で一番上の花序が実を結んだ。
ちなみに園芸種とされる タマノカンザシ は4年前の8月、かの有名な八千代市内の京成バラ園芸で売れ残っていたのを見つけて、急いで購入したもの。その後株分けで増やして売却は3株、現在の在庫数量は5株である。それに対して マルバタマノカンザシ は販売したのは6株、現在の在庫数量は6株である。 

 この株の親株は3年前の9月、地元近所の山野草蒐集家の庭に植わっていたもので分けていただいたものである。それを導入した時にたまたま開花結実したもので、それに比べ今回はまさしく自前の栽培結果でうれしい。くだんの マルバタマノカンザシ は翌年の3月に播種し、現在2年生苗が数株が順調に成長し、12.0cmbpで4株を数えている。
 
●丸葉玉の簪(マルバタマノカンザシ)Hosta plantaginea
(大型大葉・淡緑色・白芳香花 ・花茎;長大・結実;○:発芽率 良芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春)★----野生種?中国原産。タマノカンザシより全体にボリューム感あり。葉幅が広い。新芽が黄緑色。
【販売予定:数量・価格⇒ 6株・1,000円】

 なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

撮影日時:平成24年10月1日(月曜日)14:00頃
撮影日時:平成24年8月20日(月曜日)12:30頃


      

 ※今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。

 ※ほかの品種のギボウシの単価・購入方法については、その内容が長文になり恐縮ですが、どうぞ 6/4付けブログ記事9/3付けブログ記事をご覧ください。

 ※購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は、ハンドルネームにて下段のコメント(0)をクリックし書き込むか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。必ず、返信をいたします。再確認を必要とされる場合がありますので、その際は、社会マナー上最低限必要な、氏名と電話等を明記してください。提供された個人情報は厳守することを確約いたします。
             

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ポポーの果実を買う

2012年10月02日 04時55分38秒 | ガーデニング・庭づくり

 ここでは、先日の日曜日に千葉市内の地元農産物販売所で珍しい果物を手に入れたのでお知らせする。地元の農家で作ったポポーの果実である。最後に残った3個入りの1パックで、200円である。直感的に感じたのは、この果物は、あまり保存や出荷に向かないのではないかという印象だ。
          

 この果実は追熟が必要なようで、購入時にはかなり甘い香りが漂う状態だ、香りも食べた味もバナナに近いようだ。果実はなんとなく言うと大きなあけびのようで、ちょっと形容しずらい。種子で増やすのも可能とのことだが、種子は枇杷に似ていてそれを一回り大きくしひしゃげた形状かな。早速、来春、ポット播種を試みる予定だ。これは落葉樹で、花は地味でチョコレート色の小花をつける。
 実物の樹木は知っていたが、もちろん、食べるのはわたしにとって初めてのこと。温帯地方の北米原産とのことだが、かなり熱帯果樹っぽい。皮をむいてからスプーンですくって食べるが、食感は肉質っぽくてトロトロでねっとり、酸味はなく甘たっるくてパパイヤからバナナ風の感じだ。
 ところが、家族はどうやら、気味悪がって今のところ手を出さない。
         
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