うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

春先の端境期の一句をまとめる

2013年03月31日 17時01分23秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 木の芽どき、雑駁な端境期の句をものにする。

  ・いつも夢見て春来たる 踊り子草かな

  ・陽を浴びる 膝がしらと脛に 遠眼鏡 

  ・瑠璃色に おお犬のふぐりははびこりつ

  ・つくし生え 素っ気も衒気もなく 砂嵐

  ・吉野も早々と咲きつつ 夢遠し

   ・朝ぼらけ 遠望すれば 山笑いつ

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水仙の花

2013年03月27日 14時39分29秒 | 個人の庭・エクステリア

 これは大杯スイセンです、やっと咲きました。水仙にもいろいろありますが、結構きれいな花でしょう。園芸品種名については、手ごろなスイセン図鑑がなくて、塚本洋太郎先生監修の園芸百科事典を見てわたし自身が同定しました(Narcissus‘Peacock’)。誤りがありましたら遠慮せずご指摘をお待ちしている。
 昨秋、ある公園予定地に放置されていたこれ一種のみの水仙畑(?)があり、もったいなくて、仕事先や家内の知人ほかの人に配り分けたものです。多分、その数は200球以上でしょうか。ある方は学校花壇へボランティアとして植えつけたり、花好きおばさんだったり、あちこちへそれこそ数10球単位で提供したもの。遅れて、やっと、わが家の道路ぱたでも咲いてくれた。
撮影日時:平成25年3月27日(水曜日)07:00頃
            

         
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

食用ギボウシの提案内容です。

2013年03月27日 13時58分53秒 | 食用のギボウシ

 これは、千葉県柏市内のH園芸さんあての提案内容です。食用ギボウシの各品種をまとめたものですが、今までギボウシの成長段階や発送荷姿を検討しておりまして連絡が遅くなりました。どうぞ、食用ギボウシの新芽や根株の現物画像をご確認ください。正直に言うと適正な価格設定に迷っていたところですが、とりあえず昨年のブログ記事6/4付けに従った価格になります。
 また、花オクラの種子は同時にお送りさせていただきます。
  ****  ****  ****  ****
1.天竜  2株5芽 
2.徳玉  1株5芽 
3.寒河江 1株1芽
4.オオバギボウシ 3株8芽
5.長大銀葉  2株3芽

  ****  ****  **** 
※鉢上げ後、養生期間を置いて発送しております。総数量は9株23芽、荷姿は掘り上げた状態のまま です。なお、発送時には配達日時を連絡いたします。
 私どもの場合はすべて鉢による直接栽培品です。今の時期は地上部のみで4月上旬に新芽が出そろいます。根株を重視し細根を傷めてないので、着荷後、露地へも即時植え付け可能です。また、お送りする荷姿は、仮の状態ですのであらかじめご理解ください。
 お手数ですが、各品種の特徴や調理方法については 1/21付けブログ記事をご覧ください。
 毎度、ブログを見ていただきありがとうございます。詳しくはメールにてご案内します。
 ブログの最新記事を見てご検討くださるようご案内します。
 以上よろしくお願いします。
 
撮影日時:平成25年3月27日(水曜日)07:00頃
              

 ※今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。

 ※ギボウシの詳細な単価・購入方法については、その内容が長文になり恐縮ですが、どうぞ昨年の 6/4付けブログ記事をご覧ください。

 ※購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は、ハンドルネームにて下段のコメント(0)をクリックし書き込むか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。必ず、返信をいたします。再確認を必要とされる場合がありますので、その際は、社会マナー上最低限必要な、氏名と電話等を明記してください。提供された個人情報は厳守することを確約いたします。
              
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今春のギボウシの芽出し

2013年03月25日 06時07分59秒 | ぎぼうし栽培日記
 ここでは、今春のギボウシの芽出し状況をお知らせする。ギボウシ140余品種のうちで現在の伸び具合で分かりやすい33品種をアップする。ちょうど、1/4の割合で新芽の伸び具合を確認したことになる。
 この時期、わたし共は自家栽培なのでみずからの経験の結果が試される。販売時には流通手段を経由していない。大手園芸会社や大手通販やホームセンター向けの園芸圃場ではなく、多品種少量生産である。
 どうぞ、ギボウシ好きの皆さんの、予約、ご注文をお待ちしております。

なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

撮影日時:平成25年3月24日(日曜日)12:00頃
品種名は左→右の配列です。どうぞ、ご覧ください。

 玉簪;

  

 丸葉玉簪;   
 八重丸葉玉簪; 
 薫風;
 長大銀葉;

        

 セトウチギボウシ;  
 ムラサキカンザシギボウシ;
 ハチジョウギボウシ;
 白覆輪ミズギボウシ;

        
      

 ウラジロヒュウガギボウシ;
 サクハナギボウシ;
 キスジ;
 阿仁ギボウシ;

                              

 ツボミギボウシ;
 ウルバリン;
 ゴールデンティアラ;        
 黄金姫徳玉;

 
 

 ロイヤルスタンダード;
 ステンドグラス;
 金星;
 バーチウッドパーキーズゴールド;
                                  

 デボングリーン;
 ハルシオン;
  サマーフレグラント;
 アルボマルギナータ;
            
   

 シュガーアンドクリーム;
 メディオバリエガータ;
 フレグラントブーケ;
 ソースィート;

         

 天竜;
 サムアンドサブスタンス;
 白カピタン;
 スジギボウシ;


 ※今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。

 ※ギボウシの単価・購入方法については、その内容が長文になり恐縮ですが、どうぞ昨年の 6/4付けブログ記事をご覧ください。

 ※購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は、ハンドルネームにて下段のコメント(0)をクリックし書き込むか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。必ず、返信をいたします。再確認を必要とされる場合がありますので、その際は、社会マナー上最低限必要な、氏名と電話等を明記してください。提供された個人情報は厳守することを確約いたします。
              
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カタクリも咲いている。

2013年03月20日 19時07分47秒 | ガーデニング・庭づくり
この間の休日、バタバタと車で動き回った。そこで自宅を出ていの一番にカタクリの群生地を見てきたがことしは花つき株が少なさそう。どうも、生育範囲もせばまっている印象で個体数も減っているかもしれない。今年のカタクリの特徴を見ると、花弁の小幅なのと淡紫系の色合いも薄すぎるのでは? 
 昨夏の猛暑か、今年1,2月の寒波のせいか。それでもどうやら、開花時期は例年よりも4,5日は早いか。そう言えば昨年の夏ごろにだったか、わたしも地元教育委員会の音頭で地元氏子連中とともに市民ボランティアで下刈り作業をおこなった経緯がある。。
 ここは里山、こんもりした丘には神社集落がありおおもとは大津市坂本の日吉大社の流れを汲むらしい。急勾配で小さな参道沿いと斜面地にカタクリは咲く。近くの集会所では気の早い一本の染井吉野が2分咲きだった。

なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。
撮影日時:平成25年3月19日(火曜日)09:30頃 
           

             
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユキヤナギの花などを、・・・

2013年03月18日 05時32分02秒 | ガーデニング・庭づくり
わたしの住んでいる地域は、ここ一週間の間に気温も一気に上がりいい陽気になった。植物の芽吹きもスピードが加速度を増している。
 気象庁では早くも今年の桜の開花予測も出て、どうやら、平成14年以来の早さだと。これだと、梅や木蓮、辛夷が桜の時期と重なりあう珍しいことになるかもしれない。一斉に咲き競うこと。わたし個人の記憶には20数年前のことがあり、なんだかその当時わたしひとりで秘かに焦っていた気分であったが、驚きとともにきわめて面白い自然現象だ。人間が制御不可能の世界だ。

 ここでは庭先の ゆきやなぎ の大きめな画像をアップする。俳画ふうに言えばこのアングルに紋白蝶が遊弋したり目白が飛び交えばいいのだが。また、挿し木床には見なれない赤芽の樹木が3株、根づいていた。昨年のものでなにやらシモツケのよう、まだ不明だが、その形姿が食味をそそるごとくあまりにも鮮やかなので、おもわずかがんで見入ってしまった。(後記:アメリカシモツケと判明する。)
撮影日時:平成25年3月16日(土曜日)07:30頃
     
     
     

     
          
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギボウシ発送のお知らせです

2013年03月16日 18時25分14秒 | ギボウシなど出荷時の根株調整・梱包・発送について

 これは、東京都渋谷区内マンション住まいのEさんあてのギボウシ12株発送のお知らせです。3/13の御注文に、3/16のお届けでかなり急ピッチな対応になってしまいました。粗略になっていなければいいのですが。
 下段にそれぞれの品種ごとの特徴を記しています。このメモはわたし自身の栽培経験に基づくものですが、ご参考になさってください。
 12株の内、斑入り葉は、 アレガンフォグ・阿仁ギボウシ・ゴールドスタンダード・オーレオマルギナータ・グランドマスター・リーガルスプレンダー・フレグラントブーケ・サマーフレグランス・寒河江 です。緑葉系は、 ロイヤルスタンダード・ハルシオン になる。また、晩夏ごろから花の香りがするギボウシは、フレグラントブーケ・サマーフレグランス・ロイヤルスタンダード です。いづれも半日蔭で充分生育する強健な品種を選びました。

 ご入金の件は確認済みです。今回はまだ地上部の茎葉が出ておらず発送に際し躊躇しましたが(お客さまにとって根株のみの場合は良い悪いが判断しずらい)、4月上旬までにはすべて出葉するでしょう。その情景はミニサイズのたけのこのようで人気があります。
 御注文が急ぎだったので今回はギボウシの養生や調整作業が万全とはいえませんが、着荷後すぐに露地植え可能です。3/16の朝08:00に手配しましたので、本日中に到着します。なお、宅配当日便は時間指定ができない旨、ご了承願います。
          
 
●アレガンフォグ Hosta‘Allegan Fog’
(中型中葉・細長葉・黄緑色・白中斑、掃込み斑、筋斑・薄紫系白花・花茎;中・結実;○:発芽率 ?・・・・芽出し;中・成長度;?・伸長時期;?)----Fortunei aureaの実生。アレガンフォグはミシガン州の地方名。

●阿仁ギボウシ Hosta tardiva‘Anigiboushi(Michinoku-nishiki)’
(中型小葉・青緑色+中散り斑・色;紫色系花・花茎;中・結実;×・芽出し;極早・成長度;早・伸長時期;春?)----ナンカイギボウシの仲間。ゲイシャ。みちのく錦。

●ゴールドスタンダードHosta‘Gold Standerd’
(大型中葉・黄緑色濃緑覆輪・淡紫色系白花・花茎;中・結実;×・・・芽出し;中・成長度;早・伸長時期;春~初夏、初秋)∪★----後暗み、フォーチュネイ系。
.
●バーチウッドパーキーズゴールド Hosta ‘Birchwood Parke’s Gold’
(大型中葉・淡黄緑色・淡紫色系白花・花茎;中・結実;×・・・芽出し;中・成長度;早・伸長時期;春~初夏、初秋)∪

●モンタナ オーレオマルギナータ(黄覆輪レンゲギボウシ)Hosta Montana ‘Aureomarginata’
(中型中葉・濃緑色黄覆輪・淡紫色系白花・花茎;中・結実;×・・・芽出し;中・成長度;中・伸長時期;春)∪

●グランドマスター Hosta‘Grand Master ’
(中型中葉・細長い、へら状葉・白糸覆輪・薄紫色系白花花・花茎;中・結実;○:発芽率;× 優・良・不良----芽出し;早・成長度;中・伸長時期;春)

●リーガルスプレンダー Hosta.‘Regal Splendor’
(大型大葉・立性・黄緑色黄覆輪・葉裏--銀白色・シワシワ・淡いラベンダー色系白花・花茎;長・結実;×・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春~初夏)-----2003 Hosta of the yearを受賞。Krossa Regalの組織培養変種。

●フレグラントブーケHosta‘Fragrant Bouquet’
(大型大葉ハート葉・黄緑色クリーム覆輪・白色花・花茎;中・結実;×:芳香花・・・芽出し;中・成長度;早・伸長時期;春、夏~秋?)★

●サマーフレグランスHosta ‘Summer Fragrance’
(大型大葉・黄緑色クリーム覆輪・濃紫色系白花・花茎;長・芳香花・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春秋?)----タマノカンザシとの交配種。

●ロイヤルスタンダードHosta‘Royal Standard’
(大型中葉・細長葉・濃緑色・白花・花茎;長・結実○空莢:芳香花・・・芽出し;早・成長度;早・伸長時期;春?)

●寒河江(黄覆輪くろなみぎぼうし)Hosta fluctuana‘Sagae’
(大型大葉・淡黄緑色黄覆輪・白色花・花茎;中・結実;○:発芽率 優・・・芽出し;遅・成長度;中・伸長時期;春、初秋)∪----2000 Hosta of the yearを受賞。

●ハルシオンHosta‘Halcyon’
(中型中葉・青紫(ブロンズグレイ)葉・淡グレイ白色花・花茎;短・結実;×・・・芽出し;中・成長度;遅・伸長時期;初秋)∩

 ※今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。

 ※ギボウシの単価・購入方法については、その内容が長文になり恐縮ですが、どうぞ昨年の 6/4付けブログ記事をご覧ください。

 ※購入の受付けやコメント、お問い合わせに際しての連絡は、ハンドルネームにて下段のコメント(0)をクリックし書き込むか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォームにてのメール等でお願いいたします。必ず、返信をいたします。再確認を必要とされる場合がありますので、その際は、社会マナー上最低限必要な、氏名と電話等を明記してください。提供された個人情報は厳守することを確約いたします。
              
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の芽吹き、つぼみに、今咲いている花々

2013年03月11日 18時00分07秒 | ガーデニング・庭づくり
3月5日は啓蟄。駅への行き帰りでもヒカンザクラ系の開花も見かける時候だ。この日曜日、風呂の水をポンプで汲み上げて灯油タンクやペットボトルに貯める。冬の間は休止していたが、散水の時期を迎えた。それから、庭に30分ほど水道から水やりをおこなう。
 わたしにとって、雨水溜めと風呂水の再利用などの節水、自前の種子栽培と自家製堆肥造りは数年来のわたしの園芸をしていくためのテーマである。
 ところで、ここでわが家の春の植物の息吹を伝えよう。わたしの困った性格のままで、ザックりと言うか大雑把に画像を並べてみる。
なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

撮影日時:平成25年3月10日(日曜日)12:00頃
品種名は左→右の配列です。どうぞ、気ままな能書きとともにご覧ください。

   
 クリスマスローズ;赤紫の花がぼってりぶら下がる、わが家では唯一の一鉢。これは、導入して20数年になる古株だ。この花は数年前から人気が出てきた草花。
 ヴィンカミール;蔓姫日々草。頑健なつる植物、しかし、この紫花の可憐さはどうだろう。
 大杯水仙;品種名ピーコック、底紅系のラッパ水仙です。昨秋、たまたま大量に入手以来、200球以上掘り取って知り合い連中に配ったもの。勿論、この品種はわが家では初めてである。開花は桜の開花以後と推測している。

   
 水菜;実は昨年、播いたこぼれ種によるもの。もともとは京野菜か。
 小松菜;家庭菜園では作られるのがよく見かける。野鳥の食害を防げれば失敗のない葉菜だろう。
 高菜;わたしは数年前に福岡で食べたことが忘れられず、初めて播いてみたが、関東でも発芽や伸びは良さそう。生で齧るとあの独特の辛味がする。

   
 ムスカリ;ちらほらとよそに殖えている。場合によっては路傍にも進出してくるようだ。
 にら;わが家ではすっかりなじみの野菜、年に3回は刈り取って収穫する。
 ゆきやなぎ;いつも今年はまだかまだかと家内が開花を気にする落葉低木。わが家の春告草。

   
 マルバタマノカンザシ;いつも、ギボウシの鉢土は冬場の凍結や霜柱に持ちあげられて表土がなくなる。が、こうして見ると根の張り具合がよく分かるというもの。2鉢とも、それぞれ新芽が顔をのぞかせている。
 クロッカス;四季のなかで、春の草花は、ことさら、この黄色い花が似合う。

   
 ビオラ;花壇をつくるなら、わたしにとってはずせない草花。パンジーよりもおすすめ。
 ヒヤシンス;いつの間にか、もうすぐ濃紫の花を咲かせる。別の株は ジギタリス だったか。
 藷葛菜;別名、紫大根。毎年、庭のあちこちにこぼれ種で殖える。

     
 パンジー;春花壇をつくるなら必要アイテム、花の色数が多いので色彩計画上はずせない草花。
 匂い菫;スィートバイオレット。実は、この小さな花びらから香水を造るらしい。確かに内ポケットに忍ばせると、芳香が漂うのでお洒落な気分になる。見かけによらず強権種、ほふく性で繁殖する。
 椿;淡いピンク色の花。撮影直前の突風で路面に落花した。品種名、覆輪侘介。

            
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年輪のこと

2013年03月04日 05時20分18秒 | 樹木医の日々片々
3月1日、やっと春一番が吹いた。ところで、この間の讀賣新聞朝刊に岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の記事が載っていた。ここはわたしにとっていまだ未踏の地、かつては風光明媚で「高田の松原」と呼ばれていたところ。
 わたしはわが郷里のこともあり、東日本大震災関係はつとめて、雑誌や新聞の情報をスクラップしている。人災や物損のこと、津波を被った土壌、植生の復元、セシウムなどの放射能濃度の経年的な変化と除染問題などの被害の規模であるが、「奇跡の一本松」については悲しい災害からの復興のシンボルとして人工樹木を現地に復元すべく進められている。
 ところで、やっとこの松の樹齢が判明したらしい。江戸の天保10年(1839年)に芽吹き、震災後一年2カ月まで生きて昨年平成24年(2012年)5月に枯死と確認されたらしい。“173”歳ということになった。これは速報値で、木材組織学の学者の協力を得て、根元近くの輪切りされたものの年輪を目視で確認したとのことである。今後は詳細な計測が電磁的なことかX線をもちいて科学的な調査で明らかにされるのだろうか。歴史的に分かっているのは土木的に防風林(防潮・飛砂対策)として、昔、集団的に植林されたことによること。多分、当時のことだから実生苗木2,3年生を造林目的に植え込んだものだろう。現代で、「松原」 と言われる日本各地の海岸林の成立はこの時代のものだろうと推測する。ここは明治三陸津波(1896年)、昭和三陸津波(1933年)にも耐えて育ってきた。
 わたしにとって、面白いのは、地元で言われてきたらしい、樹齢が“260”年以上とは異なっている。結果的に生育年数が3割ほど水増しされていることだ。あの長命樹木で知られる屋久島の縄文杉もかつては6,000年と言われたものだが、最近になって3,000年弱とされたがなかなか実年齢を把握するのは以前までは難しいことだった。
 このブログでとりあげた、宗像神社の御神木も樹木医の診断(2001年11月4日)では450年から600年とされていたが、年輪計測では実際は210年であった。年数には2倍以上の開きがある。まあ一般に樹木医と言っても、庭木や都市緑化木のみを相手にする造園業界出身者の判断には無理がある。経歴的には、実務にたずさわる林業関係者や植物学者の判定に信頼を持てると言えそうだ。
 そして、愛着を持つがゆえの素朴な疑問や一般的に文化財や観光価値に注目する反面、直接的に業務に関係している者には樹齢をそれほど顧慮する必要性もないのだ。
 これからは、科学的な樹齢計測が確立され、樹木の生育特性も含めてデータ化されるのだろうが。

 最後に、この一本松は樹種的に クロマツ か アイグロマツ か知りたく思う。どなたか実見した方の情報を待っている。この辺には三陸海岸なのに アカマツ がまばらに自生しているとも聞いているが。
        
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

こちらも・・・

blogram投票ボタン